え〜、ここは最近あった事やら以前にあった出来事なんかを思いつくままアップしてあります。


中外日報(宗教誌)の記事から。(1998/05/31 

ごぞんじですか?やさしさマーク。(^^)1999/06/23 


  ◎「やさしい建物目指し-本堂書院起工式営む-」/ 中外日報(1997/05/31)

 「名古屋中村区道下町の浄土宗光明寺(和田文穏住職)は、長年の懸案であった本堂並びに書院を新築することとなり、二十三日午前十時から起工式を執り行った。建築委員会はじめ檀信徒代表。工事関係者ら約四十人が参列した。同寺では、本堂・書院が近年老朽化が激しくなってきたことから再建新築を発願。平成二年総代会で承認されたことを受けて、五年に入って檀信徒の中から建築委員会を結成し、事業計画を推進することとなった。設計管理を名古屋市中村区の菅野企画設計(菅野良司代表)、施行を愛知県一宮市の中村建設(株)(中村 進社長)が担当することに決まった。新築される本堂・書院は、延べ床面積約二百坪。鉄筋コンクリート造り、二階建て。一階が本堂・書院、展示室、中庭。二階が経蔵、客間、控え室となる。中でも本堂は、旧来の寺院建築の枠を打ち破った斬新な設計。円形の本堂とし、二階部分まで六メートルの吹き抜け構造となる。内部は、床の段差をなくしたバリアフリーとし、隅々にまで手摺りを配し、高齢者や障害者に優しい建物を目指す。一方書院は、内部を木造とし、土壁を使うなど伝統的な木造の良さを取り入れていく。

・・・中略・・・・

式典では、最初に三輪副委員長が「これから一年間、一致協力して完成をめざしたい。幸い展望のある将来に目を向けていくことができるので楽しみであります。」、菅野代表が「住職様の独創的なお考えをお聞きし、楽しみな工事ができることに感謝しております。形にして行くのが難しい面もありますので、より一層のご支援をお願いいたします。」、中村建設の後藤専務が「社を挙げて、品質と安全に心配りしながら、工事を進めてまいりたい。」とそれぞれ挨拶した。和田住職は「新本堂はこれまでと形は変わりますが、中身(本質)は同じです。高齢者の方をはじめ全ての人に優しい建物にして行きたいと考えました。各地の寺院を見せていただき、またパソコン通信を使って、できるだけ多くの人の声を聞き、みんなが望む寺院とは何か?を求めて設計をお願いしました。将来の寺院のあり方に一石を投じることができればと思っております。」と述べた。」  以上掲載文

この様な起工式の記事が宗教紙に掲載されました。もうだいぶん前の事ですが、このときまではほんとに出来るだろうか?!とすごく不安だったのです。起工式の当日は「やっと此処までこぎつけた、もう大丈夫だ・・」と言うのが本音で計画の大半が済んだような気分でした。(^^; どこでもそうでしょうが、すんなりと此処まで来たわけでなく、建築様式の事もさながら予算面での事も頭を悩ませましたから・・・でも、なんとかクリアして来たから当日はホッとしたのでしょう。

特に勧募の時期にバブルがはじけ飛んだ時から思うように建築費が集められないときは焦りました。夜も寝れない日もありましたし、当然?!の事ながら胃腸にも影響があったのか、しばらく薬のお世話にもなってましたね〜。(汗)いまから考えると、なるようにしかならない、なんで焦るのか、と軽く考えられるのですが・・・無理ですよね。まだ中外さんには対談の記事やらなんやら、いっぱい載せてもらってます。っていっても業界誌だからね〜。(汗)  Bhozu //news-meny//


◎ごぞんじですか?やさしさマーク。(^^)  (1999/06/23)

実はちょっと前にやさしさマークの標示板交付申請書を名古屋市長宛(民生局の障害福祉部障害施設課)に出していたのですが、基準に適合したので當山に今日正式に標示板が交付されました。

<<やさしさマーク>> 

●やさしさマークってなに?

名古屋市では誰もが安心して快適に利用できるような整備が進んだお店や施設に対し、申請に基づいて「やさしさマーク」を交付しています。(整備例:段差のない出入口、エレベーター、手すりのある階段、車いすを使用する方や親子連れの方にも使いやすいトイレ等)設備上の使いやすさとあわせて、利用者の案内やお手伝いといった配慮、つまり人のやさしさも推進していくことを目指しています。このマークは、建物の入り口付近や案内カウンターなどに表示されています。

●対象となる建物は・・

「福祉のまちづくりのための建築設備要綱」で定める福祉環境整備基準を満たした新設及び既設の建築物で障害者対応エレベーター(不特定多数が利用する部分が2階以上の建築物のみ)と車いす使用者対応トイレを設置しているもの。

●交付を受けるには・・

標示板交付申請書等の提出(建築主等による申請が、必要となります) → 現地調査(現地調査のうえ、基準に適合した建築物にマークを交付します。) → 交付

というような事をパンフレットには書いてあります。以前より何となくこのマークを見かけるのでなんだろう?と思っていました。それが少し前に”ウェルフェア99”の会場で名古屋市民生局のエリアを見つけ、何気なくそこの担当の方と「実はばりふり寺院を造ったんですよ・・」と話したところ「このマークはご存じですか?・・それじゃ、一度伺っても宜しいですか?」との事で申請に至ったのです。

名古屋市では建物を立てる前にも「福祉都市環境整備推進資金融資制度」と言うのがあって、人にやさしい建物づくりを応援しているみたいです。詳しい問い合わせ先は名古屋市民生局障害福祉部障害施設課です。(う〜ん、長い名称だ・・)

もっとも建築の前にそれなりの資料を用意し取りかかっていたので、現地調査での細かい寸法などはまったく問題なく済ませることができ、すぐに申請・標示板交付に至りました。でも、何にも特別なことをしたわけではないのですよね。ちょっと寸法を広くとったり、設備機器を少し変え、誰にでも使える建物を造っただけです。このやさしさマークを手にした時、ふと近い将来にこの標示板を交付される基準が当然の事として建築基準法組み込まれると良いな〜、とか、もっと先の世の中ではこのような制度やマークがあった事が不思議に思われるようになっていればな〜、と思いました。当然「バリアフリー」という言葉も化石になっていることも願います。(爆)Bhozu //news_menu//


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