ヴェインドリーム1・2
(グローディア)


いきなりですが、この2作はストーリー主導型RPGの傑作です。
「エメラルドドラゴン」は比較的有名なのに、こちらはそれに比べて知名度が低いのが残念です。

 

 

「1」が、エルバニス大陸征服を企てるセルジルド帝国に復讐を挑む騎士トリステラムと仲間達の戦い、
「2」は、タリアトフ大陸を舞台とした戦士ウォーリックと仲間達の魔物との戦いを描いたストーリーです。
話としては王道過ぎるくらいですが、非常にていねいに作られており、テンポ良く話が進むので気持ち良いです。
隠しシナリオや隠れアイテムなどのおまけも充実しています。
またこのシリーズの売りであるビジュアルシーンも実にタイミング良く挿入されています。
少なくとも「テイルズオブなんとか」より10倍面白いと思います。
…と言うより、このタイプのRPGって、この頃(1990年初め)からまったく進歩してないのではないでしょうか?
ビジュアルとサウンドだけ一人歩きしてるのではないでしょうか?
このままじゃ、ストーリー型RPGってジャンル自体がすたれてしまうような気がします。

 

 

また、「エメラルドドラゴン」にもありましたが、このシリーズのお楽しみの一つに「相談」コマンドというのがあります。
これはキャンプメニューでいつでも見る事ができ、キャラ同士の会話で次に何をしたらよいか教えてくれるのです。
これのおかげでスムーズにゲームを進められますし、時には全く関係ない雑談とかもしてくれます。
これがまた、キャラクターに対する愛着を湧かせてくれるのです。
ちなみに私は、「1」では無愛想な魔道士アーメスが、
「2」では筋肉リュウリュウの虎人間だけど変身すると女の子という
変わりダネの執事ナッツがお気に入りでした。

 

 

話は変わりますが、このシリーズを作ったスタッフの方々は、かなりの格闘ゲーム好きなのではないでしょうか。
「1」には、隠れシナリオに「道着に赤ハチマキ姿のあの有名人」が出てきますし、
「2」には、隠れアイテムとして「斬肉大包丁」なんてのが出てきました。
こういうお遊び、個人的には大好きです。

 

 

どっかでリメイクしてくれないかなぁ、この作品…。

 

おまけ:登場人物紹介


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