エロゲあるいはギャルゲの類をプレイしたことがある人ならば必ずあるであろう感情…
萌え。
妹、看護婦、裸エプロン、女教師、メイド、裸ワイシャツ、ねこみみ、メガネっ娘、etc…。
たとえエロゲあるいはギャルゲをしたことがない人でも、
大なり小なりそうした自分好みの萌え妄想をしたことは必ずあるはず。
ないとは言わせません。
あるよね?
だが、そうした妄想は、たいてい現実にはありえないもの。
よほどの幸運に恵まれない限り、
血のつながらない妹に慕われたり
放課後の教室で女教師が誘惑してきたり
幼なじみが毎朝起こしに来てくれたり
ねこみみ娘が突然押し掛けてきたり
怪しげな洋館でメイドに「ご主人様」と呼ばれたり
夏休みの田舎で少女の幽霊に出会ったり
なんてことはまずありえません。
ありえません。
ありえねえんだよ!
残念ながらね…
…しかし、そうした妄想に命を燃やすひとりの男…いや漢がいます。
彼の名は山本一番星。
てなわけで、今回は知る人ぞ知る熱血妄想マンガ
「妄想戦士ヤマモト」
(少年画報社/YKコミックス)を紹介したいと思います。
さて、この作品の主人公、山本一番星は一言で言うなら妄想オタ野郎です。
しかしただの妄想オタ野郎ではありません。
熱い妄想オタ野郎なのです。
美少女になって恩返しに来ると本気で信じて仔猫を助け、
転校生にトーストくわえて街角でぶつかることを強制し、
親友の誕生日祝いに同級生にメイド服を着せて送り込み、
音楽室の幽霊に幽霊の何たるかを説教するなどなど、
その破天荒な妄想力と行動力は留まるところを知りません。
この山本を中心に、
山本の友人で、次第にヤバイ素質を開花させていく「普通の人」代表、松下、
「俺は生身の女は気持ち悪いんだ!」と言い放つフィギュアマニア、渡辺、
めがねっ娘をこよなく愛する「めがねっ娘教団」教祖(本職:高校教師)、南雲、
山本たちの宿敵、「日本国政府フェチ撲滅機関」特殊工作員、黒崎、
めがねっ娘でないという理由で南雲に報われぬ想いを寄せる熱血お姉さん、白鳥など、
これらの面々がバカで熱い妄想バトルを繰り広げるこのマンガ。
絶対に万人ウケしない内容で、明らかに読む人を選びますが、
わかる人が読めば絶対笑えます。
魂が震えますぜホント。
…てなわけで、「妄想戦士ヤマモト」の名言を書き連ねてシメます。
この作品の魅力が少しでも伝わることを信じて…。
「男はみんな地に堕ちるとわかっていながら太陽を目指してしまう、
悲しきイカロスなのだ!」
(↑カッコイイが、人形のパンツ下ろしながら言うセリフではないと思う)
「おまえら自分がこの世に必要な人間だとでも思っているのか!」
「それを言っちゃあおしまいじゃねえかバカヤロウ!」
(↑フィギュアに群がるオタ連中に対する黒崎の叫びと山本の返答。確かにそれを言っちゃあオシマイだ)
「めがねかけたままやらせてくれ!」
(↑めがねっ娘教団教祖・南雲、白鳥にメガネ着用プレイを懇願!漢だ!見習いたくないが)
「教祖様…めがね酒飲んで元気出して」
(↑コップにメガネ入れて日本酒注いで「めがね酒」。こういう発想どこから出てくるんだろう?)
「2次元の女で満足できなかったお前が悪いのだ!」
(↑白鳥に未練タラタラの南雲に対する山本の激語。あえてノーコメント)
「美しくなければ妄想ではない!
おまえのはただのズリネタだー!」
(↑妄想戦士たちの祭典「妄想選手権」における山本の名言。妄想とズリネタは違うのだ!)
「同人誌にまで手を出したら、あなた本当に終わりよ!」
(↑なんとか南雲を更正させようとする白鳥の名言。耳が痛い)
「恋愛マンガを描くのはモテないから!
美しいものを描くのはブサイクだから!
そんな自分の欲望や妄想を
毎日毎日一人部屋の中で黙々と考えているような、
そんな人でなければあなたはいけないんだ!」
(↑人気・実力・美貌を兼ね備えた少女漫画家のサイン会に乗り込んだ山本の名言。こんなの描いて大丈夫か作者)
「貴重なめがねっ娘をヘアメイクとスタイリストの魔の手で
くだらん今風の女にしたてあげるなんてキサマらは悪魔か!」
(↑地味な女の子をイメチェン(死語)するTV番組に殴りこんだ南雲の名言。俺も激しく同意。
このテの番組でAfterがBeforeより可愛いと思えたことがない俺は、すでに手遅れなのか?)
「私とめがねっ娘、どっちが好きなんですか!?」
「そ、その質問は…私にとって…
カレーとハンバーグどっちが好きか
と聞くようなものだ!」
(↑ついに心を決めて南雲に告白を迫る白鳥に対する南雲の返答。幼稚園児かオマエは)
「萌えとは!
どす黒くねじまがった心の闇の中で
美しく輝き続ける魂の光だ!!」
(↑「妄想戦士ヤマモト」中、最高の名言。俺は暗記したのでみんなも暗記しようね)
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