時の狭間












髪を拭いていたタオルを床に落とした。


ドライヤーを使用したのと風呂の熱い気持ち悪い空気でハーフパンツが足に纏わりつく。
いつもだったらすぐエアコンのきいた部屋に移動して、明日の準備とかするところだ。
「・・・っ・・。」
半分湿った髪をかきあげた。
ぴしゃりと閉めた狭い脱衣スペースの扉の前に伊角が俯いて座り込んでいる。
手を床について、それは時々床の上で強く握っては緩める。
肩がそのたびに揺れていた。
「(やべ・・・・・見てるだけでイキそう・・・・)」
明日の土曜日の定例研究会がなくなって、一日二人ともフリーだから、
・・・だから、今日はしたいなとかぼんやり和谷は思っていた。
二人で暮らし始めてからも、自分がしたくなったら多少疲れててもさせてくれてたし、
そんな溜まって辛い思いしたことはそう無いと思う。



でも伊角さんは大概満足なのかなとは思っていた。






足元で乱れた息をして、震えてる肩を見下ろして、
「・・・和・・、・・」
伊角が聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呼んでいるのが自分だと思うと
自分の中の大半を占めている理性が静かに壊れてゆくのがわかる。


髪に指をさし入れて梳いた。


伊角の身体がビクっと震えた。
それだけでこの破壊した思考は
その身体に何してもいいと、承諾を受けた気になってくれた。


梳いた指をそのまま頬を伝わせて、唇をなぞる。
指が動くたび体を強張らせて、手に力が入っていた。
甘い吐息が、脱衣スペースの空気より重く感じる。
おずおずと差し出された舌がその指を舐める。
その指を少し上に持ち上げ伊角をあおのかせた。

「・・・・・・シテ欲しいなら、脱いでよ。」

伊角と目が合った。驚いて困惑ような表情をしている.
「(・・・あんまり俺、そういうこと言わないからな・・・・。)」
ヤらさせてもらってるだけでも嬉しいのに、それ以上伊角を辱めようなことはしたくないからだ。
罪悪感と伊角を愛しく思う気持ちで理性が頭をもたげるが、
伊角がもどかしげに服を脱ぎ始めると、貪りたい欲求の方が勝る。
こんな、欲情している伊角を虐めない方がどうかしてる。勝手にそう思った。


伊角は床についてた手を第2ボタンにかけた。
順々に上から伊角の白い肌があらわになる。
たまらなく乱れていく伊角を見ていて、自分の息も自分自身も荒く高鳴っていた。
自分のハーフパンツに手をかけ、ボタンを外す。

スルッと伊角が近づいてくる。ベルトを外しただけの服の上からあてるように不意打ちに軽く食んできた。
硬めのファスナーを噛んでもどかしげに下ろしてる。
「(・・・・・伊角さん・・マジ・・ヤラシイ・・・。)」
濡れた舌先が先端に触れ、唇が寄せられた。
先端から付け根まで唇を濡らしながらなぞってゆく。もう一度先端まで舐め上げられると昇るような快感が沸き起こる。
息を詰めて伊角の舌先を感じる。溝を吸われるともっと欲しくなった。
「あ・・んっ」。
口内に無理やり押し込んだ。その勢いで伊角が声をあげる。
自分で付け根を抑えて伊角の髪を掴んで動かす。
むせるのに咳き込めず伊角の口から唾液があふれ出て、床に落ちる。
その溢れる唾液が更なる快感を呼んだ。
「・・すげ・・・、超・気持ち・いい・・」
くわえさせたまま伊角を壁に押し付けて、腰を突き動かした。
辛そうに眉をひそめ、くわえさせられ嫌がっている伊角の姿は、強姦してみてるみたいだった。
伊角の顔を髪を掴んで離した。
「・・んっっ。」
頬から首筋にかけて、液がかかる。
もちろんワザと、だ。

「・・・・、・もっと欲しい?」
伊角に身体を寄せて、鎖骨を舐めた。短く声をあげる。
首筋に触れて、身体に延ばして汚した。
そして耳元でささやく。
「俺が欲しいって言って。ぐちゃぐちゃにシテ欲しいって。」
伊角が口をおさえて押し黙った。
したいけどそんなこと恥ずかしくて言えないんだろう。
「言ってよ。」
押し付けるようにキスした。柔らかい唇を角度を変えながら食む。
両手は伊角自身を綿パンの上からなぞるように探った。
強く与えられない刺激にもどかしげに伊角のひざが動く。
「・・・・・・・・やぁ・・・・・ああ・・・っ。」
責めるような喘ぎをされる。
縋っている手に力が入っている。



伊角が自分で下ろしたファスナーから片手を忍ばせた。
トランクスの上から撫で上げる。
「・・あ・っ・・。」
指を伊角自身に絡めた。軽く触れただけなのに高めの声をあげた。
強い刺激は未だに与えずに、ゆっくり上から下まで往復させた。
吐き出される息に伊角の意識が溶けていくのがわかる。
唇に触れてたときと同じように、食むように首筋を伝い鎖骨から伊角の胸の突起にたどり着く。
押し付けるようにして唇をあてた。
舌で突起を弱めに刺激を与え、それをゆっくり繰り返す。

「・・ソレ・・は・・、恥かしいから・いつ・・も・やめろっ・・・って・・・・。」
「言ってるけど、ヤメテあげない。」

ココ、喜んでるぜ?制しようとした腕を床に戻した。
女の子にするような刺激は伊角は羞恥心を誘う。
感じるくせにもともと余りやらせてくれない。
「あっ・・・っ、・・・・あっ・・。」
いつもより長く口に含んでくちゅくちゅ弄る。
左手も唾液で濡らして、くすぐるように押し付けた。
いつも、あたえられない刺激に伊角の身体が淫らに揺れる。
「和・・やぁ・・っ・・・」
名前を呼ばれて興奮した。
制する声とは違う、自分を求める声が漏らされる。
「っあ・あっ―――――っっ」
床についていた手は制するためにもう一度上がることなく、そのまま床にある。
恥かしいと思う意識の先にある深い快楽が欲しくて、伊角は止められなかった。
全身が快感に震え、和谷の愛撫を受け入れている。
「・・・んっ・、・・・。」
与えられていた刺激に溶けた伊角を壁にまた押し付けた。
邪魔な綿パンとトランクスをはらってゆく。
そして、


・・伊角に足を開かせた。


濡れている伊角自身とその最奥がひくひくと疼いているのが露わになる。
脱衣所のオレンジの電球はその伊角の秘部をイヤらしく照らした。
伊角は荒い息を詰めるように呼吸して、潤んだ目は欲情を隠せないでいる。
両の手は床の上で強く握られていて、咎めずにソレを見せ続けさせていた。
乱れた髪から、身体中の痕をたどって、開かせた足の間まで、舐めるように見下ろした。

「伊角さん。」
目の前の、いつもきっちりしているはずの目の前の好きな人が、淫らに足を開いて、この行為を許してくれている。
軽く伊角に口づけた。
「・・・、・・たっぷり愛してあげる。」


「・・あっっ・・・・・・・。」
くちゅ、っと伊角自身の側面を食んだ。
観賞されたソレは恥かしさとその官能でより堅さを増していた。
下から上までゆっくりなぞるように舌で往復し、伊角の喘ぐところを探す。
くちゅくちゅと淫らな音が響いた。
そのたびに追い詰められた声が切れ切れに漏れる。
「ア・・ッああ・・・ッ・・和谷ああ。」
すでに限界が近い伊角は溝を舐めただけで体が高くはねた。
「ああっ・・・やっ・、待・・・って!!。」
無視して、伊角自身を口で包んだ。
悲鳴があがる。
自分の欲情のまま伊角自身を責めたてた。
余る唾液を手に移して秘部へ運ぶ。
グチャ、と音をさせて秘部が唾液で濡らされた。手を軽く当てただけなのに泣き声に近い声で喘がれる。
そのまま指の腹で浅いところを押さえつけるようにかきまわした。
「・・・もう・・だめ・・・。・・・・・・・おか・・・しく、なりそっ・・う・・・・っっ・・・。」
パニックを起こしたときのような声があがる。
身体が壁からずり落ちて、頭をのけぞらせて快楽から逃げようとした。
「ア・・・あ・・ああっっ!!。」
「ココ・・、・・気持ちイ?」
同じところを小刻みに振動させる。そんな道具が在るけど、今ココに使ってあげたい。
「あっああ・・・やぁ―――・・っっ、」
くちゅくちゅと淫らな音を立てて伊角の快感を追い詰めていく。
「はぁぁあ・・・・・・・・ん・・」
伊角の腰が快楽に合わせて艶かしく動いた。
「・・・・もっと、アゲルよ。」
「・・・・・・・――アッ・・・っ・・」
腰を持ち上げて、指で与えてたことと同じくらいの強さでソコを舌で嬲りはじめた。
唾液でぐちゅぐちゅとと汚い音がなる。
「あああっっ――――っっ!!。和・・やあっっ――――っっ」
伊角は顔を仰のかせ快絶に呑み込まれた。もっと欲しくて両足を限界まで開いて、揺らす。
「・・・出ッ・・・、・・・・・・っ。」
その刺激で限界まで達していた、伊角自身から白い液が溢れた。






頬にかかった白い液を指で拭って舐めた。
「・・好き・・だよ伊角さん。」
伊角自身の放ったもので秘部は濡れていた。和谷の指で十分に解されたソコはいつでも繋がれられる。
ソコを弄っている右手そのままに伊角にキスした。
放った熱の余韻が伊角に残っていて、与えられている下肢の刺激に重なり、伊角が辛そうにしている。
手の動きと同じように伊角の口内をなめまわした。
「好き・・・その髪も、顔も身体も、全部好き。」
耳元でいつも、何度も言った言葉を吐く。
どれだけの思い込めて好きだって言っているか伝わるなら、何度でも言う。
「・・・・・愛してるよ。」
伊角がその言葉に反応してか首に腕を回してきて口づけをしてきた。
差し出された舌が口内を探ってくる。
伊角の舌先と自分のを絡めてキスに応え、何度も食んだ。

それが答えだと思い込んだ。
それでも、嬉しかった。



熱い呼吸が何かを紡ぐ。
「・・・、・・・い・・・。」
「伊角・・さん?」
伊角が胸に頬を押しあてて、縋った。
喉の奥から、喘ぐように訴えてくる。

「・・・和谷、・・お願・・、い・・・・」
「伊・す・・・・っ」


「・・・もっとっ、・・・、・・・ぐちゃぐちゃに・・、・・して、オレ・・の・・こと・・。」









意識が、白濁 した。









身体には床に打ち付けた痕も残るほどを掻き抱いた。
ベッドだったら痛い思いさせなくて良かったかもしれないけど、自分にそんな余裕はなかった。
ただ自分がやりやすいいからダイニングの方の移っただけで、
そのまま、抜かずに2回放った。

このまま奈落に落ちてもいい。そう思った。

ただ、すべてを忘れてずっと肌を重ねていたかった。








「・・・痛い?」
お湯を沸かしなおして、二人で湯船につかった。
荒い息の中、好きとごめんを何度も言ったような気がする。
「・・うん。平気。」
擦った伊角の肩が赤くなっていた。
夏だし、ぬるめにお湯を沸かしたけど、しみないわけがない。
どうしてこう、意識ぶっ飛ぶんだろとか、子供じみてるとか思ってしまう。
なんとなくうなだれた気分になってくる。
自分だけ気持ちよくなって動すんだよ、とか、ちゃんと伊角さんも気持ちよかったかなとか。
「・・和谷。」
すう・・っと、伊角が寄り添ってきた。
伊角の息づかいが解るほど唇が耳元そばに近寄って、肩に寄りかかってくる。
その動きで湯船からお湯が波立って溢れた。
「・・いす・・」
「・・・・もう少ししたら出ようか。」
「・・あ・・、ああ・・。」
・・流されたように、返事をする。
伊角は目を閉じて、落ち着いた様子でただ傍に寄り添っていた。


そっと、腕を伸ばして、抱きしめる。


伊角はそのまま気持ちよさそうに自分の腕の中にいた。

それだけで、それがただ愛おしくて、
守りたかった。



この時を






END




なんかくらい話に。
そもそもなんで伊角さんは和谷を誘ったんでしょう。
そんなのもわからないまま最初から突入してしまいました。
だってもともとは日記に書いてたのをやばすぎて小説にしたものだから脈絡なんて・・・(爆)。

だってオンリーにいけなかったし(TT)、エロいワヤスミが読みたかったので自分で書いて見ました。
自給自足。


(><);