腰下組み付け
長いこと更新していない間にエンジンは既に完成し載せ替えも終わってしまいましたが(^^;;,やっと時間が取れたので頑張って続きを更新してみましょう(笑)。どこまでいったかな(爆)
えーと,本組立てからですね(^^;。
腰下から組み付けします。
これらの作業ではホントにエンジンスタンドが重宝しますねー。>せんださん有難うでした(^^)。
最初に組み付けるのはオイルジェット。
NA8Cのシリーズ2くらいからはオイルジェットの銅ワッシャーがコスト削減の為廃止になっています。
おいらのベースエンジンもシリーズ2だったので銅ワッシャーが付いていませんでしたが,これくらいはおいらでも新品で買えるし(笑),油圧低下を少しでも抑える為に買っておきました(^^)。
こんな感じにつく事になります。
銅ワッシャーが廃止になった時にボルトの長さは変わってないので,ボルトはそのままでOKです。
取り付けは4気筒分同じ部品なので位置は気にせずに取り付けます。
締め付けトルクは11.8〜17.7N・m(1.2〜1.8kgf・m)となっています。
(ちょっと低い感じなので,おいらは気持ち強めに締めときました(^^;。)
次にピストン,リング,コンロッドをアッセンブリした状態のものをピストンリングコンプレッサーを使用してシリンダーボアへと挿入します。
もちろん挿入前に各部にオイルを塗っておきます。
そしてついにクランクの組み付けです(^^)。
各ジャーナルとメタルをきれいに洗浄&脱脂し,組み付けた後オイルを付けクランクを乗せます。
おっと,スラストメタルを入れるのもお忘れなく(^^;。
メインベアリングキャップの締め付けトルクは53.9〜58.8N・m(5.5〜6.0kgf・m)です。
おいらは高回転域でのジャーナル支持剛性の向上を狙って規格上限値で締めました。
次にコンロッドのベアリングキャップとメタルも同様に組み付けます。
こちらの締め付けトルクは47.07〜50.01N・m(4.8〜5.1kgf・m)となっています。
コンロッドボルトの軸力はとても重要ですので,単純なトルク法での締め付けだけではボルト座面の粗さやネジの状態によって軸力のバラツキが大きいと言われてますね。
従ってコンロッドボルトの締め付け前後の長さをマイクロメーターで管理しておくと良いのですが,ボルトの両端部を測定誤差がでない様に加工しておくのが面倒だったのでやめときました(^^;。
その代わり,締め付ける時に規定トルクに達するまでの締め付け角度を測定しました。いわゆる弾性域角度法ですね。
始めにスナグトルクとして19.61N・m(2.0kgf・m)で全部の軸を締め付け,その後ボルトの座面とネジ部の状態の良いものを選び,上限トルク値である50.01N・m(5.1kgf・m)になるまでの角度を測定すると丁度70度だったので,これを基準に他のボルトも締め付け角度を優先にして締め付ける事にしました。とは言ってもそんなにトルクのバラツキは無かったですけど(^^;。
とりあえず腰下の最重要部分の組み付けは終わりました。続きはまたすぐにアップしますねー(^^;。