King
Crimson 5
King Crimson
2002
1.「LEVEL FIVE」
2002年3月,ミニ・ライブ盤とはいえ待望の新作「LEVEL
FIVE」が発売になり,ようやく近況を伺い知ることが出来るようになりました.
なにぶん新曲3曲(隠しトラックを含めると4曲),既出2曲のミニ・アルバム.あまりに先走った評価は禁物ですが,ニュー・アルバムへの期待も込めて感想を...
1.
DANGEROUS CURVES
2. LEVEL FIVE
3. VIRTUOUS CIRCLE
4. THE CONSTRUKCTION OF LIGHT
5. DECEPTION OF THE THRUSH
1 - 3 が新曲,4 - 5 は既出曲で,5
のあとの無音部分に続きインプロ(?)の新曲が隠しトラックとして収録されています.
結論から書くと,最大の聴きものは「4. THE CONSTRUKCTION OF
LIGHT」.確かに新曲は興味津々,とくに「2. LEVEL FIVE」は「LARKS' TONGUSE IN ASPIC PART
V」への繋がりを期待させる曲なので,そちらに耳を奪われがちですが,パフォーマンス自体は「4. THE CONSTRUKCTION OF
LIGHT」が圧倒的に優れています.
「THE CONSTRUKCTION OF
LIGHT」は2000年の来日公演やライブでも魅力的でしたが,このライブを聴くとまだまだ発展途上だったということがよく分かります.重く,ソリッド,なおかつ切れ味抜群.近いうちに「新作を引っさげて来日」なんてことになっても,新曲よりも「THE
CONSTRUKCTION OF LIGHT」再演への期待の方が大きくなりそうです.
”太陽と戦慄”系の「LEVEL
FIVE」を筆頭に,新曲(1〜3)もなかなか良いので新作への期待も高まります.が,前作のアルバム「THE CONSTRUKCTION
OF
LIGHT」から大きく進化したかは疑問.今ひとつ”次”が見えてきません.しかし,ミニ・アルバムにそこまで期待するのは無理な注文かもしれません.
蛇足ですが,ことあるごとに収録されている名曲(?)「DECEPTION
OF THE THRUSH」.駄作とは言いませんが,なぜここまで拘るかは正直理解できません.「THE CONSTRUKCTION OF
LIGHT」の見事な進化に比べ取り立てて目新しい部分もなく,他に収録するにふさわしい曲はあると思うだけに残念です.....しかし,これだけしつこく収録する以上,2000年型のKing
Crimsonを理解するkeyがこの曲にはあるのでしょうか?う〜ん,謎だ.....
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