【集英社】
『どすこい(仮)』

京極夏彦著 



究極のやおい小説である。以上!

八方美人男:「ち、ちょっと、勝手に出てきて勝手に結論づけないでくれよ」
一方美人男:「何言ってるんだ。事実じゃねえか。ヤマなし、オチなし、イミなし、と三拍子揃ってて、しかも裸の男どおしがからみあってる。これをやおい小説と呼ばずに何と呼ぶつもりなんだ? それとも、ただの馬鹿小説だってこと、認めるのか?」
八方美人男:「いや、そういうわけじゃないけど……。それにアレはからみあっているんじゃなくて、相撲をとってるんじゃ……」
一方美人男:「どっちも同じようなモンだろ。何ガタガタ抜かしてんだ。こんな小説にここまで評価してやったんだ。むしろ感謝してほしいね」
八方美人男:「でも真面目に書評してくれって要望なんだよ〜」
一方美人男:「あ? 俺はいつも真面目だぞ。お前みたいにダラダラどうでもいいことを書いたりしないだけだ」
八方美人男:「そんな、ひどいや。せっかく書いてきたのに」
一方美人男:「俺は事実を言ったまでだ。ああ、もう泣くなよ、ったく……。ところで、ここまで読んでくれたそこの君、一応聞いておいてやる。とりあえず八男が書いた真面目バージョンもあるが、読んでみたいか?」

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