MK: 先生は長い間、アメリカにいらっしゃったそうですね。
石田: 20年程になりますか。学校を卒業してすぐに渡米し、向こうで店をもちました。以前から、アメリカで生活したいという思いが強かったですし、また子供の頃から語学を学んでおり両親からも「将来は外国へ行かなければ」といわれてきました。最初は共同経営者と一緒でしたが、後に私と家内それに現地のスタッフとで店を運用するようになりました。 父が他界したのを機に、こちらにもどって来たのです。抗は感じられませんでしたか。
石田(芳): ええ。若かったですから、「失うものは何もない」という意気込みでした。それに、周囲に良い方がいてくださりましたし、
生き生きと楽しく仕事をすることができました。
石田: 今でも当時のお客様が来日した際、こちらまで足を運んで来て下さることがあります。また、大磯や平塚から、外国人の
お客様が来店されます。紹介でお客様の輪が広がっています。
MK:アメリカでの経験が生かされているのでしょうね。
石田: アメリカにいて、外から日本を眺める事ができたからこそ、日本の良さを再認識する事ができたました。
「何が幸せなのか」ということを考えさせられ、その結果を反映するようになりました。それは「心」です。
お客様との心の交流を大切、仕事に取り組んでいます。
石田(芳): やはり、お客様に喜んで頂くのが一番ですから。そのためには、技術を磨くことは当然として、常にお客様のことを考えなければなりません 。
お客様の気分が落ち込んでいる時に来店していただき、このお店に来たことで、気分が軽くなった、明るくなったと感じていただければ、こちらも本望です。
石田 やや大袈裟にいえば、お客様を幸せにすることが、私共の仕事なのです。
MK: 最後に将来の展望をお聞かせ下さい。
石田 「良い仕事」を続けていきたいです。また二人とも英語が話せますので、語学を生かしていきたいと思っています。
年をとっても、 外国のお客様を迎え入れられる美容師なんて格好いいじゃないですか。