山崎防災センター 山崎町 山崎断層による地震に備える拠点施設・災害学習の場
兵庫の南西部に位置する山崎町。町の中心部を、山崎断層が走っていることでも知られている。ここに、平成12年、「災害に強いまち・ひとづくり」をめざして山崎防災センターが開館した。
平常時は、町民のコミュニティ活動のための場であり、防災知識や災害時にとるべき行動などを、体験や展示・映像などを通じて学習できるスペースでもある。
また、災害時には災害対策活動の拠点施設としての機能をはたす施設である。
5階建の建物には、山崎断層による直下型大型地震に備えての最新の免震システムが取り入れられている。
館内展示
1階 大型地球儀とプレートテクトニクスの展示 1階 ドキュメント災害のコーナー
1F 地球メカニズム(自然災害とその要因)
玄関を入ると、床面に山崎町付近の空撮を配したジオラマ。正面には大きな地球儀が置かれ、その下が地震の起こるメカニズムや自然災害について、パネルや映像で解説した「辞書回廊」となっている。
パネルは、「プレートテクトニクス」、「活断層とは」、「日本の活断層の分布」、「1881年〜1995年の主な震央の分布」、「マグニチュードと震度の違い」など。小中学生の学習にも、ピッタリだ。
映像では、三つのモニターが準備され、「地震と断層 なぜ地震が起こるか」、「山崎断層 断層の発見とその後の調査」、「ドキュメント災害」の三本をそれぞれ見ることができる。「ドキュメント災害」の中の、1976年一宮町の山津波の迫力には圧倒される。
その他、1階にはトレンチはぎ取り断面などの展示や地震体験室がある。
2F 身近な災害(災害と災害歴史)
地球儀の横を回って2階へ。
壁には、大きな「日本の災害年表」がかかっている。「防災Q&A」では、コンピューターでクイズをしながら、防災について学べる。
模擬火災をモニターに映し消火器の使い方を学ぶ「初期消火体験」や、大型スクリーンのある「アースシアター」もここにある。
3F〜5F
3階から5階には、会議室や研修室、ホールがある。災害時には、調理室は炊き出しに、研修室は災害対策本部室に、ホールは待機・宿泊室に、それぞれ利用される。
山崎断層
山崎断層は、1967年に発見された。正確には、「山崎断層系」といい、西から大原断層・土万(ひじま)断層・安富断層・暮坂峠断層・琵琶甲(びわこう)断層・三木断層の6つの活断層から構成されている。総延長は約90kmに及ぶ。
これらの活断層は、地震のたびにずれ動き(左横ずれ)、ずれの長さは数百mに及んでいる。活断層に沿って、「断層破砕帯」とよばれる軟弱な岩石が分布している。この断層破砕帯は侵食されやすく、それによって長く直線的な谷ができ、その地形を利用して中国自動車道がつくられた。
山崎断層で起きた最近の地震をあげてみると、1948年、1961年(瑠璃寺地震 M5.9)、1973年(山崎北部地震 M5.1)、1984年(兵庫県南西部地震 M5.5)、1990年(上月地震 M5.2)となる。マグニチュード5級の地震は、10〜15年程度の周期で繰り返し起こっていることがわかる。
また、「三代実録」には、868年に播磨で大地震(M7.2程度)があったことが記されている。この記録とトレンチ調査から、マグニチュード7級の地震は千数百年〜二千数百年の周期で起こっていると考えられている。
展示パネルの一部
山崎断層トレンチはぎとり断面
1997年に、安富町安志地区で行われたトレンチ調査であらわれた山崎断層をはぎとったものである。
トレンチはぎとり断面
『この断面には、少なくとも5つの断層が見られる。この地層は、13000年前から24000年前にたまったもので、13000年以降に少なくとも5つの断層ができたことになる。
断層面では、砂礫層がくさび状に落ち込んでいる。落ち込んだくさび状の地層の年代から、2290年前〜2840年前と710年前〜1700年前に山崎断層が大地震を起こしたことがわかる。後者は、868年の「播磨国大地震」によるものと考えられている。
これらのことから、山崎断層は千数百年〜二千数百年に1回、大地震(マグニチュード7級)を起こしてできたと考えられる。今は、最後の「播磨国大地震」から、すでに千年以上が過ぎているのである。』
(『 』内は、展示説明資料を要約しました。)
地震体験
地震体験室は、家庭の台所を再現している。はじめに、係りの人から地震のときの対処の仕方を説明してもらった。机の下にもぐりこむこと、できればドアを開けて逃げ道を確保しておくことや火を消すことなどである。
地震体験室
3次元の起震装置によって、縦揺れと横揺れの両方ができる。震度は、3・5・7の三段階。揺れの続く二十数秒がかなり長く感じる。震度が大きくなるにつれて、揺れが激しくなる。震度7では、机や座っているいすが少し移動した。1995年の兵庫県南部地震を神戸で体験した人の話によると、実際の震度7はこんなものではなかったということである。テレビや家具は、すべるのではなく飛んできたと話されたそうである。
■ 場 所 ■ 兵庫県宍粟郡山崎町鹿沢65番地3 TEL 0790ー63−2000
(神姫バス山崎営業所下車徒歩2分)
■ 開 館 ■ 午前8時30分〜午後10時
※展示体験学習の場合の入館受付は午後4時まで
(展示体験の入館 無料)
■ 休館日 ■ 水曜日 (祝日の場合は翌日)・12月28日〜1月4日
■ 探訪日 ■ 2002年7月7日
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