ザエボス・ローゼンバッハ。
この名を聞いて即座にピンと来た人は相当のオウガマニア。
間違いなく「アミバ様の館」よりも内容を理解できる方は少ないはずです。
しかし、ここはグッとこらえて最後まで読んでみましょう。
必ずあなたのためになるはずです。
人によってはダメになるかもしれませんが。
ザエボス…
それはあの名作「タクティクスオウガ」に登場する狡猾なもとい高潔な騎士。
ゲーム中ではやられ役の一発キャラですが、私にとっては主演男優賞級のお気に入りキャラです。
それはなぜか?
彼のセリフに惚れたからです。
ちょっと長いですが、読んでみてください。
彼の最初で最後の晴れ舞台のセリフです。
「英雄と呼ばれる貴様がなぜ追われる身となったか、やっとわかったよ。
公爵は貴様のことが嫌いなのさ。
貴様のように自分では手を汚さず、
きれいごとばかりを語り、
美味しいところだけを盗む…。
汚い仕事は他人任せで、理想や正義をふりかざす…それが貴様だ。
いずれ民衆は公爵を見限り、貴様を支持するだろう。
公爵より『汚れて』いないからな。
だが、それもつかの間だ。
いずれ貴様も『汚れる』さ…くくく」
聞いててゾクゾクしませんか?
「偽善者」とは何かということを、これほど的確に表現したセリフはないでしょう。
現に、ゲーム中では、ザエボスのこの言葉に対して、デニム(主人公)は明確な反論ができなかったのです。
反論できなかったから、デニムはザエボスを腹いせに殺っちゃったのだと私は思います。
このセリフ、そこらの三流RPGのエセ英雄どもに聞かせてやりたいと思いませんか?
あるいは実際に、責任のない立場から奇麗事や結果論だけをぶちまける輩に言ってやりたくなりませんか?
さあ、あとは実践あるのみです。
この使える名台詞を、ムシズが走る偽善者に思いっきり叩きつけてやりましょう!
私はやりませんけどね。
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