サイドポケット2 〜伝説のハスラー〜 |
D | |
データイースト | 7.5 | |
95/3/31 | 6800 | |
ビリヤード。副題の伝説のハスラーとは、私も名前ぐらいは聞いたことがある「ミネソタ・ファッツ」のこと。本人が出演しているようだ。 ビリヤード台を真上から見た平面的な構図のため、下手にポリゴン化した続編に比べて、よっぽどプレイしやすい。デモは画質ガビガビの実写ムービーだが、これもポリゴンの3よりはよほどマシ。ただぱっと見て気になることは、画面左右が無駄に余っていること。ビリヤード台は横長なんだから、ケチケチしないでテレビの横幅目いっぱい使って、少しでもフィールドを広くしてほしい。 ビルヤード自体は至って普通の出来。打つ方向を指示するときに方向を示す点線が、パッドの上を押せば上で、右を押せば右で止まってしまうため、感覚的にやりにくい。右を押せば右回りで、左を押せば左回りで回転するとしたほうが分かりやすくはないだろうか。角度の最小単位ももっと細かくしてほしい。 CPUの思考時間が短いのは長所。こういうゲームではいくらでもCPUを強くできる。実際このゲームのCPUもかなり強い。そりゃあ裏で最善手を何度も試行して、うまく行ったやつを再現すればいいので当然だ。ゆえにCPUとの対戦はあんまり面白くない。 ストーリーモード、トーナメント、トリックモードなどがあり、ビリヤードの種目も豊富なため、気に入った人や対戦相手が身近にいる人は長く遊べるだろう。一応メインと思われるストーリーモードだが、敵に3回勝ち越さなければ倒せないため、勝ったり負けたりしているといつまでたっても終わらない。しかも途中セーブが出来ない。まあ一言で言えば出来が悪いと言うこと。ストーリーモードの種目はエイトボールで、9番を落とせば勝ちという分かりやすいナインボールに比べ、○○したら負けというルールが多いエイトボールはいまいち。相手が失敗したから勝ちましたみたいなのばかりで、勝ってもあまり嬉しくない。 サターンではビリヤードはデーターイーストの3作しか出ていない。今作をもっと作りこんで完成度を高めれば、定番として人々に愛されるソフトになっただろうに。 |
柿木将棋 |
C | |
アスキー | 6.8 | |
95/4/14 | 7800 | |
将棋。私は将棋は不得意なので、駒落ちさせようが全然勝てない。将棋が強い友人にやらせたら、割とよく出来てると言っていた。ご褒美がないので素人の私は手を出す気がしない。脱衣将棋とかあったら燃えるのに。 詰め将棋を解けるモードがあって、新聞などの7手詰めぐらいならあっという間に解いてしまって感心する。これをもうちょっとゲームに活かせなかったか。たとえば受け側をコンピューターに担当させて、指定手数以内に詰ませなければGAMEOVER、というモードがあれば、稼働時間は飛躍的に伸びたと思う。 |
ゲームの達人 |
C | |
サンソフト | 6.7 | |
95/6/9 | 8900 | |
麻雀、将棋、プレイス、連珠の4本の思考型ゲームのカップリング。プレイスとは聞かない名だが、要するにオセロ、リバーシのこと。 どれもきわめて普通で地味な出来。一応CPUの対戦キャラがいるが、音声などのリアクションがないのでまるで印象に残らない。 麻雀の出来は普通。画面の見易さ、スピード、操作系など、あらゆる点で平均をわずかに下回る。まるでこのゲームを象徴するかのようだ。食いタン、一発、裏ドラ、槓ドラなしという地味なルール固定なのはどうかと思う。 将棋はいつものごとく、私には強さを評することが出来ない。とりあえず一番弱い敵には私でも勝つことが出来た。 オセロも私は嫌いなので、これも評価は控える。こんな単純なゲーム、CPUが強くて当たり前だと思うのだが。 連珠はあまり他で見ないので、なかなか興味深い。ただしCPUは結構弱く、連珠などほとんど初めてやった私でも、わりと簡単に最後までクリアできてしまった。 総括的に見て、他の麻雀ソフトや将棋ソフトを持っていない人だったら、値段のことを考えなければ1本持っていても悪くはないだろう。ただし、あらゆる点で地味なのは覚悟しておかなければなるまい。コンティニューがパスワード方式というのも面倒。 |
デジタルピンボール 〜ラストグラディエーターズ〜 |
A | |
KAZe | 8.7 | |
95/6/23 | 5800 | |
ピンボール。グラフィック、BGM、SE、演出、全てにおいてめちゃくちゃかっこいい。 画面上に6つのボールが乱舞する。処理落ちなどなく、ボールの動きもリアルっぽい。あえて文句をつけるなら、ボールが止まってしまってなかなか落ちてこないことがあること、4つの台の難易度がばらついていること、ぐらいか。 |
AI将棋 |
D | |
ソフトバンク/サムシンググッド | 6.7 | |
95/8/25 | 6800 | |
味も素っ気も無い、シンプルな将棋ソフト。詰め将棋などはなく、完全に対局するだけ。たいていの将棋ソフトで実装されている、女声による棋譜の読み上げも無い。BGMも無い。 例によって、思考レベルを最低の「入門」にしても勝てない。入門なんだから、相手の駒が利いているところに色付けぐらいしてくれたっていいのに。腹立たしいのは、詰まれても勝敗判定をしてくれないところ。詰まれたら、自分で投了宣言しなければならない。ついでに、途中で止めたくなって「新規対局」を選ぶと、ご丁寧に「投了しますか?」と聞いてくる。うるさい!投了じゃねーよ心機一転してまたやりたいだけなんだよ! 入門なんだから、「詰めろ」とか「必至」とか教えてくれたっていいじゃん。ケチケチすんな。入門だと思考がべらぼうに早いのは美点。 なんと言うか、ゲームはエンターテインメントなんだから、もうちょっと初心者にも楽しませる努力をしてほしい。最強レベルの思考がどれほど強かろうと、私にはちっとも嬉しくない。やっぱり、将棋ソフトを作る人は当然将棋が強いのだろうから、こうやって初心者を置いてけぼりにしてしまうのだろう。次世代の将棋ソフトは将棋が出来ない人に作ってほしいものだ(無理か)。 |
球転界 |
C | |
テクノソフト | 5.0 | |
95/8/25 | 5800 | |
ピンボール。デジピンシリーズのようなリアル系と違い、コンピュータならではのインチキ(?)ピンボール。私はこういうのもありかなと思う。 前作にあたるデビルクラッシュは名作と言われたものだ。基本的に今作のシステムは前作を踏襲しているが、グチャグチャホラー系だった前作と180度変わって、能天気コミカル路線になってしまっている。その変更がかなりきっつい。パッケージもゲーム画面もおもいっきり幼児向けといった感じ。ゲームはそれなりに面白いのだが、この絵柄ではやり込む気が全く起きない。素直にデビルクラッシュSSとかにしてくれたら良かったのに。 コンピュータピンボールということで、多彩な仕掛けがあり盤面がどんどん変化していって、それはそれで面白いのだが、その状況でどこを狙えば高得点が入るのかがさっぱり分からないのがマイナス。ラウンド(ボーナスステージ)開始の条件ぐらいマニュアルに書いてほしい。 |
将棋まつり |
C | |
セタ | 8.1 | |
95/9/15 | 9200 | |
スーパーリアル麻雀シリーズのセタの将棋ソフト。もちろんお色気はない。 メニューを見ると、「将棋入門」「駒落定石」「対局室」「将棋大会」「名局鑑賞」「詰将棋道場」「次の一手診断」「将棋クイズ」「懸賞問題」「将棋界名簿」と、なにやら充実していそうである。ところが、 将棋入門:よくある入門書のほんの数ページ分の内容。価値なし。 詰将棋道場:問題数は多いが、正解の手順でしか進められない。もっと思うように試行錯誤させて欲しい。 次の一手診断:3択だが、なんと解説どころか正解すら表示されない。何の意味が? 将棋クイズ:将棋の一般知識に関する2択で、棋力の向上の何の役にも立たない。 懸賞問題:問題の解答を将棋連盟に送ると、抽選でグッズが当たるらしい。締め切りも、何人に当たるかも何も書いてない。 将棋界名簿:1994年当時の、プロ棋士のプロフィールなどが見れる。自宅の住所とか書いてあるけどいいのか? 全体的に、いろいろ詰め込んだわりにはどれも中途半端な内容。とりあえず一番弱いCPUには勝てたが、わざと悪手を打たれているような気がして、なんだかあんまり嬉しくない。 いつかサターンの将棋ソフトが大方手に入ったら、サターン杯を開催して優劣を競いたいと思う。 |
永世名人 |
C | |
コナミ | 6.6 | |
95/9/29 | 5300 | |
将棋ソフト。対局の他に、詰め将棋を解かせること、過去の有名棋士の棋譜をいくつか見ることが出来る。 私は先に「永世名人II」のレビューを書いたので、続編との逆比較を。画面や操作系は全く変わっていない。思考レベルはIIのほうが1段階多いが、強いほうではなく最弱レベルが追加されている。試しに本作とIIの最強レベル同士で対局させてみたが、100手目でお互い累積思考時間が1時間程度、戦局は素人目にほぼ五分だった(面倒なので途中で止めたが)。もしかして、思考ルーチンはそのまま使い回しているのかも。IIの意味無いじゃん。有名棋士の棋譜の数がIIのほうが少し多い。オープニングの紅葉が舞うデモは初代のみ収録(意味無いけど)。 本作は、強さに関してはド素人の私がどうこう言えるものではないが、最強レベルでもそこそこ思考時間が短いのが長所。数手目から長考するイライラソフトも多い中、本作では30手ぐらいまではサクサク進んでくれる。 プレイヤーが考えている間にCPUが先読みをする「予測読み」という機能がある。あるけど、当然時間がかかるので、相当長考する人や付けっぱなしで風呂に入ったりする場合以外、ほとんど役に立たないのが現状。 |
戦略将棋 |
D | |
EAV | 5.4 | |
95/11/17 | 6800 | |
盤面がポリゴンで表示してあるのが売り(?)の将棋。オープニングの粗いポリゴンデモは「風水先生」を思い出させて不安を煽るのに十分。だが、対局中の盤面は意外にも見やすい。そりゃそうだ、対局中は真上からの視点しかないから。ポリゴンの意味が無い!自分の手番のときは一応視点をグリグリ動かせるが、やっぱり意味が無い。ただ、振り駒の時だけは「おっ」と思わせてくれる。 詰め将棋問題・詰め将棋を解くモードは無し。CPUとの対局ではCPUの戦略を選択(振り飛車とか、居飛車とか)することができるが、私にはあんまりメリットが無い。 メインは「天下統一」という、CPUと連戦するモード。説明書の「3・4人目は3戦中2勝(中略)、7人目は7戦中4勝で勝ち抜きとなります」という文章だけでやる気はミニマム。意を決してスタートすると、座椅子みたいな体型のオバさんがグルグル回ってるのに面食らう。しかも一人目から結構思考時間が長いので萎える。一人目ぐらい、弱くてもいいからサクサクと打ってほしいものだ。すみません、途中で止めました。 |
金沢将棋 |
D | |
セタ | 7.4 | |
95/11/24 | 7900 | |
わりと初期に出たソフトながら、私の開催する「土聖戦」を制した、サターン最強の将棋ソフト。強さこそが正義である将棋ソフトの中で、一発勝負のトーナメントとは言え、トップに立つとはそれだけで十分素晴らしいことだ。素晴らしいんだけど、思考時間が長いのがタマにキズ。って言うか、むしろ憎さ百倍。正直、トーナメント中は早く負けてくれればいいのにと思ってました。ここだけの話ですが。 モードは、対局室、入門教室、10秒将棋、登竜戦の4つ。って、どれも対局するだけじゃん。詰将棋とかは無し。先ほど思考が長いと書いたが、登竜戦はさらに長いらしい。「時には1手に1時間以上も考えることもあります。」だそうだ。やる人いる?ちなみに、入門教室でも勝てませんでした。以上。 2Dゲームに比べてポリゴン物は陳腐化するのが早いが、将棋ソフトもまた陳腐化するスピードが早い。全く同じプログラム(強さ)だとしても、最新CPUで動かせば待ち時間が何十分の1にもなるんだろうな〜などと思うと、わざわざ家庭用コンソールで将棋などする気が無くなってしまう。。サターン時代とは違い、パソコンがこれだけ一般家庭に普及した現在では、コンシューマの将棋ソフトなど存在意義が無くなってしまったのではないだろうか。 |
ゲームの達人2 |
C | |
サンソフト | 6.4 | |
96/3/15 | 8900 | |
「ゲームの達人」の続編。前作にあった「麻雀」「将棋」「連珠」「プレイス(オセロ)」に、新たに「囲碁」「チェス」「バックギャモン」の3ゲームが追加された。 前作にあった、弱いキャラから順番に戦うモードは無くなり、フリーモードと最難レベルのCPUと戦う2モードのみになった。 チェスと囲碁はルールも知らないので未プレイ。バックギャモンは007などによく出てくるので興味があったのだが、何のことは無いただの双六で、6のゾロ目が出たら万々歳と言う単純なゲームで、あまり面白くない。 前作の4種目に関しては、あまり改善が見られない。麻雀牌は小さいままだし、将棋の駒の見にくさも直っていない。しかしこういった思考型ゲームで重要なのは、CPUの思考ルーチンだろう。試しにサターンを2台用意して、旧作と戦わせて見た。結果を下に示す。 ・連珠 旧作(○)−新作(×)、新作(○)−旧作(×) ・プレイス 旧作(○)−新作(×)、新作(×)−旧作(○) 連珠は先手が有利と言われている。それを実証するかのように、旧作も新作も先手のときに勝っている。しかし、思考時間は新作の方が短く、ルーチンの改善が見られる。 プレイスは先手、後手とも旧作の勝ち。ダメじゃん。 将棋は面倒なので割愛。 前作に比べて飛躍的に進歩したとは言えないが、種目が増えているので、チャンスがあれば入手しておくのもいいかもしれない。私は結構連珠にはまってしまった。最強にするとCPUが強くてなかなか勝てず、結構楽しめた。もうちょっと(2〜3倍)CPUの思考スピードが速ければもっとお勧めできたのだが。 |
バーチャルカジノ |
D | |
ダットジャパン | 5.4 | |
96/3/15 | 5800 | |
今となっては死語の「バーチャル」なカジノゲーム。収録ゲームは定番ルーレット、セブンスタッドポーカー、バカラ、これも定番ブラックジャック、スロットマシーンの5つ。スロットはなぜかパチスロになっていて、こんなの本場のカジノには無いって。 操作性は、後述のスーパーカジノスペシャルに比べれば良好。ただスロットにクレジットを入れるとき、XYZボタンを使わなければいけないのが面倒。ABCと下ボタンだけで足りるはずだが。あとルーレットで、ボールが止まったときに、どの番号が当たりなのかレイアウト上に色分けなどで表示するべき。私がスタッフだったら絶対そうした。 お約束通り、ストーリーモードとフリープレイがある。フリープレイはやっぱり勝っても負けてもどうでも良くなってしまうので、面クリア型のストーリーモードがメイン。ストーリーモードとか言って、ストーリーなど無きに等しいのだが。規定の種目で、規定の金額まで稼げばクリア、次の面に進むというもの。これ、1面のルーレット、2面のセブンスタッドポーカーまでは楽しめた。問題は3面のバカラ。バカラは日本ではメジャーではないが、一言で言えば丁半博打。1/2の確立で、掛け金が倍になるか0になるか。まあ実際は引き分けなどもあるのでそこまで単純ではないが、どちらにしろ戦略とかは全く無く、ただの運任せ。そして、所持金は5000ドル、ノルマは20000ドル。一度に賭けられるのは1000ドル(引き分けも含めると2000ドルだが)。さあ、ここで無い知恵を絞って確率計算をしてみよう。 5000ドルを20000ドルまで増やすためには、1回の賞金が1000ドルなので、15回賭けに勝つ必要がある。100回トライしたとして、58勝42敗ならノルマクリア。毎日100回トライしたとして、何日やればクリアできるだろうか?100回のトライの勝ち負けのパターン数は2の100乗=1267650600228229401496703205376。100回のトライで58勝42敗になる場合の数は、100!(階乗)/(100−58)!/58!=28258808871162574166368460400。つまり、2の100乗を上の数で割ってやると、商は44.9。つまり、毎日100回トライしたとして、クリアするためには45日かかることになる。う〜ん、意外と現実的な数値だ。最初の試算では900億日になったのだが・・・。 実際には100回やらないでもノルマクリアの時点でゲームを止められるし、1日100回じゃなく200回、あるいは1000回にすれば、もっとプレイ日数は短縮できるはず。ただし引き分けがあるので、実際はどうだろうか。だがどの道、この単調なゲームを何十日もプレイしたくない。 上の計算が間違っていたら、どなたかこっそり教えてください。 |
鉄球 〜TRUE PINBALL〜 |
C | |
ギャガコミュニケーションズ | 5.7 | |
96/4/5 | 5800 | |
ピンボール。高解像度を使った画面はなかなか綺麗。台は4台で、どれもみな実機の雰囲気をよく醸し出している。 画面が多少上下にスクロールするため、マルチボールのときなどは操作しづらいが、まあ許容範囲。最大の問題はキーコンフィグはおろか、ハイスコアまでセーブできないこと。メモでも取れということか? 鉄球という名前のわりに、玉が白っぽくて軽く、まるで銀玉鉄砲の玉だ。ただし「TRUE PINBALL」を謳っている通り、かなりプレイ感覚は実機に近い。ただしそれはどちらかと言えば欠点だろう。ゲームセンターでたまにピンボールをやることがあるが、大抵なんのラウンドも出来ずに、2〜3分で終わって虚しいことが多い。このゲームもまさにそれ。何度もプレイしたが、どの台もラウンドが取りにくく、ボールがロストしやすい。KAZEのデジピンシリーズはリアルを謳っていながら、次にどこを狙えばいいか分かりやすかったり、エクストラボールが取りやすかったり、ボールが落ちにくかったりと、家庭用にうまく調整されていた。別に長時間プレイされたところで誰も困らないのだから、このゲームももうちょっとコンシューマー向けに調整すべきだった。ナッジが3方向あることなどどうでもいいから。 |
ピンボールグラフィティ |
D | |
パック・イン・ビデオ | 6.2 | |
96/7/12 | 6800 | |
ポリゴンを使ったピンボール。サターンのピンボールにはKAZEのデジピンシリーズという名作がある。どこか1点でもあれに勝っているところがあればいいのだが、残念ながら画面の美しさ・爽快感・かっこ良さなどすべての点で劣っている。決してくそな出来というわけではないのだが。 台がポリゴンなため、見かけが非常に地味だ。そもそも実際のピンボール自体が地味なのだが、最近の台はいろいろ派手に動くオブジェを入れたりして派手さを演出している。しかしこのゲームの台はそれが無い。さびれた温泉宿の片隅においてあるような雰囲気だ。 このゲームのメインとしてストーリーモードがあるのだが、この出来がまた悪い。アメリカ中を回ってピンボールの大会に出て賞金を稼いでいくというもの。回れる都市が多すぎるし、移動には金がかかる上、大会まで何日も待たなければなら無いし、やっと来た大会には出場できなかったりする。街に出れば無駄足で体力ダウン、情報を得るためには何分もピンボール。クリアまでに何回ピンボールをやらなければならないのか?私は30分で挫折した。例えピンボール自体の完成度がそれほど高くなくても、このストーリーモードさえ良くできていたら、いいゲームになっただろうに。 |
ホーンテッドカジノ |
E | |
ソシエッタ代官山 | 6.4 | |
96/9/27 | 7900 | |
「最後の18禁」がウリのカジノゲーム。普通のカジノゲームでいいものを、何をトチ狂ったのか、Dの食卓のようにムービーを使ったアドベンチャー仕立てになっている。しかも何かするたびに読み込みが入るので、とにかくテンポが激悪。馬鹿みたいなトラップまであったりして、肝心のゲーム部分にたどり着くまでが一苦労。カジノ部分の操作性もめちゃくちゃで、もうストレスが溜まりまくり。ゲームも4種類しかない。 対戦に勝つと、股間もあらわな女のご褒美グラフィックが見れるが、ただそれだけのために途方もないストレスを背負うのは健康に良くない。アホみたいにDISC3枚組みだが、1枚だけやればもう十分。数多いサターンゲームの中で、このゲームのクソ度はかなり高い。所詮裸がウリのゲームなどこの程度か。ヘッドホンを使うと立体音響が楽しめるそうだが、こんなゲーム、ヘッドホンを使ってプレイしているところを奥さんに見られたら最低。 |
デジタルピンボール ネクロノミコン |
B | |
KAZe | 9.1 | |
96/11/15 | 5800 | |
ピンボール。前作に比べて大きな進化はないが、やはり雰囲気はすばらしい。今作は面クリアタイプの「ストーリーモード」(と呼べるのか?)が入った。台は3台に減ってしまったが、むしろ完成度は上がっているのでOK。怪しげなムービーが入るが、画質はあんまりよくない。しかもストーリーがよくわからない。修道士が黒人だと言うのもちょっと私のイメージとあわない。クトゥルーってそうなの? 前作を飽きるまでやったため、新鮮さに欠ける今作はB評価としたが、前作を持ってない人なら迷わずこっちだ。 |
月下の棋士〜王竜戦〜 |
C | |
バンプレスト | 7.6 | |
96/11/22 | 5800 | |
人気漫画のキャラを使った将棋。私は将棋はダメだが、原作が好きだったので購入。とりあえず一人目にも勝てません。そこで「先生、やっちゃってください」とばかりにパソコンソフトの出番。最後までそれに頼ってクリア。なので「おまえなんぞにレビューする資格はない!」と言われれば、はいそうですと答えるしかない。 漫画のキャラを使っていると言っても、原画の取りこみと声優の2〜3のセリフがあるだけ。特にシナリオのようなものはない。エンディングもシンプル。二言三言とはいえ、キャラクターの声はイメージによく合っていて、プロの声優さんの演技はさすがと思える。 CPUの強さはそこそこではないだろうか。パソコンの「AI将棋」というソフトに勝つこともあった。フリー対戦のレベル3(デフォルト)なら私もなんとか勝てるレベル。平たく言えば弱いということだが、駒落ちさせようが全く勝てなかった柿木将棋に比べて、プレイヤーを楽しませるという点で100倍優れている。だから将棋が強いと自負する人にはお勧めできないかも。 最終戦近くではCPUがやけに長考するので、短気な人はいらつくかも。 |
対局将棋 極II |
B | |
毎日コミュニケーションズ | 8.2 | |
96/11/29 | 6800 | |
将棋。私の棋力ではレベル1でも勝てないので、CPUが強いのかどうかなんとも言えない。 このゲームのお勧めは、局面を見て次の一手を考えるモードと、詰め将棋。共に問題数は300もある。「次の一手」は解答に対する詳しい解説がある。私は読んでもちんぷんかんぷんだが、それなりのレベルの人にはかなり役に立つのではと思われる。詰め将棋は最初の数問(3手詰め)でギブアップ。300問もあると、解いてやろうという気力が萎えてしまうのが難。やはり御褒美がほしいところ。300枚服を着た女の子が、一枚一枚脱いでいくというのはどうでしょう。だめ? ともあれ、私がプレイしたサターン用将棋ソフトではこれを一番に推す。300+300問全てを解く気はさらさら無いが、解いたら相当将棋が上手くなるだろうと思うだけでちょっと楽しい。もし私が無人島に島流しになるとしたら、忘れずにこのソフトを持っていくだろう。 |
永世名人II |
C | |
コナミ | 6.8 | |
96/12/20 | 5300 | |
将棋。味も素っ気もない将棋。対局が出来ることと、詰め将棋が解けることぐらい。このゲームならではの新鮮なアイディアはないので、他の将棋ソフトを持っているなら買う必要無し。 初心者に優しいレベル0というのがあるが、私は簡単に負けた。このソフトが強いと言うより、将棋を覚えた10年前に比べて格段に私が弱くなっているのだろう。矢倉の陣形も思い出せないし。だからこのソフトが強いか弱いか、肝心なところが私にはわからない。まともなレビューを期待していた方には申し訳ない。 いまのところどの将棋ソフトも、これで一から将棋を覚えよう、と思わせるものではない。一度も上がれないインチキ麻雀と同じで、一度も勝てないゲームなんか誰が何度もやるだろうか。 |
ハイパー3Dピンボール |
C | |
ヴァージンインタラクティブ | 7.3 | |
97/1/17 | 5800 | |
その名の通りピンボール。6つの台があり、SF、ホラー、ファンタジーなど、作りやBGMがそれっぽく、本物の雰囲気を良く出している。ただ、玉の動きが速すぎて反応できないことすらある。 視点が二つあり、ひとつは最近の主流の3D視点で、もう一つは昔よくあった真上からの平面的な視点。どちらの視点も一長一短と言うより大きな欠点があって使いにくい。3D視点はやたら台がねていて、奥の方が何がなんだか見えにくい。まるで台にやっと顔が届く子供がプレイしているようだ。2D視点ではボールに合わせて画面がスクロールするため、前述のボールの速さと合わせて画面が激しく動き、目が回ってしまう。 KAZEのデジピンシリーズは、適当なガチャプレイでもさりげなくラウンドが取り易く、1プレイが長続きした。しかし今作は実機っぽく、ラウンドが取りにくいし、5つボールがあってもすぐ終わってしまう。リアル嗜好な人にはそれでいいのかも知れないが、私はもうちょっと気楽に楽しませてほしかった。 上述の、ボールの早さ、視点の見にくさ、ラウンドの取りにくさ、を改善したらかなりいいゲームになったのではないか。それだけ改良したらどんなゲームでも良くなるか・・・。 |
SUPER CASINO SPECIAL |
D | |
ココナッツジャパンエンターテイメント | 7.5 | |
97/1/24 | 5800 | |
ルーレット、スロットマシーン、バカラ、キノ、ブラックジャック、ビデオポーカー、レット・イット・ビットの7つのギャンブルが入っている。こういうゲームは上手く作れば、一生飽きずにプレイできるものだが、残念ながら今作の出来は良くない。 ともかく操作感(操作性ではない)が悪い。例えばルーレット。どこにBETするかを指示するのに、普通だったらカーソルを動かして、1つのマスにするなり4つのマスに賭けたりできるようにするだろう。親切な人だったら、ポイントした場所の有効範囲を色つきで示すかもしれない。ところがこのゲームでは、BETする場所を直接伸び縮みする四角いカーソルで指示するようになっている。1回プレイするだけでわかるが、これが非常にやりづらく、プレイ意欲をモリモリそぐ。例えばビデオポーカー。普通のポーカーでないのは、CPUのアルゴリズムを考えるのが面倒だったからだろうが、まあそれはともかく。CボタンでBET、もしくはカードの決定。BボタンでMAXBET。Zボタンでチェンジ。またZボタンでダブルダウン挑戦。Xボタンでダブルダウンキャンセル。YボタンでクレジットのON/OFF。狂ってる。なぜB・Cボタンだけでことが足りるように作らないのか?このゲームを作ったのはサターンをプレイしたことの無い人間だろう。サターンを使わない人間がサターンのゲームを作るなど、車を運転できない人間が車を設計するぐらいばかばかしいことだ。 プレイするたびにキャラクターの登録をしなければならないのもうんざり。キャラクターやリアクションが地味で、やっているうちに、当たろうが外れようがどうでも良くなってしまう。それじゃギャンブルのゲームとして失格だ。4人のキャラで所持金を争うというシステムはなかなか魅力的に思えたのだが。 |
ボイスアイドルマニアックス 〜プールバーストーリー〜 |
D | |
データイースト | 3.2 | |
97/4/4 | 6800 | |
声優(♀)とビリヤードで勝負するという、サターンお得意の声優ゲーム。ビリヤード部分は前作のサイドポケット2と全く同じで、前作の問題点が全く解決されていない。前作が出てから2年もたつのに、ほとんど改良が見られないのはどういうことか。特に角度の分割が粗めのため、手玉と的玉の位置関係によっては真芯に当てることが不可能な場合が多い。どんな位置関係だろうと、まず中心間を結ぶ軌跡があって、そこから1度ずつなりずらしていくようにするべきだろう。製作者の方、サインコサインとか知ってます? モードは声優とタイマン勝負をするデートモード、トーナメントモード、前作でもあったトリックモードの3つ。なんと対人プレイが出来なくなってしまった。製作者は何を考えているのやら。あまり完成度が高かったとは言えないが、前作のメインであるストーリーモードがなくなってしまったのもどうかと思う。 デートモードで勝つと、相手の声優のムービーが見れる。ムービー中の4択に3回答えて、正解だったらエンディング。エンディングは短くて画質がガビガビのくせに、キャラが8人もいるせいで別CD。こんなので嬉しい人がいるのだろうか。 トーナメントモードは、デートモードの対戦を4回繰り返す、それだけ。優勝すればやっぱりガビガビムービー。負けてもコンティニューできるようになったのが改良点か。 声優がウリなんだろうけど、対戦中同じセリフを何度もしゃべるので、テンポが悪くウザイことこの上ない。しかも言っちゃあ悪いが、出てる声優全て○○。これならAV女優でも出した方がなんぼかマシだ。 |
AI囲碁 |
D | |
アスキーサムシンググッド | 6.7 | |
97/7/11 | 6800 | |
サターンでは数少ない囲碁ソフト。 私は将棋も良く知らないが、囲碁はルールすら知らない。そこでこのソフトで囲碁というゲームを学ぼうと思っていたのだが・・・。結論から言うと無理。説明書のどこを読んでも、囲碁のルールや用語解説など一言も載っていない。囲碁を知らない人間が囲碁ソフトを買うなということか?そう言われれば確かにそうだが、ほんのちょっとぐらい超初心者に配慮してくれてもよさそうなものだ。 ルールはネットで調べたが、レベルを最弱にしても勝てやしない。ここまで取っ掛かりがないともう笑うしかない。ワハ。 何でもこのソフトの作者はアメリカ人だということだ。日本人頑張れ。 |
サイドポケット3 |
E | |
データイースト | 6.9 | |
97/7/18 | 5800 | |
恐ろしく出来の悪いビリヤード。マークIIIのビリヤードのほうがよっぽどまし。 ヘタクソな3D画面で、非常に狙いを付けづらい。真上視点は画面が小さく、これまた狙いにくい。ショット後に画面外でボールが落ちたりして、なにがなんだかわからん。 大抵こういうゲームは、最低でも対戦は面白いものだが、これじゃ対戦する気にもなれない。 ストーリーモードはまさに蛇足。ヘタクソなポリゴンに飛ばせない会話、コンティニューすると会話からやりなおし。レビューする者として、一通りクリアすることを義務と考えているが、このゲームはとてもじゃないがクリアする気になれない。データイーストは、くせがあるが良質のゲームを出すメーカーだと思っていたのだが。 |
GO III Professional 対局囲碁 |
D | |||||||||||||||||||||||||
毎日コミュニケーションズ | 6.7 | |||||||||||||||||||||||||
97/7/11 | 6800 | |||||||||||||||||||||||||
AI囲碁とほぼ同時期に発売された囲碁ソフト。 やっぱり本作も初心者のことなど露ほども配慮していない。BGMがクラッシック数曲から選べたり、画面が3D表示できたりして少しだけマルチメディア風味を加味してはいるが、レベルを最弱にしても勝てないのでやる気がしない。 終局になるとコンピューターが得点を計算して勝敗を決定するが、「黒○○、白○○、黒の勝ち。これでいいですか?」と訊いてくる。「いいえ」を選ぶと「自分で計算してください」とメッセージが。やる気あんのか? 近いうちにAI囲碁とGO IIIの「サターン囲碁頂上決戦」を行いたいと思う。乞う御期待。 追記:とりあえず九路盤でお互い最高レベルに設定したCPU同士で対局を行ってみた。 1局目
おいおい、お互いの判定が違うぞ。コミをいくつにしても計算が合わない。どなたか囲碁に詳しい方解説プリーズ。十九路盤で雌雄を決するつもりだったが、まったくやる気がうせた。まあ思考時間が長い分、GO IIIのほうが強いのは確からしい。 |
デジタルピンボール 〜ラストグラディエーターズVer.9.7〜 |
A | |
KAZe | 8.7 | |
97/9/11 | 5800 | |
評価は前作を持っていない人用。前作を持っている人にはE評価。 どこが違うのかわからないぐらいに変わってない。ボールが止まってしまって落ちてこないということはなくなった。他にも細かいところで調整はしているようだが・・・。 マニュアルがやけに親切になったのは高評価。 次はコンピューターならではの役物を期待したいところ。 しかしバージョン9.7って・・。97ならまだわかるが。知らないうちに沢山バージョンが出てたのか?裸の銃を持つ男33と3分の1みたいだ。 |
マリオ武者野の超将棋塾 |
D | |
キングレコード | ― | |
98/1/15 | 7800 | |
「次の一手」問題に延々と答えることによって棋力をつけようという、将棋お勉強ソフト。お勉強ソフトだけあって、一切のエンターテインメント要素が無く、初心者への配慮も無く、駒の動かし方を知っている程度の素人には苦痛以外の何物でもない。CPUとの対局モードもない。ひたすら次の一手。 問題は数百題あるらしく、ボリュームは十分。問題は3〜4択になっていて、間違えても正解でも局面が進んで、正着だとどうなって間違った指し手だとどうなるか見せてくれるのは親切。ただし私のような素人では「先手優勢です」とか言われても「はあ?」としか思えなかったりする。 サターンだから仕方が無いのか、ドットが粗く駒や問題が見難いのが難点。操作系も今ひとつ。間違えて前の画面に戻ってしまうこともしばしば。やっぱりこういう教育ソフトをプログラムする人は、普段あんまりサターンとか触らないのだろうか。 前述のように娯楽要素は全く無いので、「ゲームを楽しみながら将棋が強くなりたい!」などという軟派な人(私)にはこのソフトはお勧めできない。四六時中将棋のことを考えているような将棋フェチなら、棋力のアップに貢献してくれるのではないだろうか。 ところで「マリオ武者野」という名前からして思いっきり怪しい。外見もやっぱり怪しいし「超将棋塾」というタイトルも胡散臭い。そのくせ中身はガチガチの真面目な教育ソフトなので、違和感というか肩透かしというか。キノコ食って歩が香にパワーアップとかしてみたら?いや、本当にしたら困るけど。この人、現将棋連盟会長と裁判で争っていると聞く。詳細は知らないが、XBOXの将棋セミナーがよく出来ていたという理由だけで、私は現会長米永氏を応援する。 |
UNO DX |
D | |
メディアクエスト | 8.0 | |
98/1/29 | 4800 | |
ご存知「UNO」をゲーム化。操作性は良好、キャラクターのリアクションのせいで多少テンポが悪いが、ゲームとしてのつくりは悪くは無い。しかし、メインであるストーリーモードは、タイマンでウノをプレイするものだが、果たして2人でウノをプレイして面白いものか? そもそも、ウノというゲーム自体、戦略性が低く面白くもなんとも無い。おそらくページワンの役を覚えられない頭の悪いアメリカ人向けに作られたゲームなのだろうが、不必要にカード枚数ばかり多く、ルールがまったくこなれていない。ドロー2を返せる日本ルールならまだゲーム性が上がるが、国際ルールでは点数の付け方からしてゲーム性が低い。出せるカードが無いときしかWILDを出せないなんて初めて知ったが、それが公式ルールなのだろうか?そのせいで、相手にカードをチェックさせるなどという、カードゲームとして最低最悪のルールが付け加えられている。自分のローカルルールを主張するのも意味が無いかもしれないが、最後にWILDカードで上がれるなんて馬鹿らしくないか?最後の1枚、それが何か、ウノで緊迫するのはただそこだけなんだから、最後のWILDカードは禁止すべきだろう。うちのローカルルールでは数字でしか上がれないが、それで当然じゃないだろうか。 ウノが好きな人は買っても決して損は無いが、ウノが面白いと思うこと自体に問題がある。もっと戦略性のある、ナポレオンなり大貧民なりを習熟すべき。 「制服向上委員会」とやらがくっちゃべる(トータルでも5分ぐらいだが)ミニCDがおまけで付いてくる。その価値は私には理解できないが、おまけ付きで4800円という低価格は評価したい。 |
本格将棋指南 若松将棋塾 |
D | |
シムス | 7.4 | |
98/1/29 | 6800 | |
同コンセプトの「超将棋塾」とほぼ同時に出た、将棋のハウトゥー物。なぜか題名まで似ている。 思いっきり胡散臭いジャケット写真ではあるが、中身はそれなりにまとも。内容はメインである将棋塾、詰将棋、CPUとの対局。詰将棋は、CPUが後手を受け持ってくれるので、対局感覚でプレイできる。たかが数手の詰将棋のくせに、こちらが奇手(つまり間違った手)を指すと異様に長考することがあるのが難点。詰将棋を解かせることもできる。CPUとの対局では、目隠し将棋といった風変わりなモードもある。 肝心の将棋塾だが、正直出来は悪い。まず最初に詰将棋を10問解いて、次に「次の一手」を10問解き、その得点によって初級から中級〜上級とレベルアップしていく。ヒントを見ることはできるものの、初級からいきなり9手詰なんて解けるわけ無いよ。3手詰めだって思い切り怪しいというのに。次の一手も、得点がもらえる「正解手」が3手ぐらいあって、それ以外は0点。何で不正解か分からなければ実力向上しないって。 結論から言って、ある程度将棋ができる人でなければ投げ出すこと受け合い。詰将棋にはやたら力が入っているので、詰将棋が好きな人にはお勧めできるかも。 サターンには将棋ソフトが結構沢山あって、やっていくうちに少しずつ将棋のことが分かってくるだろうと期待していたが、やればやるほど将棋というゲームが私にはつまらないということが分るだけだった。将棋入門にはXBOXの「将棋セミナー」以外一切触らない方が身のためだ。 |
吉村将棋 |
C | |
コナミ | − | |
98/3/26 | 5800 | |
コナミの将棋ソフト第3弾。正直、「永世名人」とほとんど変わっていない。メニューの形態が変わったのと、画面がシックになって多少綺麗になったことぐらいしか違いが無い。収録してある過去の棋譜の数も「II」と同じだ。あんまり意味が無かった先読み機能は削除された。つまるところ、「永世名人」「永世名人II」「吉村将棋」のどれか1本持っていれば他は必要ない。思考ルーチンとか、もうどうでもいいや。 吉村さんが作ったから吉村将棋。固有名詞を揶揄するつもりはないが、柿木将棋や金沢将棋はなんかカッコいいけど、吉村将棋じゃなんかイマイチ。田中さんが作ったら田中将棋か?飯島愛が作ったらAI将棋か?バーチャファイターや忍者外伝が鈴木ファイターや板垣外伝じゃなくて本当によかった。 |
AI将棋2 |
C | |
アスキーサムシンググッド | 5.3 | |
98/6/11 | 6800 | |
サターン最後の将棋ソフト。飾りっ気の無い将棋ソフトの中でも、前作は特にシンプルで味も素っ気も無かった上に、メニューの操作性も良くなかった。続編の本作では、メニューの操作性が改善されたのと、女性が棋譜を読み上げてくれるようになった。しかも2種類の声質から選べてお好み次第。ただ「先手・・・2六・・・歩・・・」みたいな読み方で、少々まだるっこしい。堅実な手を打ったときは「すごく・・・かたいです・・・」とか言ってほしいものだ。相変わらずBGMは無し。ポリゴンのオープニングが追加された(駒が空を飛んだりして仰々しい)のはいいにしても、GAME−WAREみたいに毎回広告が入るのはちょっとウザい。 100問の詰将棋問題もある。3手詰から15手詰まで、詰将棋や思考パズルが好きな人なら長時間楽しめるのではないだろうか。私?私は3手詰めでアップアップ。 土聖戦とか企画してサターンの将棋ソフトをずっとやっているうちに(土聖戦はこちら)、正直言って、前よりもちょっとだけ将棋が嫌いになったような気がする。だめじゃん。 |