ティナの回想 幻獣界

 

名前

セリフ&ナレーション

ナレーター ゾゾ、ビル最上階
―― 皆来てたのか…
ロック ティナ……
(魔石が反応する。)魔石!!
ティナ おとう……さん……? 思い出したわ。私は幻獣界で育った。
ナレーター 回想〜幻獣界〜
ナレーター マディン近くの幻獣に話しかける
幻獣 大変だ! ゲートの向こうから…
ナレーター 人間の女性が倒れている
マディン もし……しっかりしなさい……。これは……?
“連れて帰ろうか…”を選ぶ
幻獣 かなり弱っているようね。しばらく休ませるといいよ。
マディン 起こしてしまったかい?
あなたは……幻獣? この胸のペンダントは?
マディン 君にプレゼントしよう。この幻獣界のお守りさ。
幻獣界……やはり迷い込んでいたのね。
マディン 君の事でこの世界の者は戸惑っている。人間の君を……
あなたが助けてくれたのね?
マドリーヌ 私はマドリーヌ。人間の世界がいやになってしまったの。憎しみや欲望が渦巻くあの世界に嫌気がさして、嵐の中をさ迷っていたらいつのまにか……
マディン 幻獣と人間とは相いれない生き物……か
マドリーヌ 私はやっぱりこの世界でも邪魔者……なのかしら?
マディン いや、わからない
マドリーヌ 明日、人間界へ戻るわ
マディン ああ、誰かに道案内させよう
ナレーター 次の朝、長老に話しかけるマディン
長老 いいのか? もうあの人間は行ってしまったぞ。
若者 どうしたんです? マディン?
マディン (マドリーヌの姿を見つけて)
もし、人間界に戻りたくないならここにいてもいいのだぞ。
マドリーヌ でも人間と幻獣は相いれない者……
マディン それが誠の事かどうか、俺達が示してみればいいではないか?
マディン 名前は決めてあるんだ…
マドリーヌ なに?
マディン ティナだ。いい名だろ?
ナレーター そして二年後
―― ええい、人間達め。
―― 結界がまたうすくなったんだ。今日も2年前の嵐の日とそっくり…
―― でも、今度はマドリーヌの時とは違う。
―― 我々の持つ魔導の力を狙ってきた軍隊だ
ナレーター 軍隊によって幻獣が連れ去られる。
―― くっそー。長老の所までひくんだ!
ガストラ はっは。とうとう見つけたぞ。1000年前の書物を謎解き魔導の秘密と幻獣界への入口を。探し当てた事が報われる時がやっと来たぞ捕らえよ!! 幻獣を捕らえた者は思いの褒美をやる。行け〜!!
マドリーヌ ティナは大丈夫です。
長老 仕方がない…最後の手段だと思っていたが…
マディン もしや……封魔壁
長老 そうじゃ。嵐をおこして、全ての異物をこの世界から追い出し結界のゲートに封印の壁を閉ざす。その術を唱えることができるのは幻獣でも特殊な血筋を持つ者のみ。今やその術を唱える事ができるのもわしだけになってしまった。
マディン しかし、そのお体では封魔壁の魔法を使えば…
長老 死ぬかもしれん。わしが死ねば一生封魔壁を開く事もできなくなる。
マディン マドリーヌはそれでいいのか?
マドリーヌ もう向こうには未練はありません
長老 では、行くとするか。それしか手はないだろう
幻獣 こうなったのも人間の女のせいかもしれん
マディン 何を言う!
幻獣 あの女がヤツらを連れてきたのかもしれないじゃないか。
マディン いい加減にするんだ!
幻獣 いや! あの女もヤツらと同じさ。その内俺達を利用して……
ナレーター マドリーヌ走って家を出る
マディン しまった!!
長老 危険じゃ! どこへ?……うぐゥ。
マディン マドリーヌが
長老 まさか! しかしもうだめじゃ。すでに封魔壁の魔法は始動した。二度と戻れなくなるぞ!
マディン それでもかまわない!
兵士 す、す、吸い出される!
ガストラ くそー最高の宝を目の前にしてみすみす退散するなど……
ナレーター マドリーヌ入口に倒れている
マドリーヌ マディン…私はあの人達の仲間なんかじゃ……
マディン わかっているさ!
マドリーヌ ありがとう
マディン 戻ってくるか?
マドリーヌ ええ…
ナレーター その時、ティナが外へ放り出される
マドリーヌ ティナ!!!
ナレーター マドリーヌは後を追う
マディン マドリーヌ!!
ガストラ 人間の女か? こ、この子供は?
ナレーター ガストラ、ティナを横取りする
マドリーヌ わたしの……子に……構わないで……
ガストラ お前の? ふっ? そうか。もしやお前と幻獣の……これは面白い。ファハッハ。私の帝国を築き上げる夢も意外に早く実現しそうだ。
マドリーヌ や……めて……
ガストラ うるさい!!
ナレーター ガストラ、マドリーヌを殺す。
ガストラ 私が世界の支配者となるのだ!! ファファファ……

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