ゲイルレーサー |
D | |
セガ | 5.3 | |
94/12/2 | 6800 | |
ラッドモビール(1991年)の移植。確か業界初の32bitとか言っていたような気がする。筐体はごついが、ゲームとしては大したことなく、鳴かず飛ばずだったような。 内容は公道を走る、スプライトを使ったレース物。アウトランをパワードリフト的に大味にした感じ。まず、ドライバー視点で前輪のタイヤハウスが大きく張り出しているため、非常に車幅が分かりにくい。コースが右に曲がったり左に曲がったり忙しく、コースレイアウトがかなり適当だということが分かる。パワードリフトは短い周回コースのため、コースを覚えやすかったが、このゲームはこのいいかげんなコースを全て覚えろというのか?一般道のため対向車もいるのだが、画面に現れたコンマ数秒後にはぶつかってしまい、避ける暇が無い。 夜道ではライトをつけたり雨ではワイパーを動かしたりと、ドライブの臨場感を出すように努力はしているが、ゲーム自体が大味なのでなんともはや。 |
デイトナUSA |
C | |
セガ | 8.5 | |
95/4/1 | 6800 | |
ポリゴンレース。MODEL2のずいぶん背伸び移植。ポリゴンは粗い、動きはがくがくと、先発のリッジレーサーに比べるとハードの差が歴然。しかし、この頃のサターンはそんな批判など吹き飛ばすパワーがあった。 ゲーム自体は、簡単で豪快なドリフトや何十台ものアザーカーとのバトルなど、なかなか面白いと思う。 ボーカル入りのBGMが耳に心地よい。 |
グランチェイサー |
D | |
セガ | 6.5 | |
95/5/26 | 5800 | |
ポリゴンを使えるようになってよく見かけるようになった、ホバーカーのレース物。しかしながら、コマ割りが少なく動きがやたらガクガクしているため、マシンが浮遊している感覚が乏しい。 ブレードランナーでも未来カーをデザインした、シド・ミードがホバーカーをデザインしているのが売りらしい。しかしながら、少ないポリゴンで表現されたホバーカーはやたらかっこ悪く、子供の落書きと大差がない。取って付けたようなシナリオモードもかなり違和感がある。1枚絵だけだが、クリーチャーのデザインはなかなかいい感じ。 なぜホバーカーのレース物には必ずと言っていいほど、アイテムによる攻撃があるのだろうか?普通にアクセルワークとライン取りで順位を競うのでもいいのでは?今作は、ブーストを使って急カーブを鋭角に曲がれるのが特徴。ハイスピードで直角コーナーをギュインと曲がるのはなかなか気持ちがいい。コースもそれを使えるようにうまく設計されている。各コースの雰囲気もなかなかうまい。 ストーリーモードは初級と上級の2種類。上級の最終面以外はやたら簡単で、ほぼファーストプレイでそこまではたどり着けてしまう。実は最終面はクリア出来なかったが、そこまで行っただけでもう満腹です。ゲフ。 企画段階ではかなりいいゲームになるはずだったのだろうが、いかんせんこのフレーム数の少なさが全てを台無しにしている。もうちょっとポリゴンを使いこなせるようになってから製作すれば、もっといいゲームに仕上がっていただろう。 |
Race Drivin’ |
D | |
タイムワーナー インタラクティブ | 5.6 | |
95/8/4 | 5800 | |
ポリゴンレース物。メガドライブで出ていた「ハードドライビン」の続編。 レース物と言っても敵車とのバトルやタイムアタック的な要素は薄く、とりあえずコースを走るというゲーム。コースがループとか跳ね橋とかめちゃくちゃなので、とりあえず走っているだけで楽しくはある。挙動はとにかく車が曲がらなく、その点を指して「リアルだ」という人もいるが、それは誉めすぎ。こんなに加速が良くてブレーキが効かず曲がらない車があったら、交通事故は10倍に膨れ上がるだろう。 発売時期を考えても画面がヘボイ。画面をちょっとだけ豪華にした「リアル」モードもあるが、やっぱりヘボイ。このゲームの最大の見せ場は「インスタントリプレイ」。事故ると、緊迫したBGMとともに突然始まる。メガドラ版でも笑わせてくれたが、やっぱりまた笑ってしまう。同じギャグで何度も笑ってしまう自分が情けない・・・。 多数あるサターンのレースゲームの中で、かなり特殊な味があるゲームなので、もし無人島に行くのでレースゲームを2本だけ選べと言われたら、セガラリーとこれを選ぶのも悪くは無い。ただし冷静に評価をすればDクラスが妥当か。 |
ハングオンGP’95 |
D | |
セガ | 6.6 | |
95/10/27 | 5800 | |
ポリゴンのバイクレースもの。ぱっと見て、やたらと画面が汚い。背景は悪くないが、主役であるところのライダーのポリゴンがやたら粗い。まだまだ人間を自然に見せるのには技術不足か。デイトナでもあったが、足元の路面がぐにゃりと曲がって見える現象がやたらと気になる。 エンジン音がまたしょぼい。私はバイクに乗らないので、走行中にどうエンジン音が聞こえるか知らないのだが、「ぶ〜ん」とやたら軽く、50ccのスクーターか、あるいは蚊に乗っているような気分。たとえリアルでなくてもいいからブロロロロと爆音を轟かせてほしいところ。 LRボタンによる重心の移動で曲がりを良くすることができ、バイクらしさを出そうとしているのだろう。しかし、画面上には何の変化も無く、ボタンを押せばただバイクが切り込んでいくというのも違和感がある。 クラッシュすると一瞬でライダーがどこかに吹っ飛んでいって帰らないのが笑えるが、そんなところで笑いをとっても。全体的に、どこをとってもいまいちな出来。たとえ技術的に難があっても、パワー溢れるデイトナのほうが勧められる。 |
F−1 Live Information |
C | |
セガ | 7.9 | |
95/11/2 | 5800 | |
ポリゴンのF−1レース物。半年前のデイトナに比べて、背景が殺風景ではあるものの、描画や挙動がスムーズになっていて、技術の進歩を感じさせる。 売りはフル音声の実況中継で、まるで本物のテレビ番組を見ているかのようなリアルさだ。クラッシュやピットイン時の割り込みもとても自然。初めて聞くとかなりびっくりする。ただし、いつも大筋は一緒なので、何度も聞くと飽きてしまうが。それから、ゴールしたとたんに音声がフェードアウトしてしまい、尻すぼみ加減。もっと盛り上げてほしかったところ。 挙動はマイルドでアンダーな感じ。F−1がこんなに曲がらなくていいのかなあ。もちろんF−1カーなど乗ったことはないが、ナムコのファイナルラップの印象が強いので、F−1はクイックですぐスピンするという先入観がある。どちらかと言えば今作はストックカーっぽく、その分初心者にも扱いやすい。 実在のコースが3つ、架空コースが3つ。物足りない人も多いとは思うが、私にはこれぐらいでちょうどいい。今まで何度もゲーム化されてきた鈴鹿やモナコのコースだが、フルポリゴンで再現されたコースを走ると、技術の進化に感慨深いものがある。 モナコのコースはやたらきついヘアピンコースが多い。私のレベルでは、きちんとブレーキングをして車速を落として走るより、フルスピードでコーナーに突っ込んで、ガードレールにぶつけて走ったほうが速かった。そしてCPU戦もそれで勝ってしまった。昔のレースゲームの様に、ガードレールに接触したら爆発炎上しろとは言わないが、もうちょっとどうにかならなかったものか。 |
峠キング・ザ・スピリッツ |
D | |
アトラス | 7.8 | |
95/11/2 | 5800 | |
峠でタイマンバトルをするポリゴンレース物。何よりもまず、フレームレートが低く動きがガタガタ。低レートで知られたサターン版デイトナよりさらに動きが粗い。動きが荒い上に画面がガタガタ揺れるので、プレイするとすぐに気持ち悪くなってしまう。単位時間当たりに画面から得られる情報が少ないため、突然ドリフトしたり姿勢を乱すように感じ、挙動をどうこう言えるレベルに至っていない。 峠だけあってコースはどれも勾配が激しく、他のサーキット物と比べると新鮮味がある。コースは3つしか無いが、どれも特徴的で、3つで十分と思える。コースが曲がりくねっているせいか、背景がニョキニョキ生えてくるような事もなく、コースの描画に関しては評価できる。 なぜか、アクセルボタンでリアルタイムにマニュアル/オートマを選択することが出来る変な仕様。オートマは自分でシフアップダウンできるスポーツモードタイプ。当時は、日本車では私の愛車FTOぐらいにしか装備されていなかったのではないだろうか。 肝心の車のモデリングはヘボ目。音関係も少々ショボイ。なかなか誉める部分の少ない本作ではあるが、なんとなく捨てがたい雰囲気があるように思う。1年半後に出た続編の2ではフレームレート・ポリゴンモデル等かなり改善されているので、興味のある人はそちらをプレイするのをお勧めする。 |
湾岸デッドヒート |
D | |
パック・イン・ビデオ | 6.1 | |
95/12/15 | 6800 | |
女の子を助手席に乗せて、機嫌を取りながら走るレースゲーム。背景のオブジェなどは寂しいが、発売時期を考えれば動きは滑らかな部類か。 まずは挙動がかなり変。F1レースやアウトランなどの、スプライトのレース物を上っ面だけポリゴンに置き換えた感じ。複雑な物理計算など絶対にやってなさそう。ドリフトもかなりインチキっぽく、挙動の変化はかなり唐突。ハンドルを切っている最中にアクセルやブレーキを踏むと必ずドリフトになるので、カーブの終わり際にアクセルを踏んでスローイン・ファーストアウトとしゃれこもうとすると、勝手にドリフトモードに突入してしまいムカつく。まあアナログデバイスじゃないので仕方ないのだろうか? 女の子の人数は多いが、ルックスはかなり微妙。シネパックのガビガビ画像が悪いのか、むしろ好都合のフィルタになっているのか、それすら謎。女の子に気に入られる走りをしないと、たとえ1位でも先に進めないのは腹立たしい。 とにかく変な挙動のせいで走っていてちっとも楽しく無いので、オマケ(メイン?)の女の子とのちちくり合いなど全然楽しんでいられない。続編はちゃんとエンディングまで行ったが、今作は2コース目ぐらいでもうやる気消尽。皆さんには続編の方をオススメする。正直に言えばどちらもお勧めしないが。 |
バーチャレーシング セガサターン |
D | |
タイムワーナーインタラクティブ | 6.3 | |
95/12/22 | 5800 | |
ポリゴン黎明期の名作として高く評価されている「バーチャレーシング」の移植。VRはメガドライブでも出ていたので、いまさら新鮮味は薄い。 私はあまり本物をやったことがないので偉そうなことは言えないが、車の挙動などの移植度は低いようだ。画面ももっとスムーズで綺麗だったような気がするのだが・・・。オリジナル要素として新コースや車種が増えているが、そんなことよりまず原作に忠実であってほしい。一度ゴールして再プレイするときに、何度もローディングの洗礼を受けなければならない。リスタートすることもできないし、プレイアビリティーはかなり低い。 アーケード版と比較しなければ決してクソな出来とは言わないが、これと言ってウリもないので、お勧めはできかねる。 |
セガラリー・チャンピオンシップ |
A | |
セガ | 9.0 | |
95/12/29 | 5800 | |
おそらくサターンのレースゲームの最高峰。 美しいグラフィック。滑らかな動き。かっこいいリプレイ。ただし慣れるまではまっすぐ走らせることもままならない。超上級とか私には難しすぎる。いまだにストラトスを見たことがない。 ゴーストカーとのコンマ1秒のバトルは熱すぎる。メモリカートリッジは必須。 車のエディットもできるが、いじったことない。 マルコンだとふらふらして逆にやりづらいかも。 対戦だと画面が狭く見通しが悪くなるうえ、ナビがなくなってしまうのが難。 オートマでも十分早いのがいい。私の車もオートマだ。って言うか免許もオートマ。 |
ハイオクタン |
D | |
EAV | 4.7 | |
96/3/22 | 5800 | |
ワイプアウト系ホバーレース。グラフィックの綺麗さや動きの滑らかさでは、ワイプアウト>ハイオクタン>グランチェイサー、であり、発売時期に応じて順当に進化しているのが見て取れる。 他作品に比べると、あまり意味が無い要素が多く、そのせいでやたらにゲージが沢山あり、画面が分かりにくくなっている。ガス欠とかターボなど必要無いのでは?特にターボは、ゲーム性に重要な要素でありそうで、実はあんまり効果的にも視覚的にもぱっとしない。 自機が非常にかっこ悪いのも難。コースレイアウトや背景に印象に残るものが無く、敵が画面に出てくるとコマ落ちが激しくなることがある。肝心のレース要素もシューティング要素も、中途半端で面白みが薄い。ワイプアウトを持っていれば全くいらない1本。 |
デススロットル 隔絶都市からの脱出 |
E | |
メディアクエスト | 6.1 | |
96/7/12 | 5800 | |
ガンガン通行人を轢き殺すスーパークレイジータクシー。ジャンル分けに困るが、車が主役なのでここに収録。 ネット上のレビューを読むと、皆面白おかしく書いているのでちょっとだけ期待していたのだが、ダメだこりゃ。ホバーカーなためか、障害物にぶつかると思いっきり跳ね返るのだが、おかげでストレスたまりまくり。加速・減速も鈍いし、Uターンもやりにくいし、しかもあちこち障害物やジャマカーばかりだし、客はなかなか見つからないし、画面は汚いしマップは見にくいし(1面ぐらいもっと分かりやすくすべきだろ)、とにかくしょっぱなから苦痛とストレスの嵐。こんなゲームでもネット上では全面クリアしている人もいるらしく、感心してしまう。私はもちろん1面で止めた。 |
ワイプアウト |
C | |
ソフトバンク | 8.3 | |
96/7/12 | 5800 | |
反重力ホバーマシンを操るレース物。今でもこの手のゲームを「ワイプアウト系」と言ったりするように、よく出来たゲームだ。2003年の目で見て、正直もうちょっとフレームレートが高ければと思うが、発売当時にプレイしていれば文句は無かったはず。動きに滑らかさが足りないのも、プレイしていくうちに慣れてしまえる。 スピード感はなかなかなもの。LRボタンを押すとマシンがググッと回頭して、それを上手く使って高速でカーブをクリアしていくのが楽しい。しかし、ちょっと道がくねくねしすぎでは?1コースに気をつけるべきカーブは3つか4つぐらいで十分と言うのが私の持論。道幅も狭いので、ガシガシこすりながら走ることになり、爽快感も割引。上手い人は全くガードレールや他車にぶつからずに走れるのだろうか? アイテムでライバルを攻撃したりスピードアップしたりするのは好きではなかったが、いいかげんこのシステムにも慣れてきたのか意外と楽しい。アイテムの配置が上手いせいかもしれない。 確かに高速でかっ飛ばすのは楽しいのだが、ライバルやガードレールに接触したときのエフェクトが寂しく、ブレーキやスピードアップ時の視覚効果も無いのが物足りない。スピードアップ時にはアフターファイヤーがドバーッとかなってくれたら気持ちいいのに。 坂道を登るときは速度が急に落ちるのだが、反重力車なんだから重力ポテンシャル関係ないのでは? |
ロードラッシュ |
C | |
エレクトロニック・アーツ・ビクター | 8.0 | |
96/7/26 | 5800 | |
バイクレース物。街中を走って通行人をはねたり、邪魔するやつは鎖でぶん殴ってもいいというアメリカンバイオレンス。あんまりゲーム性としては意味は無いが、バカゲーテイストは十分。キャラクターや実写デモがかなりいい味を出している。さすがは洋ゲーだ。 自車やライバルなどはスプライトで表示されているため、スプライトに強いサターンの本領発揮でスピード感がある。ポリゴンは背景(道路わきの建物)のみ使用か? ゲームとしては、コーナーリングを追及するタイプではなく、高速で突っ込んでくる対向車をひょいひょい避けていく、というもの。やはり元が古いゲームといったところか。それでも左右ボタン(ハンドル)とLRボタン(荷重移動)を組み合わせてひらりと対向車をかわしていくのは、やはり気持ちがいい。 レースに勝つことで賞金を稼ぎ、バイクをパワーアップさせていくモードがある。しかしコースは5つしかないため、何度も同じコースを走らされる(敵のレベルが上がっていく)のは面倒。全般的にロードが長く、メニュー画面でカーソルを動かすだけでもロードするのは問題だ。 |
湾岸デッドヒート+リアルアレンジ |
C | |
パックイン・ビデオ | 5.7 | |
96/8/30 | 6800 | |
レースに勝って女の子を惚れさせよう!というゲーム。軟派な志のわりに技術はしっかりしていて、動きはかなりスムーズ。登場する車は、隠しを除けば3車種。敵車も全てその3種というチープさ。その3台とは、スープラ、スカイライン、フェアレディZ。モデリングはなかなかよくできている。ただし全て偽名。初代ファミスタみたいだ。デモで出てくるセリカコンバーチブルはゲーム中には登場しない。 グリップの回復が遅いため、ドリフトさせるとグリップ走行に比べてかなり遅くなる。せっかくカッコよくドリフトを決めているのに、その横をCPUが簡単に抜いていく。よって爽快感は今一つ。背景やオブジェクトがさびしくて、コースを覚えにくいのも難。エンジン音が軽くてバイクみたい。シフトは贅沢な6速AT。クラウンですら5速ATなのに。もしかしてプリメーラ? レースと女の子はぜんぜん関係ないが、まあそういうご褒美があってもいいと思う。ただし1位になれないとぼろくそ言われて立腹。最終コースで1位だと唇を突き出してくるムービーがあり。だからなに。どうせなら口開けて向かって来い(謎)。 それにしても、どうしてこうグラビア系の女の子はみんなこう高慢ちきっぽいのだろう。内気で病弱なめがねっ娘のレースクイーンとかいないのか。 |
タイトーチェイスH.Q.プラスS.C.I. |
D | |
タイトー | 6.4 | |
96/8/9 | 5800 | |
レース物、というよりチェイス物。逃げる敵車に体当たりして捕まえるというもの。 アーケードではアウトランよりかなり後に出たはずだが、グラフィック、BGM、ゲーム性など全ての面でアウトランより一段落ちる。コースが左右に激しく曲がってすぐコースアウトし、レースゲームとして大味だ。敵車に体当たりするというアクション性がレースゲームとして面白みに欠ける分を補っているかというと、いまひとつ。広川太一郎のようなひょうひょうとした台詞は面白いのだが。パッドではA、B、Cボタンを親指ひとつで操作しなければいけないのがきつい。SCIでは更に射撃ボタンが増え、4つのボタンを親指で押さなければならない。親指がせめてあと2本あれば・・・。 SCIは最終面だけ特別ミッションになっていて、失敗するとコンティニューできずにゲームオーバー。そういうのは嫌いだ。 ポルシェとかカウンタックとか出てくるが、版権は取ったのだろうか。なぜかSCIではフェアレディZに格下げ。 |
アウトラン |
A | |
セガ | 8.7 | |
96/9/20 | 3800 | |
名作体感レースゲームの移植。ポリゴンのポの字も出てこないが、今やっても面白いのはさすが。メガドライブで忠実に移植されたときほどの驚きはないが。 免許を取った今になってプレイすると、全然実写の操作感と違う「車避けゲーム」になっていることは否めない。まあそれでも面白いのでOK。先が見えない上り坂などは今でも背伸びしてしまう。 隠しで描画が2倍の速度になるスムーズモードがある。感激なほど動きが滑らかになり、一見の価値あり。 アレンジBGMもいい感じ。特にラストウェイブ。マルコンでの操作感がとてもよい。 |
デストラクション・ダービー |
D | |
ソフトバンク | 6.6 | |
96/9/20 | 5800 | |
ポリゴンを使ったレース物だが、速く走ることが目的ではなく、敵車に体当たりしてダメージを与えればよいという一風変わったゲーム。敵車が20台同時に走るにもかかわらず動きはなかなかスムーズで、少なくとも初代デイトナよりはよっぽど描画はいい。車の物理的挙動、例えば運動量の合成や重心の回りのモーメントなどもしっかり計算出来ていて、抑えるべきところはきちっと抑えているな、という印象。 なぜかブレーキがバックになっていて、ハリウッド映画でよくあるようなスピンターン、あるいは前進からいきなり反転してバックするという「コブラ」といわれる技なども簡単に出来、気分はスタントマン。 さて、それではゲームとして面白いかといわれると、正直今ひとつ。まずひとつに、SEに迫力が足りないこと。せっかく車をハイスピードでぶつけ合うという内容なのだから、もっと大げさな破壊音があったほうが爽快感が増して良かった。それから、どの視点を選ぼうと結局視界は前方に限られてしまうので、広範囲の敵に狙いをつけたりできず、また視界外から突然特攻されることも多い。結局適当に走って適当に視界内の車に突っ込むという大味なプレイになりがち。それから、自車にダメージが蓄積されると、スピードが遅くなったりハンドルが効かなくなったりしてしまう。現実としては正しいかもしれないが、ゲームとしてはどうだろうか。体力が減ると技の威力・スピードが落ちる格闘ゲームを想像してもらえれば、言わんとしている事が分かるだろう。 やたらロードが長かったり、プレイヤーがリタイアした後も延々とCPUの決着がつくまで待たされるのも難点。せめてCPUの対戦画面(文字で順位のみ)で、リタイアした車にマークが表示されれば、それだけでずいぶん待たされる印象が違っていたと思うのだが。 サターンは苦手なポリゴンだが、かなり技術的に頑張っているとは思う。しかしやっぱりサターン。画面のしょぼさはいかんともしがたい。もしDCクラスのマシンでリメイクされれば、結構いけるのではないかと思うがどうだろうか。 |
オーバードライビン GT−R |
C | |
EAV | 7.2 | |
96/12/20 | 6200 | |
ポリゴンレース物。「NISSAN PRESENTS」の名の通り、日産の歴代の名車が登場するのがウリ。ポリゴンに落とすとちょっとショボイが、ドライバーズ視点でのインテリアはリアル(だと思う。実写に乗ったことは無いが)。挙動の違いは、私にはあまり良く分からない。初代フェアレディZとR33GT−Rの違いが分からないなんてことがあるのだろうか。 画質やフレームレートは、サターンレベルでは標準かやや良ぐらい。挙動は、とにかく曲がらない。と言うかハンドルの切れ角が小さい。これでは車庫入れに苦労しそうだ。まあハンドルコントローラに見た目を合わせたのだろう。とにかくアンダーが出て、シルビアをもってしてもドリフトのドの字も起こらない。ゆえに近頃のレースゲームの中では地味だが、実車感覚でのんびりドライブ気分を味わうのも悪くない。 他車とレースを進めていくトーナメントモードもある。しかし、他のゲームのようにマイカーが敵車より格段にスペックが上、ということが無く、一度離されたらまず追いつけない。そのため、今ひとつ抜きつ抜かれつのレースの醍醐味に欠ける。ジャンルに「レーシングシミュレーション」と書いてあるように、これは純粋なレースゲームではなく、実車感覚を味わうシミュレーターなのだろう。 車のデータや映像も適量盛り込まれているので、日産ファンなら買っても損は無いだろう。私は正直ハコスカとかケンメリとか言われてもピンと来ないのだが。あとプレステのようなへぼいCDケースはちょっとね。 |
STREET RACER EXTRA |
D | |
UBIソフト | 6.2 | |
96/12/20 | 5800 | |
マリオカートライクなレースゲー。1枚絵で作られた拡大縮小するショートコースを何周も周回して順位を競う。キャラクターはいかにも洋ゲーといった濃い顔つきで私好みなのだが、ゲーム中に全然リアクションが無いので面白味が無い。 前々からレースゲームにはアイテムとか攻撃といった要素は蛇足だと思っていたのだが、このゲームにもちゃんと両方導入済み。ダメじゃん。おかげで大味で走る気持ち良さも無いし、画面はゴチャゴチャして見にくい。時限爆弾を取ると20秒後に爆発してダメージを食らうが、爆発前に次の時限爆弾を取るとカウンターが20秒にリセットされる。バグ?それとも狙ったのか? 円形の闘場から相手を突き落とすバトルロイヤルもあるが、やっぱり面白くない。 むちゃくちゃクソといった出来ではないが、面白味が見つけられないのも事実。8人同時プレイが出来るが、やった人いる? |
デイトナUSA CIRCUIT EDITION |
B | |
セガ | 8.5 | |
97/1/24 | 5800 | |
デイトナのリメイク。デイトナに比べて画面が綺麗になり、動きもスムーズになった。しかしセガラリーを見た後では、もっと上を欲してしまう。もし最初のデイトナがこのレベルで移植されていたら・・・。 豪快なドリフトが売りの前作だったが、操作感が変わってドリフトしにくくなってしまったのはどうかと思う。BGMはボーカルが無くなってインパクトまで無くなってしまった。 新コースはデイトナらしくていい感じ。やっぱりゴーストカーとの勝負は面白い。マルコンでの操作性はいい。対戦はちゃんと遊べるレベルになった。 |
首都高バトル’97 |
C | |
イマジニア | 7.5 | |
97/2/28 | 5800 | |
公道(首都高)を舞台に、1対1のバトルをするレース物。現代版アウトランと言ったところか。 シンプルながらなかなかポリゴンが綺麗で、車のモデリングもとても良くできている。スピード感がかなりあり、車の動きも滑らかだ。技術的にはセガラリーに見劣りはしないのだが、ゲームとして面白いかと言われると厳しい。 まずこのゲームの最大の特徴を否定するようで気が引けるが、一般車が非常に邪魔。アウトランなどの昔のレースゲームは、ある意味で敵車をかわすのがゲーム目的の一つだった。しかしこのゲームはライバルに勝つという目的があり、他の車はそれを邪魔する障害物に過ぎない。自分のラインに他車がいる場合、追突してタイムロスするか、ブレーキをかけてタイムロスするか、慌ててかわして挙動を乱してタイムロスするか、基本的にこのどれかしかない。つまりラインに車がいたら運が悪いよ、ということ。もうちょっとでライバルに追いつける、というところで一般車に邪魔されると非常にむかつく。 次に、ライバルが今どこにいるのか分かりにくい。一応レーダーマップはあるが、あまり見やすくない。チェックポイントごとに何秒プラス、マイナスと表示してほしかった。 それから後方視点の視点が低いせいか、自分の車の陰になって前方の見通しがとても悪い。それゆえカーブがどちらに曲がっているのか分からなかったり、いきなり一般車に追突したりしてしまう。見晴らしのいい前方視点もあるが、車幅が分かりづらく使いにくい。後方視点は嘘っぽく、前方視点がリアルだという意見をよく聞くが、ドライバー視点ならともかく、そういう人はきっと前世で車だったんだろう。 チューニングして自分の車をパワーアップさせることができるが、使った費用に対して効果が分かりにくい。極論すれば、皮のハンドル・鉄のハンドル・魔法のハンドル・ロトのハンドルなんてヒエラルヒーのほうが分かりやすかったのだが。 何度プレイしても4人目に勝てず、なかなか金も貯まらなかったので、裏技でフルチューンGTRを使えるようにした。さすが速い速い。しかしその次に勝てず、いい加減飽きたのでレビューしておしまい。ドリキンに挑むことはかなわなかった。 |
マンクスTT スーパーバイク |
C | |
セガ | 7.3 | |
97/3/14 | 5800 | |
ポリゴンのバイクレース。業務用からの移植。 動きが滑らかで、画面も結構綺麗。センターラインがプレイヤーを導くかのようにニョキニョキ伸びていくが、サターンの性能を考えれば十分合格点。たいていの場所でアクセル全開で走れたり、壁や敵車にぶつかっても転倒しなかったり(なぜか敵車だけ転倒する)、順位が下だと敵車のスピードがやたら遅くなり(逆もまたあからさま)、そのおかげで多少ミスしても順位的なリカバーが容易など、初心者でも十分楽しめるゲームになっている。その分バイクの挙動はあまりリアルとはいえず、二つのタイヤで地面に接しているという感触はあまりない。ポールポジションのころのように、質点が遠心力のみに影響されるような感じだ。それゆえバイク乗りにはあまり受けはよくないようだ。 私はよく出来ているのではと思うが、コースが2つ(逆走も合わせて4つ)しかなかったり、乗れるバイクが色違いだけで、外形はみな同じだったり、リプレイがないなど、ちょっと作り込みが浅いような感じも受ける。また、BGMもまるで印象に残らない。ハングオン〜エンデューロレーサー〜スーパーハングオン〜マンクスTTと、セガの体感バイクゲームは、時代が下るごとに確実に音楽がつまらなくなっているような感じがする。ローズマリー・バトラーの曲でも流してプレイしたい気分。 おなじみの視点変更だが、ライダー視点(?)にすると画面がガンガン傾いてやたら見にくい。普通車体は倒しても首は水平に保とうとすると思うが?そのせいで今ひとつ臨場感が感じられない。 |
峠KING THE SPIRITS2 |
C | |
アトラス | 7.4 | |
97/4/18 | 5800 | |
峠での1対1のバトルをモチーフにしたレースゲーム。グラフィックはなかなか美しく、同じコースでも季節、時刻、天候によってさまざまな表情を見せる。車のモデリングも割とよく出来ている。車の種類もかなりあり、それぞれ挙動が違う。 レースに勝つと相手の車をぶん取ることが出来る。ロータスヨーロッパやポルシェカレラのような、公道レースとか多角形コーナーリングという言葉に反応してしまう世代には懐かしい名車も出てくる。2000GTとランボルギーニミウラが出てこないのが残念。 雑誌による協賛や、愛車の写真コーナーなどもなかなか興味深い。 唯一にして最大の欠点は、コースがあまりにもカーブだらけなこと。急カーブと緩いカーブ、直線のバランスがコースレイアウトの肝ではないのか?もっと直線でスピードを出して爽快感を味わいたい。あまりに急カーブだらけなので、ガードレールにゴンゴンぶつかりながら走ることになる。まるでボブスレーだ。それでもCPUに勝ててしまうからなんとも。 ラスボスはシボレーカマロ・・・と思いきやその後にまだ一台あった。こんなル・マンに出てくるような車で峠が走れるのか?一度もラスボスの前に出れなくて、カマロで使った「ブロッキング走法」が通用しなかった。と言うわけで未だ全面クリアならず。 |
DEKA4駆 〜TOUGH THE TRUCK〜 |
C | |
ヒューマン | 6.5 | |
97/5/2 | 6800 | |
大型の4WDピックアップで超ラフロードを走るレース物。ザ・タフトラックじゃないのかとも思うが。 画面は汚いしスピード感も皆無だが、描画はサターンとしてはなかなか頑張っているのでは。ラフロードをピョコピョコ飛び跳ねながら走る臨場感が良く出ている。路面状態に合わせたロードノイズがあればもっと良かったのだが。 レースゲームとしては、スピード感が無く、タコメーターはおろかスピードメーターすら無く、全体図が無いのでコースが分かりにくいし、路面状況も見た目でよく分からないので、かなり大味。壁にぶつかると逆走しやすく、復帰に手間取るのも難。順位のことなど考えずに、おおらかにガタガタ走るのを楽しむゲームだろう。車視点にすると思いっきり3D酔いで気持ち悪くなるので、どうしても臨場感が欲しいという人以外お勧めできない。 |
インパクトレーシング |
D | |
ココナッツジャパン | 7.9 | |
97/6/6 | 6800 | |
コースを走りながら、他の車を撃って破壊するというシューティング仕立てのレースゲーム。レースと言っても、挙動とかコースとかはかなり適当で、レース自体の面白みは薄い(無い)。 サターンなのでポリゴンは粗いが、粗いなりに頑張っている様子。スピード感はなかなかで、ほぼ無抵抗の敵車を後ろから撃ったり体当たりして撃破するのは、結構気持ちいい。 しかしながら、洋ゲーらしく不親切・調整不足な点が目立つ。まずはキーアサイン。アクセルがBボタンで、始終連射するメインウエポンがRボタン。視点変更とその他の武器が残りのボタンに割り振ってある。変更不可能。かなり変じゃない?おかげで、Bボタンを押しっぱなしにしつつ、Rボタンを連射して、さらに他のボタンを押す必要がある。ちなみにブレーキは十字キー下。 次にシステム。タイムが切れる前にコースを4周すればクリア。手持ち時間は少ないので、敵を破壊したときに出てくるアイテムで時間を補充しなければならない。それはそれで敵の破壊とレース要素が上手く組み合わさってはいるが、肝心のアイテムが取りにくいのがガン。アイテムを取れるか逃すかはかなり運。しかもアイテムの内容自体ランダムでは?タイム補給が出なかったらどうするの? それと、敵破壊にノルマがあり、ノルマをクリアすればボーナスステージに行くことが出来る。そのボーナスステージでさらにノルマをクリアしなければ、武器のパワーアップはおろかセーブすることもできない。ケチなことするな!セーブぐらい普通に面クリアごとにさせろ!ボーナスステージなどいらないから、通常コースでノルマをクリアしたらパワーアップさせろ! 上述の点が改善されれば、なかなか遊べるゲームになったのではないだろうか。しかしそれが永遠に改善されないのが洋ゲーだ。 |
ゼロヨンチャンプ Doozy−J Type R |
E | |
メディアリング | 7.3 | |
97/6/20 | 6800 | |
ゼロヨンを題材にしたゲームだが、とにかく途中に挿入されるRPGパートの出来が悪い。せっかく車をチューンして速くなってきたというのに、このクソくだらないRPGをクリアしなければ先に進まないため、やる気が完全に無くなった。本当にこのRPGパートはどうしようもない出来で、数時間プレイしたが、やればやるほどストレスがたまっていく。ゲーム本編の序盤がかなりつまらなく、すぐに投げ出したくなったが、ある程度進むとじわじわ面白くなってくる。さあこれから楽しませてくれと思った矢先にこのRPG。「この北京ダック、味はいいんだけどゴキブリが入っていたから60点ね」、などと言う人がいるだろうか。ゴキブリが入っていたらどんなすばらしい料理も0点だ。ゆえにこのゲームの評価はE以外に考えられない。 |
セガ ツーリングカー チャンピオンシップ |
C | |
セガ | 8.2 | |
97/11/27 | 5800 | |
サーキットを舞台にしたレース。スピード感はかなりのもので、その速さに恐怖感すら味わえる。挙動はとてもシビアで、まっすぐ走らせることすら難しく、車を操るには相当の神経質さが必要とされる。そのため、スピード感とは裏腹に、爽快感の無いゲームになってしまっている。 たしかにセガラリーも最初は同じように感じたが、セガラリーは「難しい、でも面白い!」と思ったのに対して、今作は「難しい、なんかつまんねー」と感じた。今作はグリップを重視するので、デジタルデバイスでは上手く操作できないのが原因か。タイムアタックを何度も練習したが、ついにチャンピオンシップで2戦目を突破できなかった。リアルさを追求するのは結構だが、何だか置いてけぼりにされた感じ。アーケード版やサターン版の売れ行きを見る限り、同様に思った人は多そうだ。 描画関係で不満を言う人が多いようだが、私は結構がんばっているな、と感じた。ただ舞台がサーキットなので、同じような背景ばかりでちょっとつまらないとは思う。 |
パワードリフト |
D | |
セガ | 8.1 | |
98/2/26 | 3800 | |
スプライトを贅沢に使ったレースゲーム。ともかく大味。派手にやろうというコンセプトは理解できるのだが、コースはむちゃくちゃ、あたり判定はいい加減。プレイしていていらいら感ばかり募る。CGを使い回しているため、クラッシュすると車の外観が変わるという手抜き。BGMもアウトランやアフターバーナーに比べてぜんぜん印象に残らない。 はっきり言ってセガエイジスは時代が進むにつれてつまらなくなっているが、そもそも元がそうだったからしかたないところか。 ちなみにオリジナルが発売された当時、ドリフトという言葉を知らなかった私は、「パワード・リフト」だと思っていた。 |
ワイプアウトXL |
C | |
ゲームバンク | 7.9 | |
98/3/5 | 5800 | |
ホバーカーを使った未来型レースゲーム。画面はなかなか綺麗で、スピード感も十分。高く評価する人も多いが、私には今一つかな。 アイテムを使って敵を蹴散らしたりできるのだが、スピードやライン取りを追求するレース要素と、アイテムを使った敵とのバトルが、どっちつかずの中途半端なバランスになっている。敵車とのバトルを楽しむにはコースが複雑すぎるし、レースを楽しむには敵車やアイテム(特にスピードアップ)が邪魔だ。 宙を浮いているからわざとそうしたのだろうが、挙動が特殊でやりづらい。レバーを入れてからワンテンポ置いて曲がり出し、レバーをニュートラルに戻してもしばらく同じ方向に切り込もうとし続ける。コースのくねくねさ加減とハイスピードもあって、どうにも走っていて気持ちが良くない。当然ブレーキもあるが、ブレーキをかけてもなんのエフェクト(ブレーキ音とか、画面上の演出とか)も無いというのはどういうこと? もっとやり込んで上手になれば言うことも変わってくると思うが、やり込もうと思えない理由がある。苦労して1位になっても、入賞圏外でゴールしても、はたまたタイムアップでミスになっても、ほとんど画面の演出が変わらないのだ。誰か私に優勝のカタルシスを! たいていこういう洋ゲーではBGMに派手なメタルを使ったりするのだが、今作はBGMがやけに地味だ。もう一つ言えば、アジアがのしているブレードランナー的な未来をイメージしたんだろうけど、ジャケット表紙がかっこ悪すぎ。 散々文句を言ったが、決してクソな出来ではない。もうちょっと時間をあけてから再チャレンジしたいと思う。 |
チョロQパーク |
C | |
タカラ | 8.3 | |
98/3/26 | 5800 | |
マイカーがチョロQなポリゴンレース。サターンのポリゴン能力の低さは周知の通りで、リアルなポリゴンレース物など望むべくも無いが、マイカーがチョロQだというだけで、ポリゴンのカクカクさやフレームレートの低さも大して気にならない。企画の勝利といったところか。 上述のように、ポリゴンはカクカクだし描画も粗めだが、デフォルメされた車でデフォルメされたコースを走るのは意外に楽しく、ゲームとしては悪くない。特徴的なのはコース上にあらかじめ手持ちのチョロQを配置することができ、レース中にリアルタイムに車を切り替えられるところ。それによって、コースに合わせて車の特長を生かして配置する戦略的な面白さが加わった。コース上に落ちているアイテムでライバルカーを攻撃できるという要素は私はあまり好きではないが、このゲームに関していえばいい味付けになっている。また私は普段リプレイなどほとんど見ないが、本作のほのぼのしたリプレイはなんともほほえましい。レースの成績によって賞金がもらえ、それによってチョロQを買い集めるというコレクション要素も、好きな人にはゲームを続けるモチベーションになるのではないか。チョロQは外見も性能も特徴的なものが50種類以上も揃っている、らしい。 さて、ゲームとしての出来は悪くは無いと思うが、正直私はそれほど燃えられなかった。なんだかんだ言ってチョロQでは、30代のオトナが時間と労力を費やしてプレイする気にはなりにくい。マリオカートなどのデフォルメ系が好きな人なら気にならないかもしれないが、私にはちょっと。ちなみにマリオカートは嫌い。スマッシュブラザーズも嫌い。リンクもその他任天堂系のゲームは大抵嫌い。ハードの性能が上がったら、如何にリアルをゲーム中に落とすかに腐心して欲しい。いつまでたっても子供向けのデフォルメキャラから抜け出そうとしない任天堂は好きになれない。 |
湾岸トライアルLOVE |
E | |
ビクター/パック・イン・ソフト | ― | |
98/4/2 | 6800 | |
「湾岸デッドヒート」の続編に当たると思うが、軟派な要素こそあれ一応まともなレースゲームであった前作と違い、本作ではレースにときめもライクなギャルげー要素を注入。ジャンルミックスのゲームは、得てしてどっちつかずの中途半端な出来上がりになることが多いが、本作もまさにその通り。 プレイヤーとして一番最初に行う、名前の登録時の操作系の悪さにすでに嫌な雰囲気が漂う。そして本編もまさしくダメ。育成タイプのゲームの癖にパラメータが常時表示されないため、パラメータの上下がわかりにくく、スケジュールの組み方も異様にわかりにくく、パラメータはすぐに上限に張り付くし、リアルタイム制のために無駄に時間がかかり(時間を早く設定してもやはり時間がかかる)、女の子はちっとも可愛くない。随時行われるカートの試合に出場してランクを上げていくのだが、何の呪いか途中で試合がまったく開催されなくなってしまった(開催予定日が過去の日付のまま)。バグ取りしっかりやってくれよ。 とまあ、ギャルゲーシミュレーション要素はクソそのもの。まあ元々レースゲームだし、ギャルはおまけでレースを楽しむとするか。レースモードを選択、と。 あれ?なんかグラフィック汚いし動きもガクガクだよ?「湾岸」ってグラフィックが綺麗でスムーズな描画が売りじゃなかったっけ?湾岸というより峠KINGやレースドライビンみたいなんですけど。あれれ?車が左右に動かないよ。なるほど、左右はLRボタンなわけね。それでAがブレーキ、Bがアクセル、Cがクラッチと。でシフトチェンジはクラッチを切って方向キーでH型にガチャガチャと。ふ〜ん、リアルだね〜。出来るかボケ! 結論、どっちつかずの中途半端な出来上がりどころか、シミュレーション要素クソ、レース要素クソ、あわせて2クソでした。 |
GT24 |
C | |
ジャレコ | 7.3 | |
98/5/28 | 5800 | |
ポリゴンサーキットレースもの。ぱっと見、画面は汚く、フレームレートは低い。サターンのポリゴンレースものとしては水準を少し下回る程度か。フレームレートの低さから、車の動きはガクガク気味で、大ざっぱな感じ。しかしマルコンを使えばそれほど気にはならないし、慣れればそれなりに遊べる。 ただし、アザーカーとのバトルはなかなかシビア。ちょっとカーブの突入角をミスっただけで、あっという間に抜かされてしまう。傲慢なことを言わせてもらうが、「この程度の出来で難易度だけシビア?」。画面が非常に美しいとか、スピード感があるとか、リプレイが笑えるなどと、何か一つでも引き付ける要素があればいいのだが、ただ無難にまとまった(しかも水準〜それ以下)だけのゲームで難易度だけ厳しいと言うのでは、やる気が持続しない。リスタートが読み込み無しですぐに出来るのは評価したい。 題名の通り、24時間耐久モードがある。時間の限りコースを周回するというもので、実時間は24分ぐらい。ガソリンやタイヤの消耗を計算しながらピットインするタイミングを計るというのは興味深い。アザーカーもピットインするので、ピットを軸にした順位争いが楽しめる。ピットインするたびに、1Pと2Pのパッドを交代できるというのも2人でプレイするには親切だ。ただ、前述のようにレース部分自体の出来が今ひとつなので、正直に言って長時間走り続けたいなどとは思えない。 |
公道最速伝説 頭文字D |
D | |
講談社 | 7.1 | |
98/6/25 | 5800 | |
頭文字Dのキャラクターを使った、峠でのタイマンバトルレース。今度PS2で出るのとは全くの別物(あたりまえだ)。 サターン末期の作品にして、画像は粗いしスピード感は無い。こちらの操作にワンテンポ遅れるような挙動は、プレイしていて全く面白くない。ハチロクの剛性のヤワさを表現したかったのかも?コースは実在の峠のようだが、クネクネしているだけで面白みが無い。そしてなにより、夜の峠と言う設定を悪用して、遠景を全く描画していないのは手抜きとしかいえない。とにかくコースの先が見えないので、カーブが見えるはるか前に減速しなけりゃならない。こんな見えないコース走れるのは花京院かダービーぐらいなものだ。同じような風景が延々と続き、カーブの目印になるようなオブジェもありゃしない。せめて急カーブの標識ぐらい立てたら?初めてプレイしたとき、これは開発途中バージョンじゃないかと目を疑ってしまった。 頭文字Dのキャラクターを使ったといっても、ストーリー展開が面白いわけでもなく、主人公に台詞すら無く、感情移入もへったくれも無い。サターンでほぼ最後のレース物にして、下から数えたほうがよっぽど早い出来なんて、一体何のために発売したのやら。 |
Code R |
D | |
クインテット | 8.2 | |
98/7/9 | 6800 | 借物 |
主人公は大学生なのだが、バイトのために休学中。更には親の金を盗んで車を買う。ふざけんな。こんな社会のクズに感情移入しろと?開始早々やる気ゲージは一気に収束気味。 ゲームはレース+アドベンチャー。アドベンチャーにはギャルゲー要素も注入。えてしてこういう複合ジャンルのゲームは、どっちつかずの中途半端になる傾向が強い。今作はレースゲームのほうは、ポリゴンが粗いながらも割とよくできていると思う。問題はアドベンチャーパート。フラグ(対戦相手、ギャル)を求めて移動移動移動。これがまたタルいタルいタルい。つまらないアドベンチャーパートが思いっきりレースパートの足を引っ張っている。 レースモードは、処理落ちはあるが動きが滑らかで、ライバルとのバトルも面白い。初期状態では後輪が滑ってセガラリー以上にケツを振りまくるが、なんとかいいタイヤを買えるようになれば楽になる。私的には、チューンナップなどせず、初期状態のままストーリーが進んでいく方がよかった。確かにいいパーツを購入するたびにマイカーの能力が上がっていくのはRPGのレベルアップのようで嬉しいのだが、さてそれでレースゲームとして正しいのだろうかと思うことがある。 このゲームの最大の売りは、ギャラリーが好き放題しゃべるリプレイモードだろう。確かに面白いのだが、インパクトがあるゆえに同じセリフを2度も3度も聞かされると逆にしらけてしまう。そこまで求めるのは贅沢か。 ライバルとの勝負は1発勝負で、もちろん現実はそうなんだけど、ゲームなんだからリトライが簡単にできるようにしてほしかった。負けるたびにリセット〜ロード〜移動を何度も繰り返していると、いいかげん嫌になってしまう。他にも移動するたびに毎回方向ボタンを3回押して移動を選んでやらなければならないとか、セリフをボタン連打でスキップしていると勝手に選択肢を選んでしまうとか、非ユーザーフレンドリーな部分が多い。移動は一番上にしておくとか、スキップはRボタンにするとか、ちょっとプレイすればすぐに思いつきそうなものだが。 そんなこんなで、期待度は十二分に高かったにもかかわらず、メインであるカーバトルを十分に堪能する前に挫折。当然女の子とのデートのデの字もなし。 |