玄 関
お寺の玄関らしくない玄関です。自動ドアーになっており段差もありません。インターフォンも山門と同じように二カ所(上下)に付けました。扉はガラスとガラスの間に和紙を挟み込んでいるので、夜は全体がほんわかと提灯のように明るいです。足下もこれで充分な光量を取れるので安心です。最初は自動ドアーなんて贅沢品だと思っていましたが、この建物を造るにあたってバリアフリーってなんだろう?ユニバーサルって?と考え、いろいろな障碍をもつ方の立場に立つとき誰もが当初考えていた本来の使用目的と違った面が見えるようになりました。防犯カメラにしても、防犯とネーミングされてはいますが、難聴の方や聾唖者にとっては訪れたことを知らせる為には必要なモノであり、本来の写される(誰かの存在を知る)のではなく写させる(自分の存在を知らせる)という全く反対の用途があるのを知りました。
また、山門から此処まで誘導ブロックが続いておりインターフォンまで行き着きます。玄関の内部は、高齢者用に上がり口を低く取ってあり手すりを付けていますが、それも足が上がらない方には腰掛けて上がれるように一カ所に膝の高さまでの段差をつけています。他には、足下のタイルも滑りにくい材質を選びました。
お寺の玄関らしくない玄関と言いましたが、私はとっても気に入っています。