インフルエンザ予防接種

特に症状の重くなるインフルエンザウィルスによる風邪(感冒)を【インフルエンザウィルス感染症】といいます。インフルエンザウィルスは、A型・B型・C型の3つのタイプに分けられます。主にA型・B型の何れかが毎年流行しますが特にA型は大流行することが多いようです。その年により流行するインフルエンザウィルスの型は違うものの現れる症状はほとんど共通しています。
  症状としては急な発熱、さむけ(悪寒)と3〜7日ぐらい続く高熱・全身のだるさ(倦怠感)・食欲が無い・頭痛・筋肉痛・腰痛などの関節痛そして吐き気・下痢・腹痛・のどの痛み・鼻水・はげしい咳などの全身に強い症状が現れます。

   
さて治療法ですが症状に合わせた薬(解熱剤や咳止めなど)の処方(対症療法)のほかに抗ウィルス剤の投与が大事となります。インフルエンザ感染症はウィルス疾患のなかでも数少ない抗ウィルス剤(A・B型とも)がある疾患です。抗インフルエンザウィルス剤は発症してすぐ服用すればするほど発熱期間が短くなるなどの効果があります。また短時間で診断できる院内検査キットがあり、より正確な早期の診断が可能となりました。抗インフルエンザ剤の選択や集団感染を防ぐのにはとても有効な検査です。
  そして療養中はまず安静が第一で体温の管理(保温)・栄養と水分の補給に気をつけてください。水分はスポーツドリンクやカテキンが多く含まれるお茶などが最適でしょう。また熱は身体がウィルスを退治しようとして出している部分も有りますので様子をみながら上手に解熱剤
*を使いましょう。
  症状が安定しているようであれば初診の日から2〜3日後または、投薬の切れる日・指示のあった日に再受診してください。  
  しかし乳幼児の場合は、大人と比べて急に重症になることがあります。元気が無い・何も食べない・吐く・ケイレンを起こす、など心配な症状が有るときはすぐ再受診してください。これはインフルエンザによる脳炎・脳症などの合併症が心配されるからです。 

  
予防方法ですが毎年、保育園・幼稚園・学校・職場で集団感染が発生します。これを防ぐにはまず【予防対策を知ること】が一番大事です。日常できることで効果があるのがうがい・手洗いです。特にうがい薬などでのどを清潔にすることでかなりの予防効果があるようです。
 またお子さんを連れてむやみに人ごみの中へ外出しないことや極端に体力を消耗しないことも大事です。
  【インフルエンザワクチン】
**の接種は予防では大事なことです。家族全員が受けることが望ましく、6ヶ月過ぎの乳児から接種可能ですからぜひ受けていただきたいものです。接種回数は基本的には大人は1回で12歳以下の乳幼児は2〜4週あけて2回するのが良いでしょう。
*アセトアミノフェン(カロナ―ル・アンヒバ)がよい。サリチル酸系はライ症候群が発生しやすい。バッファリンは市販のものならばよい。
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100l有効では有りませんが接種していれば症状が軽くなり脳症などになりにくいことがわかっています
 インフルエンザ対策の一番の有効策は何かということになりますがそれがインフルエンザ予防接種(3種類のワクチンA型/B型/他が入っている)ということになるわけです。 この予防接種によりインフルエンザに対する抗体を予め備えていれば10人中7人の人は感染しないか罹ったとしても軽症ですむというデータがあります。
 近年高齢者の方や幼児の脳症・死亡例などがニュースになりました。何年か前までは集団接種で行われていたインフルエンザ予防接種も他の予防接種と同様に個別の任意接種となりましたのでぜひ最寄の医療機関で受けていただきたいものです。

原則的に二回接種(成人の方は一回でも有効といわれていますが・・・)がよいかと思います。
 

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