グローランサの気候と航海ルート

これらの記事の多くは「グローランサ古の秘密」およびWork in Progress:Missinglandに準拠しています。


2002年3月2日

貴方が書かれた「グローランサの気象」についてですが、以下の「事実」がどれだけ対応しているかはよくわかりません。問題はグローランサの循環。天蓋、ブラスタロス(無風圏)、ブラスタロスから発するオーランスの風の向き、マガスタの渦、スラマックの流れ(世界の外周の大河)の関連ですね。グローランサの三十年間の歴史で、これは非常に多重的なものと化していますので。


天蓋Firmament:

「グローランサ:古の秘密」およびGlorious ReAscent of Yelm、Book of Drastic Resolution: Praxに記述。また以下のページには最新の情報が載っています。
http://www.glorantha.com/greg/q-and-a/stellar-faq.html
上から見て反時計回りなので、グローランサの住民は一日かけて天蓋が時計回りに一周するのを毎晩見ていることになります。ただし「オーランスの輪」はあくまで逆に回転します。天蓋の傾斜の動きによって夏に南の「パマールトの槍」の星座が姿を現し、冬は北の「ヴァリンドの宮殿」が姿を見せます。
ブラスタロスBrastalosもしくは無風圏:

「グローランサ:古の秘密」およびMissing Landsに記述。上から見て反時計回りにマガスタの渦の周りを移動。帰郷洋の周辺を一年かけて巡回する風のない区域で、ここからオーランスの世界を吹き荒れる嵐が生まれ、離れるほど風は強くなります。(これは現実世界の物理では説明できません。)季節によってブラスタロスは変化し、オーランスがもっとも強大な嵐の季に最小になります。
オーランスOrlanthもしくはウォーラスWorlath:

「グローランサ:古の秘密」およびMissing Landsに記述。上から見てブラスタロスの周りを時計回りに吹く風。この中心は上述の通り移動し、嵐の季にオーランスの風は最強になります。理論的には無限遠ではオーランスの風の強さは無限の強さです。詳しくは以下の航海についての記述を参照してください。
マガスタの渦Magasta's Pool:

ジェナーテラセット:グローランサブック及びMissing Landsに記述。上から見て反時計回りに水を地界へと吸い込む穴。これの起源についての神話とそれにまつわる秘密はグローランサの神秘の多くを占めていると言っても過言ではありません。世界の外周から水を吸い込んでいるため、合理的に考えればグローランサの水はどんどん少なくなるはずなのですが、「外側」におそらくスティクスから水が昇ってくるところがいくつかあるのでしょう。(もしくは魔術的に水が増えているのか)
スラマックの流れSramak or Sramake:

ジェナーテラセット:グローランサブック及びMissing Landsに記述。上から見て反時計回りに回転する世界の外側を巡る蛇/河/海。「海の父」ザーラマーカの肉体であると考えられています。つまりこの流れはたとえばヴィゼラでは南から北に流れ、アルティネラでは東から西に流れます。



基本は反時計回りで、不良のオーランスだけがつむじ曲がり(笑)に逆に回転すると
憶えておくとよいのでは?


2002年3月11日


開洋の後の航海の数の急激な増加は、採算を度外視して、十字軍のように宗教的な意味で行っているのかもしれません。この点レコンキスタ後のスペインと同じなのかも。(もちろん鏡の海の広さは地中海にはとても及びませんが。)以下の記述で平均的なグローランサの船の速度を計算してください。おそらくグレッグはこの計算でハレックとアーグラスの航海のキャンペーンをやったのでしょう。帰郷洋を時計回りに回るルートについては「ドラゴンパス年代記」の「アーグラスのサガ」に書かれています。)




グローランサの交易ルート

貴方もご存知の通り、新年の前の「嵐の季」にブラスタロスは最小になります。その
後、春にブラスタロスはClearburstをおこない、徐々に大きくなっていきます。そし
て帰郷洋を横切って西に向かう秋のはじめに最大になり、ルアーセラで折り返してふ
たたび小さくなっていくのです。

破滅の流れDoom Current or Killer Current:
マガスタの渦へと直行する極めて強力な潮の流れです。
(グローランサではしばしば起こることですが、ただの流れというより蛇や龍と表現した方が良いと思います。)
これに捕まるとウェアタグ人の龍船や英雄探索を行っている船などをのぞいて、
難破もしくは破滅が待っているので、こう呼ばれています。季節によって現れたり消えたりします。(後述)
セレラザムSerelazam(テレオス、ローラル間を南東から渦へ)、
セドラザムSedlazam(テレオス、クラロレラ間を北東から渦へ)、
そしてデネストラザムDenestlazam(セシュネラ、ジルステラ間を西から渦へ)
があります。

「聖祝期」
春に無風圏はClearburstをおこない、徐々に大きくなっていく。
「危険な帆走」:ジルステラ、セシュネラ間を往復。聖祝期の直前に「破滅の流れ」がとぎれているのでその間を縫う。(七日)
「海の季」

新年には全世界で波が静まる。その後、バンザ海などから「破滅の流れ」。全体的に破滅の流れが強力。
・セシュネラからハンドラ、五日間。ハンドラからケタエラ、四日間。ケタエラからテシュノス、六日間。
「安全なる道」:ジェナーテラからテレオスへ(七日間)。Clearburstの前だと安全。
「追い風の帆走」:「破滅の流れ」が始まる前にハラガラへ。(十日以上)。
「火の季」

テレオスが無風帯に入る。ウーマセラに南風。西ジェナーテラに北東風。無風圏の中を破滅の流れが進む。デネストラザムはない。
・クラロレラからヴァルカロー諸島へ(六日間)。さらにハラガラへ(五日間)。
・ジルステラからセシュネラへ、風に恵まれて七日間。(この時期、破滅の流れが途切れる。)
・フォンリットからクマンク諸島へ(四日)。
「東方への漕ぎ出し」:マスロの民がブラスタロスの間に漕いでテレオスなどへ往復(片道十日)。

「地の季」

風は最弱。徐々に無風圏が小さくなっていく。ヴォルメインは台風の季節。ヴィセラは自前の風の神々(テレレモTeleremoなど)がこの地方を守護。セレラザムとセドラザムが消える。
「北への帆走」:フォンリットの船などがクマンク(四日)、ジルステラ(六日)経由でセシュネラへ。(七日)無風圏と「破滅の流れ」デネストラザム双方を避けてい
く。
・その他、クラロレラからハラガラ、十一日。クラロレラからテレオス(九日)、そしてオンラクスまで(六日)。さらにエラムルまで(三日)。エラムルからフォンリットまで(四日)。

「闇の季」

東ジェナーテラ全域で台風。ヴァリンド氷河から氷雪。ヴォルメインは台風の季節。ヴィセラは自前の風の神々(テレレモなど)がこの地方を守護。パマールテラはフォンリットに台風。コーサーにケラーンの風。破滅の流れはない。
・セシュネラからジルステラへ(七日)。
「無謀なる帆走」もしくは「英雄の帆走」:セシュネラからマガスタの渦ぎりぎりを通って、南東にノロスからエラムルまで十二日。ものすごく危険な航路。

「嵐の季」

全世界で台風。破滅の流れはない。この時期航海を行うのはヴァデル人、ウェアタグ人と英雄のみ。
・(なし)

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