ソーサリアン
(日本ファルコム)


パソコンRPG史上に輝く不朽の名作です。
とにかく何から何まで従来のパソコンRPGの常識を覆す作品でした。

 

 

この作品の最も斬新な点は、短編シナリオ形式であることです。
普通のRPGは、長編シナリオが1本だけであり、それが終わればゲーム終了なのが普通ですが、
この作品は、複数の独立した短編シナリオをクリアしていく形式なのです。
短編シナリオを「シナリオディスク」として独立させてあるので、後から追加シナリオを販売する事ができるのです。
実に画期的な方法で、ユーザー側からすれば、本編をクリアしても追加シナリオディスクが次々と販売されたので
飽きる事なくゲームを続けられました。
本編だけでも15本のシナリオがありましたが、「追加シナリオ」「戦国ソーサリアン」「ピラミッドソーサリアン」
「宇宙からの訪問者」「ギルガメッシュ・ソーサリアン」「セレクテッド・ソーサリアン」など、
実にたくさんのシナリオディスクが安価で販売され、非常に長い間楽しめた作品でした。

 

 

また、キャラクターメイキングが非常に楽しい作品でもありました。
別売りの「ユーティリティーディスク」を使えば、プレイヤーキャラや装備品の名前を自由に変更できるので
キャラクターに対して愛着が湧きました。
また、このゲームには200数種類に及ぶ魔法が存在し、剣や鎧などの装備品に魔法をかけて使うのですが、
各キャラクターのイメージに合った魔法を自分で考えて装備させるのが楽しかったです。
炎系の魔法ばかり使える魔法使い、回復系の魔法専門のエルフ、強力な魔法をかけた剣で戦う戦士…など、
プレイヤーが自分でキャラクターに個性を持たせる事ができるのです。
これも、この作品がヒットした原因ではないでしょうか。

 

 

そしてこのゲーム、とにかくBGMが素晴らしく良かったです。
同じ曲の使い回しがなく、シナリオごとに全く違うBGMだったので、実に数多くのBGMがありました。
よくここまでたくさんの曲を作ったものだと感心します。
たぶん、今でもMIDIでソーサリアンの曲作ってる人、けっこういるのではないでしょうか?
ちなみに私は、「天の神々たち」と「盗賊たちの塔」のBGMがお気に入りです。

 

 

そういえばこの前、Windows95版がリメイクされました。
相当期待してたんですが…
シナリオが5本しかないんじゃ…ねえ。

 

 

…と思ったら、2000年に出ましたね、完全なリメイク「ソーサリアン・フォーエバー」。
これですよよ、これ!
こういうのを待っていたんですよ、私は!
速攻で不老不死キャラ4人作ってプレイしまくり。
ホント、あの頃の興奮が蘇りました。
大満足の出来、これぞリメイク!って感じです。
この調子で「戦国ソーサリアン」や「ピラミッド・ソーサリアン」もリメイクして欲しいものですが、
まぁそこまでは無理でしょうね、やっぱり。

 

 

それにしても、その前のWin95版ソーサリアンって、何のために出たんでしょうかね…?
「ソーサリアン・フォーエバー」にも、Win95版オリジナルのシナリオ収録されていましたし、
別に出す必要なかったのでは…?
教えてファルコムさん。


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