0.1b
「(あ、・・・。)」
この路線は複雑で急行に乗ればいいものの間違えて各駅に乗ってしまった。
だから4駅先で急行に乗り換える予定だったのだけど、隣の伊角さんが寝てしまっている。
もう、後一駅で乗り換えられるのだが。
「(起こすのかわいそうだしな・・・。)」
数学の宿題を夜中の3時までやっていたというのだ。
昨日今日と連休で、昨日は院生研修で、今日は碁会所めぐりする約束を俺としていたので院生研修後、終らせたらしい。
俺だったらありえない。
律儀というか、おかげで俺も、勉強をよく見てもらって助かってるのだけど。
「(いいや、このまま各駅で、)」
その分伊角さんといられるし。
あれからずっと好きで、叶わない事も解ってしまってても好きで。
自分でも馬鹿みたいだと思うけど、新しい恋なんてしない。
できない。
俺このままずっと一人なのかな、なんて思うけど、
ずっと碁を打ってればこの人と会えるんだからいい。
告白したのに何も変わらないままでいるのだけでもありがたいって思う。
「え・・・・・。」
一瞬にして俺は耳まで赤くなってうつむいた。
寝てしまった直後そうなんないかなーと期待はしたけど、
実際そうなるとどうしたらいいのかわからなくなった。
退かした方がいいの、うれしいやら、髪に使っているシャンプーの香りにドキドキして、頭の中がぐるぐるの状態になる。
伊角さんが自分の方に寄りかかってきたのだ。
俺のほうが身長が低いから電車がゆれるたびに、肩がずれてきたんだろう。
「(・・ど・・どうしよう。)」
さすがに周りの目が気になる。伊角さんもこのままだと可哀想かもしれない。
でも、
「(すっげ・・髪、やわらかい。)」
このまま髪に口付けて、首に跡を残したい衝動に駆られた。
むしろこのままどこかホテルに連れ込んで押し倒したくなってきた。
先日みんなと旅行に行ったばっかりで、キスの余韻がそのまま残っている。
暴れまわってたけど伊角さんの浴衣姿やら、裸だって鮮明に頭の中に残っている。
なんかもう思考に理性がきかない。
「ん・・。」
浅い眠りのせいか鼻から抜ける甘いかすかな声がする。
ほとんど、とどめだ。
今日は伊角さんに借りる本があったから鞄を持ってきているので、その鞄でかくれているけど、俺の下半身はその思考のまま、立ってしまって萎えそうも無い。
「(あーもうー・・・。池袋ついたらコレ、トイレ行かなきゃな。)」
おもいっきり情けない。
無防備な伊角さんにも、あんまりだよって心の中でののしる。
今日は寝る前にもう1回めちゃめちゃ伊角さん犯して抜いてやろうって、ほとんど逆恨みに近いが思った。
「(俺の頭、絶対おかしーぜ・・まったく・・。)」
周りの目もあるし伊角さんを肩から退かしてあげようと思ったけど、もったいなくって俺も寝た振りしてしまおうって思った。
いつも10センチくらいの近い距離にいるけれど、こんなに近づける機会なんて、一生かけてもそう無いから。
かすかな罪悪感を抱えながら、俺も寝やすい位置に体をずらして伊角さんに寄りかかった。
上りだからそれほど混んでいないし、もう、人の目なんかどうでもいい。
いつか、伊角さんを抱きしめて眠れたらどんなに幸せだろうって、
泣きたくなる気持ちで、眠った。
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0.1メートルは10センチ。
・・ですよね。
なんか秋イラストかいていたんだけど、書きたくなった。プロット。
某サイトさんの後ろから伊角さんを背中から抱きしめている絵とそれについてた和谷の台詞が切なくって、こういうの書きたいよーーーとか思ってカリカリみたいな。影響されやす過ぎ。あ、でも某サイト様の絵とはまったく無関係でちゃんと書いてますから!(汗)。あくまで雰囲気を!!。
もー漫画にしている時間無いので勢いでへたへた小説に。電車描くのむりだし!。(←頑張れよ)
プラトニック和谷。
大好物です。