swingroovereview july 2001

 

"A Twist Of Marley" various artists (Universal UCCR-1003)

musicians~

Lee Ritenour (g) Mark Antoine (g) Patti Austin Lisa Fisher Phil Perry Will Downimg Maxi Priest (vo) Jonathan Butler(g,vo) Richard Bona (b,vo) Gerald Albright Michael Brecker (sax) Rick Braun (tp) Sonny Emory Will Kennedy (ds) Melvin Davis(b) Dave Grusin (key) Jerry Hey (tp) Larry Williams (synth)

impressions

ブラジル音楽の巨匠、トム・ジョビンをトリビュートした「ツイスト・オブ・ジョビン」に続く、リー・リトナー プロデュースの「捧げもの」第2弾は、レゲエのボブ・マーリー、トリビュート。

レゲエのコアなファンが聴くと怒りそうなほど、軽いフュージョン〜スムース・ジャズ調のサウンド。

1曲目の「エクソダス」でのポップでファンキーなマイケル・ブレッカーのテナーソロや、3曲目の「ゲット・アップ・スタンド・アップ」での久々のグルーシン&リトナーの「フュージョン」な競演など…、「フュージョン的」には聴き所は多く、個人的に好きな雰囲気だが、ボブ・マーリーへの捧げものとしては、少し「しょっぱい」感じ。

リットのギターは、ジャズであろうと、フュージョンであろうと、ブラジル音楽であろうと…レゲエであろうと…LAに吹く心地良いそよ風のようにライト&スムース。

points

★★★☆

 

"3 Prime" (Fuzzy Music PEPCD009)

musicians

Aberaham Laboriel (el-b) Peter Donald (ds) Tom Ranier (p)

impressions

事実上「エイブラハム・ラボリエル・トリオ」による「ジャズ・ピアノ」作。

エイブは、「エレクトリック・ベース・ギター」を弾いており、ベースのソロ・パートになると、いつもの「フラメンコ・ギター」のようなパフォーマンスや、スラップまで披露してるので、そこだけ聴いてると、ジャズというよりフュージョンといった感じ。

ピアノやドラムは、そつなくこなしてるが、面白みは少なく、ボトムのエイブのベースも、「ジャズ」として聴くと、やや線が細いので、サウンド全体としては、少し「スカスカ」感がある。

エイブのベースのファンは、彼の「ジャズ・ベース」が聴けるユニークな作品としていいと思うが、純粋に「ピアノ・トリオ作」として聴くと、やや物足りない。

points

★★★

 

"Touch " David Mann (N-Coded Music NC-4218-2)

musicians

David Mann (sax key) Bob James(key solo) George Whitty(key) Chieli Minucci Dean Brown Nick Moroch Chuck Loeb (g) Ned Mann (el-b,ac-b) Brian Dunne (ds) David Charles (perc) Chris Botti (tp) Mike Davis (tb)

impressions

最近、「スムース・ジャズ」系のプロデューサーとしても活躍中のサックス奏者ディヴィッド・マンの久々の新作。

一時、タワー・オブ・パワーにも参加したりして、本気で吹くとかなりファンキーでカッコイイサックス奏者なんだが、今作は、売れ線?の「スムース・ジャズ」なんで、軽く流してる感じ。

とは言いつつ、「スムース・ジャズ」として聴けば、かなり丁寧に作られた高品質なサウンドで、彼自身のプログラミングしたリズムや、ギター、キーボード、トランペットなどのソロの入れ方も絶妙。

TOP仕込みのファンキーで力のあるマンのサックスをもっと聴きたい気もするが、NY系スムース・ジャズとしては、「地味にカッコイイ」作品。

points

★★★☆

 

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