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第1回 『記憶喪失捜査官 ハルカ』
「捜査官、被害者の手元にこんなものが……」
ルーク刑事はハルカに1冊のスケッチブックを手渡した。
ひ し ゃ ま る
一瞬、失われた記憶がフラッシュバックし、
「捜査官、大丈夫ですか!?」ルーク刑事がハルカの顔を心配げに覗きこむ。
「ちょっとめまいがしただけ……」ハルカは答えた。「それよりも……、ルーク刑事、署に接続してください」
イエッサーと、音声で返事するより早く、ルークは署にアクセスしていた。
ハルカの失われた記憶が、彼女に犯人の名を囁いたのだ。
(『記憶喪失捜査官 ハルカ』)
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