EMIT Vol.1 〜時の迷子〜 |
C | |
光栄 | 7.9 | |
95/3/25 | 8800 | |
英語学習ソフト。台詞がすべて英語のプチSFアニメーションっといった趣。 ゲーム性は全く無く、ストーリーは短く、内容も中学生の文化祭の演劇レベル。作画はちょっと下手っぽく、アニメーションは地味。しかし、「学習」ソフトである以上、そんなことはどうでもいい。どうでもいいはずだが、原作が赤川次郎だったり、音楽が小室哲哉だったり、主題歌が篠原涼子だったりして、無駄なところに金をかけている。そのため学習ソフトとしての胡散臭さが倍増している。誰だって、オーソン・ウェルズとかフィービー・ケイツとか有名人を出されれば怪しいと思うものだ。 肝心の学習効果はどうかということだが、どうだろうか。台詞の日本語切り替え、英・日の字幕の表示、文のリピートなど、一応必要そうな機能は揃っている。日本語はもちろん、英語の吹き替えもプロの人がやっているようで、流暢で綺麗な発音だ。英訳もちゃんとした大学教授が監修している。もしかすると、このソフトを毎日毎日聴いていれば、英語が聞き取れるようになるかもしれないと思わせるものはある。しかし、さし当たって英語で会話する必要のない私は、このソフトを毎日起動するのはちょっと勘弁して欲しい。章が終わったときに練習問題が出るが、これにもうちょっとゲーム性があれば、ゲーム好きの私としては頑張れたかも。 どなたか、このソフトのおかげで英語がぺらぺらになったとか、金髪の彼女が出来たとか、今からでもグングン背が伸びたとか、何か効果があった方はこっそり教えてください。 |
EMIT Vol.2 〜命がけの旅〜 |
C | |
光栄 | 7.9 | |
95/4/1 | 8800 | |
英語学習ソフト第2弾。前作とほぼ同時に発売されたため、技術的な進歩やシステムの改良などは見られない。英語の発音は、そこが肝なだけあって前作同様流暢で聞き取りやすい。なぜか日本語のナレーションがへたくそになっているような気がする。 シナリオに関しては、前作は一応ストーリーが完結していたが、今作はVol3に続けるために、尻切れトンボになっている。あまりに唐突な終わり方に、続きを見たいなんて気も消え失せてしまう。シナリオにおいて肝心かなめの、別世界にいると1日で1才歳をとる(若返る)という設定を、ストーリーの都合上勝手に捻じ曲げているのはどんなものか。 章間のエクササイズにあんまり力が入っていないのも前作同様。学習ソフトを謳うのなら、ここにこそ力をかけるべきでは? 定価が高いこともあって評価しづらいが、まあCぐらいでお茶を濁しておこう。 |
EMIT Vol.3 〜わたしにさよならを〜 |
C | |
光栄 | 7.6 | |
95/4/1 | 8800 | |
英語学習ソフト第3弾。システムはVol1・2と全く同様。長所、短所は上のレビューを参照してください。 シナリオはVol2の直後。前作でバタバタやっていた割に、主人公は無事にこちらの世界に戻っている。一日で1歳年をとる(若返る)とか、ジュリアとユリが偶然うりふたつだとか、よく考えるとそこいらの設定はいいかげん。そもそも向こうの世界とこちらの世界の時間の矢が逆向き(と言うと嘘。向こうの世界ではなぜか老人が若返っていく)という設定がかなり適当。赤川次郎ではなく、ちゃんとしたSF作家に原作を担当させておけば、もうちょっと面白い話が書けたのではないだろうか。まあ「学習」ソフトなので、話が面白い必要はないとも言える。3本を一通りプレイしてみた成果として、自分が如何にヒアリングができないのかということがわかった。それが理解できただけでもプレイした価値がある?てこともないか。 |
アイルトン・セナ パーソナルトーク |
D | |
セガ | 8.1 | |
95/4/28 | 8800 | |
故・セナのインタビューを収録したマルティメディアソフト。セナの静止画を背景に、淡々とセナのトークが流れる。容量節約のための静止画なのだろうが、画面は全く動かないのに声だけ流れるので違和感がある。テレビで流れるような「匿名希望のA・S氏」みたいな感じ。プライバシー保護のため音声を変えたりしてないだろうか。容量を節約した分、ボリュームは結構多い。 台詞のダイジェスト番を流しっぱなしにすることが出来る。台詞の合間に短いムービーが挿入されるが、どこかの素材集から持ってきたような、風景とか動物とかそんなのばかり。F−1関係ないじゃん! F−1に興味の無い私は、聞いていて見事に眠ってしまった。何かの世界で頂点に立った人の言葉が聞けるというのは貴重ではあるが、正直言って退屈。F−1が好きな人なら価値があるのかどうか、私にはなんとも言えない。定価8800円というのはあまりな値付けだとは思うが・・・。 |
結婚前夜 |
D | |
小学館プロダクション | 3.6 | |
95/10/27 | 2000 | |
2ヵ月後に発売される「結婚」の販促用ソフト。サターンの頃はこういうのが多かったなあ。やはりあの頃がゲームの絶頂期だったのだろうか。今同様なソフトが出たとしても、買う奴がいるだろうか。GT4プロローグとかはあるけど・・・。 キャラのグラフィックがあって、声優のインタビューがあって、設定資料集があってと、全く他のソフトと同様の出来。キャラ紹介の、1枚目のパブリシティ用の絵と2枚目以降のゲーム用の絵が全く違うのは問題。同一人物にすら見えないのだが。高解像度のグラフィックは(発色は)綺麗。CD中のグラフィックをランダムで見せるスライドモードがあるが、アニメ絵の女の子に混じって声優のアップが出てくると、ネット上のビックリFLASHのようで笑える。 あまり本編のシステムについての解説が無いので、「結婚」がどんなゲームか分からず、興味が湧かないのは販促品としては失格。取りあえずこのソフトのボタンの割り振りがかなり変(Aボタンで戻る、Cボタンで決定)というのは、本編に不安を抱かせるのに十分。 ラジオドラマが収録されていて、あまりにばかばかしい内容で意外と楽しかった。 |
天地無用!魎皇鬼 ごくらくCD−ROM for SEGA SATURN |
E | |
ユーメディア | 6.1 | |
95/10/27 | 7800 | |
「天地無用」のデータベース。ディスク1枚の割にはムービーがいろいろ入っているが、その分内容は薄い。そして何より遅い!遅すぎる!何しろ、画面を描いているのが見えるのだから。お前はデゼニランドか!!人様から金を取るにはあまりのローテクぶりだ。極楽と言うか極悪CD―ROMだろう。 |
「占都物語」そのI |
C | |
CSK総合研究所 | 5.7 | |
95/10/27 | 5800 | |
占いソフト。「九星占術」とやらによる運勢や相性占いと、タロット占い、姓名判断ができる。いいかげんなソフトかと思ったら、意外と本格的。ゲームセンターにおいてある占いゲームぐらいの文章量は確実にある。自分や家族のことをいろいろ占って、結構楽しめた。インターフェースも良好。占い師のキャラクターもなかなか面白い。さすがに定価で買う気にはならないが、安ければ1本持っていてもいいのでは。 タロット占いなんて、おみくじと一緒でただ運だけで占うものだが、雰囲気が出てて意外といい感じ。 夢占いもあるが、取説におまけと書いてある通り、ほんとにおまけ程度の内容。ジャケット裏表紙にもやる気なさげに書いてあるし。 姓名判断では会社名や商品名を診断することもできる。試しに「サターン」「ドリ−ムキャスト」で入力。サターンは凶でドリームキャストは吉だそうだ。当たってる・・・? 気に入らないのは『「占都物語」そのI』なんていう変な題名。雑誌によれば、このソフトの題名もこのソフトで占って決めたとか。なんだかなあ。 |
ファーザー・クリスマス |
D | |
ギャガ・コミュニケーションズ | 4.8 | |
95/12/8 | 5800 | |
世界地理の勉強が出来るという学習ソフト。モードは3つ。わずかなヒントを頼りに世界を巡ってイヌとネコを探し出すミニアドベンチャーパート、世界地図をクリックすることによっていろいろな情報が見れる学習パート、ファーザークリスマスのビデオが見れるムービーパート。 最初のアドベンチャーパートは、上手く作れば結構面白くなったかもしれないが、現状ではかなり駄目。とにかくロードが多くて長く、イライラさせられる。ヒントがそりに乗った絵で、答えはスイス。そんなの分かるか! 学習パートは、これをやったからといってテストで点が取れるというものではない。情報量自体は多いが、ロードが長いし、アイコンを使った操作系がかなり分かりにくい。各国の首都や人口が分かるのはいいと思うが、そもそも国境線が描いてないからどこがその国なのか分からない。史跡や動植物の紹介があるが、その国と関連付けられていないので、見てもどこなんだか理解できない。 ムービーは、フルサイズではないものの画質はなかなか綺麗で、収録時間も長い。問題はそのムービーの内容。サンタクロースが食い過ぎで下痢をしたり、カジノでお金をすったり、クリーニング屋さんに怒鳴ってみたり、もうやりたい放題。あと爺さんの生尻なんぞ見たくない。 |
四柱推命ピタグラフ |
E | |
データム・ポリスター | 4.9 | |
96/2/23 | 5800 | |
占いソフト。同ジャンルの「占都物語」が割と良くできていたの対して、こちらは全然駄目。 ゲームを始めるといきなり「ラベル」とやらを作成させられるのだが、これが全く意味不明。取説を読んでも良く分からない。万事がこの調子で、インターフェースが最悪。画面を見ただけではどうしていいのかさっぱりだ。名前の入力も面倒。ワープロタイプの占都〜のほうがずっと良かった。いざ占いを始めても、結果を表示するたびに読み込んだりして、かなり不愉快。全部の結果を見るまでもなく電源を切った。 余命診断なんてのもあるが、全くばかばかしい内容。「たばこを吸いますか」YES→余命=余命+X、NO→余命=余命+Y、みたいなBASICで1行で書けそうな内容。 そもそも「四柱推命」についての説明が全く無い。星占いや血液型占いじゃあるまいし、そんなの誰でも知っているよという物ではないだろう。何の説明も無く占われても、まるで信憑性が無い。入力したデータで乱数のシード作ってるだけじゃないの?などとかんぐってしまう。 |
料理の鉄人/キッチンスタジアムツアー |
C | |
HAMLET(博報堂) | 5.9 | |
96/2/23 | 5000 | |
同名人気番組の映像を使ったマルチメディアソフト。私は同番組を見たことが無いのでなんとも言えないが、なかなかスタジオの雰囲気が出ていて、真面目に作ってあるなという感じがする。 ポリゴンで作られたスタジオ内をうろついて、ムービーや情報、またはクイズなどを味わうというつくり。ポリゴンシーンははっきり言って重いが、ショートカットメニューもあるのが親切。ディスク1枚だが、ムービーの量は結構ある。 出来は悪くは無いが、しかし5000円も出す価値があるかは疑問。2000円も出せば相当量の情報が詰まった書籍を買うことが出来る。情報の質・量、あるいは価格において、マルチメディアソフトはまだまだ書籍の足元にも及ばないと言えるだろう。 ゲームとは関係ないが、たかが栄養素を摂取するために、高い食材を使い手間隙かけるなど、私には馬鹿馬鹿しいとしか思えない。高名な料理人よりも、インスタントラーメンを発明した人とか100円バーガーの藤田社長のほうがよっぽど偉大だと思う。 |
mediaROMancer/浅倉大介 |
D | |
ファンハウス | 8.5 | |
96/3/1 | 5800 | |
浅倉大介という、コンピュータを駆使するミュージシャンのファンディスク。一般の音楽CDやプロモーションビデオと同様に、彼のファンのみが手に取るべきものであり、私のように彼のファンでないどころか彼のことを知りもしない人間が、このソフトのことについてどうこう言うのはお門違いというものだろう。それを承知であえて評価させていただくならば「D」ランク。 インタビューやらプライベート映像やビデオクリップなど、いくつかのムービーが入っているが、画面が小さい上に画質も悪い。ついでに多いとは言えない写真も画質が悪い。もぐらたたきのようなミニゲームは恐るべきつまらなさだ。彼の使用しているシンセサイザーなどの楽器関係の紹介は興味がある人には重要な情報かもしれないが、私にはさっぱり面白くない。 このソフトで彼のファンになるという人はかなり稀有な存在だろう。何よりもまず、こういったアーティスト関係の映像は画質が良くなければ。 |
イスト・エ・ジーコ ジーコの考えるサッカー |
C | |
MIZUKI | 2.9 | |
96/3/22 | 5800 | |
ジーコがサッカーについて語るマルチメディアソフト。ゲーム性は無い。 ジーコのインタビュー、過去の映像、子供達に指導している風景、またはポリゴンCGムービーなどを使って、サッカーについての自論やサッカーのテクニックについて述べている。対象はサッカーを始めたばかりの小学校高学年といったところだろうか。ムービーはフル画像で画質はまあまあ、小1時間もあれば全て見ることができるだろう。 私はサッカーは嫌いだし、ジーコという人も知らない(サラ金の宣伝に出てる人?)。しかし、何かのジャンルでトップになった人の話を聞くというのも大切なことではないだろうか。これを見たからといって実践的な知識を得られるわけではないだろうが、サッカー選手を夢みる少年なら一度は見ておいてもいいと思う。 サタマガの得点はやたら低いが、私はちょっと甘めに見てC評価とさせていただく。もっとも私は中古を200円で買ったので、定価で買っていたらクソミソに言っていただろう。そこいら辺レビューとは難しいものだ。 |
ルパン三世 THE MASTER FILE |
B | |
MIZUKI | 7.7 | |
96/3/29 | 5800 | |
データベース。初代〜サードシリーズ全話、VSクローン〜風魔一族、TVスペシャル6話分のストーリー及び見所、数枚の画像などが掲載されている。そのデータ量には恐れ入る。ルパン達の使う銃の解説などもあって、話のネタには事欠かない。50音で検索することも出来て、データベースとして合格点。後出の「ルパン三世 クロニクル」と甲乙つけがたいできだと思う。こちらはディスク1枚なので、ムービーの量は少ないが、不二子のヌードムービー集などもあってサービス良し。 不満点は、ストーリーダイジェストのウィンドウが小さいくせにフォントがでかく、かなり読みづらいこと、テキストの内容がもう1歩マニアックに突っ込んでほしかったこと、が挙げられる。 それにしても本当にサードシリーズとかテレビスペシャル版って影が薄い。柳の下の何匹目のドジョウか?猿の惑星でさえ5作で終わりだったのに。 |
バーチャフォトスタジオ |
C | |
アクレイムジャパン | 7.1 | |
96/3/29 | 6800 | |
18禁。女の子のムービーを見ながら写真を撮るというもの。露出もピントもアングルも何も無く、タイミングあるのみ。18禁なだけあって、女の子は脱ぐ。しかもパンツも脱いで全裸に。アクレイムちょっと見直しました。 女の子のヌードだよりということで、ゲーム性は低い。でも私は結構熱中してしまった。ゲームというメディアは、最小の労力でその道のプロフェッショナル気分を味わうことができる。あるときは格闘家、またあるときはレースドライバー、そしてあるときはカメラマン。素晴らしき哉ゲーム!裸も見れるし。 シャッターを押すタイミングによって写真の評価が決まるのだが、どんなタイミングだと評価が高いのだかよく分からない。例えるなら、タイミングの全く表示されない音ゲーをプレイしているようなもの。ゆえに難易度は高い。一応全面通して、ソレが見えた瞬間が高得点のようだ。 ゲームオーバーになると、カメラマンにぼろくそ言われた上、コンティニューにやけに手間がかかる。そこいらがやっぱりアクレイム。一人につき、3つの下着撮影に成功するとお色気ムービーが見れる。散々罵倒されつつも、2人クリア。もう一人残っているがもういいや。小さいし黒いし。 肝心の女の子だが、前述のように2人はまあよし。しかしどちらかと言えば、女優さんよりカメラマンの先生のほうがキャラが立ってて面白い。ムービーは汚いが、画質の悪いビデオに慣れている諸兄なら問題なし。でもやっぱり綺麗な画面と綺麗な女優さんでリメイクしてほしいものだ。 |
真・女神転生デビルサマナー 〜悪魔全書〜 |
C | |
アトラス | 8.2 | |
96/4/26 | 2900 | |
データベース。デビルサマナーに登場した悪魔たちがすべて掲載されている。その数およそ300。 高解像度で描かれた悪魔たちは、うっとりするほど美しい。見たいところを拡大・縮小自由自在。もっとも拡大するのはセクシー系悪魔ばかりだったりするが。検索性や操作性・読み込みスピードはまずまず。データベースとして及第点だろう。それぞれの悪魔の出典やうんちくが読めるので、その気になれば悪魔マニアになれるかも。合体の方法なども見れるので便利だが、サターンが2台無いと使えないか。攻略本のほうが実用的。 データベースに徹しているので、ゲーム性は皆無。実は私は本編をプレイしたのが5年以上前なので、今更という気がしてしまうのは事実。しかし、もう本編を一回やってみようかななどとちょっとだけ思わせてくれる、なかなか良質なソフトだと思う。 |
Cubic Gallery |
D | |
ウィネット | 7.0 | |
96/5/17 | 5800 | |
名画を使ったアドベンチャーゲーム、のようなもの。マンネリがちなゲーム業界で、絵画に目をつけた点は高く評価したい。しかしながら、適当に絵画を選んでいればクリアできるというイージーさでゲーム性が低く、面白みは薄い。一通りプレイすれば絵画の教養的な知識が身につくことを期待したが、残念ながらそういったつくりではなかった。 せめてハイレゾモードを使って、絵が画面いっぱいに表示されていれば、もう少し高評価だったのだが。どうせ画集をスキャナーで取りこんでるだけなんだから。 名画を視点や色調を変えて見ることが出来たりするが、それがなに?というレベル。 画面をクリックすれば、物体が反応して動き出したりする。ヌード画をクリックしたら喘ぎ声を上げる、などという下世話なものはなかったが。ヴィーナスの誕生の両手をどかせたりできるけども。主役の中年紳士二人はいい味出してる。 |
ライフスケイプ 生命40億年はるかな旅 |
D | |
メディアクエスト | 6.3 | |
96/5/24 | 6800 | |
NHKのサイエンス番組「生命40億年はるかな旅」をダイジェストしてCD2枚に収録したマルチメディアソフト。続編のほうはシューティングゲーム色が強かったが、こちらは完全に見るだけのソフト。一応自分で操作が出来るインタラクティブパートがあるが、ゲーム性はほとんどなく、存在意義は感じられない。 肝心のムービーは、画質がかなりよくサイズも大きめ。内容もNHKなので、知的な感じがGOOD。ただしダイジェスト版だけに、全部見ても内容が駆け足で散漫な印象。何もサターンに落とさなくても、番組を見ればいいのでは、とそれを言ってはみもふたもないか。取り説は分厚く、かなり凝ってある。しかも冗談のような小冊子まで付いて、サービス抜群。 インタラクティブパートは、ほとんど見ているだけだが、サルにバナナを取らせるものだけはほんのちょっぴり面白い。垂直ジャンプではいつまでたっても取れないので、これからプレイする方は注意あれ。 |
ザ・メイキング・オブ・ナイトゥルース |
D | |
ソネット・コンピュータ・エンタテイメント | 5.4 | |
96/6/28 | 2480 | |
かなりのクソアドベンチャー「ナイトゥルース」の発売に先駆けて売り出されたファンディスク。こんなゲームに発売前からファンがいるのか? コンテンツを順番に紹介。まず最初に、オープニング曲とエンディング曲が収録されている。オープニング曲は本編と違い、女性声優が歌っている。何気に本編のオープニングは好きだったりするのだが、こちらの女性版はわりと下手加減。次にキャラクター紹介。短い紹介文と小さなグラフィックが2枚程度で、かなりやる気なし。次に原画集。まあありがちでこんなもんか。次に声優インタビューが2種類。画像はガビガビでもはや顔の識別が出来ない。それに「霊剣はあると思いますか?」なんて答えにくい質問するな!あるわけねーだろ!最後はレコーディング風景。こちらにはBGMは聞こえないので、アカペラ状態でかなりお寒い。 今作はやたら中古屋で見かけるが、結構な枚数がはけたのだろうか?本編の販促グッズという性格の一本ではあるが、今作に収録されている下手くそなグラフィックを見て、本編に期待できる人はかなり稀では無いだろうか。 |
プレイボーイ カラオケVol.1 |
D | |
ビック東海 | 8.2 | |
96/8/9 | 5800 | |
カラオケソフト。しかもバックはプレイメイト達のヌード画像。 歌は有名なラブバラードが6曲入り。あくまでカラオケなので、本人の歌は入っていない。よって歌を知らなければ練習にもなりゃしない。もっともこのソフトをカラオケの練習用に買う人はいないだろう。 ということで、メインは金髪お姉さん達のボディ鑑賞にあり。さすが本場プレイメイトだけあって、ルックスもボディーも抜群。しかもトップレスぐらいだろうと高をくくってたら、全裸ありのベッドシーンもあり。やるぜビック東海。しかし画質は汚い。この画質だったらもろだしでもOKだったかも?フルサイズ画面でなくてもいいから、もうちょっと画質をあげてもらいたかったところ。 つまるところ画像の垂れ流しに過ぎない。せっかくサターンを使うのだから、マイクデバイスを接続して、点数判定などできたら面白かったのではないだろうか。そうすればカラオケソフトとして実用に耐え得るものになっただろう。家族揃ってプレイボーイ。 せっかくサターンは「なんでもできる」が売りだったんだから、セガももっと協力してやりゃあ良かったのに。「カラオケ」というアイディアひとつでも、当たればでかかっただろう。モデム、ワープロ、MIDI、FDD、数々のコントローラデバイス。せっかくいろいろなことができるのに、全て中途半端。やっぱりセガはダメなのか? |
プレイボーイ カラオケVol.2 |
D | |
ビック東海 | ― | |
96/8/9 | 5800 | |
カラオケソフト。Vol.2とあるが、上のVol.1と同時発売なので、曲やバックのグラフィックが違うだけで、クオリティーは全く変わらず。故に特筆すべきことは無い。画像がもっと綺麗で、マイクが使えて、キーの調整などが出来たら少しは役に立っただろうに。と言うかそれが出来なければ何の意味も無いような。 確かにプレイメイツは美人だしグラマーだが、ヌードは日本女性が一番美しいと思うのは私が日本人だからだろうか。 ところでVol.1のレビューをしてから、DCのカラオケ機器が発売された。割と使えそうな感じはするが全く売れなかったようだ。ネットうんぬんは別にしても、サターンでカラオケ用ハードが出ていたらどうだっただろうか。 |
ウルトラマン図鑑 |
B | |
講談社 | 7.2 | |
96/9/13 | 6800 | |
データベース。ウルトラマンとセブンの怪獣・怪人が全て網羅されている。再放送とはいえ、それらを見て育った私が燃えないわけがあるまい。一通り見て、ウルトラマンで8割、セブンで6割程度の怪獣の名前しか当てられなかった。昔だったら10割答えられたのに。DRAMのように、たまにはリフレッシュして記憶を失わないようにしなくては。 データベースとしての出来は、まあまあ。画像は汚いながら、結構沢山のムービーがあって楽しめる。図鑑としてみると、データ量はまだまだ紙の本にはかなわない。情報の深さもまたしかり。それゆえに、ムービーやナレーションによるマルチメディアで、紙の本との差別化を図っている。しかしこのナレーションが曲者で、やさしい声色で淡々としゃべるので、横になって聴いていると100%必ず途中で居眠りしてしまう。サターン随一の催眠ソフトだ。 ニューメディアとかマルチメディアとか、一時騒がれるのだが、いつのまにか聞かなくなってしまう。やはりまだまだ紙メディアには勝てないということか。本はいつでも気楽にぱらぱらめくれるし、立派な装丁の本を本棚に飾っておきたいという気持ちも大きな原因の一つだろう。 |
飯島愛・グッドアイランドカフェ |
D | |
インナーブレイン | 7.1 | |
96/9/27 | 5000 | |
評価が難しい。「これはゲームではありません」とちゃんと帯に書いてあるのに、「いいや、これはゲームだ。そのくせゲーム性が低くボリュームが薄い」と言うのもおかしなものだ。ちなみにいい島だからグッドアイランド。どうせならライスアイランドラブでも良かったが。 飯島愛のプロモーションビデオを作製したりスナップ写真を撮ったり、クイズに答えて総合評価が高ければ、ご褒美が見られるというもの。他のマルチメディアソフトに比べれば、十分ゲームゲームしている。ただし、評価の基準がさっぱり分からないので、一生懸命努力する気にはなれない。そもそも飯島愛のムービーなんて本編だけでもう十分すぎるくらいだ。1回通しでプレイするだけで、同じ歌を3回も聞かされるし。 ソフトのつくりは悪くは無いが、そもそもなぜ飯島愛?朝岡美嶺とか葉山レイ子とかのほうがよっぽど嬉しかったんだけど。AV女優にこだわるわけではないけれども。 |
奥寺康彦の世界をめざせ!サッカーキッズ 入門編 |
D | |
富士通パレックス | 3.1 | |
96/9/27 | 4800 | |
サッカーの初歩の初歩について解説してある、HOWTOもの。題名の通り、ターゲットは小学生で、そのため文章はひらがなばかり。 内容は、キック・トラップ・ドリブルについて、ムービーと短い文章での解説がある。試合シーンやカッコいいシュートシーンがあるわけではなく、知らない人がキックやドリブルをするムービーが延々と続くだけで、もう死ぬほど退屈。ムービーは、全身だけでなく下半身だけや、前から見たり後ろから見たりのようなマルチアングル、スロー再生なども選べる。このシステムでカーマスートラとか作れば売れるかも。 対象をピンポイントで絞っているので、サッカーなどやりもしなければキッズでもない私がとやかく言うのもなんだが、多分4800円分の価値は無いと思う。 |
LULU |
D | |
セガ | 8.1 | |
96/11/1 | 4800 | |
「これはゲームではありません」と帯に書いてあるように、確かにこれはゲームではない。音読してくれる絵本といったところか。挿絵をクリックすると、アニメーションしたりするが、あまり重要ではない。 殺伐としたゲーム界に出した意欲作ではあるが、お世辞にも完成度が高いとは言いがたい。 不思議の国のアリスやオズの魔法使いなどは大人が読んでも面白いが、残念ながらこの作品はキャラクターもストーリーもイマイチ。童話なのに漢語や外来語が多用されていて、決して子供向けではない。 しょっぱなからオリジナルでいくより、有名な童話・昔話を題材にしたほうが良かったかもしれない。 |
メイキング・オブ・ナイトゥルースII |
D | |
ソネット・コンピュータエンタテイメント | 5.7 | |
96/11/8 | 2480 | |
ナイトゥルースファンディスク第二弾。副題に「ボイスセレクション」とあるが、どういった意図で付けたのかは不明。前作とは違い「ザ・メイキング〜」ではないので、50音順に陳列してある店では離れて置いてあることになるので注意。 若干前作より1本目よりボリュームが落ちた気もしないでも無いが、動画はムービーカード対応で綺麗。しかし画面サイズは小さめで、この程度がMPEG1の限界なのだろうか? 1作目のあらすじや2作目の予告編が収録されているが、こんなの全然あらすじじゃない。メインは声優インタビュー。私は声優なんぞに全然興味は無いのだが、三石琴乃嬢にはグッときた。端正な顔立ちに柔和な物腰、トークも面白い。100点献上。他の声優なんてどうでもいいから、もっと彼女のムービーを収録してくれ。 |
世界の車窓から[I]スイス編〜アルプス登山鉄道の旅〜 |
D | |
富士通 | 8.7 | |
96/12/6 | 4800 | |
長寿番組を題材にした、デジタル写真集。画面をクリックすると風景写真やムービーを見ることが出来る。ムービーはフルスクリーンだし、写真の画質も綺麗。確かにスイスの風景は美しい。しかし、風光明媚な景色を楽しむなんていう風雅な趣味を持ち合わせていない私には、ただただ退屈なだけだった。360度パノラマ写真とかスイスの山々のポリゴンムービーとか、いろいろ工夫はしているのだが。やっぱり紀行物には美人OLとかウサギちゃんが出てないとね。 |
Mika Akitaka Illust Works
|
D | |
ハドソン | 7.3 | |
96/12/17 | 4220 | |
「銀河お嬢様伝説ユナ」のイラスト集。書くことが無いので、「イラストワークス」「イラストワークス2」をまとめてレビュー。 「あきたか みか イラストワークス」 発売日:1996年12月17日、価格:4220円 なぜか資料によって発売日や定価がまちまちなので、データはハドソンの公式サイトより引用。サターン版「銀河お嬢様伝説ユナREMIX」に合わせて発売された。 明貴 美加氏のイラスト集。女性みたいな名前だが、実は男性。イラストは結構たくさん収録されている。他に主演声優のポエム朗読もあり。 「あきたか みか イラストワークス2」 発売日:1997年12月20日、価格:4800円 ハドソンの通信販売専用。サターン版「ユナ3」に合わせて発売された。 明貴 美加氏のイラスト集その2。その他に、相性占い(実はクイズ)やおみくじ、作者や声優へのインタビューがある。作者はユナ3の取説ではグラサンをかけてスカした感じだったが、インタビューの声を聞くといい人っぽい。 両作とも収録されているイラストの数はかなりあるが、閲覧するだけならすぐに終わってしまう。描くのは1日かかっても見るのは10秒で済んでしまう。そこいらがこういったマルチメディアものの難しいところか。1枚1枚のイラストは氏の画力を感じさせるものだが、4000円の価値があるかと言われるとどうだろうか。 「銀河お嬢様伝説ユナ」って、題名といいロリっぽい顔や体つきといい、「超次元伝説ラル」を連想してしまうのは私だけ?全然関係ないが、日産エルグランドを見るたびにラルの悪役ラモー・ルーを思い出してしまうのも私だけだろうか。 |
だいな・あいらん予告編 |
D | |
ゲームアーツ | 8.8 | |
96/12/27 | 2300 | |
予告編の名の通り、本編の販促品的ファンディスク。 本編の予告ムービーとイラスト集と主題歌が入っている。全部通しで見ても30分はかからない。こんなので2000円以上取ってもいいものか。タダで配るなり雑誌の付録につける程度の内容では? イラスト集で、イラストの切り替えはロード無しの瞬時。そこいらはさすが技術のゲームアーツ。 しかし、だいな・あいらんにしろグランディアにしろ、「サターンでここまで出来た」という技術的側面だけが売りの作品で、技術という器に盛られた中身自体は平凡だったように思う。 |
DIGITAL DANCE MiX 安室奈美恵 |
D | |
セガ | 8.0 | |
97/1/10 | 2800 | |
安室奈美恵のプロモーションビデオのようなもの。ヒット曲が2曲入って2800円。ちなみにコンビニ専売。ダンスは思ったよりリアルで驚いた。ただし顔がね・・・。顔もリアルなんだけど、ポリゴンの体と大きさがあわなくて、浮いているように見えることがあり、非常に不気味。シーマンのような感じ。 歌詞の出るモードと出ないモードがあるが、ほとんど同じ。なぜ分けたのか? ミニゲームが4つ入っているが、どれも製作者のやる気のなさが感じられる。もうちょっと遊べるように作ってくれてもばちは当たらないのでは? 新しいものにチャレンジしたその意欲は認めるが、もうちょっとダンス以外の点も作り込むべきだった。 しかしなぜ安室奈美恵?日本中の女子高生の髪を茶色に染めた悪の教祖のような人物を使わなくても。マイケルを使えば全世界に売れたのに。 |
レジェンド・オブ K−1 ザ・ベスト・コレクション |
C | |
ポニーキャニオン | ― | |
97/1/24 | 4980 | |
マルチメディアソフト。95年のK−1のダイジェストシーン、ノックアウトシーンを集めたムービー、石井館長のインテビュー、各選手のプロフィールなどが収録されている。 ムービーは画面幅が広い分、画質はあまり良くない。サターンだから仕方ないところか。ムービーカードには対応していない。 K−1の決勝戦のムービーは、少々短いかなという感じ。ノックアウトシーン集は数秒ぐらいの短いムービーが延々と続く。いくらノックアウトシーン(あるいはパンチやキックがクリーンヒットしたシーン)がK−1の華とは言え、さすがに途中で飽きてくる。石井館長のインタビューは、画質はめちゃくちゃ悪いが、言っていることは重みがあって考えさせられる。プロフィールはかなり沢山の選手が載っているが、インタビューがあるのはほんの数人。目的の選手を見るのに順次ページ送りをしなければならないので、データベースとしての出来はイマイチ。 全体的にボリュームは結構ある。定価で買うほどのものでは無いが、安かったら1本持っておくのも悪くはないか。 |
サクラ大戦 花組通信 |
C | |
セガ | 7.8 | |
97/2/14 | 4800 | |
サクラ大戦のファンディスク。内容は新聞を模した画面にニュースやらコラムやら広告などが埋め込まれているものと、声優のインタビューの動画が女キャラの人数分。他には相性占いやイントロクイズなど、盛り沢山と言うほどではないが、そこそこの量のコンテンツがある。動画はムービーカード対応で綺麗だが、声優の綺麗な動画を見たがる人がどれほどいるだろうか。 新聞のコラムや広告などは、ソフトを立ち上げるたびにランダムで変わるので、何度も読む必要が(楽しみが?)ある。しかしメインのニュースが1種類しかないのはどんなものか。動画なんて無くていいから、10日なり1ヶ月なり毎日内容が変わって欲しいところ。 セガの看板タイトルだけあって、単なるファンディスクでもきちんと作ってあるところは評価したい。ファンで無い私は、声優のインタビューや相性占いなどこっぱずかしくてすぐにキャンセルしてしまったが、ファンだったらそこそこ楽しめるのではないだろうか。 一大ムーブメントを起こしたサクラ大戦だが、私はまるで乗れなかった。もし私があと10歳若かったら、サクラ大戦の世界にはまっていただろうか。あんまり想像したくないが、十分ありえそうだし、もしそうだったらサターンの評価もずっと変わっていただろう。 |
DREAM SQUARE 雛形あきこ |
C | |
ビデオシステム | 6.9 | |
97/2/14 | 3800 | |
マルチメディアソフト。雛形あきこのミュージッククリップが2本、グラビアが多数、インタビューが少々、パズルがちょっと、おまけの卓上カレンダーが入っている。動画は結構綺麗。写真もかなりの数が入っている。パズルは単純な並べ替えと15パズル。ゲーム性はほとんど無い。カレンダーは1997〜2001年分。まだ使えるじゃん。ラッキー!総じてお買い得な一本。 私は「BODY SPECIAL」からのにわか雛形ファンなのだが、別に雛形あきこが好きなわけじゃなくて、雛形あきこの乳が好きなだけということが判明した。普通の服着てる写真じゃなんとも思わん。声もあんまり可愛くないし。でもやっぱりいいな〜。 |
ナイトゥルース・ボイスセレクション ラジオドラマ編 |
D | |
ソネット・コンピュータエンタテイメント | ― | |
97/3/14 | 2980 | |
ナイトゥルースのファンディスク3本目。ラジオの収録風景が延々と入っていたり、声優のインタビューや3作目の予告?が入っているが、なんと言うか全然面白みが無い。こんなの金取るようなものだろうか?IIに出ていた三石琴乃嬢が出てないのも致命的。ファンディスク3本の中では一番お勧めできない。と言うか本編自体3本ともお勧めできないが。 |
スタンバイ Say You! |
E | |
ヒューマン | 2.3 | |
97/3/20 | 5800 | |
プレイヤーが音響監督になり、声優に指示を出してアフレコを完成させるというゲーム。らしいのだが、これが果たしてゲームと呼べるのだろうか。 練習撮りをして、それに対して指示をして、本番撮りに行くという流れなのだが、指示が「もっとノリをよく」「うまいですね」「その調子で」の3つしかなく、指示がどのように本番に影響するのかがさっぱり分からない。というか本当に本番に影響するのか?なぜか練習より本番のほうが格段に演技が下手になるのだが。取ってつけたようなアドベンチャー風移動パートを合わせても、ゲーム性はほぼ皆無と思っていい。 冗談とも演技ともつかないムービーもまた謎。普段見ることの無い楽屋裏が覗けるので、声優ファンにはそれなりに価値があるのだろうか。私のように声優に疎い人間には、表を知らずにいきなり裏を突きつけられて面食らうだけだが。 |
ダークハンター 上 異次元学園 |
B | |
光栄 | 7.1 | |
97/4/4 | 6800 | |
英語学習ソフト第2弾。前作「EMIT」の反省点を活かし、かなり色々改良されている。 まずは絵柄がすっきり今風になり、主役の女の子も可愛くなったのがプラスポイント。アニメーションも前作よりよく動く。主役3人分のシナリオがあるため、ボリュームも前作より上。それで同じCD1枚なのだから、技術の進歩を感じる。 システムは前作に準じているが、ちょっとした単語テストのようなものがあったり、ヒアリングを試されたり、前作よりは学習効果があるようにチョコチョコ改良されている。また、英語学習とは全く関係なく、しょぼいアクションパートやしょぼいアドベンチャーパートが挿入されている。はっきり言ってかなりしょぼい出来だが、インタラクティブ性が薄かった前作の反省なのだろうと思うと好意が持てる。 原作は栗本薫。まだシナリオは半分でなんとも言えないが、前作の赤川次郎よりは面白そう。下巻をやりたいと思わせる終わり方だった。 肝心の英語学習効果については、まあ一通り聞いただけなのでなんとも言えない。門前の小僧ではないが、何べんも聞いたら効果がありそうな気がするのは確か。あまり売れ線とは言えない学習系ソフトだが、前作のネガをキッチリ改良してくるところなど、光栄の実力を見たように思う。 |
センチメンタルグラフィティ ファーストウィンドウ |
D | |
NECインターチャネル | 8.4 | |
97/4/11 | 2980 | |
本編に先駆けて発売されたファンディスク。内容は、声優オーディションの紹介ムービー、声優の一言ムービー、各キャラの設定画集が10枚ぐらいづつ。販促品ならただで配れといいたいところだが、こうやって開発費を捻出しないと、ソフト発売まで収入が入ってこないのがソフト会社のつらいところか。 ファンディスクなので、ファンではない私にはちっとも面白くない。ファンの人には満足できるのだろうか?同梱のカレンダーが目当てか?しかし本編発売前にファンがいるのも変な話だし、ゲームの出来があれでは発売後にファンが出来たのかも疑問。 ムービーの画質・音質は良好。オーディションを見ると、新人さんなのにみんな演技が上手なことに驚かされる。原画集では、確かに本編とキャラの顔が違っている。しかし本編のほうがキャラの描き分けが出来ているので、原画にこだわる必要は無いと思う。 |
レジェンド・オブ・K−1グランプリ’96 |
C | |
ポニーキャニオン | ― | |
97/4/18 | 4980 | |
96年のK−1のファイトシーンのダイジェストが見れるマルチメディアソフト。96年といえば、故・アンディ・フグが優勝した年。その時の映像が見れるというだけでも価値があるというものだ。 ファイティングシーンは(横幅だけ)フルスクリーンだが、その分画像が粗くなってしまっているのが残念。ファイトシーン以外にもちょっとしたデータやらムービーが入っているが、おまけ程度の内容で、データベースとしての出来はよろしくない。もっともっと個々の選手のデータやインタビュー、過去の対戦ムービーなどを入れてほしい。正直言って当時のテレビ放送のビデオがあれば必要ない一本ではあるが、やはり素材がいいので見ていると引き込まれてしまう。きったないオープニングやらメニュー画面やら選手のポリゴンはまったく必要ない。 |
ダークハンター 下 妖魔の森 |
B | |
光栄 | 6.7 | |
97/5/30 | 6800 | |
英語学習ソフト第2弾の第2弾。前編と発売日がそう変わらないため、システム的には全く同じ。ただしちゃんとオープニングは新しく作っている。 ストーリーは割といい加減ではあるが、学習ソフトとしてみれば楽しめる部類。このソフトで本当に英語のヒアリングが出来るようになるかは定かではないが、もし必要なときが来たら私はこのソフトを使用するだろう。本気で英語を学習したい人なら、このソフトを検討する価値があると言える。まあ洋画のDVDを英語字幕表示で何度も観るのと、そんなに変わらないという話もあるが・・・。 |
古伝降霊術 百物語 |
C | |
ハドソン | 8.0 | |
97/8/8 | 5800 | |
サウンドノベル。テキストを読んでいくだけで、ゲーム性は希薄。 百物語という題材は面白い。サウンドがやけにリアルで、夜一人でヘッドホンをしてプレイすると本当に怖い。もっともそんなシチュエーションではなんでも怖いが。夜中に立ち上げると特別なイベントがあったりして、なかなか怖がらせるために工夫している。確かにプレイ中は怖いが、見終わった途端に忘れてしまうような話ばかりなので、すぐに眠れる。稲川淳二が熱く語っているが、どうにも早口で聞きづらい。実話を謳っているが、あからさまに作り話も入ってるし。100話目のオチはイマイチ。 プログラムのバグまで霊のせいにするなって。 人によっては本気でこのソフトが怖いらしい。そういう人は私の100倍はこのソフトを楽しめる?のだろう。羨ましい限りだ。 |
ルパン三世 クロニクル |
B | |
スパイク | 8.5 | |
97/8/8 | 5800 | |
データベース。誰もがルパンと認めるところの、初代、2代目、VSクローン、カリオストロのデータがぎっしり詰まっている。一番の売りは、全てのオープニング、エンディングのムービーが見れるところ。初代前半のオープニングとか2代目後半のエンディングなどが見れて、感激もひとしお。データベースは登場人物や小道具の紹介が主。ストーリーの紹介や製作者のデータもほしかったところだが、すでに出てる「マスターファイル」のほうに載っているのかも(未確認)。全年齢対象だが、おっぱいが見れるシーンもあり。まあTVで放映したものだから、目くじらを立てることも無いだろう。どうせなら18才以上推奨にして、そういうシーンを集めてもらいたかったような気も。第一話の不二子拷問シーンとか、VSクローンでおっぱい押したらミサイルが飛んでくるシーンとか。 ともかくルパンが見たくなるということは保証できる。この調子で「タイムボカン クロニクル」とか出してくれたらいいのに。もちろんおっぱい付きで。 |
恋のサマーファンタジー in 宮崎シーガイア |
C | |
バンダイビジュアル | 8.4 | |
97/8/22 | 5800 | |
タレント「奥菜恵」とシーガイアでデートするゲーム。ジャンル分けに迷う。適当にデートの場所を選んだり、適当に受け答えして好感度を上げていくというスタイルは、サウンドノベルやアドベンチャーブックに近いか。少なくともジャケットに書いてあるようなシミュレーションではないと思うが。 一言で言ってしまえば、奥菜恵ファン向けのゲーム。途中で挿入されるムービーはやたら画質が悪く、ファンじゃない人間が見ても彼女の魅力を感じられるようなものではない。ただしファンにとっては、彼女の水着姿がいろいろ見れたり、「ねえねえ」という舌っ足らずな声がいろいろ聞けたり、平泳ぎで股を開いたり閉じたりするところを水中から眺められたり、たまらない一品になっているかも。 私自身はファンじゃないどころか、彼女の存在すら知らなかったので、正直ゲームはさっぱり面白くなかった。ただ、セーブが自由に出来たり、読み込みのストレスもほとんどなく、受け答えによっては笑える会話があったりと、ゲームとしての完成度は低くはないと思う。特に、パラメーターの上下が非常に分かりやすいのがGOOD。別に彼女に思い入れがなくても、信頼値やハッピー値が上がると視覚的に嬉しい。 残念なのは、背景のビジュアルがあんまり綺麗ではないこと。彼女に焦点を当てたためわざとそうしたのかもしれないが、かなり圧縮したようなざらついた写真で、いまひとつ「今そこにいる」という感じが起こらない。 これといった特別なイベントは無いようで、綿密な攻略をするよりは、フィーリングで受け答えをして、パラメーターが上下するのを楽しむゲームだと思う。そういう点では難易度は高くない。ただ、そういったプレイでは最高のエンディングは見れないだろう。私のプレイでは、4日間おごりにおごらされて何万(何十万?)貢いだ末にやっと部屋に連れ込むことに成功したが、お礼は「ケーキ」。舐めんな!って言うか舐めろ!(暴言)。 |
森高千里「渡良瀬橋/ララ サンシャイン」 |
B | |
セガ/ORACION | 8.3 | |
97/9/11 | 6800 | |
森高千里のヒット曲のミュージッククリップが見れるマルチメディアソフト。収録曲は「渡良瀬橋」「ハエ男」「ロックンオムレツ」「素敵な誕生日」「二人は恋人」「休みの午後」「ララ サンシャイン」「SO BLUE」「銀色の夢」「Let’s Go!」「SWEET CANDY」の11曲。どれも名曲ばかりだ。CD2枚組みでボリュームも十分。画質もかなり綺麗だし、森高千里のインタビューなども沢山収録されていて、お買い得感は高い。 ただ、画質うんぬんを言うのならビデオを使えばいい訳で、意地悪ないい方をすればわざわざサターンでやる意味は薄いかも。渡良瀬橋周辺の町並みを探索できたり、神経衰弱ができたりと、マルチメディアらしさを出そうとしているが、ちょっと弱い。コンピューターを使ったマルチメディアの最大の利点は、データのソートであるとか検索性にあると思うのだが、このソフトにはあまり関係ない。せめて自由にミュージッククリップを垂れ流しできたらいいのだが。 ソフトとは関係ないが、森高千里のアーティストとしての才能は抜きん出たものがあると思う。彼女の作る詞の面白さはちょっと他の作詞家には出せない。歌声が綺麗でルックスもよし、脚も綺麗とくればいうことなし。「森高の手」なんて怪しいグッズが売られているのもむべなるかな。どうでもいいが森高と私は同じ誕生日だ。 |
仮面ライダー 作戦ファイル1 |
C | |
東映ソフト | 8.4 | |
97/11/13 | 6800 | |
仮面ライダーのデータベース。一風変わっているのが、仮面ライダー世界にある秘密組織がまとめたデータベース、という形になっているところ。そのため、個々の作戦が失敗した原因が追求されていたりして、見ていて面白い。その分、データが話数の順に並べられなかったり、俳優、監督や脚本、放映日のデータのようなものが一切無いのはデータベースとしては失格。 データの範囲は仮面ライダー1号と2号まで。まあファイル1としては妥当なところか。2は(少なくともサターンでは)出ていないが。怪人は、範囲内を全て網羅(多分)。何の役にも立たないが、全怪人の鳴き声まで収録されている。 ページをめくるのに、いちいちカーソルを動かしてクリックしてやらなければならないのは面倒。せっかくサターンはボタンが沢山あるのだから、ボタンにいろいろな機能を割り振ってほしい。 オマケとして、仮面ライダーを倒すシミュレーションパートがある。試しにプレイしてみたが、作戦は見破られ、人質誘拐には失敗し、仕掛けた罠も作動せず、怪人はあっけなく倒されたが、一騎打ちでいとも簡単にライダーに勝利。オマケだからこんなものか・・・。 ウルトラマンと違い、あまりテレビで再放送していなかったせいで、私はあまり仮面ライダーに思い入れが無い。それでも見ていてそこそこ楽しいと思えるようなつくりになっているのは評価できる。 |
サクラ大戦 蒸気ラジヲショウ |
C | |
セガ | 8.5 | |
97/11/13 | 4800 | |
サクラ大戦ファンディスク第二弾。今度はディスク2枚組みでボリュームアップ。 ディスクの1枚は、舞台のダイジェストや声優・スタッフへのインタビューの動画を収録したもの。私には必要ないが、まあファンディスクだからこんなものか。 もう1枚は、ミニゲームなどが収録されている。メインは題名にもある蒸気ラジヲショウで、花組の隊員がラジオの1日パーソナリティーを努めるというもの。途中のミニゲームをクリアしなければ最後まで聴けないのがミソだが、クオリファイは低めに設定してあって、大抵一発でクリアできるようになっている。ファンディスクだからまあこんなものだろうが、クオリファイを高く設定して、その代わり何度もコンティニューできるようにすればゲームとしては面白くなっただろう。全員分クリアすると、前作でもあったようなデートモードになる。まあ恥ずかしいと言うかお寒いと言うか、私にはちょっと。それと別に百人一首もある。さくら(の声優)が上の句を読んでくれて、下の句を3択で当てるというもの。現状ではそれだけで面白みが薄いしテンポも悪いが、もっと煮詰めてむしろこれをメインに持っていったら面白くなったかもしれない。 前作も丁寧に作ってあったが、今作はさらにきちんと作ってある印象。まあ興味がある人以外には全く価値が無いかもしれないが、そんなこと言ったらサターンのソフトがほとんどそうなわけで。 |
貞本義行 イラストレーションズ |
C | |
ガイナックス | 7.9 | |
97/11/27 | 4800 | |
「ナディア」や「エヴァンゲリオン」のイラストレーター、貞本義行氏の画集。本人のインタビューのムービーも収録されている。 私はナディアもエヴァも見ていないので、何の思い入れもないが、やはりこの人の絵は綺麗だなと思う。画質も良好。BGMはエヴァとかの曲(だと思われる)。しかしまあ、これに4800円はちと高いのでは?適価1500円ぐらい?もちろん、この人のファンやイラストの勉強をしようと考えている人には、また違う評価になるだろうが。 イラストのサムネイルがずらっと並んでいて、クリックすると1枚1枚拡大して見ることができる。しかしながら、サムネイルを眺めるだけで満足出来てしまう私は、相当インターネット(と言うかエ○サイト)に毒されているようだ。 |
ウルトラマン図鑑2 |
D | |
講談社 | ― | |
97/12/18 | 6800 | |
あ〜だめだめ。前作で、たとえば怪獣を選んでからそのデータが見れるようになるまでに約6秒かかっていたのだが、今作では10秒かかる。早くなってしかるべきところが、逆に遅くなるなんてもってのほか。怪獣紹介のナレーションもなくなってしまったし、とばせない会社ロゴが入ったりと、全くダメな出来。 新マン、エース、タロウの3本立てだが、前作のマン、セブンと比べると「懐かしのヒーロー度」がぐんと落ちる。素材も前作以下で調理法もダメとなりゃあ救いようが無い。 音楽関係は権利関係で難しいのかもしれないが、タックの歌とウルトラの母のバラードは入れてほしかったところ。 エースのはじめのほうの超獣たち(ベロクロン、バキシムなど)は子供心にすごくカッコよかった気がしたが、今見ると結構しょぼくて、あ〜あ見なきゃ良かった、という感じ。 |
デビルサマナー ソウルハッカーズ 悪魔全書 第二集 |
C | |
アトラス | 8.7 | |
97/12/23 | 2800 | |
データベース。前作に引き続き、ソウルハッカーズに出てきた悪魔が網羅されている。画面も美しく、操作系も良好。今回は悪魔の解説にナレーションも入った。 今作は悪魔の合体をシミュレートすることができるようになった。まさに攻略本いらずなのだが、やってみるとそれほど面白くなかったりする。ソウルハッカーズをプレイしていた頃から時間がたっているからだろうか? 今作の売りは、スプーキーズ結成時のショートストーリーが読めることらしいのだが、期待していたほどのものではなかった。私的にはメンバー1人1人のエピソードを期待していたのだが、入っていたのは1話分だけだった。しかも、悪魔が大挙して出てくる本編とはあまりつながりが良くないアナザーストーリーのようなもので、正直読んで感心するようなものではない。 文句ばかり書いたが、データベースとしての出来はサターンでは最上級のレベルにあると思う。欲を言えば、人気キャラ、メアリとの会話をもっと楽しみたかったと思う。 |
卒業アルバム |
C | |
小学館プロダクション | 6.5 | |
97/12/23 | 3800 | |
「卒業」シリーズのファンディスク。3ヵ月後に発売される卒業IIIのプロモーション品かと思えば、原画やCMムービーと声優の自己紹介ぐらいで、あんまりIIIのことには触れられていない。 メインはキャライラスト。卒業、卒業II、クロスワールド、卒業IIIの登場キャラの原画が、一人10数枚程度収録されている。サターンでこういった原画集はたくさん見てきたが、原画の美しさにはっとさせられたのは初めてかも。特に初代では、キャラの表情やポーズ、構図や衣装がばっちり決まっていて、イラストレーターの才能が絵の一枚一枚から溢れ出している。絵心の全く無い私が、一枚一枚画像をめくるたびに驚きを感じてしまった。 それから、声優全員のショートインタビューのムービーや、声優12人の座談会の模様が収録されている。画像は粗く、カメラが引くと顔など全然判別できない。また、キャラクターのセリフ集も収録されており、素の声優と演じるキャラクターの声のギャップには驚かされる。やはりプロの技能というものはたいしたものだ。 本作では、しつこく「卒業10周年」を謳っている。初代卒業が発売されたのが92年6月なので、まだ6年も経ってないぞ。声優のインタビューでの「まだ5年ぐらいしか経っていないような気がする・・・」という感想のほうがよっぽど正しい。なんでも構想期間も入れて10周年ということらしいが、普通世に出てからカウントするだろ。お前さんの誕生日は受精した日なのか? 閲覧時の操作性も良く、ファンディスクとしては十分及第点で、このシリーズをプレイしたことのない私にも、卒業の魅力を十分感じ取ることが出来た。では卒業シリーズをプレイしたくなったかと言うと、むしろこの1本で満腹な気がしてしまった・・・。 |
グランディア デジタルミュージアム |
D | |
ゲームアーツ/ESP | 9.3 | |
98/5/28 | 3500 | |
RPG「グランディア」のファンディスク。 設定資料集やモンスター図鑑、キャラのグラフィック集やミニゲームにミニドラマなど、沢山のコンテンツがかなりのボリュームで収録されている、らしい。興味深いのは本編の名シーン集。本編のシーンが見れるわけではなく、本編のディスクを使うと見れるセーブデータが入っている。なるほど、それなら音声データなどの大きいデータをこのディスクに収録しなくても、いくつものシーンを見ることができるわけだ。本編のディクスが無いとどうにもならないので、ちょっとは本編の販促になるかもしれない? で、先ほど沢山のコンテンツが収録と書いたが、実は素の状態ではほとんどその内容を見る事は出来ない。3Dダンジョンを攻略し、アイテムを入手しないとロックされない仕組みだ。おいおい、冗談だろ?グランディアのダンジョンと戦闘シーンと言えばあの、ものすごく見難くて、全てにおいてやたらトロくて、馬鹿みたいな演出がウザいアレでしょ?本編ではゲームを早く終了させるために我慢してプレイしたが、設定資料やらを見るためだけにこのダンジョンの潜るのは御免こうむる。 ゲームアーツはグランディアの戦闘シーンに自信があるようだが、本当に戦略的で面白いとでも思っているのか?こんなの、難易度が低いからゲームとして破綻していないだけでしょ。時間と距離の概念がありつつ、どちらも任意にコントロールすることが出来ないし。敵味方の攻撃順がゲージ上に表示されているのに、後ろのキャラがスーっと前のキャラを抜くなんて何の意味も無し。使った技ごとに経験値が入るシステムも、頭で考えているだけならいいシステムだろうが、実際プレイすると「いろいろな技を使わなければレベルアップできない」というプレッシャーが戦闘を面倒にしている。仕方ないのでいろいろな技を勝手に出してくれるAIに任せるのだが、「応援ガンバ」とかを何度か出されると我慢できずに電源を切りたくなる。と言うかそれで何度も電源を切ったので先に進まないよ。 ファンディスクとしての作りこみ度はサターン随一かもしれないが、ファン以外は買うなと言うことだ。 |
ファインドラブ2 〜ザ・プロローグ〜 |
C | |
ダイキ | 8.4 | |
98/6/4 | 3300 | |
ファインドラブに出てきた35人のうちから、人気投票をして選ばれた3人の女の子に焦点を当てたファンディスク。ファンディスクとしてはわりとまともに作られているので、新作のプロモーションとしか受け取られない題名はマイナス要因。 内容はイラスト集や新作の予告ムービー、3人のミュージッククリップ、女の子と会話できるビデオフォンモード、女の子の思い出話が聞けるビデオレターモードなど。予告編はあんまり面白そうに感じられないのがダメ。ミュージッククリップは、好みの問題ではあるが3曲ともこれといって魅力が無い。女の子と会話したり、グランプリの授賞式の様子などは正直言って痛い。まあファン向けということで。で、このソフトのメインはビデオレターモード。女の子の小さいころの思い出話が聞けるという他愛も無いもので、話自身も他愛無いものばかり。しかしその他愛も無さが逆に心地いい。スタッフロールによればシナリオは全て女性が書いているため、男性が書いた男性が喜びそうな話とは違い、自然な感じが好感触。アニメ絵に実写の背景を合成しているのも私好み。惜しむらくは、一番多く表示される女の子の立ち絵がイマイチ下手っぴなところ。イベントの一枚絵はいいと思うのだが。BGMも、もうちょっと思い出を語るときの切ない感じが出せていたら良かったのに。 前作もそうだったが、全体を通してロードがやけに長い。マルティメディアソフトである今作ではそれほど問題にはならないが、これではちょっと恋愛シミュレーションの次回作には期待できそうも無い。 |
ウルトラマン図鑑3 |
D | |
講談社 | ― | |
98/6/18 | 6800 | |
ウルトラマン図鑑第3弾。今回の題材のメインはウルトラマンレオで、それからウルトラマン80とグレートとパワードがあり、アニメのザ・ウルトラマン(ジ・じゃないのか?)やウルトラファイトの紹介(データベースと言うには不完全)などがある。 メインがレオというだけでショボさが伝わってくるようだ。怪獣図鑑を見てみても、円盤生物の他は数体ぐらいしか知らなかった。80にいたってはほぼ全滅、グレートとパワードなど見る気も起きない(でも見たが)。もちろん今作のウルトラマンシリーズ・怪獣たちに興味が薄いのは私個人の問題であり、「ウルトラマンと言えば80でしょ」とか「OH!ウルトラマングレートダイスキデース!」などと言う人には充分価値があるのだろう。 データベースとしての出来は、2作目に準ずる。画面の切り替えが遅いのは何とかして欲しいところ。2作目よりはそこはかとなく改善されているような気もするが、気のせいの可能性も大。 今作もムービーカードに対応。ソフトを収集するようになってから、意外と対応ソフトが多いことに気がついた。いまさらだが、ムービーカードを買わなかったことを後悔。一時は安く売っていたのだが・・・。もし標準でビデオCDにも対応していたら、サターンにももっと別の需要があっただろうか。 |
サクラ大戦 帝撃グラフ |
D | |
セガ/レッドカンパニー | 8.4 | |
98/12/23 | 4800 | |
サクラ大戦ファンディスク第3弾。3作の中で一番本編に作りが近く、それゆえに一番かったるい。ああ、本当に私はこのゲームが肌に合わない。 劇場の中をうろついてミニゲームをしたりして話を進めるのがメイン。ミニゲームはどれも前作よりつまらなくなっている。音声はほとんど無しの字幕のみで、サクラ大戦とは思えないショボさ。一度クリアすると、ミニゲームのこいこいと軍人将棋がプレイできるようになっている。こいこいは札が見にくいし、やたら相手の人数が多くてプレイはだれだれ。サクラ大戦本編内の花札のほうがましな出来。コンティニューすると相手の持ち点が激減するのも、コンピューターにお情けをかけてもらっているようでかなり不愉快。軍人将棋は、私は初プレイだったが、今ひとつルールと面白さが理解できなかった。取りあえずCPUの思考ルーチンが超いいかげん。もっと真面目に作ってよ。 ディスク2はCMや声優インタビューのムービー(またか!)が収録されている。前作までと違い、ムービーカードに対応していないので画質はガビガビ。退化してどうする・・・。 全般的にかなりヤバ目な出来。まあサクラ人気がシュリンクしなくてよかったねと他人事のように言ってみたり。 |
アイドル雀士スーチーパイ シークレットアルバム |
C | |
ジャレコ | 8.6 | |
99/3/18 | 4800 | |
スーチーパイのファンディスク。ディスク2枚組み。 メインのディスク1は、インターネットを模した画面構成で、5つのコンテンツから成る。 1.園田健一突撃インタビュー。キャラデザインの園田氏の自宅に、スーチーパイとユキ役の声優が押しかけるムービーを収録。家捜しして怪しげなビデオを探し出してはエロビデオの鑑賞の仕方を聞いてみたり、「アシスタントやりたい」とか言ってダメ出しされたりと、スーチーパイらしい無茶な内容で、なかなか笑える。 2.スーチーパイギャラリー。本作のメインコンテンツか。今までのスーチーパイシリーズのグラフィックがかなり沢山収録されている。本作は18禁ではないので、バストトップの見える脱衣CGは全てカット。 3.スーチーカルトQ。「ドキドキナイトメア」のリリムが出す4択に8問正解でクリア。3問不正解でゲームオーバー。カルトクイズと言うだけあって、難しくて全然分からない。リリムのこ憎たらしいリアクションが面白い。 4.スーチーディクショナリー。スーチーパイ世界の用語集。現実のネット上のファンサイトからデータを引っ張ってきたようだ。 5.わくわくチャット。4人のキャラと、語句選択による擬似チャットが出来るというもの。正直なにが面白いのかよく分からない。まあファンディスクだから・・・。 ディスク2はラジオ番組を模した1時間程度の音声CD。パーソナリティーは、声優ではなくてスーチーパイやユキなどのゲームの登場人物という設定。ドリームキャストがどうとか一部現実にもリンクしている。相変わらずのスーチーワールドで、何も考えずにだらだら聞くと結構楽しい。 スーチーシリーズらしく、本作もいつも通り手間隙のかかった作りになっている。オープニングテーマも新曲だ。私は正直このシリーズのノリにはついていけないのだが、スタッフがこのシリーズを大切にしているということが、とてもよく感じ取れる作品になっている。近頃の作品で、これほどスタッフに愛されたゲームというものがどれほど存在するだろうか。 |