バーバままさんと
国際子ども図書館へ行こうプチオフ会レポート


参 加 者: バーバまま様(&末娘様)、セージュ様、くら様、斑猫様、みちる様、ヨシ様、yui様、八方美人男(順不同)


◆◆ 「だれか遊んでくれない?」 ◆◆

 すべてのはじまりは、そんな一言からだった・・・。

 時は2004年6月6日、サイト「独立幻野党」のフリップ村上さんの主催したオフ会のお誘いを受けて、無事に終わった次の日のこと。掲示板でも「昨日は楽しかったですね」というあいさつが飛び交い、まだその余韻も覚めやらぬなか、バーバままさんの「だれか遊んでくれない?」発言が飛び込んできた。

 どうやらバーバままさん、現在東京に住んでいる次女さんの引っ越しの手伝い、ということで、6月末から7月はじめにかけて上京する予定らしい。この引っ越しが終わると、当分のあいだ上京の口実がなくなるし、せっかくだからみんなとお会いしたいわぁ、ということなので、私が音頭取りとなって急遽プチオフ会を企画することにした。

 児童作家でもいらっしゃるバーバままさんのオフ会にふさわしい場所、ということで、行き先は上野の「国際子ども図書館」に決まったものの、バーバままさんの都合の良い日は6月26日の土曜日。世間では月末、しかも「半期末」ということで、会社勤めの方々は何かと忙しい時期。なかなか思うように人数が集まらない。「まあ、プチオフだから」と言い訳しつつも、「せめてバーバままさんと仲の良いセージュさんだけでも出席の確約を取りつけなければ」とはたらきかけたりしていたのだが、終わってみれば私も含めて参加者は8名。もはや「プチオフ」ではないという流行語まがいの発言まで飛び出すことに相成った。

◆◆ 当日の個人的ハプニングを経て、集合 ◆◆

 というわけで、オフ会当日、今回ははじめてオフ会に出席するという方もいらっしゃるので、目印となっている私は少し早めに集合場所に行かなくては・・・と思っていた矢先、突如携帯電話が鳴る。しかも相手は会社から。システムのトラブルが発生したので急遽会社に来てほしい、とのこと。

 マジっすか!? なぜ、よりによってこの日、この時間に、そんなトラブルが発生するのか? 頭の中に「マーフィーの法則」という言葉を思い浮かべながら、まだ時間的余裕はあるので会社に駆けつける。とりあえず「何が起こって」「何が原因で」「今すぐにすべきことは何なのか」ということだけをはっきりさせ、無理を言って退社させてもらうことにする(もちろん、その次の日にふたたび会社に呼び出され、かなり長い時間拘束されたのは言うまでもない・・・)。

 けっきょくまともな昼食もとりそこねた私は、なんとか集合時間の20分前に到着。たいして美味そうでもない駅構内の店で買ったサンドイッチをジュースで飲み込んでいるところに、まずくらさんがご到着。つづいて、今回は私にだけ「遅れて参加」表明をしてくださったyuiさんが早々にご到着。どうやら昨日のうちに仕事を切り上げてきたそうだ。ご苦労をおかけしました。
 それからセージュさん、バーバままさん、ヨシさんと次々とご到着。「背の高いお兄さん」のフレーズで何かと噂になっていたセージュさんは、本当に背が高い方で(190センチちょっとあるそうです)、「じゃあとりあえず2mくらいの人を探せばOKですね」という冗談がほとんど冗談ではない、ということが証明された。そして今回主役のバーバままさんは、末娘さんのお連れしてのご登場。引っ越しの荷物のひとつである「グイン・サーガ」100巻を読み始めてしまって、と語り出すバーバままさんに、本来の目的はちゃんとはたせるのだろうか、と余計な心配をしてしまったりする。ヨシさんはオフ会初参加。この集団に入り込むのは勇気が(笑)いるかと思ったが、バーバままさんがさりげなくフォローしてくれた。
 そしてみちるさんご到着。長くつづけていたサイトが休止状態になっていたので心配していたのだが、とてもお元気そうなので安心する。

 最後に斑猫さんがご到着になって、全員集合。「斑猫」を何と呼ぶべきなのか、ずっとわからないでいたのだが、当人に聞くと「いや、なんか慣れないんで(本名)でいいです」とちょっと照れくさそうな言葉。
 さて、本当なら自己紹介をしなければならないところなのだが、当日の、おそらく不快度指数100%は間違いないだろうと思われる気温と湿気の高さに頭をやられていたらしい私は、とにかく涼しいところに行きたいという一心で、「国際こども図書館」への移動をはじめてしまう(ちなみに言い訳をさせてもらえれば、突然の会社からの呼び出しでの冷や汗と、ほぼ屋外である集合場所で昼食をとったせいで、そのときの私はすでにすごい汗をかいていた)。上野公園を突っ切り、途中の広場で大道芸人のパフォーマンスを横目にしたり、突然の鳩の来襲に驚いたり、なぜか斑猫さんと著名人の死亡率の推移についてとか話していたりするうちに、目的地である「国際子ども図書館」に到着する。

◆◆ インドの児童文学&読書タイム ◆◆

 私は過去に二度、別の方の主催のオフ会で、「国際子ども図書館」に来たことがあった。「国際子ども図書館」は、1階が児童書などの閲覧室、2階が資料室、3階が展示会などを行なう場所、というふうに分かれている。今回も展示室では「蓮の花の知恵−インドの児童文学−」というタイトルで展示会を行なっていたので、まずはそこを見学することにする。

 インドの児童文学というと、なんだかあまり馴染みがないように思っていたのだが、たとえば「つきとうさぎ」や「ねずみのよめいり」など、日本でもよく知られているものも多く、またけっこう日本語訳されている本が多かったのも印象的だった。あと、自分の無知をさらけだすようなのだが、「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」も児童文学として扱われているのね。
 ただ、さすがに展示する物が集まらなかったらしく、展示の半分ほどはインドの文化や生活に関する展示だったのが、残念といえば残念だった。インドのサリーとかは綺麗だったけど。

 次に軽く自己紹介のあと、1階の閲覧室へ。ここは基本的に子どもたちのための閲覧室なのだが、なかに入るとレファレンスの方が礼儀正しく挨拶してくれる。良い人たちだ。子どもたちに混じって、私たちも本棚を巡りはじめる。
 前回もそうだったのだが、私はとりあえずどんな本があるのか、本棚をざっと眺めてみてから、それからあらためて本を選んでいく、という見方をする。自分でもなんというか、欲張りだなあと思うのだが、そんなわけで、なかなか読もうと思う本が決まらなかったりする。みんなはどうしているのだろうと、ふと周囲を見渡してみると、皆さんそれぞれの読書スタイル、本選別のやり方ですでに読書体勢。脇にいくつもの本を積んで一心に読みふける方、1冊選んでちょっと読んでみて、また本に戻して別の本に手をのばす方、あるいは熱心に(でも小さな声で)何かを話し込んでいる方々、そしてそれを見守る方・・・。陣取る場所も部屋中央の円形の座席に座る人もいれば、壁際の目立たない場所で本を読む人もいて、思いがけずそれぞれの個性がうかがえた瞬間だった。

 私も何冊かの本を読んだが、一番印象深かったのが東京堂出版の『トップランキング事典』という本。この本、国土の大きさや人口、建物の高さなど、およそあらゆる事物について体系だててランク付けしたデータブックなのだが、なかには警察組織や暴力団、はては戒名のランク付けまで載っていて、ただその着目点を追っていくだけでも楽しい本だった。たしかに、小さな子どもが調べものをするのに適した本ではあるのだが、みちるさんの「買って書評すべき」とのお言葉に、内心「そりゃちょっとキツいっス」と思ったのは内緒である(笑)。
 また、yuiさんが紹介してくれた『すうがく博物誌』も印象深かった。でも本当に印象深かったのは、まるで宝石でも見つけたかのように嬉しそうなyuiさんの表情だったりする。「国際こども図書館」だからこそ見つけられる本、というのもあると思った。

◆◆ アメ横を通って「酒亭じゅらく」へ ◆◆

 「国際子ども図書館」は午後五時で閉館。子どものための図書館だけに、閉館時間は早い。これから用事が入ってしまった、というみちるさんとはここでお別れとなり、残りの皆様をひきつれて、親睦会の場である「酒亭じゅらく」へ向かう。

 漫才師パペットマペットのこととか、幻のお酒アブサンのこととか、宮部みゆきがノベライズしたPS2のゲーム「ICO」のこととか話しながら歩く。交差点の信号待ちのさい、ふと映画館のほうを振り返ると、下のような看板に遭遇。



●ページが風でひらひらしている古書の看板

 「こんなときにこそデジカメを使うんですよ」というyuiさんのご指摘により撮影したのだが、古書店ということあって皆様の印象に深く残ったようだった(ちなみに、これが今回撮った唯一の写真だったりする)。

 「酒亭じゅらく」は高架下にあるお店で、ときどき上を電車が通過する音がうるさかったりする、ステキなお店だ。なんといっても「電気ブラン」がメニューにある。以前、この店で飲んだときに、調子に乗って頼んだあげく、アルコール度数40℃の威力に撃沈させられた経験をもつ乙な飲み物だ。ちなみに、今回この「電気ブラン」を頼むツワモノは、誰もいなかった・・・。

 ともあれ、好例の本交換(バーバままさん、くらさん、ありがとうございました)ののち、皆様、飲み物を片手に乾杯。

◆◆ けっきょくどんなおしゃべりをしたのか? ◆◆

 最初こそ、メニューを見ながら「店が赤字覚悟で出しているのは、『店長オススメ』の刺身」とか、セージュさんがお酒を飲めなくなった過去のエピソードとか、あたりさわりのない話をふっていたが、アルコールがすすむにつれて、当然のことながらその内容が濃い〜ものになっていく(笑)。以下に思いつくままに列挙。

「セカイ系」とは何か?
宇宙の話、センス・オブ・ワンダーの話。とくに小川一水の『第六大陸』とか民間ロケット打ち上げ成功とか。
今話題の映画の話。『下妻物語』とか『マッハ!!!!!!』とか。あとくらさんのこだわり(映画館でしか観ない)とか、私がだんだん親父に似て、映画を観ていると眠くなってくる話とか。
さらに映画の話。宮崎駿監督の作品について。セージュさんが「となりのトトロ」を何度も観させられた顛末や、くらさんの年間100本を超えるのではないか、という映画レビューの勢いの裏にあった苦労話とか、「親指」シリーズ、とくに「親指LOTR」の可能性とか。
宮部みゆきの作品について。とくに『火車』『理由』『蒲生邸事件』に関するそれぞれの評価の違いについて。
恩田陸の作品について。とくに『上と外』や、恩田陸の講演会に参加したセージュさんの話、『ライオンハート』に関する裏話とか。
yuiさんのサイトが10日間ほどサーバー不良でアクセスできなくなった経緯、およびパソコンに関するyuiさんのさまざまな苦労話について。ファイルの整理はたいへんだし、度重なるバージョンアップにもうついていけない!
さらにパソコンの話。サポートサービスの質のこととか、ビル・ブライソンの『ドーナツをくれる郵便局と消えゆくダイナー』のネタ(パソコンのCDロムホルダーをカップ置き場と間違えて使っていた)とか、フロッピーを「開いちゃった」話とか。
付箋の話。とくに、付箋のいっぱいついた本から、リアルの私が特定されちゃったという話とか。
本を選ぶときに基準となるもののこと。とくに、「メフィスト賞」や「本の雑誌」「本屋大賞」に関する話とか。
セージュさんのお好きな佐藤正午の話。とくに、当人がセージュさんのサイトを見ていたかもしれない、ということと、そこから得られたさまざまな教訓について。そしてタイムトラベルものの話についてとかも。


 ちなみに、最後に頼んだ「海鮮ぞうすい」は美味しかった。そして「海鮮って、具体的に何が入っているんですか」という問いかけに、ポスターの写真を見ながら途切れ途切れに答えてくれた店員さんも印象的でございました(笑)。

◆◆ 二次会、その後 ◆◆

 お茶を出されたことを「そろそろ終わり」というメッセージと受け取った一行は、とりあえず勘定をすませ、落ち着ける場所を求めて夜の上野を徘徊しはじめる。私的にはひとつ候補の店があったのだが、残念ながら満席状態(ああ、あの分厚いトーストケーキ・・・)。しょうがないので、近くの「ルノアール」に落ち着くことにする。

 なんというか、喫茶店で私が何を頼むのか、注目されているように思えるのは私の気のせいだろうか? そんなことを思いながらも、やっぱりケーキセット(クルミのタルト&アイスコーヒー)を頼んでしまうのは、もはや定説だったりする。

 ここでは場所的な問題もあって、大きくふたつのグループに分かれてしまった。斑猫さん、セージュさん、バーバままさんとその娘さんのグループが、何かを熱く語っているあいだ、ヨシさん、くらさん、yuiさん、私のグループで話題になっていたのは、だいたい以下のようなこと。

甘いものとか辛いものとかの話。とくにキムチの作り方、韓国人のキムチ専用冷蔵庫、そして「メーヤウ」のチキンカリーがいかに辛いものであるかについて。
石田衣良の作品について。とくに、ふだん本を読まない人がきっかけのひとつとして読むにはいいかもしれない、という可能性について。さらに、霧舎巧の「霧舎学園」シリーズの試みについての検証(学園ものとミステリーは両立しえるのか?)
最近のベストセラーの動向について。とくに金原ひとみや「セカチュー」とか。あるいは最近読んだ本やマンガについての感想など。
お天気の話。ヨシさんはどうやらイベントで雨に降られるらしいこと。過去におこなった「もんじゃオフ」のエピソードなど。


 おそらく、他にもたくさんお話したはずなのだが、思い出せるのはこんなところ。わりとまったりした雰囲気で話をしていたのを覚えているのだが、もうひとつのグループでは静かに白熱しているような様子だった。

 夜もすっかり更けたところで店を出る。店前がいきなり工事中になっていたせいで、ガラリと雰囲気が変わってしまっていた。なんとか上野駅までたどりついて、名残惜しみつつ解散。皆様、お疲れさまでございました。

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