闇き森の果て
(ディースリー・パブリッシャー)


<ストーリー>

山奥を一人、車を走らせる主人公。
山奥のとある洋館で家庭教師として働いている女友達が、迎えに来て欲しいと連絡してきたのだ。
仲間内でも人気のあった彼女からの思わぬ連絡に、主人公は半ば浮かれ気分で館に辿り着く。
同じ館に向かう、何人かの人物と出会いながら。

…だが、そんな主人公の浮かれ気分は、しだいに不安へと変わっていく。
館に到着早々、思わぬ事故(?)のために車が使えなくなってしまう。
やむなく館に泊まることになった主人公だが、その館に住む人々は、皆異様な雰囲気を放っていた。
対照的な性格の双子の美少女、屋敷を取り仕切る威厳ある老婆、慇懃な執事に無口なメイド。
主人公を呼んだ女友達さえも、どこか普段と違う素振りが目立つ。
そして、主人公の不安が的中するかのように、館で恐ろしい事件が起こる。

果たして、主人公はこの館の秘密を暴き、無事「還る」ことができるのだろうか…?


まず最初に、このゲームの正式名称は
「SIMPLE1500シリーズvol.31 THEサウンドノベル」です。
麻雀や将棋など、シンプルなゲームを1500円で販売しているシリーズの第31弾です。
なにげにプレステソフトのコーナーを眺めていて、偶然見つけたの即買いしてきたのですが、割と楽しめました。
一回目だけは。

 

「シンプルだから」「1500円だから」とか、色々理由はあるのでしょうが、
はっきり言ってシナリオが少なすぎます
ひょっとして私のやり込みが足りないだけなのかもしれませんが、
メインシナリオが2本だけなんて、サウンドノベルをナメてるとしか言いようがありません。
私の作ったサウノベもどき「学怖外伝」に毛が生えた程度のボリュームしかないなんて…あんまりです。
「PANDORA MAXシリーズ」の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいです、マジで。

 

 

まあ、メインシナリオのうちの一つ「殺人事件編」は、割としっかりしたストーリーの作りで、それなりに楽しめます。
しかし、もう一つのシナリオ「館の秘密編」は、どのエンディングも中途半端な作りで、ちっとも面白くありません。
こういう言い方をするのはなんですが、片手間に作ったとしか思えない内容です。
いくら1500円とは言え、商品として売り出すからには、もう少し練り込んだ内容のゲームを作ってもらわないと困ります。
せめて「殺人事件編」並みのちゃんとした内容のシナリオを4〜5本は用意してもらわないと…。

 

 

もう、ノベルゲームの末路は、ギャルゲーしかないのでしょうか…?
「弟切草」や「学校であった怖い話」みたいな、選択肢を選ぶのが楽しいサウノベは、もう発売されることはないのでしょうか…?
なんか悲しくなってきました…(T_T)


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