リングマスター2
(ホビージャパン)


あの「ホビージャパン」が作ったパソコンRPGです。
一見普通の3D画面のRPGで、実際その通りの内容なのですが、このゲームの凄い所は、
本筋と関係ない部分の並々ならぬ力の入れ様です。
と言うより、本筋と関係のないイベントの方がはるかに多いという
よくわからない構成なのです。

 

メインストーリーは、フィリアス・ノギスという国に使える騎士であるプレイヤーは、隣国ムルソン大公国へ
同盟の使者として赴くことになるが、その道中で思わぬ事件に巻き込まれ…という内容です。
とは言え、別にまっすぐ目的地まで行かなくても国中をあちこちウロチョロでき、思わぬ所で思わぬイベントが
色々と起こるのが楽しいです。
もっとも、このゲーム、マップが異様に広いので、きちんとマッピングしないと迷うこと確実ですが…。

 

かなりテーブルトークRPGを意識した内容、様々な風変わりなイベント、エスニック風の独特なBGM…と、
なかなか異色で楽しめるRPGではあるのですが…。
二つほど重大な欠点があります。
一つは、あまりにバグが多いということ。
建物から出られなくなったり、会話のセリフの誤字脱字や口調が変だったり、アイテムが効力を示さなかったり…と、
挙げていけばキリがありません。
本当にちゃんとデバッグしたのでしょうか、これ?

 

そしてもう一つが、戦闘モードの訳の分からなさ。
とにかく敵味方とも攻撃が当りにくくて、長期戦になることが多いのです。
また、このゲームの戦闘は、TRPGをかなり意識した作りになっていて、戦闘中にファンブルすることもあります。
武器を落としたり、間違って味方に攻撃が当ってしまったりという、いわゆる攻撃ミスの拡張版みたいな
ものなのですが、これ、場合によっては凄まじい事態も起こるのです。
下手をすると
武器が壊れた上に自分にクリティカルヒットで瀕死
などというとんでもないこともしばしば。
まあリアルと言えばリアルなのかもしれませんが…。

 

…てなわけで、結論としては、
ちゃんとデバッグ&テストプレイをして欲しかった
ということです。
せっかく様々なイベントが用意してあって楽しめるRPGだと言うのに、残念です。


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