らくがき帖〜音楽編


3.Tony Levin Band 神戸公演 2001年4月20日 Chicken George

 Tony Levin 神戸公演にまったりと行ってまいりました.

 BBSにも書いたんですが,Tony が客席通って退場するとき,素晴らしい演奏に感謝の気持ちを込めて目いっぱい拍手していたら,Tony と目が合って軽く頷いてくれたのが一番の収穫でした(笑)
 まあ,これではレポにならないので軽く全体のレビューを.
 第一印象としては,「Waters of Eden」を聴く限りではクラシック+ワールド・ミュージック+ジャズのような音と感じていたので,割とおとなし目の演奏を予想して行ったのですが,実際は想像以上に”ロック”してましたね.


 今回はTony Levin がリーダーということで,緊張感びりびりのライブにはならないだろうと予想.リラックスした雰囲気で聴くつもりだったので,開演40分ぐらい前に会場着.ドリンク&フードを確保したのち最後尾・真中のテーブルを占拠.チキンジョージは卓が5列,満席で120〜130人ぐらいの規模なので,最後尾でもミュージシャンの細かい仕草もそこそこ見れるし,前で張付くよりもステージ全体が見渡せてむしろ理想的.

 開演時間になりKeybord のLarry Fast がひとり登場し,リズムを打ちはじめる.てっきりこれをバックにメンバーがぽつぽつ入ってくると思っていたら,いきなり真後ろでタイコの音が鳴り始めてびっくり.すぐ後の通路にタイコを抱えた残りのメンバー3人が勢揃い.メンバーがタイコを叩きながら卓の間を縫って行進,ステージを目指す.間近にメンバーを見ることは諦めていたので,これは思わぬボーナスでした.そして,メンバー全員が揃ったところでオープニングの「Pillar of Fire」に突入.

では例によってセット・リストなど.
ただ,今回はビール飲みながらのんびり聴いてたので,曲順・曲目ちょっと自信ありません^^;

来日メンバー:
Tony Levin (Bass, Stick)
Jerry Marotta (Drums)
Larry Fast (Synth)
Jesse Gress (Guitar)


walk in
1. Pillar of fire
2. Waters of eden
3. Gecko walk
4. Odeon
5. Sleepless
6. Icarus
7. Jam back at the farm
8. Back in New York city
9. Elephant talk
10. Opal road
11. Utopia
12. Bone & Flesh

e-1. Belle
e-2. I go swimming
walk out

 テクニック的には安心して聴けるメンバーですが,ライブ自体がat home な雰囲気で進んだので,神憑り的なパフォーマンスといったsomething more はなし.しかし,今回はむしろそれがplusに作用.Jimmy Hendrixのカバーでは最後に「red」のフレーズが聴けたり,思いがけないGenesis のカバーが聴けたりしてみんな大喜び.ホントに楽しいライブでした.

 今回演奏面で改めて感じたことは,Tony Levin の多彩さ.先述したように,「Waters of Eden」はいろいろなジャンルの要素を取り入れた音楽ですから,それに比例して多彩な演奏を要求されるのは当然.それを高いレベルでサラッとこなしてしまうTony の魅力を存分に堪能させてもらいました.
 今日のライブで一番の聴きものは「Utopia」〜「Bone & Flesh」.とくに「Utopia」はアルバム聴く限りではそんなに強い印象はなかったのですが,生で聴くとメチャクチャ魅力的.Tony 自身がfavorit song とコメントした通りのデキでした.

 最初に書いたように,アンコール後の退場も観客席を通って.今度は入場時と違ってスタンディング・オベーションしながらお出迎え.Tony が目の前を通るとき目いっぱい拍手したら,目が合って軽くうなずいてくれたのがなによりのプレゼントでした.おまけに連れは,お気に入りJesse Gress (かっこ良かったらしい^^;)が前を通るとき思いっきり拍手したら,スティックでご挨拶してくれたといって喜んでました.まさしく最後までat home なライブでした.


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