「サーク」シリーズ
(マイクロキャビン)


マイクロキャビンの有名ARPG。
戦神デュエルの子孫である少年ラトク・カートと、異界の住人「妖魔」との戦いの物語です。
これは実にたくさんのシリーズがありました。
「サーク」「サーク2」「サークガゼルの塔」「サーク3」、あと外伝として「FRAY」。

 

 

当初、「イースの猿マネ」などと悪口を言われたりもしましたが、
何だかんだ言ってシリーズ化され、かなりのヒット作となりました。

 

 

このゲーム、シリーズが進むごとにキャラの顔グラフィックががらりと変わりました。
初代「サーク」の顔グラフィックはなんか妙にリアルで怖かったです。
特にエリス(ヒロインの一人)の顔なんて「口裂け女」みたいだったし。
ちなみに、「サーク2」と「ガゼルの塔」のパッケージイラストは、あの菊池通隆氏でした。

 

 

それと、やけに印象的だったのが「サーク2」に存在した「カルマ」ってパラメーター。
これは、敵を倒していくと加算され、一定数を超えると経験値が入らなくなるのです。
で、どうしたらいいかって言うと、
教会でお祈りするか、アイテムの十字架に祈るんです。
当時高校生だった私は、なんか釈然としないものを感じました。
それ以上に、何のためにわざわざこんなパラメーター作ったのか疑問に思いましたが。
ひょっとして「ザナドゥ」を意識したのでしょうか?
当時の開発者の方にぜひ聞いてみたいものです。

 

 

でも、ストーリー的にはきちんと完結したし、それなりに納得のいくラストだったので好きでした。
伏線張るだけ張っといて、わけわかんないまま終わっちゃうのって、けっこうありますからね。
エ○ァンゲリオンとか。

 

 

「イース」はアドル一人で孤独に戦い抜くって感じでしたが、
「サーク」は「ガゼルの塔」から仲間と一緒に戦うようになったので、道中がにぎやかで楽しかったです。
手のひらサイズから等身大まで伸縮自在(ってわけじゃないですが)の妖精、ルゥ・ミーリ・ピクシー、
「2」でいきなり妻子持ちになったアットホームパパ戦士、リューン・グリード、
ラトク命!の元気少女魔道士、フレイア・ジェルバーン(通称フレイ)、
謎めいた雰囲気の優男吟遊詩人、ホーン・アシュタル、
そして、落ち着いた大人の魅力全開のシスター、フェル・バーウ。
詳しくは最後の「人物紹介」をどうぞ。

 

 

そして、当然のごとくこのシリーズにもヒロインが存在します。
妖精ピクシー、魔法少女フレイ、そしてラトクの幼なじみの少女エリス。
この三人(特にフレイとピクシー)の「ラトク争奪戦」もこのシリーズのお楽しみのひとつでした。
まあ今のギャルゲーに例えるなら、

フレイは「かっこいい先輩を追いかける下級生」
ピクシーは「おせっかいな委員長」
エリスは「少しおとなしめの幼なじみ」

ってとこでしょうか。
でも結局、ラトクは誰のことを好きなのか…ってところはあまりはっきりせずに終わりましたが。

 

 

ただ、ひとつ気になったのは…
サーク外伝「FRAY」では、当時としては珍しく、主人公フレイが音声でしゃべるという「売り」がありました。
問題は、その声です。
ムチャクチャやる気なさそうなダミ声。
演技の下手クソなAV女優みたいです。

「いいお天気ぃ〜」
「平和だなぁ〜」
「ふれいむばぁどぉ〜」
「うぉーたーどらごぉ〜ん」

どうした恋する元気少女!
わざわざキャラのイメージ下げてどうすんです、マイクロキャビンさん。
ムリヤリFM音源で声作ったりするヒマがあったら、もっと別の部分に力を入れて欲しかったです。

 

おまけ:サークシリーズ人物紹介


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