結婚 〜Marriage〜 |
D | |
小学館プロダクション | 2.6 | |
95/12/15 | 6800 | |
妙齢の女の子とデートを重ね、最終的に結婚するというギャルゲー。女の子ばかりでなく、ターゲットを男にすることも出来る。女の子は「卒業」から、男は「卒業M」からの出演。PS版はサターン版の後に出たが、男をターゲットにする要素は削られているらしい。市場は正直なものだ。 一見恋愛シミュレーションっぽいゲーム構成だが、実は複雑なシミュレーション要素は全て省略されていて、電話をかければ必ずデートできるし、規定回数デートすれば必ずエンディングを迎えられる。デート中の選択肢や好感度の上げ下げなど一切無し。自己鍛錬や体調などの要素もまるで意味が無い。結婚が決まった後の指輪、式場、新婚旅行の選択もま〜〜〜ったく意味が無い。要素を割愛しすぎて、ゲーム性まで切り捨ててしまったようだ。やることは週末にデートの約束を取り付け、後は毎日毎日「寝る」のコマンドを選択するだけ。それなら1週間単位で進めてくれよ・・・。とにかく単調で退屈。プレイ期間は1年間だが、1年中服装も背景も同じで、季節感一切無し。ギャルゲーで必須とも言える、クリスマス・元旦・バレンタインデー・誕生日などのイベントも一切無し。ファーストキスとか初めてのベッドインとか、重要なイベントも全キャラ共通という手抜き加減。ついでの彼女達の父親も共通。 女の子自体はグラフィックとか性格付けとか声優とか、類型的ではあるが悪くは無い。ゲーム性をもうちょっとぐらい打ち出せなかったのか。とにかく退屈で、ファーストプレイでバッドエンディングになったときは、「もう一回こんなのやれるか!」と切れそうになった。結局やったけど。 |
きゃんきゃんバニー プルミエール |
E | |
キッド | 7.4 | |
96/4/5 | 5800 | |
18禁のギャルゲー。 古臭いタイプのアドベンチャーで、同じ選択肢を何度も何度も何度も何度も選んでやらないと、話が進まない。選択肢は選ぶたびに先頭に戻ってしまうし、フォントは読みづらく、セーブもどれが最新だか分からないし、主人公に魅力のかけらもない。そして何より、バグってゲームが進行しない。デバグぐらいしっかりやれ!ファミレス女とのまぐわいなど意外と面白かったが、ゲームが先に進まないことにはどうしようもない。 |
ときめきメモリアル 〜forever with you〜 |
B | |
コナミ | 8.4 | |
96/7/19 | 6800 | 借物 |
恋愛シミュミレーションゲームの草分けにして頂点に君臨。 個人的にはあまりはまれなかったが、単純にゲームとして面白かった。キャラはあんまり好きにはなれなかったけど、ラストはやっぱりどきどきする。ライバルがいないので、終盤はハーレム状態。 美樹原とかに邪魔されたので、ロードし直して美樹原をデートに誘ってすっぽかしたりした。イベントも沢山あっていい感じ。グラフィックがハイレゾだったら良かったんだけど。エンディングの曲は名曲だ。 |
同級生if |
B | |
NECインターチャネル | 8.6 | |
96/8/9 | 7800 | |
街をうろついて女の子とのイベントを探すというスタイルのギャルゲーの、草分け的存在のコンシューマ移植。私はギャルゲーは好きではないのだが、名作と言われるだけあってさすがに面白い。 描画や移動、セーブがスピーディーで快適。女の子達のグラフィックは可愛らしく、声優も上質。ギャルだけでなく、男キャラ3人もおざなりで無くいい味を出している。そして何より面白いのがテキスト。主人公と女の子の会話が面白く、何度も笑わせてもらった。これだけのテキストはなかなか書けるものではなく、凡百のギャルゲーとは一線を画している。ただし誤字が多いのが減点。ちゃんと校正してくれ。 あまり難しいことを考えず、適当に移動して適当にイベントをこなしていけばハッピーエンドになれるため、難易度は低め。「下級生」と違って最初から主人公に好意を持っているキャラが多く、詩織的ヒロインの攻略難度も最低クラス。私はファーストプレイで6人の女の子といたすことができた。ラスト直前セーブで複数の女の子のエンディングが見れるのも、親切と言えば親切。同時攻略不可のキャラや、条件が決まっているキャラもいるので、全キャラを堕とそうとすると難易度はそれなりかも(私はやっていないので推定)。 プレイ期間が20日間で、知らない女の子とねんごろになるには短く、しかしプレイ時間は長めと、中途半端なきらいがある。期間が夏休みに限定されているため、四季折々のイベントなどは無く、プレイが単調になるのは否めない。そもそもイベントが少なく、一人あたり一回デートしたら次はベッドインというパターンが多い。そこいらはやっぱり古いゲームかなという気がする。イベントシーンも、Hシーンでもないのに画面真っ暗という場合がある。 今作の私的萌えキャラは「斉藤亜子」。演技の上手い声優陣の中で、明らかに一人だけ声が浮いている。その下手に聞こえる声がむしろ萌え。素人が当ててるのかと思ったが、検索したらちゃんとプロの声優さんだった。そんな声とボブカット&世間ずれしていない設定が必要以上にスマッシュヒット。プレイする時期が時期だったら、人生転んでいたかも。危ない危ない。 モニターの中の女の子と擬似恋愛をしてなんになると思うこともあるが、やはりよく出来たゲームは楽しいし、考えさせられることも多々ある。ギャルゲー食わず嫌いな人にも是非試してもらいたい一本だ。 |
ハートビートスクランブル |
D | |
イマジニア | 2.4 | |
96/9/6 | 6800 | |
実写版同級生。実写ゆえにクソゲー呼ばわりされているが、その実システムもクソ。圧倒的にイベントが少なく、街をうろついていてもほとんどイベントに巡り会わない。電話をかけても一度もまともに取り合ってくれないし、女の子には会えないし、3年間という長いスパンが強烈に退屈。ファーストプレイはなぜか突然婦警さんとのエンディングだったが、「付き合っている」というメッセージが出ただけ。当然ファーストプレイがラストプレイに。 正直言って実写の女の子はあんまり可愛くないが、それは女の子の器量の問題というより、演技力だとか、演出、シナリオ、撮影にメイクに照明、そこいらに問題があるのではないだろうか。やはりスチルで演技をするのは相当の演技力が必要なのだろう。その点、「街」はやっぱりすごい。今作ももっと女の子の魅力を引き出せるスタッフが撮っていたら、もっと評価は上がっていたのではないだろうか。私が実写好きなせいか、この女の子たち、巷で言われるほどは悪くないと思う。まあそれでもシステムがクソなんで救われないが。イマジニアなので、ギャルゲーなら売れるとばかりに安易な考えで製作したのだろう。 |
きゃんきゃんバニー プルミエール2 |
D | |
キッド | 8.9 | |
96/12/20 | 7500 | |
なんていうか、要するにエロゲー。女の子をナンパしてHするだけのゲーム。穴があったらなんとやら。こういうゲームで一番重要なのは女の子に萌えられるか、という点だろう。今作は正直言って私にはいまいち。絵柄もそれほど可愛いとは思えないし、内面の表現が薄っぺらく、下級生やYU−NOに比べて女の子の魅力が数段落ちる。シナリオも心を動かされるようなシーンは無かった。下半身は多少動いたが・・・。ギャル以外にも、なにより主人公に魅力が無い。努力をするわけでもなく、何か光るものを持っているわけでもない、ただ単にやりたい盛りの猿並男。YU−NOやEVEの主人公とは比べるべくも無い。七福神もやかましいだけで面白くない。ヒロイン格のスワティの第一声が「きゃる〜ん☆」。馬鹿かね、君は。 ゲーム内容は、10日間で出来るだけ多くの女の子と仲良くなろうというというもの。10日間と期間が限定されているため、1プレイがわりと短くてすむ。バイトの予定をゲーム中に教えてくれたり、女の子との新密度がグラフィカルに示されたり、行ける場所が少なく適当に歩き回っても女の子に出会えたりと、総じて初心者に親切な内容。キャラに萌えられれば、ストレス無く何度も楽しめるだろう。但し場所によっては規定の場所をクリックしないと先に進めなくなって、うざい時もある。私自身は1回のプレイでもう十分。2人の女の子といたしたが、エンディングはハッピーエンドに見せかけてぶつ切りのバッドエンド。なんでも、ハッピーエンドになるためには、10日間で3人以上の女の子にかまさなければならないらしい。狂ってる。 決してどうしようもなくつまらないゲームではないが、同じ時間をかけるのだったら、女の子を探し回ったり女の子のご機嫌をとるよりは、敵を殴ったり敵弾をかわしたりしていたほうが楽しい、私は。 DISC2枚組みで、1枚はおまけの日めくりカレンダー。「一日でも見逃すと、もう見れなくなっちゃうので毎日チェックしよう!(マニュアルより)」。正気か? |
全国制服美少女グランプリ ファインドラブ |
C | |
ダイキ | 8.5 | |
97/10/2 | 4800 | |
よくある選択肢を選んでバッドエンドを回避していくアドベンチャーゲームに、なぜかパズルをドッキング。ついでに女子高生ともドッキング・・・。 お目当てのギャルは35人もいて、それでも一人一人外見とか性格付けがきちんと分けられているのは立派。絵柄も結構可愛らしく、なかなかHなグラフィックも盛り沢山。短いながらも、一人一人のストーリーも意外と面白い(女の子もいる)。 節々に出てくるパズル(ジグゾー、神経衰弱、間違い探し、パネル合わせの4種類)をクリアすると、ギャルとの仲が進展するという仕掛け。別にギャルが「パズルが出来たら付き合ってあげる」というわけではないので、多分女の子を前にして冷静になるように、主人公が脳内でパズルしているのだろう。そんな脳内パズルのためか、難易度は異常にヌルい。ほぼ時間切れにならないし、ジグゾーのピースが少な過ぎたり回転させる必要がなかったり、神経衰弱はお助けアイテムが出たり等々。ギャルゲーだからパズルの難易度は抑えて、ということなのだろうが、ゲームとしての達成感を得るためには、もうちょっと難易度を上げてもよかったのでは? パズルの難易度が低い分、アドベンチャー部分は見かけによらず結構手ごわい。同じ選択肢でも状況によって別の分岐をしたりするので、一度詰まってしまうとなかなか抜け出せなくなる。リトライ時のロードが微妙に遅いため、同じところで何度もゲームオーバーになるとイライラさせられる。 私は20人ちょい堕としたところで面倒になってしまったが、ギャルゲーが苦にならない人ならきっとコンプできるだろう。暇つぶしにはもってこいのお買い得な一本と言えるのではないだろうか。 上でパズルの難易度が低いと書いたが、1箇所パネル合わせで白いだけの全く同じパネルが3枚あるところがあった。そりゃインチキってものだろう。 追記:なんだかんだで、全35人クリア。ネット上の情報には散々お世話になった。同じ選択肢でも、一回目はバッドエンドで2回目はOKってのはインチキじゃない?全てのバッドエンドを複数回トライしなければクリア出来なくなってしまう。そんなんでは折角のプレイ密度が薄まってしまうよ。頭悪いやつがゲーム作ってるんだなあ。 |
センチメンタルグラフティ |
C | |
NECインターチャネル | 7.2 | |
98/1/22 | 7500 | |
クソゲーサイトご用達のギャルゲー。私の正直な感想は、巷で言われるほどクソゲーではないし、巷で言われるほど面白くもない、というもの。 詳しいゲーム内容は他のサイトを参照してもらうとして、時間と所持金と行動力をにらみながら、女の子の恋心を操作しつつ日本中を回るという行為は、意外にゲーム性があって楽しめた。また、スケジュールや女の子のパラメータがすぐに見れたりなど、操作性は良好。ロード時間のストレスなどもほとんどない。また、女の子の顔が原画と違うとかなりの不評だが、私的には原画よりゲーム中のデザインのほうが可愛いと思うのだが。 留守電を聞くだけで1時間もたってしまい、1週間でたった2時間の電話可能タイムがランダムで浪費されてしまうのは不満。まあシステム上の問題はそれぐらいか。 システムはいいとしても、設定は大破綻。日本中に12人の女の子がいて、みな主人公に好意を持っているそうだ。ご都合主義ここに極めりか。まあ所詮ギャルゲーなんてそんなもの。 冒頭の「巷で言われるほど面白くもない」だが、ひとつはオープニング。どの(クソゲー)サイトでも絶賛されているオープニングだが、別段ちっとも面白くない。それからえみる。思ったより普通の人間だった。オカルトが絡むイベントも少なかったし。 もうひとつ残念だったのが、背景の実写が変にレタッチされていて、ピンボケのようになってしまっていたこと。もっとくっきりした画像のほうが、リアリティが出て良かったのに。多分背景の人物の肖像権とかそういうことを考慮してのことだと思うが・・・。 |
下級生 |
B | |
エルフ | 9.3 | |
97/4/25 | 7800 | |
恋愛シミュレーションと銘打っているが、実際は町をうろついて女の子を探すアドベンチャーゲーム。 序盤は誰も相手にしてくれないため恐ろしくつまらないが(しかも結構長く、投げ出そうかと思ってしまった)、女の子がデートしてくれるようになると途端に面白くなる。苦労して女の子とキスしたりしたときの、下半身にダイレクトにくる感覚はときメモにはなかったものだ。 雑誌等で、恋愛の機微を見事に描いているとか言う人がいるが、それは誉めすぎ。 Hシーンはサターンだから仕方ないが、かなりカットされていて不満。私はファーストプレイ後にすかさずウィンドウズ版を買ってしまった。だってあの真歩子ちゃんがお口で・・・。 なぜか後発のウィンドウズ版より操作性が良かったりする。 キャラは13人。顔や性格がかぶっている女の子も多いけど、まあ可愛いんで許す。 期間が一年と長く、その割にはHシーン以外のイベントが少なく、同じセリフを何十回も聞かされることもあり、途中かなりだれてくる。しかし、エンディングを見ればそんなことすっかり忘れてしまう。 大きな不満が二つ。ひとつはときメモと同じで、ライバル不在なこと。男キャラが3人いるが、ほとんどイベントに絡んでこないし、ときメモと同じく主人公のおこぼれにあずかる(主人公と好感度の低いキャラとくっつく)だけで、ドラマとして物足りない。せっかく序盤で静香先生が友達と恋人どっちを選ぶ?みたいな前振りがあったのに。まあ女の子のほうでそれはあるが。 もうひとつ。何人もの女の子が処女をささげてくれたのに、エンディングではそ知らぬそぶりで一人の女の子と付き合っている(ようだ)。やはり男なら、きっちりとけじめをつけてから本命と付き合ってほしかった。 それにしても、ときメモと違って部活もやってなきゃ勉強も出来ないこんな男がなぜもてもてなんだか。趣味がパソコンとかってうえって感じ。移植に際して趣味がサターンとかに変えられなくて本当に良かった。 まあなんだかんだ言っても真歩子ちゃんでしょ。やっぱり。 |
スーチーパイアドベンチャー ドキドキナイトメア |
C | |
ジャレコ | 8.7 | |
98/2/26 | 6800 | |
スーチーパイシリーズのキャラが出演する恋愛アドベンチャー。 ジャレコらしくとても丁寧なつくりで好感が持てるが、ゲームとして面白いかはまた別の話。確かに会話はいつもの漫才風味で面白いのだが、キャラがみな立っている分、エキセントリックな奴らばかりで恋愛対象として見ることが出来ない。一言で言えば萌えない。正統派お嬢様の志保を堕としたら、次のプレイは狙いたいキャラがいなくて途中で止めてしまった。 ミニゲームが4つほど入っているが、どれも面白くないし。ぶたさんってもっと面白かったような気が。 大体ロリキャラが3人もいるのが気に食わない。ミユリなんかもはやロリというレベルですらないような。18禁ではないので、エロは無し。しかし、見せびらかさないそこはかとないエロスが逆にそそるかも? |
Pia☆キャロットへようこそ |
C | |
キッド | 9.3 | |
98/3/12 | 6800 | |
パソコンのエロゲーの移植。DCにも移植されたり、OVAが出たり、PCで5作目も出るらしい人気シリーズ。サターン版は18歳以上推奨ではあるが、そのエロさはかなりのもの。グラフィックの露出度もさることながら、音声もエロさ満点。「ちゅぱ、ちゅぱ、んぐんぐんぐ・・・(中略)、出したばっかりなのにこんなに元気に・・・」。 夏休みの間にファミレスでバイトして、そこでバイトしている女の子とねんごろになろうというお話。一応どんな仕事をするかによって上がるパラメータが違うという育成要素があるが、そこそこ簡略化されていて分かりやすいのがいい。ゲームとしては、育成シミュレーションよりも女の子とのイベントを探すアドベンチャー要素が主体。 プレイ中の1日はさくさくと進み、期間も夏休みの1ヶ月だけと短いため、通してプレイしてもそれほど時間はかからず、ギャルゲー好きな人なら苦も無く繰り返しプレイできるだろう。メッセージスキップと選択肢選択ボタンが同じなのは不便なところだが。 ギャルゲーで最重要な女の子の質だが、まあそこそこ可愛いのでは?声も皆合っている。ただ、結局女の子との接点がバイトでしかないので、女の子の内面の掘り下げが浅く、キャラを薄っぺらいものにしてしまっている。付き合うようになれば相手の内面も多少描写されるが、そもそも内面の分からない女と付き合う気もしない。そこいら、普通にプレイするだけで萌えを押さえられない真歩子や亜子を擁するエルフ作品の方が格段に上。所詮キッドのゲームのギャルはプレイヤーに対する景品でしかないように思う。テキストの面白さもエルフ作品の方が断然上。 本作のコンセプトは、「キャラがファミレスの制服を着ている」ということ。世間一般的にファミレスの制服はそそるものなのだろうか?ナースの白衣や警官・自衛官の制服のように、その制服を着ていることが本人の持つ技能や厳しい自己鍛錬・高い倫理観などを表すものであれば、確かに私も魅力的だなと思う。しかし、そこいらのアーパーギャルが明日からでも着れるようなファミレスの制服など、毛ほども魅力を感じられない(←制服より毛のほうが魅力的だ!と言っている訳ではない。念のため)。というわけで、メインコンセプトが私の好みから外れていたのでは仕方が無い。登場人物が全員ジャージのギャルゲーとかあったらクリティカルヒットを食らうだろうか? |
お嬢様を狙え!! |
C | |
クリスタルビジョン | 5.9 | |
98/7/23 | 6800 | |
ギャルゲー。と言うかエロゲー。PCの18禁の移植。もちろんサターンなのでHシーンはソフトに。 選択肢を選んで話を進めるアドベンチャータイプで、しち面倒くさいパラメータなどが無く、気軽にスイスイ進められる。間違った選択をするとその場でゲームオーバーなどと分かり易すぎるほど分かり易く、数回プレイすればグッドエンドにたどり着けるだろう。ゲームに常に攻略を求める人には物足りないだろうが、何もエロゲーにまでストイックさは必要ないだろう。 AV女優が声を当てているのが一応ウリだが、やっぱり素人。家庭用移植のせいで本領を発揮する場面が少なくなったので、プロの声優さんを起用した方が良かったのでは。まあ2回目以降はガンガン音声スキップしてしまうので、あまり関係ないかも。ちなみに音声スキップはボタンを連打しなければいけないので面倒。バックログも読めなかったりと、システム的には不備が見受けられる。まあ難易度は低いし全体のボリュームも少ないので、それほど苦痛ではなかったが。 PCからのダウンスケール移植、安いAVのような題名、苦しまぎれのAV女優起用と、いかにもダメそうな今作ではあるが、プレイしてみると以外に面白かったりする。テキストが思いのほか良く出来ていて、ライターはそれなりに能力のある人だろうか。ゲームを進める=文章を読み進める、ということなのでテキストの質は最重要だ。次に大事な女の子のグラフィックレベルは、まあそこそこいいんじゃないかと。背景が雑っぽい気がするが、ギャルゲーにそんなことを求めてはいけないのだろうか。 諸手を挙げてお勧めできるものでもないが、機会があったら話のネタにプレイしてみるのもいいのでは? |
リアル麻雀アドベンチャー 海へ〜Summer Waltz〜 |
B | |
セタ | 8.9 | |
98/11/5 | 6800 | |
人気作「リアル麻雀Pシリーズ」のキャラクターが登場する、ギャルゲー。シナリオに絡む(攻略可能な)女の子は、PVとPVIから7人が登場。脇役としてPVIIのキャラも登場する。 絵師が本編と違うため、ぱっと見キャラクターの印象が大分違う。どのキャラも、体に対して頭が大きく、子供っぽい印象だ。しかし、これはこれで見慣れてしまえば、決して悪くない。むしろ表情豊かなキャラクターたちは魅力的だと言える。 システムは、よくある街をうろついて女の子と会話して、好感度を上げていくといったタイプ。マップ上で、女の子がいる場所はマーキングされるので、あちこち無駄足をしなくて済むのは便利。行った場所にいたのが目当ての女の子ではない場合、時間を経過すること無しに他の場所に移動できるのも、本命の尻を追いかけるのに便利。ただしそれが徹底されておらず、場合によっては強制的にイベントが進んでしまう場合があり、ロードし直さなければならないのは面倒。ここは一発、「ギャラクシーエンジェル」のように、どこにどの女の子がいるかまで教えてくれても良かったのではないか。一時モードを作ったギャルゲーだが、2006年の今、かなり廃れてきたジャンルではないかと思う。理由の一つに、目当ての女の子を追いかけるのに、何度もプレイしてメモを取ったり、セーブ&ロードを繰り返すといったことが、ゲーム性が無く馬鹿馬鹿しいということにみんなが気付いてしまった、ということがないだろうか。 シナリオはかなり良く練られていて、ワクワクしながらプレイできた。シナリオライターは、スタジオベントの手塚一郎氏。黄金期のマイコンBASICマガジンで主要なライターの一人だった人だ。山下章氏、手塚一郎氏、見城こうじ氏など、ベーマガの主要なライターは皆ゲーム関連職に就いている。ゲームを好きな人がゲームで飯を食っているというのは素晴らしいことだが、昨今のゲーム不況で経営状況がどうなっているのか、余計なお世話ながら心配なところだ。 攻略キャラは7人と、他のゲームに比べて少な目であるが、私的には十分。どの女の子もキャラが立っていて魅力的だ。キャラは少ないが、難易度は高め。適当にプレイすると、まず100%確実にバッドエンドになるだろう。キャラのタイムスケジュールをメモり、トライ&エラーで選択肢を何度か選び直し、3度目のプレイでやっとハッピーエンドになれた。好感度を上げれば、さらにその上のスーパーエンドまであるという。私はここまでで十分満足だが、ギャルゲー好きな人なら、楽しみながら全キャラ攻略できるのでは。1プレイが割と短いので、繰り返しプレイもそれほど苦にはならないだろう。 サクラ大戦のように、選択肢を選びタイミングで効果が変わ「ATS」というシステムがある(Active Talk System。JRの脱線事故のときによくニュースで聞いたのとは別物)。ゲーム性の観点から言えば納得出来るシステムだが、正直時間制限されるのはうざったい。せめてゲーム中ぐらい、選択肢はじっくり選ばせて欲しいものだ。 女の子とネンゴロになるという目的とは別に、化石グランプリで優勝するというゲーム中の目的がある。化石を発掘して、それを組み合わせることによって得点を競うというもの。麻雀をアレンジしたものという触れ込みだが、勝手に牌と役を作って、それで点を競えと言われてもねえ。ヴィヴィパルスとディコエロシアとレプタエナの組み合わせで「人魚の瞳4ハン」ってなんだそれ。幸いにも、化石グランプリと女の子の好感度はリンクしないので、私は完全に無視。巷のレビュー読むと、化石集めが結構楽しいと言っている人が多かったが、私はまるで食指が動かない。 CD−ROMの容量制限か、フル音声で無いのが残念。普通の一連の会話の中で、声が出たり出なかったりすると違和感大。取説にも「声が出ないからってバグだとか騒がないでおくれ!」と書いてあるのが笑える。DVD、もしくはブルーレイの大容量ディスクで、ハイレゾ・フル音声で作り直したら、ゲーム内容はそのままでも十分いけるのではないだろうか。 |
e’tude prologue 〜揺れ動く心のかたち〜 |
D | |
TAKUYO | 8.6 | |
98/11/26 | 5800 | 貰い物 |
マップ上を回って女の子達と出会い、イベントを回収していくよくあるタイプのアドベンチャー風ギャルゲー。申し訳程度に主人公のパラメータを上げていく育成シミュレーション要素もある。 ギャルゲーで何よりも大切なのは女の子に萌えられるかということだが、これはちょっと弱いか。絵柄はあっさりしたテレビアニメ風であんまり魅力が感じられなかったし、やたら下手くそな声優もいる。ほとんどイベントを回収できなかったので偉そうなことは言えないが、各キャラの性格付けも今ひとつメリハリが無いようだ。6インチ〜でも思ったことだが、絵描きはキャラばかり描いていないで背景などのデッサンもきちんと練習するべき。プロなんだから。 ギャルと同じくらい大事なのは主人公のキャラクターだと思う。今作に関しては、かなり駄目。卒業を目前にして、進路も決まらず、何の努力もせずただダラダラして、別れた女のことを未練たらしくいつまでもウジウジ言っている、しかも怒りっぽい、思いつく限りの嫌な野郎だ。正直プレイがかなりの苦痛だった。コードRの主人公とナイフ持って戦わせたいところだ。 今作はマウスでもプレイできるような操作系になっている。その分パッドでプレイしたときにやりにくい。本末転倒だろう。 マップがだだっ広く、移動可能な場所がやたら多いので、イベントを探すのは大変。メールがヒントを教えてくれるという便利な点もあるが、それでもやっぱり場所が多すぎないだろうか。マップが分かりにくいのも難点で、バイトの店を探すのに何日もかかってしまった。 プレイ時間はわりと短く、精神力さえ持てば休日に1プレイできるだろう。ロード待ちなどもあまり無いので、ギャルゲー属性の人なら苦痛なく複数回プレイできるのではないか。 こういうゲームは、1度目は様子見のプレイで、2回目から本格的な攻略を、というのが本道だろう。しかし私は1回のプレイでもう沢山です。女の子とも上手くいかなかったし受験にも失敗したが、まさしくこの男にふさわしい結末ではないだろうか。このゲーム、女の主人公を選ぶこともできる。女の子になって男の機嫌を取って男とくっつけと?誰がやります? |
6インチまいだ〜りん |
C | |
キッド | 8.1 | |
98/12/23 | 5800 | |
私のダーリンのは6インチ(15センチ強)あるのよ、という話ではない。6インチサイズのピグマリオンと呼ばれる人形(?)に愛情を注いで、人間に転生させようという荒唐無稽なストーリー。そもそも日本人は総ロリコン体質みたいなところがあるが、ついに対象がここまで小さくなったか。 ギャルゲーで最も大切な女の子たちは、まあまあ良く出来ているのではないだろうか。グラフィックも綺麗だし、声もよくあっている。せりふなども性格に合っていて、結構楽しい。ただし人物のグラフィックは使い回しが多く、総グラフィック数はそれほど多くないのでは。それからサブキャラクターはグラフィック1枚を延々と使い回すので、手抜きと思われても仕方あるまい。背景などはやたら定規でかっちり引いたような線ばかりで、構図が単純でセンスが感じられない。 ゲーム自体は割と単純でさくさく進み、ボリュームもほどほどでプレイしやすい。その日の好感度の上がり下がりが一目でわかるようになっているので、攻略派には便利だろう。彼女たちの言動に腹が立っても、ぐっと自分を押さえて機嫌を取ってやらなければ、一発でゲームオーバーになったりする。まあギャルゲーなんてそんなものだろう。 非常に気になったのが、ピグマリオンは他人に見られると消滅してしまうのだが、主人公は平気で彼女たちを外に連れ歩いたりしてしまうこと。もし実際に自分がその立場だったらそんなことをするだろうか?ゲームとは我々の願望を仮想的に体験させてくれるメディアであり、そういった意味では何でもアリではある。だからこそ、非現実的な設定は最小限度に押さえて、その中で如何に現実的に立ち回るか、そこにこそシナリオの面白さがあると思うのだが。 私は2人(おっとりとおてんば。猫なんて論外)にトライして2回ともバッドエンドだった。ギャルゲー嗜好の諸兄ならもっと頑張れるとは思うが、私はここまで。ムネンアトヲタノム。 |