八 方 美 人 な 読 書 日 記
−書評300冊記念&休暇中イベント−

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5月分の日記

5月31日(木)

 今日で五月も最後だが、たまたま仕事で上司と新宿へ行く機会があり、仕事が終わってから、以前私が参加したオフ会で知った「老辺餃子館」に立ち寄った。
 もちろん、この店の目玉である「皇帝鍋」も注文。鳴り響く銅鑼の音に最初は驚いた上司だったが、タレをかけなくてもうまい餃子、ということで、たいへんお気にめされたようだ。
 意外なところでオフ会が役に立った瞬間である。

 『大いなる遺産』はだいたい4分の3を読了。ピップを援助してくれる謎の人物は誰か、そしてエステラとの恋の行方など、ミステリーの要素と恋愛小説の要素を併せ持つ、なかなかの名作である。

5月30日(水)

 何気なくネットサーフィンしていると、インターネットで通信添削ができる「ネス・ジャパン」というサイトに、私の大好きな雨森零の『首飾り』を使った国語の問題が載っていた。
 中学1年国語のサンプル問題として使われていたが、問題の質はともかくとして、雨森零の作品に目をつけるとは、なかなかのセンスの持ち主とみた。今後の活躍に大いに期待したい。

 しかし、私も昔、ただ単に問題を解くことばかり考えるのではなく、その問題に使われた文章を楽しむことができるような、そんな柔軟な思考力があれば、文学や文章というものに対してもっと親しみを持つことができたのではないか、と思わずにはいられない。

 ちなみに、この問題で私が何問正解したかは……秘密です(笑)。

5月28日(月)

 昨日載せた『続 1年1組せんせいあのね』の件で、会社の同じ課の後輩が私のホームページを見たらしく、「どうして『続』なのか」と突っ込まれた。
 どうしてって……たまたま寄った書店に「続」しかなかったからなんだけど……。

 スペンサー・ジョンソンの『チーズはどこへ消えた?』を読む。
 なんか、この本を読んで何らかの教訓を得ない人間は「ダメ人間」だ、という強迫観念を感じたのは、私だけだろうか? というより、教訓を得なければならない、という考えそのものが「古いチーズ」のような気がしてならない。
 ちなみに、この本を出した扶桑社は、『バターはどこへ溶けた?』という本を出した道出版を訴えているらしい。

5月27日(

 「ちんちん」とか「うんこ」とかいう単語を大人が言うと顰蹙を買うけど、子どもが言うとどことなく愛着が沸いてくるのは、何とも不思議なものである。
 『続 1年1組せんせいあのね』(鹿島和夫編 理論社)という本をたまたま見つけて読んだのだが、一番印象に残っているのが、「うんこ」という題名のついた文章だった。そこには、すごく長いうんこを出した子どもが、流すことも忘れて母親や姉に自慢している様子が描かれていた。

 私がいいなあ、と思ったのは、「まあ汚い! さっさと流しなさい!」と怒るのではなく、一緒になってびっくりしてみせた母や姉の反応だ。こんな家族がもっと増えれば、世の中もっとよくなるのではないだろうか。

 銀座教文館に行ってきた。キリスト教関係の専門店ということで、ここまで本が集まるのか、と感心した。ちなみに、8階にある絵本専門コーナー「ナルニア国」で絵本を1冊購入した。何を買ったのかは、6/2まで秘密である。

5月26日(土)

 ディケンズの『大いなる遺産』を読み始める。

 スタンダール、ディケンズと来てピンと来る人は来ると思うが、これらのラインナップは、じつは『作家の値うち』を書いた福田和也が勧めていた外国文学だったりする。
 『大いなる遺産』はまだ読み始めたばかりだが、あるいはダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』と似たようなところがあるかもしれない。

 片手間に、ロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』も読了する。工場の中身は・・・まるで「ドラえもん」の世界でした(笑)。そして多分に教育的な内容でもあったりする。どうやら著者は、子どもたちにテレビではなく読書を奨励したいようだが、私もまったく賛成である。

5月25日(金)

 3月中旬に会社で起きたウィルス騒動。徹夜で処理してようやくおさまった事件だったが、そのときの代休が今日ようやくとれた。

 ということで、今日は今まで入っていた保険の解約をし、早稲田の「メーヤウ」でチキンカリーを食べ、歯医者に行き、『グインサーガ55 ゴーラの一番長い日』を読了したら、もう一日が終わっていた。

 ところで、高田馬場にある書店に立ち寄ったときに、『出版大崩壊』(小林一博著 イ−スト・プレス)という本を見つけ、パラパラと読んでみた。
 書いてあることはそれまでに出た本と似たようなことだったが、二大取次のことを疾走しているダンプカーに例えていたのはなかなかうまいと思った。曰く、本人は安全運転しているつもりだが、まわりにいる歩行者はえらい迷惑をこうむってしまう……。

5月24日(木)

 「音と活字」進め 進め食堂−たけたけっ本店−というホームページで企画している「活字好きに100コのQuestion 」に答えてみた。私の解答はこちら

 スタンダール『赤と黒』読了。当時の貴族社会や聖職者たちの凋落ぶりを描いた、という点ではたしかに社会風刺の利いた小説だと思うが、他にも不条理小説、恋愛小説、ピカレスクロマンなど、いろいろな読み方ができるように感じた。

5月22日(火)

 読書をするときにしばしば使う「のぽぽんクッション」。
 いかにも「のぽぽん」としている感じがいいのだが、同じようにのぽぽんとしているブックカバーをくれる本屋が、会社の近くにある。


 ← 「BOOKS PAGE1」のブックカバー

 なんだか捨てるのがもったいないので今もとっておいてあるけど、このカバーをかぶっていた本、じつは綾辻行人の『殺人鬼』だったりする。

5月21日(月)

 いきつけのスーパーでチョコエッグが売られていたので買ってみた。
 出てきたのは黒いランチュウだった。

 ランチュウ:金魚の仲間。江戸時代に日本で生まれた品種。成長につれて顔に「肉きゅう」と呼ばれるコブが発達する。

 ……ブルドッグみたいな金魚だ。

 『赤と黒』の主人公ジュリアンは、たったひとりで社会全体を敵に回して奮闘しているかのように見えるけど、個人の才知で人はどこまでのし上がっていけるのだろうか? 今は町長の家庭教師という身分だが……。

5月20日(

 夜、ひさしぶりにジョギングしていると、どこからともなく「太陽に吠えろ!」のテーマ曲が流れてきた。よく見ると、私のジョギングコースにある公園の広場で、何人かが演劇かコントかは知らないけど、練習していた。テーマ曲はそこから聞こえてくる。

 それにしても、なぜ「太陽に吠えろ!」なのか? そして、再び会うことがあるのかどうか? うーん、気になる。

 スタンダールの『赤と黒』を読み始める。ひ弱で、読書好きで、空想家のジュリヤン・ソレルが、しがない製材小屋の息子という身分からの出世を目指して奮闘する物語のようだ。

 しかし、「新約聖書」をラテン語ですべて丸暗記してしまう記憶力……聖職者としての出世よりも、弁護士のほうが向いているような気がするのは私だけ?

5月19日(土)

 『グインサーガ54 紅玉宮の惨劇』を読み終える。けっこう夢中になって読んだ。

 意外とそれまでのストーリーは覚えていた。いよいよイシュトヴァーンがゴーラ王への道を歩きはじめる巻であるが、最初の頃は冒険仲間だったグイン、イシュトヴァーン、レムスがそれぞれの国を率いて戦うことになるという壮大さは、やはりさすがだと言わなければなるまい。

 マリウスとオクタヴィアヌスがどうなるのかも気になるけど、それにしても、みんな当初の性格からはずいぶん変わってしまったなあ、とあらためて実感。変わってないのはグインだけではないだろうか?

 ところで、グインが本編から姿を消してずいぶんになるけど、そのグインがシルヴィアを救出するまでを書いた外伝が6巻にもなるっていうのは、どうもなあ……。まあ、グインとグラチウスとの対決がどうなるのかも、気になることではあるけど。

5月18日(金)

 やっちまった。

 スタンダールだ、ドストエフスキーだとカッコイイことを言ったものの、いざ書店へ足を運んだとき、手に取っていたのは『グインサーガ54 紅玉宮の惨劇』。

 グインサーガは学生時代から読み始めたものだが、古本屋で安く買ったり、書店でちゃんと買ったり、友人からもらったり、それを手放したり、書店で立ち読みしたりしながら、それなりに読みすすめてはいた。ここしばらくはすっかり離れてしまっていたのだが、ふと早川文庫の棚を見たときに、「そういえばグインサーガって、どこまで読んでたっけ」と思って次々と手にとってしまったのが運の尽き?

 たしかに、グインサーガもこんな機会でもなければ追えないよなあ、と思いつつ、けっきょく購入。それまでのあらすじを思い出しつつ、ゆっくり読んでみようと決意する。

 【更新のお知らせ】『ぼくたちの好きな戦争』(小林信彦著 新潮社)の書評をアップ

 「いつ休むの?」と会社の上司に訊かれてしまいましたが、今日からです(笑)。

5月17日(木)

 というわけで、書評300冊突破記念に、休暇をもらうことにした。

 休むなら休むで、本格的に休めばいいのに、とも思うのだが、こんな日記なんかを載せたりするところが、なかなか思いきって休むことのできない、貧乏性の私らしいところである。まさに勤勉男。日本のサラリーマンの鏡である。

 リクエスト書評がまだ残っているので、正確にはまだ休暇モードではないけど、気分はもう完全に休暇モード(笑)。せっかく3ヶ月も休暇をとったのだから、こんな機会でもなければ読まないであろう本をたくさん読んでやろうと決意する。

 というか、休みをとってなお、読書から離れることのできない私って……。

 【更新のお知らせ】『ブルース』(花村萬月著 角川書店)の書評をアップ
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 ※万が一、休暇中に日記以外のコンテンツを更新する場合、こんなふうにお知らせします。



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