音質の評価について


 Bootlegを評価する際,その音質評価は避けて通れないでしょう.が,その評価は意外と難しいと感じます.とくに70年代はじめ頃までの古い録音のものは,間違いなく音質は悪いですから.しかしながら,物理的な音質と個人が感じる音の良し悪しは微妙にずれています.わたしの場合,たとえば,「Mars」はけっこうひどい音質でも良い評価をします,否,音質の悪さも魅力のひとつと感じています.一方,「I talk to the wind」「In the court of the Crimson King」などは音質の良し悪しがかなり気になり,これらの曲を中心に聴くと辛い評価をしがちです.そこで,Bootlegを物色するような方々は当然聞いているであろうofficial盤に対するわたしの評価を併記することで,そのへんの「ズレ・偏り」を理解していただこうと思います.



ランク 音質 official盤の作品例

良い
平均的なライブ盤の音質,
またはそれに類似.

「Night Watch」
特別に優秀録音,高音質というわけではないが,実用上十二分.
あえてこれ以上は求めません.したがって,Sランクは設定せず!
「USA」もこの範疇だと思うが,なにぶんCD未発売^^;
'80以降の録音作品はすべてA級以上,評価の必要もございません.

B1

悪い
が,ぎりぎり一般流通が許されるか?

「epitaph vol.1-4」
元音源による音質のばらつきが大きい.
B2にランクされるべき曲もあるが,
貴重な音源を聞けるという感激があるのでここに分類

B2

悪い
コアなあなた向き.

「Collector's Box vol. 1〜live at marquee club」
一般的なファンが手にするレベルではないが,
マニアな君なら大丈夫(笑)
「earthbound」はB1−orB2+か.求む早期CD化.

C1

劣悪
余程の理由,思い入れがない限り
避けるべき

さすがに市販品ではこのレベルはなし.
’70初期(含’69)のBootlegの平均的音質はB1〜C1が中心.

C2

劣悪
まさにコレクター・アイテム
聴くことが目的なら他のCDを探すべき

市販品はおろか,Bootlegでもひどいレベル.


(注)ランク分けは多分に主観的.とくにB1,B2とC1,C2の区別は収録曲・パフォーマンスによる好みの問題が大きいです.さらに,個人的に’69〜’72頃のものには甘い評価をしがちです.


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