シリンダーヘッドの加工・その1
これが新たにGETした旧NB8Cのヘッド周り。
NAのBPとの違いはINTポートの入射角が大きくなり,入口の断面積も大きくなっている。
スロートの径はNAと同じなのでその分テーパー率も上がっているため,Cf(流量係数)は向上してそうではあるが,
ポートを立てた分,入射高さが低くなってしまっているのがかなり頂けない(^^;。
従って,NA8Cのヘッドに対してどこまでポテンシャルがアップしているかは定かでないが,
NA8Cのヘッドを普通に組んだのでは面白くないので,あえてNBヘッドを使う事にしました(^^)。
VVTなんぞも付いていないしブロックはNA8Cと同じだし,割りと簡単にNA8Cに流用できるのだ。
まずはバラシです。
インマニ周りやヘッドカバーをどんどん外す。
ポートや燃焼室のカーボンは若干多めでしたが,ロッカールームは比較的きれいでした。
カムを外した後,バルブとバルブスプリングを外します。
普通はここで市販のバルブスプリングコンプレッサーを使うのでしょうが,使用頻度が少ないし,
DOHCに使えるやつは安い物でも5千円位しちゃうので部屋に有った廃材で自作しました(^^;。
見ての通りてこの原理っす。SOHCには使えません(笑)。
燃焼室へはウェス等を詰めてバルブが下がらないようにし,レバーを下げるだけでスプリングを
縮めれます。
アッパーシート&コッター部のアップ。
スプリングを縮めた状態でマグネットを使ってコッターを拾い上げます。
市販のものよりセットが簡単なので,15分も有れば16バルブ全部外す事ができるのだ(^^)。
全部のパーツを外し終わったら,軽く洗浄し油分を取り除き,オイル穴関係にガムテで
マスキングをしておきます。最後にも洗浄をするのですが,オイルギャラリーに入った切り粉等は
非常に取れ難いので,予め入れない様にしておく方が得策です(^^)。
ここでロッカールームの鋳バリをリューターで削り落とした後,いよいよポート&燃焼室の研磨へ。