ロマンシア
(日本ファルコム)


かつては国産パソコンRPGの牽引役であった、日本ファルコムの代表作のひとつです。
もっとも、発売時のキャッチコピーは「こんなのありか!?」っていう
宣伝効果を逆手に取ったようなものでしたが。
しかし、さすがは天下の日本ファルコム、看板に偽りなしと言うか何と言うか、
恐ろしいくらいその通りの内容のゲームでした。

 

 

このゲーム、目的だけを言えば「囚われのお姫様を救い出し、悪の元凶を倒す」という、
まことに基本に沿った内容のRPG(って言っていいものか…)なのですが、
とにかくその謎解きに苦労させられました。
その詳しい内容について、ここでクドクド言ってたらキリがないのでやめときますが、そこをあえて例えて言うなら
「『ドルアーガの塔』の宝の出し方を自力で探す苦労の3分の1」
ってところでしょうか。
人によっては(特に20代前半以下の方)よけいワケのわからない例えですが、
わかる人にはわかるでしょう。
…って言うかわかってください。

 

 

…でもって、そういう苦労を経てようやく辿り着いたエンディングが…。
エンディングが…
エンディングが…
エンディングが…

 

 

「CONGRATULATION」の一言だけ!
あんなに苦労したのに…
あんな不条理な謎の数々を自力で解き明かしてきたのに…
それなのに…
これだけなんですか…?
当時中学生の私が、2ヶ月分のこづかい+αをはたいて買ったのに、これだけなんですか…?

 

 

今時のゲームをプレイして「エンディングがしょぼい!!」なんて言ってる方…
もっと悲惨な時代があったことを知ってください…。
昔は、「CONGRATULATION!」とか「THE  END」とか…
そんな一言で終わってしまった時代があったんです。
「時代が変わった」「昔は容量的、技術的な問題があった」…そんなことはわかってます。
でも、当時の値段でさえ8000〜10000円近くしたゲームを、
今とは比較にならないくらい散々苦労してクリアした代償がこれだけだった…。
そういう時代もあったんです(しみじみ)。


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