memorandum
・ペーランダの五人の預言者について:
ペーランダPelandaとカルマニアCarmania、カルマニアとルナー信仰の関係は非常に錯綜していて、訳していて混乱しそうになります。今まで読んだ文献から類推して、簡単に纏めてみると:
預言者以前:
ウェンダリアWendaria五山の信仰、テュロス(ロウドリル)、エンテコス(デンダーラ)等。北から水の民が来寇。おそらく、後にテュロスあるいはその父親の殺害。(火の山の噴火)南から牛(バイソス)を崇める蛮族が到来
敵:青い民の王オローニン、歩兵の王ダクスダリウス
預言者イドモンIdomon:
「神代」最古の預言者、「啓発」(この国が本拠地?)と山の神ジェルノティウス(ラーショランRashoranの化身)率いる「七人の高き神々」をペーランダの民に教える。テュロスとジェルノティアの息子である。
敵:魔道師ヤー=ガンYarGan・アルガヌムArganumとも呼ばれ、ケンデソスKendesosに歴史上初めて定住的都市を作り、ダラ・ハッパのウルヴァイリヌス皇帝(アナクシアル皇朝)と交戦した。
預言者レンダーシュLendarsh:
「曙」の預言者。巫女ディヴェーリアと協力して、「青い民」の首領、魔道師ヤー=ガンYarGan(ToRM#13に記述)を倒し、テュロスとエンテコスの帰還を齎した。ダクスダリウス、ナーサの信仰を退ける。ダラ・ハッパのジェナロング皇朝と親族もしくは友好的?カリコスの子孫
敵:ドラストール光の帝国、スポル暗黒帝国
預言者アガデーロスAgadelos:
スポル帝国Spolite Empire暗黒の預言者。会う全ての神や人から恐怖を引き出した。ゲーラGerra(苦痛の女神)、ガン・エストローGanEstoro(蝿の王)、エンシールEnthyr、ヤー・ガン、デルドロームスDerdromus(怪物の男)など、暗黒と恐怖の神々の信仰を広める。
敵:ドラストール&ダラ・ハッパ、サイランティール軍
預言者カルマノスCarmanos:
サロンダーSironder(サイランティール)と湖の女神の息子。アーカットの教えを用いて、唯一神信仰と土着神信仰を習合。二元論。最高神は元のペーランダ太陽神イドヴァヌス、悪の主神はスポル暗黒帝国の神、ガネサタルス(ガン・エストロー)
敵:EWF、ダラ=ハッパ、神知者、ロスカルム、赤の女神
預言者?ルフェルザRufelza(ヴァレーレ・アッディValare Addi、アロニウス・ジャランティールArronius
Jaranthir):
ルナー信仰がカルマニア教会に対立するものでない事を証明。この新しい信仰で、変転する月ルフェルザ(赤の月)は古代神のエンテコス、ナーサ、ゲーラ、ジェルノティウスと関連付けられた。
敵:シェン=セレリス
・ペーランダ表意文字の表記について
「エンテコスの物語」によると、どうやらペーランダ文字は一文字で漢字のように、複数の音と意味を内包しているようです。たとえば、小文字と大文字の連結、GlorOranorやUlEria(!この二つの語の意味はおそらくは)など、そしてYarGanは本来それぞれ二文字で書かれていたらしい。「物語」の著者であるエギ(赤の月に住む半神)、ダラ・ハッパ人のヴァレーレはこれらの単語全てをダラ・ハッパの表音文字(アルファベット)で表記したので、こうなったのでしょう。
・フロナラコーとマラキヌスについて
難しいグレッグ・スタフォードの説明がENCLOSURE1の後ろに書いてあります。Sol
Niger の解析と説明によると、
魔道は世界の論理的解析によって導かれる技術力である。しかし、ヴァデル?の裏切り以後、論理の理想的世界と人間の現実的世界は二つに分かたれ、理解できないものが間に入ってきた。後の神知者の「見えざる神」を生み出す礎となった「論理を超えた論理」の概念はブリソス人と他のマルキオン信者の分裂を引き起こした。マルキオンはまた、魔道を教えた文化英雄でもある。
マルキオンはゆえに「神ならぬ神」であり、神聖でありながら神聖でない存在で、現実世界のキリスト教徒の三位一体と同じく論理を超越している。神知者はこの理屈を悪用して「信仰ならぬ信仰」の体系を作り出し、自分達の物質的欲求を満たすために用いた。
カルマニア人はこの神知者の論理に反発した形で教義と魔道体系を打ち立てた。(彼らはすでにマルキオンがブリソスとセシュネラの過去に存在した人格であるという面、アスペクトを忘れているか、もはや重要視していない。)それによると、神知者達の信じる預言者は、実はフロナラコー、物質世界(のみ)の創造者であり、精神的には盲目である。(グノーシス主義的)
カルマノスはこの考えを更に発展させて、ガネサタルスとイドヴァヌスの二元論を打ち立てた。そしてマラキヌスは真の預言者であり、フロナラコーは偽の預言者であるとした。それと反対に、ルナーの教義は善と悪を同時に内包することを許し、神知者とカルマニア人の対立という概念は無意味なものに今日ではなっている。しかし、論理と非論理、精神と肉体、善と悪という対立事項の推移が今となっては無意味といって良い分裂をマルキオン教徒の間に形作っている。
なんだかよくわからないですけれど、どうやらこれで納得するべきでしょうか?
・「緑の時代」について
「エンテコスの物語」は、太陽の時代以前を主に取り扱っています。これには神話的存在と物質的存在の二つの創造神話が含まれており、非常に複雑です。
神話的女神達:
(大母神)グロル=オラノールGlorOranor、マ=エルソールMaElsor、エス=エルソルEthElsorそしてエンテコスEntekos?
(五人の種族の祖母)アルクAlk、アーディAddi、ベセーダBeseda、ベン=ベングBenBeng、ファ=エルソールFaElsor
(指の女神達)七人いて、特有の手の指の形で信仰を表す。
物質的神々:
ヴィ=サル=ダランViSaruDaran:絵描きにして火山の主
丸太の民:最後の良い民、「三つの過ち(自尊心、戦い、疎外の到来)」で理想的緑の時代は終わる。
そして挿話として、ヴァレーレが探索の途中で出会う人物や精霊達との話が挟まっています。出来る限りわかり辛く書いてあるように思えるんですが(笑)
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