シャンプー
シャンプーとは主に頭皮を洗うこと。これはショートもロングも同じですが、ロングヘアーの場合、指で頭皮を洗っていると、
どうしても毛先まで髪の毛が動きます。ただでさえ揺すられて摩擦を起こしているのですから、
泡だらけにしてもんだりこすったりしたら大変。髪に毛が傷んでしまう原因とまるのです。
美容室に2〜3カ月に1度しか行かなくても、
家でのシャンプーをマスターして、健やかで生き生きとした髪をつくりましょう。
濡らす 3分
「髪の毛にお湯を含ませるように濡らします。
シャンプーのファーストステップは、まず髪の毛を適温のお湯でよく濡らすこと。
シャワーの下に頭を差し出して濡れるにまかせるのではなく、手を使って、髪の毛にお湯を含ませるような感じで濡らして下さい。
一度頭皮に入ったお湯をためこんで軽くたたく、ためこんではたたく、という感じです。ゆっくり、静かに濡らします。
この段階で、髪の毛の表面についた汚れはかなり落ちます。
洗う 2分
洗うのは地肌だけ。毛先はやさしくソーット
正しいシャンプーのポイントは「頭皮を洗う」こと。シャンプー剤は髪の毛ではなく頭皮につけます。
シャンプー剤を襟足、耳まわり、額の生え際からつけて、徐々に頭皮全体にいきわたらせ、指先で泡だてながら地肌をマッサージします。
頭皮は髪の毛が生まれる畑といってもいいほど大切な部分ですから、汚れを落とすのはもちろん、よくマッサージして、健康を保ちましょう。
すすぐ 3分
すすぎもお手やわらかに!
最初に髪の毛を濡らす時と同じように、地肌に手を入れながら、マッサ−ジするようにすすいでいきます。
頭のてっペんからシャワーで流してはだめ。手を使って、お湯を含ませながら、やさしく洗い流していきます。
スタイリング剤をつけている人は、シャンプーの仕方を変えること。
朝つけたムースやワックス、ジェルは1日たつと固まってしまいます。こういうときはシャンプー前のブラッシングは禁止。
まず髪全体ににお湯をかけ、地肌まで十分にお湯が届くように濡らします。シャンプーをつけて地肌をマッサージしながら洗います。
泡で髪をもんではいけません。ただし指先で地肌を洗い終えたら、泡だてた状態のまま1分間ほどおいておきます。
そうすると髪の毛の中に詰まったスタイリング剤が浮き上がってきます。すすいだあとはリンスかトリートメントをつけましょう。
トリートメント
トリートメントは耳から下の髪に!
傷んだ髪に栄養分を補給するのがトリートメント。キューティクルを通過して髪の毛の中まで入り、失われたタンパク質を補います。
以前は、シャンプーのたびにトリートメントするのではなく、3回に1度、5回に1度という使われ方をしていましたが、ダメージヘアーが増えている昨今、
セミロング以上の人は毎日使ってもいいと思います。
トリートメント剤の量は髪の毛の量にもよりますが、セミロングで3cc、ロングで5ccくらい。
耳から下の部分の髪の毛に、原液のままつけます。
リンス
リンスは髪の毛の化粧水
リンス剤の役目を正しく知っている人は案外少ないにではありませんか。
リンス剤は髪の毛の化粧水のようなものです。
顔を洗ったあと化粧水をつけて肌を引き締めるのと同じで、リンスざ剤は開いたキューティクルを引き締め、
髪のペーハーを弱酸性に整えます。
リンス剤をたっぷりつけた方が髪の毛がつやつやになると誤解している人が多いようですが、髪の毛の表面につけばいいのです
※ペーハー(pH)水素イオンを表す記号。pH7が中性、これより大きいのがアルカリ性、小さいのが酸性。
タオルドライ
洗った髪はやさしくタオルドライ
シャンプーを終えたあとの濡れた髪には、「ふく」というより、「水気をとる」くらいの気持ちで接して下さい。
バスタオルで頭をぐるぐる巻きにしてゴシゴシふくのは、絶対にやめてくださいね。
髪の毛についた水分は少し時間がたてば自然と下に下ってきますから、タオルではさむだけで水分はかなりとれます。
もんだりこすったりはしないこと。これはシャンプーのどの場合にも当てはまる鉄則です。
ドライヤー
シャンプー後のホームケア
シャンプーのあと濡れたままの髪をそのまま放っておいて、自然乾燥させる人がいますが、これは髪にいいようで逆効果。
まず髪の毛は乾いたタオルで十分水分をとったあと、ブロ−ローションを髪の毛全体につけmす。
襟足のほうから乾かしていき、額から上は後回し。下の方を先に乾かしておけば、上の方の髪の毛を乾かした時に、
下から湿気を吸いとらないので、フワットと仕上がります。
いくらドライヤーを使ってもペチャンコになるというのうは、下の方の髪が濡れたままになっていて、
上の髪の毛が湿気をすいとってしまうからです。全体の水分がなくなり頭皮が乾いて、
髪の毛が80%くらい乾いたらデザインを整えて、スタイリングします。
ロングヘアー
ロングヘアーの扱い方
ロングヘアーはダメージヘアーになりがちです。あなたの髪が背中の肩甲骨の下まで伸びていれば、必ず傷んでいると考えていいくらい。
根本から10センチくらいまでの部分は、社会に出てから日が浅い若い髪の毛ですが、ロングヘアーは生まれてこのかた
何年も風にさらされ、シャンプー剤で洗われ、すり減っているのが当たり前です。
それに、頭皮から分泌される皮脂もまわってきませんから、放っておくとだんだん脂分がなくなります。
10センチぐらいのショートヘアーなら皮脂も十分にいきわたるし、少々乱暴に扱っても髪の毛が若くて元気な分、ダメージも少なくてすむでしょう。
でも、10センチ以上のロングヘアーはそういうわけにはいきません。
ですから、ロングヘアーをシャンプーするとき、10センチから先の部分は別の物として手をつけないでおきたいくらいなのです。
以上のことに気につけていただけたら、きっと髪の毛が変わってきます、今日からさっそく試して下さい。