「免疫介在性血小板減少症」
まめ 9歳8ヶ月〜

2007年3月6日

免疫介在性血小板減少症
そんなややこしい名前の病気が、突然まめを襲い、
本日まめちゃん入院いたしました。
自分の免疫で自らの血小板をどんどん壊していく病気です。
あまりに急だったので、動揺しています。

昨日、いつものように事務所にわんこたちを連れていき、
デスクのお姉さんにもたっぷり可愛がってもらったまめちゃんとエレくん。
その時は確かに無かったのに、夜帰宅してまめのおでこに赤黒い斑点を発見。
あきらかに内出血です。たいした痛そうでもないので、一安心。
風が強い日だったので、帰る途中に小石でも飛んできてぶつかったのだろうかと考えました。
だって、それ以外にこんなところに青あざができる出来事はなかったから。

(これが、その時写した写真です)


2007年3月7日

一夜明けました。アザはまだそのまま。
最近お仕事でよく行く街の病院に連れて行きました。
仕事の合間などに利用できるし、救急も兼ねている病院だからです。

先生はあざを見るや「あ」という顔をしました。わたし「え?」と思いました。

先生が急いでまめの体中の皮膚を確認しました。
「ここにもある」「ここにも」「ここにもよ」・・・・・・
赤黒いあざは体中に点々と存在していました。
ゾッとしました。嫌な予感でいっぱいになりました。
「・・・昨日は無かったと思うんですけど・・・・」
動揺しつつ
『なんでこんな大変なこと気がつかなかったんだ・・』
と自分を責めました。
それを感じた先生が
「今朝できたあざだと思う。普通は気がつかないから、自分を責めないで」
と言ってくれました。

それからのドクター陣たちの判断は早かったです。
典型的な『血小板減少』の症状なので、病気はいくつかに絞られました。

・腫瘍やホルモン異常で血小板が壊されているのか。
もしくは、
・免疫異常で血小板が壊されているのか。
あるいは
・血小板を作る機能自体が異常になっているか。


いろいろ調べた結果、
まめは自分の免疫で次々と血小板を壊していることがわかりました。
(上記の2番目のものです)
血液の病気です。
『免疫介在性血小板減少症』という名前の病気です。

様々言われていますが、はっきりした原因は不明だそうです。
ここ最近は、餌も同じだったし薬の服用もなく、
まめにとってストレスにあたることも無かったはずなのです。
私が急に忙しくなり、ほとんど自宅に帰れなくなっていたけど、
私が事務所に詰める日は一緒に事務所でリラックスして過ごしていたし。

遺伝性の有無もはっきりしないそうですが、
遺伝はしないという説で落ち着いているそうです。
少なくても、おとといまではちゃんとした数の血小板が存在し、
軽くぶつかったところがアザになるなどということはなかったのです。
一夜にして病は体を襲い、血液は固まらなくなり、
触っただけで内出血をおこす状態になってしまいました。

口内にも出血がみられました。
今朝から口臭があったのですが、
原因はこの出血でした。
さらに悪化すると、皮下出血だけでなく、内臓の壁からも出血し、
血尿や血便になり、出血が止まらない状態になるので、
輸血を続けても長くはもたないのだそうです。
ヒ臓からも若干の出血が認められました。

血液検査のために注射した痕がみるみる赤黒いあざになります。
注射すら簡単にはできないのです。可哀相すぎます。

この出血を止める方法はただひとつ。
血小板を増やすことです。

強いステロイドを1週間ほど連続投与して、
もし血小板の数値が上がってきたら見込み有り。
変化がなければ見込み無し。
それだけのことです。
あまりにも簡単すぎます。
この世に生を受けて9年半。
私を励まし、みんなに愛され、赤ちゃんを立派に育て、
避妊手術の後にお腹が裂けてもがんばったまめちゃんの一生が、
ステロイドが効かないだけで終わってしまうなんて、ひどすぎます。
絶対に効くはず。効かせてみせます。
びっくりするほど血小板の数値が上がるはずなんです。
絶対、治るはずなんです!
入院しているまめは、今この瞬間もどんどん治しているはず!



2007年3月8日
昨日書いたのがすごくめちゃくちゃで、もろに動揺しまくりでしたが、
本日の報告です。

なんでまめが、なんで、なんで・・・・
ばかりだったのですが、だんだん落ち着いてきて、
早期発見できたことは本当によかった。と思えるようになりました。
私が前向きにならないと、だめじゃん!と思いました。はい。

昨夜は、まめちゃんは元気よくご飯を食べたそうです。
ご飯に入れたお薬も、嬉しそうに食べたそうです^^
そうなんです、まめちゃんはまだまだ元気なのです。それが救いです。
血液はいじわるして固まってくれないけど、痛みは無いようで、
先生たちに尻尾ふりふりして甘えながら一夜を明かしたそうです。

あきらめと受け入れ&腹をくくるのは、まめの得意技。
往生際がいいので、しっかり眠れたと思います。
今朝も、ちゃんとご飯とお薬を食べたそうです。嬉しいです。

1分でも早く効き目を表したいということで、お薬を注射する予定でしたが、
注射するだけで内出血がおきてしまうので、
餌にまぜてお口から投薬することになったようです。
それに、いろいろ調べている中で
『心臓 僧帽弁逆流』もあるということがわかり
(これは年だから仕方ないと思う)、
なるべくショックが無いようにと注射を断念したみたいです。

強いステロイドは、同時に強い副作用があります。
免疫が血小板を破壊しているので、
免疫をグッと抑えるためのステロイドを飲みますが、
免疫がすぐに低下するため、菌などへの抵抗力が無くなります。
昨夜から投与しているお薬はとても強いので、
感染症などの副作用を考えるとしばらくお家には戻れません。
最低1週間〜10日間は病院のクリーンな環境で過ごします。
それと、これ以上どこにもぶつかったりできません。
アザをひとつ、またひとつと増やすことが命取りになります。
出血多量になってしまうからです。
病院の静かな環境で、ケージに一人そっと寝ているのが一番いいのです。
普通の生活はしばらくお休みです。

今日は、お仕事帰りにエレキと一緒にお見舞いに行ってきました。
制作会社や局が密集している地域に病院があって本当によかった。

免疫低下のため触ることもできず、
興奮させないように直接会うことや声をかけることができません。
遠くからそっと見ることしかできませんが、それでも見れて嬉しかったです。
まめのいるお部屋の隣の部屋に入り
(見つからないように、こちら側は電気を消した暗い部屋です)、
ブラインドの隙間からストーカーのようにそっと覗き見です(笑)。
先生や看護婦さんに名前を呼ばれて、尻尾を振っているまめがいました。
そばにいるのに、触れない。
なんだか、まめが急に手の届かないスターになってしまった気がしました。
あっちは明るいし、こっちは暗いしで、舞台を見てるみたい(^^;)
すっかり元気のないエレキは、
まめのことを高嶺の花を見るようにじーっと見ていました。
吠えませんでした。

まめは私たちにぜんぜん気づかず、
お医者さんたちに話しかけられて尻尾を振っていました。
がんばれ、スター!

お薬の結果はすぐにはでません。
今日は良くも悪くもなっていない、でした。
悪くなってない←ということに感謝して、明日の結果を待ちます。

血小板は、20万〜50万が普通の数値です。
まめは以前に健康診断で48万でした。
これがまめの平均値だと思います。
平常時の数値データがあってよかったです。
健康診断はやっておくものですね。
まめは現在2万をきっています。ケタが違います(泣)。
「まずはこの1週間で5万まで上がることを目標にしましょう」
と先生がおっしゃいました。

まめは実際に治す係、私は陰で祈る係、
エレキはまめが元気に帰ってきたら歓迎する係です。
役割分担もしっかりし、あとは数値が上がるのを待つだけ。



2007年3月某日

今朝のエレキ。まるで元気がないのです。


花粉のせいかも知れないんだけど、
涙を流してばかり
(白いのは目ヤニじゃなくて涙が反射して写っているのです)

以前、オットが
「エレキだけ置いていかれると、エレキは涙を流して泣くんだよ〜」
と言っていました。
うそばっか!と思っていたけど、本当に泣いているのかもだなぁ。
わんこって、感情と涙は連携しているのでしょうか。
(たぶん花粉^^;)


夕方、お見舞いに行った時の一枚。
暗闇の隙間から、盗撮。
強く触るとあざができるので、
看護婦さんはそーっとまめを押さえてくれていました。


ズームでもう1枚。早く触りたいな、スターなまめに。

2007年3月某日

まめちゃんの血小板の数値が上がりました。

今日もぎりぎり6時に動物病院に駆け込めました。
ここは赤坂。便利な場所です。
一応、平日は6時までが面会可能時間なのです。
また暗いお部屋の隙間から「じーーーーっ」でしたが、
向こうの舞台上ではまめちゃんがお顔の毛をコームで梳かされていました。

コームの刺激も可能だってことは、ひょっとしてすごく調子いいのかなと嬉しくなり、
次いで先生の説明がありました。

「お薬の効きが良い子でよかったです〜」
と、先生が笑顔でおっしゃってくれました。
「10万まで増えましたよ!」なのです!!!
えーんえーんえーん。ありがとうございますぅ!
濃いアザはまだ変わりないけど、薄いアザはかなり薄くなってきたそうです。
恐るべし、血小板。数値が上がるとアザが本当に消えていくのですね。

初日に確認されたヒ臓の出血は、エコー写真では出血の跡が3箇所ありましたが
今日は脾臓や口内の出血が止まっていました。

こんなに順調にお薬が効いてくれるなんて、信じられないです。
わんこを通して知り合ったお友達が、「血小板ふえろーー」と願って下さいました。
その願いがすごいパワーになって、がっちり届いたように思えます。

治るメカニズムですが、もう一度整理をします。
骨髄で作られる血液の血小板に対して、まめの免疫が勝手に勘違いをおこし
「血小板壊れろー、壊れろー」と破壊を指示してしまったのです。
そこで、強力ステロイド投与で(免疫低下するという副作用を活かして)
まめちゃんの免疫力がぐっと落ち、取りあえず悪さをしなくなったところで、
骨髄で作られる血液たちが
「あれ?血小板めちゃ少ないじゃん!えらいこっちゃ!」
と初めて気がつき、あわてて血小板を作り始める。
と、まぁ、こんな感じらしいです。

この「免疫力がぐっと落ち、悪さをしなくなる」状態になれるかなれないかは、
わんこの個体差なのです。
別の言い方をすれば、寿命とか運命とかなのかも知れません。
免疫力が落ちなければ、血小板は増えることはありません。
血小板が増えなければ、出血が続きます。
そうなると、輸血で対処します。
輸血の拒否反応を起こしたり、輸血も追いつかなくなった時は、
もう方法がありません。

でも、まめの体は、反応してくれました。

そんなわけで、今は免疫の無い子になっているわけなので
とても感染しやすい状態にあります。
ステロイドをだんだん減らして、免疫力を回復させていくことになりますが、
その時点で血小板を壊そうとする勘違いをリセットできていれば、
さらにだんだんお薬を減らしていきます。
50万くらいまで数値が上がって安定したら、いったんお薬を中止するそうです。
2週間〜1ヶ月くらいで再発する子と、再発しない子は半々だそうです。
あまり先のことは考えません。
今は、増え続けてくれることを願うばかりです。


今日のお見舞い時の話しに戻ります。
まめちゃんに見られないように、暗闇からこそこそ見ていると、
遠い昔に捨てたわが娘を校門の陰から見ている母の気持ちになりました。
この前はスターに見えたのに、今日は
「いろんなことをしてあげたいのに、してあげれない淋しさ」で
胸がギュ−っとなってしまったので、
捨てたわが娘みたいに感じたのかも。
目が合ったような気がすると「やばいっ」と思い、目を反らしてしまう私。
ここに来ているとバレたら、寝た子を起こすことになっちゃうから。


本日のスキマ盗撮

その2

ああ、声をかけたい!「かあさんはここよー」
ああ、触りたい。そっとさわるだけだからー。

じつはこんなことになる前に、昨日付けでトリミングの予約をしていたまめちゃん。
病気にならなければ、今日はすっきりとサマーカットのはずでした。
毛やお爪が伸びているのが、ちょっと心配。
ひっかけて、アザができたりしなければいいけど。

2007年3月11日

昨夜は大切な方のお通夜だったので、まめのお見舞いはお休みしました。

ちょうどお友達のYちゃんから「もしよかったら、お見舞いに行かせて下さい」との
メールをいただいていて、Yちゃんだって忙しい身だし申し訳なさ過ぎる〜と思いつつ
様子を見てきていただくことになりました。
Yちゃん、ありがとうございます。
Yちゃんはわんこの闘病を経験されています。
目の前にいる子がどのくらいの病状にあるか、見てすぐにわかる
「裏社会のお医者様」のようなYちゃん。
(裏社会の人にしてごめん^^;)

お昼に「今あってきましたよ!」のメールが!うえーん。
まめはご飯をいっぱい食べて、汚れたお口を拭いてもらっていたそうです。
お医者さんに頼んで、写真も写してきてくださいました。
そっかー、その手があったか。
私はいつも、スキマから盗撮していたけど、
病院の人に頼めば写してもらえるんだよなー。
さすがYちゃん!
裏社会のお医者さんの目から見ると
「まめは絶対大丈夫!」
に見えたそうです。
すごい力強いメッセージ。
ホントにありがとうございます。
写してきて下さったおさしん。
たくさんあるけど2枚貼り貼りします。

おさしんその2

う、うれしい。
感謝の気持ちでいっぱい!

エレキはすっかりおとなしいわんこになりました。


3月13日

昨日、病院で先生のお話を聞いていると、
「まだしばらく帰れそうもないな・・・」
という印象だったのに、
今日検査の結果を聞きにいったら、
「いったんお家に帰って様子をみますか?」
と聞かれました。
血小板が劇的に増えているのです!
(その分、お薬の影響で肝機能が低下していますが)

で、いま連れ帰ってきました(事務所に)。
まめはとても元気です!


病院では、8日ぶりに会ったその瞬間にまったく「無視」されました。
えええ〜〜〜〜〜〜〜っ。
その後、病院にいる間、ずっと無視。
膝に抱いて名前を呼んでも、かたくなに背中を向けたまま
顔を見ようとすると目を背けます。
怒ってる・・・・・?なんなの、この反応・・・・・。
先生のお話を聞く間も、ずっと私はまめに無視され続けました。
嫌々この人のお膝に座ってるのよ、、、みたいな感じ。
忘れちゃったのかな、私のこと・・・と焦りました。

ところが、帰りのタクシーに乗ったとたんに甘えてきました。
顔をぺろぺろ、尻尾をびゅんびゅん。
えええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ。どーゆーこと?
病院の先生たちに義理を果たそうとしてるかのような態度。
そんなことは考えないだろうし、これは一体どういうことか。
また置いていかれるとでも思って怒っていたのでしょうか。

事務所に着いたら、デスクのお姉さんにばかり甘えて、また私を無視。
お姉さんが帰ったら私にべったり甘えてきました。
不思議。

エレちんも事務所でまめの帰りを待っていたのですが、
エレちんとの再会は今までとなんら変わりなく、
8日間のブランクをまったく感じさせません。
お互いクンクンしてから、普通どおり。

まめの頭の中は、私にはさっぱり理解できないのでした。


けど、退院できてよかったです。

みなさま、本当にありがとうございます。

たとえ一時退院と言われても本当に嬉しいです。
怪我をしないように、静かにしていることが条件です。

このまま3日間、入院時と同じ量のお薬を飲んで、
変わらず血小板数値が維持できたら、お薬を少し減らします。
お薬を減らして数値が下がったら、再度入院になります。
数値が下がらず、徐々にお薬を減らしていけるようなら、
このまま自宅療養に突入です^^



病院の待合室で。何度呼んでも無視する後ろ姿^^;

何枚写しても、このありさま。

かたくななまめの態度に、待合室にいるほかの飼い主さんたちも苦笑です。

おやつのクッキーを手に「クッキーだよー」と言ったら、やっと振り向きました。
その時の奇跡的な1ショット!

この後まめは「しまった!」という感じで背を向け、
クッキーで釣ろうが何しようが振り向いてはくれませんでした^^;


事務所に帰って、しばらく時間が過ぎてからの1枚。
何もなかったかのように、まったく今までどおりの2匹です。

体中にあった紫斑は薄くなっていました。
こんな小さな体の中で、いろんなドラマが繰り広げられているんだな。



3月17日
昨日、再検査があり、採血をしていったんまめと一緒に帰ってきました。
夜遅く、検査結果がでて、数値が安定してるとのこと!!
なので、来週の検査までこのまま自宅療養になりましたーーー


3月21日
ここ数日、ばたばたと打ち合わせやなんかで自宅にも事務所にも居れず、
夜遅く帰ると、まずまめの毛を掻き分けて紫斑のチェック。
皮膚がピンクなのを確認して、ホッとしてコーヒーを煎れつつ
今度はエレキをなでなで。
今日もいい子だったねと、熱い抱擁タイムに入ります(迷惑そうだけど)。

以前の検査の際、肝臓の数値がとても悪くなってきていて、
血小板は上がったけど肝臓は最悪〜になりつつありました。
でも、おかげさまで血小板の数値が思ったより早く上がってくれたため、
ステロイドも早めに半分にすることができました。
23日の検査で血小板が安定してたら、またお薬の量を減らします。
お薬が減ると肝臓とか心臓に対する負担は減ります。
ここまで、とても模範的によくなってくれているので、
「波に乗ってがんばっておくれーーーー!」
と、まめの皮膚に向かって叫びたい心境。
ちと的外れですが^^

今日もまた、わんこはお留守番でした。
ここんとこ、また寒くなってきていたので、2匹くっついて仲良く寝ています。
朝はお部屋もまだ寒いので、陽だまりをみつけて2匹で暖をとっています。

朝のおふたり

陽だまりスペースに迷わず歩いていって、
よっこらしょっと・・・という感じで丸まって座ります。

ここはぽかぽかしてるね(エレ)
エレちゃん、ぎゅうぎゅう押さないでよ(まめ)



こんな2匹を見ている自分。ああ、幸せだ。。。。。と感じましたです。



3月23日
取り急ぎご報告でやんす。
まめちゃんの血小板の数値が50万でした!
本日から仮退院の仮の文字が消えます!!
お薬を減らして様子をみます。この調子だと、お薬を止める日も近そう。
朝、晩だったものを朝だけの投薬にしてみるという指示がありました。
この状態で安定すると、次は1日おきに投薬し、やがてお薬を止めます。

みなさま、本当にありがとうございます!

完全にお薬を中止し2ヵ月過ぎたころあたりから再発する確立は50パーセント。
これからは肝臓の回復と、再発しないようにがんばってもらうことになります。



4月2日
今日の検査で血小板44万をキープしていることがわかり、
明日からお薬を止めることになりました!
次の検査は4月末ごろ。
もう紫斑ができませんように!

4月18日
今日現在も、とても元気です。
ステロイド服用中にあった副作用(水のガブ飲み、異常な食欲)は、
まだ完全に元に戻っていませんが、徐々に減りつつあります。


↓2007年10月26日更新↓
2007年5月24日
ステロイドを止めてから初めての血小板の定期健診に行きました。
お薬を止めてから20日間。ここまでは再発の様子もなく、綱渡り気分であるものの、
安心な日々が続いています。

病院でのまめちゃん。

ここに来ると採血ばかりしていることを覚えているまめは、ぶるぶる震えっぱなし。
何枚も撮って、この写真だけがブレてなかったのです。あとは全滅。震えすぎて^^;
ごめんねまめ。

今日は、まめの水ガブ飲みが止まないこともお伝えしました。
ステロイドの副作用として残っているのは長くて3日くらいだそうで、
20日間もガブ飲みが続くのはヘンだと思ったからです。
ということで、尿検査も行うことに。


で、
結果は、
あまりいいものではありませんでした。
血小板は33万(平均値20〜50万・まめの健康時は48万だった)で、問題のない数値だったのですが、
尿検査の結果が悪かったのです。
尿比重というのがすこぶる悪く、要再検査になりました。
一番に疑われるのがクッシングというもので、副腎の病気です。
その他、腎臓とか糖尿とかいろいろ病気候補はあるのですが、
血液検査の様子からいってクッシングの検査をいろいろやりました。

長期間に渡り検査しましたが、結果はクッシンぐと断定できるものではなくひと安心。
ただ、強いお薬を飲んでいたので、腎臓や肝臓の数値は良好とはいえず、
今後も注意が必要になりました。

8月
まめの調子はすこぶる良く、私のお仕事も一段落。
夏はエレキとまめと北海道旅行もしました。

とても楽しいひとときでした!




2007年9月4日
再発!
まめちゃんの病気が再発してしまいました。

再発する可能性がある病気だと聞かされていたものの、
まめちゃんに限っては再発しないものと思い込んでいました。
だから、ショックは大きいです。

夜おそく、夫が「まめのお腹から血がでてるよ!」と。
まめを見ると、腹部に内出血がみられました。

再発だ・・・・・

その事実を受け入れたと同時に、涙がこみ上げてきてしまいました。
ここまで泣くか、というほどにおいおい泣いてしまいました。自分でも驚きました。

まめが心配そうに見上げているのに気がつき、やっと冷静になることができました。

すぐ行かなきゃ。病院に急がなきゃ。
内出血でできた痣はまだ赤く黒くはなってない。そう時間がたってないことを示していました。
時間は深夜0時。病院に電話すると
「血液検査は明日朝9時にならないとできないのですが、よいですか?」
と言われました。
絶対に血小板減少なのに、検査結果を待たないと強いステロイドは投薬してもらえないのです。
んじゃ無理に入院させても可哀想だと思い、朝まで安静に自宅で過ごさせてあげようと考えました。
血尿は出ていないし、歯茎も白くなってない。内臓出血はまだ起こってないと判断し
「では明日朝いちばんで伺います」と電話を切りました。
ただならぬ様子にまめもエレキもオロオロしています。


お腹にいっぱいに内出血が


こんなに


よく見るといたるところに

ここにも

ここにも

背中の毛をかき分けてみれば、そこにもたくさん。

これ以上まめに出血させてはいけないと思い、ベッドに横になり優しくまめの頭をなでて祈りました。
できることはそれしかないのです。無力感。

この9時間、なにも起きませんように。どうかこれ以上血小板が減りませんように。
なにかの間違いでありますように。どうかどうかこのちっちゃい頑張り屋さんを助けて下さいと。



2007年9月5日

朝を待つ間、本当になにもしなくていいんだろうか。
この9時間が命取りになりやしないだろうか、と不安が胸いっぱいに広がって、
以前まめの避妊手術でお腹が裂けちゃった時にお世話になった救急病院に連絡してみました。

電話して詳細を話すと、
内臓出血にはなっていないようなので安静にして朝まで待つのもいいが、
血液が勘違いをして血栓を作り出したら短時間で命にかかわるので、
来れるならすぐ来て下さいとのこと。

ここならすぐに血液検査もしてくれるし、投薬もすぐに開始できることがわかりました。
深夜2時。夫と共に救急病院に急ぎました。

病院に着いたら、待合室で泣いているご婦人がひとり。おなじく救急でいらした方です。
涙が止まらない心情は痛いほどわかる。
失ってしまう恐怖と、どうにもできないもどかしさで、混乱している私と同じなんだろうな。

病院についたまめは、体が大変なことになっているのにとても元気です。
この病気はぐったりした時はもう終わりなので、こうして元気に
「ねぇねぇ、どうしたの?」
というまなざしで私や夫を見つめてくれているまめに感謝しました。

お別れになるはずないと信じつつ、まめの写真を撮り続けました。
一枚でも多く写真を残しておきたい気持ちでいっぱいで。

救急病院の待合室で


すぐ診察が始まり、血小板が激しく減少していることがわかり、
20〜50万が平均数値なのですが今回は1万ちょっとしかありませんでした。
1回目の発病の時は2万だったので、さらに低い数値になっていました。

内出血の範囲も数も前回より多いのです。
すぐにステロイド剤と血栓予防剤の点滴が開始されました。
今夜は入院させ最悪の時は緊急処置をします、よろしいですか?と聞かれ、
よろしくお願いしますと頭をさげ、病院を後にしました。

何がいけなかったんだろう、とか、そんなことばかり考えてしまうのですが、
強制的にすべての思考を止めました。
ただ治ってくれればそれでいいのだから。

朝になり迎えに行きました。
まめはとても元気。
一晩点滴を受けて、とても不本意な様子でした。
先生に敵意をむき出しで吠えていました。
ごめんなさい先生^^;;
「あらら、とてもいい子にしていたのに、ママが来たら強気ね」と先生は笑い
「できることは全部やりました。まめちゃんの体はがんばっていますよ。
点滴の針は刺したまま静脈確保してありますので、向こうの先生にお伝え下さい」
と、状態と処置の内容を記した用紙を渡してくれました。

外に出るとすごい雨風。台風を目前に、天気が荒れています。
傘もさせず、まめが濡れないように抱きかかえてタクシーを探します。
荷物をたくさん持って、完全なずぶ濡れ。見た目は悲惨なんだろうけど、
「腕の中には生き延びたまめがいる!」と思うだけで
私はとても幸せでした。

かかりつけ医に移動し、転院を済ませました。

診察の結果、前回より状態が悪いということは断言されました。
けど、きっとまた頑張ってくれて、乗り越えてくれるはずだと言って下さいました。
私も、そう思います。
ここで、どれだけまめが良くなったかをご報告できるはずです。
10歳を迎えたまえちゃんの底力を見せつけてくれるはずです。


静脈確保の針にはピンクの包帯が。そんなおしゃれさんのまめちゃんは元気です。



2007年9月6日
昨日いつもの病院に移り、入院しました。
ここは以前10日間入院していたので、まめちゃんが
定宿みたいな感覚でリラックスしてお泊りしてくれると嬉しいんだけどな。

昨日も今日も、電話して様子を聞くと
「ごはんをパクパク食べて、すやすや寝ています」
とのことで、想像してうるうるしちゃったりしています。

今日は病院に行ってきました。
例のごとく「まめちゃんに見つからないように見て下さい」とガラス越しの場所に案内されます。
いました。
私の宝、いつも寄り添ってくれていたあのまめ姐さんが。



こっちを見つめていますが望遠で撮っているので、まめには私が見えないはず。
だからいつもびゅんびゅん振ってくれる尻尾は動かぬままです。えーんえーん。


首にはガーゼの巻物。なぜ?

お医者さんからの説明は以下のとおりでした。
首の巻物は、点滴のための腕の針(静脈確保してある針)を噛んで取ろうとしてしまうので、
エリザベスカラーの代わりに首にぐるぐる巻かれたようです。
エリザベスだと巻いたところに内出血をおこしてしまうから、ガーゼぐるぐるです。
そっか、エリザベスすらできないのかぁ。
投薬から3日間くらいして効き目がはっきりしてくるので、血液検査は発病から3日目にあたる
明日になります。
だから今は薬が効いているのか効いていないのか、数値的にはわかりません。
アザは増えていないけど、薄くもなっていない。というのが現状。
ただ、白目や歯茎の出血が見られないので、病状が激しく悪化しているわけではない、という
ことがわかりました。
良かった。

明日はきっと血小板の数値がバシっと上がっていることだと思います。


そして、我が家に残されたエレくん。
前のまめちゃんの入院のときもそうでしたが、ガックリしています。
すごくおとなしいわんこになっています。
誰?とお聞きしたいくらいの変わりようで、かわいそうになります。
台風でゴロゴロ鳴ったり、ぴゅーぴゅー風の音がしたり、それも彼にしてみると天敵。

一日中こんなかんじ。動く気なしです(ごはんは例外)。


2007年9月7日
入院3日目。
血液検査の結果がでました。
血小板が増えていました!
今回もお薬が効いてくれました!!

正確な数値は明日わかりますが、1万4000が16万くらいまで上がっているそうです。
前回顕微鏡ではほとんど確認できなかった血小板は、今回はたくさん見えていたそうです。

うれしいよう。うれしいよう。

ぶつけると、まだ内出血をおこす数なので、もう少し入院してもらうことになりますが、
薬の効きが良い子だと言っていただけて、ほんとうに嬉しい(涙)。
心配して祈ってくれたお友達の顔が目に浮かび、ただただ感謝するばかり。
ありがとうございます。

まだ面会はできないので、先生にカメラを渡してまめちゃんの写真を写してもらいました。

昨日のお写真は「つまんないんです」っぽい表情のまめちゃんでしたが、今日は
「がんばってますからね!」というふうにも見えて、またグッときました。

引き続き、頑張って下さい、まめちゃん。



今朝のエレキです。
天敵の台風。強い風で地響きがします。怖いのです。

さらに元気が無くなって、この場から全然動きません。
窓から外も見ないし、すべてがどうでもいいみたい。
ごはんの時だけ、起き上がります。でも、それだけ。
なんだか心配になってきました。



2007年9月8日
入院4日目。
まめちゃんが、仮退院してきました!

前回の3月の時と同じように数値が上昇しているとのことで(今回は4日間で17万まで上昇)、
今後の上昇がある程度予測でき、急変の可能性は少ないだろう。
ということが第一の理由です。
リピーターの強みです^^;
とりあえず1週間自宅で投薬しながら療養し、再検査でさらに良くなっていれば本退院です!

まめの平常時の血小板は45〜48万なので、そこまで増えて安定した時点で完治となります。
投薬しているお薬はとても強いので一日でも早く減らせるように、
まめとまめの血液さんにはもう少し頑張ってもらいます。

この病気は血小板が1万を切った時には非常に危険な状態になるそうで、
紫斑を見過ごすとあっという間に1万を下回る数値になってしまい、
その状態で数日過ごすと出血多量になってしまうようです。
この病気に限ってはすぐ紫斑を発見できる白いわんこは圧倒的に有利なんですね。

再発なんてしないと思い込んで、隅々までチェックすることを怠っていました。
今回はまめちゃんが自らお腹を見せにきてくれて発覚したのですが、
これからは毎日必ずチェックしようと心に決めました。

先ほど自宅に着きまして、元気のなかったエレくんは一気にもとに戻りました。
あまりにもエレキがイキイキしているので、写真を撮りました。
ここ数日のエレくんとは別人です。まめもイキイキしています。


幸いなことに、ここ数日は今年一番といっていいくらい時間がある毎日でした。
こんな時期を選んで病気になるなんて、やはりまめはしたたかです。
以前、獣医さんに「まめは銀座でママをやったら絶対成功するタイプ」と言われたことを思い出しました。

今日から1週間。感染症と内出血の状態に気をつけて過ごしたいと思います。
今日のまめちゃんのお腹。

まだ紫斑は残っていますが、増えてはいません。増えてないことに感謝です〜


2007年9月15日
再検査の日でした。結果を発表いたします!
血小板20万まで上がっておりましたですーーーー!
まめちゃんの平常時の数値の45〜48万まではまだ届きませんが、
20〜50万が正常値なので、無事に本退院になりました。
よかったよう。よかったよーう。
みなさま、本当にありがとうございます。

お薬も半分に減らすことになりました。
減らすのが前回より早まったのが嬉しいです。
多飲多尿、常時の空腹感に関してはステロイド残留期間が過ぎてもしばらくは続くようです。
前回は、ステロイドが原因になりクッシング症候群の疑いもでて、やっと治ったところだったので、
今回はあまり影響がないといいな。
まぁでも、こうして無事にうちに帰ってきてくれたことだけでも、本当に嬉しいです。

お腹を出すのも慣れてきました。


お腹もずいぶんきれいになりました。




こうやってゴロゴロ寝ているだけなんだけど、そこにいることに感謝、感謝なのです。

お薬はさらに半分になります。
その後、問題なければ、1日おきになり、
さらに半分の量を1日おき・・・というかんじで調整していきます。
どうかこのまま、完治してくれますように。


2007年10月24日

今まで順調に回復していました。
アザもできていませんでした。
お薬も順調に減っていました。

けれど、本日の検査で血小板が減少していました。
お尻のまわりに見過ごすほどの小さい斑点ができ始めていました。
再発の再発。

運がいいことに、紫斑の様子から、昨日か今日にできたものらしいことがわかりました。
たまたま検査の日だったのですが、またもや早期発見ができました。
良かったです。

夜になって、お腹にもアザがうっすらとできてきました。

お薬の量が増えました。
けど、入院は免れました。

そしてこれも幸いなことに、肝臓の数値はよくなっていたので、
お薬のダメージはそう強くないはずです。

また最初からやり直し。
ここにきてまた悪化するとは思ってもいませんでしたが、
動揺せずに、心強く応援していきたいと思います。

絶対治ってくれることと信じています。


2009年12月
今も、お薬が効いており騙し騙しではありますがいい感じで過ごしています。
まめも12歳の高齢になり、できればこのまま頑張ってくれたらいいなと
願っています。