続報!
「大変!!! 縫い目からお腹が裂けちゃった!」
最終抜糸1月10日を追加(1/14)


2005年12月22日
昨日はまめの抜糸の日でした。
ホッチキスの針みたいのや、縫い糸を取って、あとは傷口がキレイに治っていくのを待つだけ。
・・・の予定でした。
抜糸を終え帰宅したところ、傷の下のほうが3センチくらい開いてきてしまいました。
これは大変!またタクシーに乗り病院へ。
その部分の処置をしてもらい、ホッとして帰宅して2時間ほどで、今度は真ん中が裂けてしまいました。
慌てて病院に連絡するも、時すでに遅しで7時をまわり病院の電話は出ませんでした。
ど、ど、どうしよう、、、、、。今度は中身(内膜か腹膜)も見えています。出血もしています。
ネットで救急病院を探します。その間もどんどん出血が続きます。
まめは舐めて治そうとしているのか必死に丸まって舐めようとしています。
すごくまめを叱った気がします、大声で。
私はパニックになっていました。
急いで止血しなきゃ!そう思った私は、バンドエイドを貼ることしか思いつきませんでした。
バンドエイドを取り出し、震える手で傷口に貼ろうとまめを仰向けにしたら、
なんとさらにお腹が裂けてきています。
出血が激しく、足の毛が赤く染まっています。
更にパニックになりました。
ネットで調べた24時間対応の救急病院に電話をし状況を告げると、すぐ来てくれとのこと。
すでに20cmほどの傷の半分が開腹してしまい、
血が流れるお腹にバスタオルを巻いてタクシーに飛び乗りました。
まめが震えています。
今日5度目のタクシー。
乗るたびにイヤなことがあるので怖くて震えているのかも知れないし、
出血多量で震えているのかも知れません。
まめがいなくなっちゃうかも知れない・・・・初めてそう思いました。
血に弱いのです^^;。頭が真っ白でした。
クリスマス直前の三連休前の夜の都会の道路は大渋滞です。
救急病院までの道は、20分もかからない場所なのですが、何時間もかかったような気がします。
実際かかった時間は覚えていません。
病院に着いた時には、傷口の2/3が開いてしまってました。タオルの一部が真っ赤でした。

先生に見せるとすぐに
「表面がここまで開いているということは、中も傷が閉じてない可能性があります。
全身麻酔をかけていったん全部開き、確認してから縫い直すしかありません」
と言われます。
こんなに出血して、何時間も飲まず食わずでいるまめが、
とても全身麻酔に耐えられるとは思えませんでした。
全身麻酔はしたくないと告げました。
そのうち、ついに傷口は全部裂けてしまいました。
「今なら中が全部見えるのでどうなってるか確認して、大丈夫なら消毒して、
麻酔無しで表面の皮膚を縫いましょう。中に異常があれば、またご相談しますので、
ちょっと処置室で見てきますので待ってて下さい」
と言われ、まめは連れていかれました。

しばらくして呼ばれ
「少し化膿していましたが、中は大丈夫でした。ただ、一度離れた皮膚はもう付きません。
皮膚を切って新しい切り口を縫い合わせることになります。
全身麻酔をせず、痛み止めだけで切っていいですか?」
と聞かれます。
それはいったい、どれほどの痛みをまめに背負わせてしまうのだろう。
身長の1/3の長さの傷の両脇の皮膚を、再度切り取るなんて・・・
考えると、どうしていいのかわからなくなってきました。
もう時間がないのです。誰にも相談せず、私が決めないといけないのです。
「やって下さい。我慢強い子なので、大丈夫です」
と言いました。
それしか無いと思ったからです。

待合室で祈りながら待ちました。
途中、ちょっと悲鳴が聞こえました。泣きそうになりました。
絶対元気になる!そしたら、いっぱい遊んであげるし、美味しいものも食べさせてあげよう。
その日を一緒に待とうね。と心の中でまめに語りかけていました。

約30分。名前が呼ばれました。
「まめちゃん、すごく頑張り屋さんですね。とっても偉かったです」
と言う女医さんの腕に抱かれて、包帯ぐるぐる巻きのまめがいました。
「ストレスが続いて、ちょっと心臓が心配ですので、今夜はよく様子を見て下さい。
手術の途中から呼吸がちょっと荒くなって、肺水腫のような呼吸をしましたので、
今は大丈夫ですが変な呼吸が続いたらすぐ来て下さい。24時間対応していますから」
と言って、まめを渡してくれました。
抱いたまめの重みと温かさに、また涙がでそうになりました。
痛み止めと抗生物質をいただき、またタクシーに乗りました。
今度のまめは震えもせず、ぐったりと眠ってしまいました。

「治ったら、美味しいものをいっぱい食べようね。そしていっぱい遊ぼうね。こんな痛い思いをさせてごめんね」
と耳元で話しかけました。

その夜のまめは、じっと動かず、ただただ思いつめたようなうつむき加減で部屋の隅にうずくまっていました。
まめの体は今、たくさん出てしまった血を一生懸命作っているところなんだ、と思いました。
途中、何度もウンチの挑戦をしていましたが、ふんばれなくて出せないみたいでした。

そうそう、救急病院では
「これは仮止めだと思って、明日にでもかかりつけのお医者さんに必ず見てもらって下さい」
と言われたのです。
明日は天皇誕生日で祝日です。病院はお休みです。
ですが、救急病院から帰ってすぐ、かかりつけのお医者さんから電話をいただき、
状況をお話しし、休日返上で朝一で診察してくれるとこになりました。


2005年12月23日
今朝、一番で行ってきました。
何度も謝られましたが、今回の一件は先生のせいではないのです。
抜糸前の縫い目を見ましたが、とてもちゃんと縫ってあったし、
1週間も過ぎてまだ傷が裂けてしまうなんて普通はないことです。
まめの体質だと思います。
以前、乳腺腫瘍を切った時も化膿したり傷の治りが遅かったことを思い出しました。
先にこのことを思い出していれば、抜糸の時期ももっと検討できたかも知れず、
病院に落ち度は全く無いのです。
ですが、誠心誠意治療して下さいました。
ご自宅や携帯の番号まで教えてくれ、なにかあったらすぐ連絡して下さいと言って下さいました。
とても心強いです。

しっかり処置していただき、無事帰ってきました。
抗生物質も多めに出ました。抜糸も2週間後と倍の時間をかけることになりました。

それからのまめは、昨日の痛みを忘れたかのように元気です。
エリザベスカラーが邪魔そうですが、うんちもしましたし、ごはんも食べました。

まめちゃん、そんなのつけてどうしたの?(エレキ)
すきでつけてるんじゃないのよ・・・(まめ)


いちいちシリアスになる飼い主で、お騒がせしました^^;


2005年12月25日
3度の出産と子育て、そして今では孫もでき、それから避妊手術。
まめは8歳にして、いろんなことを経験しています。
私より随分先輩なかんじがします。
なんだかとても年下には思えない貫禄もあり、最近は「姉さん」と呼ぶこともしばしば。

みなさんに心配していただき、温かい言葉をいっぱいかけていただきました。
それが全部伝わったのだと思います。まめがとても元気になりました。
ありがとうございました!

術後はずっとついてあげていましたが、昨日はどうしても抜けられない仕事があり家を空けました。
こうして私の生活も元にもどりつつあります。
そしてまめのお腹も元にもどっていくんだろうなって前向きに考えられるようになりました。

今日はお友達にもらったクリスマスプレゼントのボーンを両手にはさんで
嬉しそうに噛み噛みしている姉さんのおさしんを1枚貼ります。

姉さん、嬉しそうだし、元気そうです。そんな姉さんを見ると、嬉しいし元気になります。

姉さん、順調に回復しております。


2006年1月10日
本日、2度目の抜糸日でした。
今回は抜糸後9時間たちますがちゃんとついています

中央の皮膚をいっぱい切ったので、おっぱいが寄ったり位置がへんてこりんですが、傷がわからないくらいでしょ!
肉眼で見ると一本の筋になっていますが、写真だとわからないくらいに綺麗にくっついています。
縫い目の数箇所にかぶれがありますが、それもやがて綺麗になるはず!


傷を指でなぞると、低い声で「うーーーーー」とうなられました。
ごめんなさい、まめちゃん。

みなさま、ご心配をおかけしました。
たくさんのエールを送ってくださり、ありがとうございます。
感謝しています!!!




ここまで読んで下さって、ありがとうございます!

おまけ

フランケンシュタインみたいな傷は、頑張り屋さんの証しです。
縫い縫いしたお腹のおさしんを貼りますが↓、苦手な方はスルーして下さい〜




















よく頑張りました!偉かったです!
2006年のお正月はフランケン腹で過ごしました!