ブッシュ交換のススメ

 6年間;70,000km使用し、くたびれたサスペンション・アーム類のブッシュを交換してみましょう。
劣化したブッシュを交換するととっても良いのは簡単に想像がついていたのですが、ショップやディーラーでやってもらうと工賃が部品代を遥かに上まると聞くのでなかなか出来ませんでしたが、さすがに足回りのバタつきがひどくなってきたのでこの際自分でやっちゃいます。

●パーツ

 純正パーツをまとめてみました。手元にあるパーツリストで調べたので現在はちょっと値段が違っているかもしれませんね。
 ブッシュを抜いたり圧入したりするのに便利なサポートブロックは適当な太さのパイプを切ったやつで代用出来たりしますが,「適当な太さ」を調べるのが面倒だったので買っちゃいました。(^_^;)。

  部品番号 部品名称 備考 価格(¥) 員数
フロント NA01-34-460A ブッシュ, ラバー ロアーアーム 内側前 1,570 2
NA01-34-480A ブッシング,ラバー アッパーアーム 内側前後 1,570 4
NA01-34-490 ブッシング,ラバー ロアーアーム 内側後 910 2
           
リヤー NA01-28-4B0 ブッシング,ラバー ロアーアーム 外側後 960 2
NA01-28-4D0 ブッシング,ラバー ロアーアーム 外側前 960 2
NA01-28-460 ブッシング,ロアーアーム 内側前後 960 4
NA01-28-8C0B ブッシュ, ラバー   800 6
           
デフ NA01-28-890 ラバー,サブフレーム マウンティング   3,800 2
合計 ¥31,320

● SST

部品番号 部品名称 価格(¥) 員数
49-B034-201 サポート・ブロック 1,880 1
49-B028-201 サポート・ブロック 2,100 1
合計 3,980

 

以下が今回用意したパーツとSSTである。左上にあるのがサポート・ブロックです。

bush1.jpg (18206 バイト)

 似たような部品ばかりなので開封する前に発注リストと部品番号を事前に照合しておきましょう。今回もお店のミスで1種類のパーツが間違えて納入されました。>事前に確認しておいてホント良かったです(^_^;)。

 交換作業内容としてはアーム類をひたすらバラしてブッシュを入れ替えるだけです。ショックを交換できる人ならサービスマニュアルを見るだけで何とかできると思います。>無責任モード(笑)。

 問題はブッシュの抜き換えをどうやるかだけでしょうね。
という事でブッシュ圧入用簡易プレス機を作っちゃいました。といっても廃材を集めて写真のように枠を組むように溶接し,その辺から油圧ジャッキを借りてきただけのものです。アーム類のブッシュ圧入だけなら特大サイズの万力でもいけるのですが,今回はデフマウントも交換するので(デフマウントの圧入力は2tくらいだそうです)タダ作ってもらいました。↓

sst.jpg (25173 バイト)

こんな感じで使います。↓

 今回借りてきた油圧ジャッキは10t用だったので超楽勝で圧入出来ました。デフマウントですらなんの抵抗も無く圧入出来ましたが,ジャッキのピストンを押し戻すのがめちゃめちゃ重くそっちの方が大変でしたので,何事も適正サイズが良いようです。
 また、圧入時には油分を拭き取った後に石鹸水などを塗ってから圧入すると良いですね。↓

 アーム類を全部バラすのでアライメントテスターに掛ける必要がありますが,とりあえずの調整ということでロアアームの任意の場所にケガキで印を着けておき,シャシーの適当な所からの前後左右方向の距離をバラす前に計っておき,再び組み付ける時の参考値にしました。↓

 

 交換前後の走行フィーリングの差は歴然でした(^^)。普通に走ってる時は路面のギャップ等による車体の嫌な振動もかなり無くなり、コーナリング中の横Gの変化に対するアライメントの変化も少なく、さらにコーナリング中にギャップに乗った時などは今まで各アーム類が好き勝手に暴れまくっていた感じが無くなり、当然ながらすべてのフィーリングに対して改善されました。とは言っても有るべき姿に戻っただけで新車時は車体の方もしっかりしていただろうからもっとフィーリングは良いはずでしたな。

まあ、ゴムなんてものは5年もすれば大概のものは劣化して本来の特性を維持できなくなっているはずなので、車体がくたびれた感じのする人は高いショックを買ったりボディー補強をする前にブッシュ交換をしてみては如何でしょう。


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