山 門

 

お寺の山門です。 正面から見ると普通に見えます。(笑)しかし・・・

塀の所に黒いものが二つ縦に並んでいるのが見えますか?実はインターフォンなのです。車椅子の方でも使いやすいようにしました。また、視覚障害者の為に誘導ブロックも施してあります。 歩道との境目は、当然段差はつけてはいませんが、一部に視覚障害者(白杖使用者)と車椅子使用者が譲り合える段差(2センチ)をつけています。また、弱視の方にも解るようにと歩道と反対色の部材を使いました。まだこれでも充分ではないのですよね〜。とにかく物理的な障害物はなるだけ取り除いたつもりです。

 

斜め上からの山門です。 写真を見ても解りにくいのですが、扉はコルテン鋼板と銅で創られています。長年の歳月を経ることで赤錆びと緑青が浮き、いい味が出るようになっています。言ってみれば時間とともに完成に近づく長期構想の芸術作品でしょうか。

 また、外界から聖域への入口なので、従来のような精神的に圧迫のある防御の役割をする扉(門)だけにはしたくありませんでした。

制作者は、山本 英行さんで、愛知で活躍中の芸術作家です。他にも、お寺の所々に不思議なモノ?!を制作していただきました。(感謝)