らくがき帖〜音楽編
2000年10月10日 King
Crimson大阪公演
行ってきました,King Crimson大阪公演.new
album「construkction of light」を聴いた感想は,なかなか聴きやすい,というのが第一印象.しかし,Fripp翁がおっしゃる「heavy
rock」というイメージには今一つ迫力不足との感も否めず,この評価が生クリムゾンを見てどう変化するのかが楽しみなような,怖いような.期待95%,不安5%(なんだ!ほとんど期待じゃないか,という突っ込みはしないようにね^^;)で会場へ.当日の観客を見てちょっとびっくり.意外と客層が若いし,予想外にカップルがちらほらといる.
さて開演前のステージは幕も降りていなくて機材が丸見え状態.楽器に疎いわたしは遠くから眺めてるだけだが,やはりと言うか覗きこんでいる人も.そうこうするうち客電が落ちる.introductionが流れる中厳かにメンバーがぽつりぽつり入ってくると思いきやメンバー全員一緒に出てきて,へんてこな(気に入ってる方ゴメンなさい)気合入れをしておもむろにスタンバイ.
まず,曲目ですがわたしの記憶では以下の通り.
1.vroom
2.thela
hun ginjeet
3.the construkction of light
4.into the flying
pan
5.frakctured
6.the world's my oyster
soup......
7.instrumental(曲名不明)
8.larks' tongues in aspic part
IV
9.coda: I have a dream
10.dinosaur
11.elephant
talk
12.red
e-1.three of a perfect pair
e-2.deception of the
thrush
e-3.cage
e-4.heroes
最初の2曲はやや消化不良の印象があったのにくらべ,new
albumの曲をほぼ通しでやった中盤は圧巻.最初にnew albumを聴いたときに感じた,「heavy
rock」というキャッチコピーやFripp翁の「larks' tongues
partIVに比べたらpartIIは子守歌」という談話への違和感は完全に払拭されました.まさにヘビーロックの名に恥じない演奏.改めてライブバンドとしてのKCに脱帽です.その中でも聴き所はlarks'
tongues in aspic part IV〜coda:I have a
dreamの部分でしょうか.
とくに印象に残ったのはPatのV−ドラム.生楽器のもつアコースティックな残響をことごとく否定するかのようなtight
&
heavyなドラミング.いわゆるロックコンサートで感じる重低音とは一味違う(音ももちろんだが,とくに体感上)体で感じる感覚.いやあ耳福体福.その後ちょっとリラックスした雰囲気で,おなじみのdinosaur,elephant
talk.締めはこれも定番redでした.最初の2曲でも感じたんですが,’90(or’80)クリムゾンの曲は今一つしっくりものになっていないような気が.これらの曲に関しては’90クリムゾンが上かな.
蛇足ながらアンコールの最後にやったheroes.個人的な思い出もあり拍手喝采してしまいましたが,フェスティバルホールに来ていた観衆の反応は全然で.関西のKCフリークはラフな感覚のKCがお気に召さないのか.わたしは手拍子ノリノリでちょっと浮いてしまいましたが,気にせず最後はスタンディング・オベーションさせていただきました.
(注)この文章は先日「king
crimson data
base」様に投稿させていただいた私自身の文章をもとに加筆しています.そこにはわたしの拙稿とは比較にならないすばらしいレポートが,各公演ごとに掲載されています.
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