実は私、ひょんなきっかけで、
ホモマンガ読んでしまいました。
…のっけからイヤ度全開な告白してしまって申し訳ありません。
でも、ネタにせずにはいられなかったのです。
ちなみに、ひょんなきっかけとは、私の大学時代の後輩の
「先輩の好きそうなホモマンガあるんですけど」
という一言。
あんまりです。
確かに笑えるネタとしてなら割と嫌いではないですが、もうちょっと別の言い方はできなかったのでしょうか。
さすが元(と本人は言っております)腐女子。
もっとも、そんなこと言われて即座に「いいネタになりそうだ」などと思う俺も俺ですが。
類は友を呼ぶと言うか、俺の知り合いには男女共にこういうのが割と多いです。わーい。
…てなわけで、今回は、ある意味知らなかった方がよかった度ナンバー1マンガ、
「蘭丸純情伝」
(ほたか乱/Chara COMICS)を紹介します。テキトーに。
さて、このマンガ、タイトルから想像つくかもしれませんが、
一言で言うと「輪廻転生ホモラブコメ物」です。
…なんだかどこで切ってもアレな感じのジャンル名ですが、
本当にその通りの内容なのだからしょうがありません。
この作品の主人公で、森蘭丸の転生である剣道部所属の高校生、深森凪沙。
織田信長の転生であるが半ばその記憶を失っている、剣道部の主将のビンボーマッチョ学生、叶草一郎。
明智光秀の転生であり、現世では深森にベタボレなので叶キライ死ねボケな変態教師、小梅(←名前は出てきません。当然男)。
深森が攻で叶が受で小梅がオジャマ虫の三人が、
ところかまわず遠慮なしに
イチャイチャスキスキキュンキュンする漫画です。
以上、説明終わり。
…え?
説明が短すぎ?ストーリーちゃんと書け?
そんなこと言われても、本当にこれだけなんですってば。
単行本全二巻ですし。
清々しいほどに読後に何も残るモノがなく、単に設定がムチャクチャなのが笑えるという理由でネタにしたのですから。
作者が好き放題に自分の萌えシチュ詰め込んで描いたマンガに、
ストーリーを求める方が無理というもの。
このあたり、あかほりさとるや赤松健に通じるものがあるかも。
そもそも織田信長やら森蘭丸やら明智光秀やらの転生ってのが
見事なまでに意味がないのが素晴らしいです。
だいたい戦国武将の転生モノと言ったら、血湧き肉踊る現代戦国バトルモノになるのが普通では?
「炎の蜃気楼」みたいな。
あれもホモか。
それにしても、織田信長ってつくづくマンガでも小説でもゲームでもロクな扱いをされませんね。
ド悪党にされたりバケモノにされたり変態ホモにされたり、もうさんざん。
下手に歴史に名を残すと
将来どんだけオモチャにされるかわかったもんじゃない
という、いい教訓です。
信長の中のおにゃにょこも大変ですね(←中のおにゃにょこなどいな以下略)。
…と、さんざん文句を言ってきましたが、実は私はこのマンガけっこう気に入りました。
その理由は、作者がスゲエ楽しそうに描いてる感じがするからです。
あるいは錯覚かもしれませんが、そう錯覚できるのは決して悪いことではないでしょう。
先ほど読後に何も残るものがないと書きましたが、表現を変えれば妙にスッキリする内容とも言えます。
例えるならすごくお通じがよかった時のような感じ。
ホモマンガだけに意味深な表現ですね。ほほほ。
で、最後に一言。
このマンガ、主人公が剣道部員なので、しばしば剣道やってる場面があるのですが…
やっぱり出てくるんですよ、防具ナシの乱取りシーンが。
マンガではよく面も小手も着けずに乱取りやってる剣道部員が出てきますが、
元剣道部員から言わせてもらいますとそんなバカいません。江戸時代ならともかく。
柔道や空手の乱取りとはワケが違うのです。危険すぎてやってられません。
マンガの世界にそういうケチをつけることは不粋なことだってのはわかっていますし、
ビジュアル重視だから防具着けたくない気持ちもわかりますが、
あらゆる武道やスポーツの中で、
剣道ほどいいかげんな描写が多いものはない
と常々思っていたので、あえて書きました。
せめて「六三四の剣」程度にはまともに描写してもらいたいものです。
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