「もうヤクなんてしない」

作詞・作曲・唄 槙原敬之



君がいないとなんにも、
できない訳じゃないと
ヤクを水に溶かしたけど 
ポンプのありかがわからない
ほら血管も浮き出たもんね 
だけどうまく差し込めない
君が打ったのなら 
文句もおもいきり言えたのに。

護送されるときは窮屈に思えるけど 
ついに不自由を手にいれた
僕はもっとさみしくなった

「さよなら」と言った君の
気持ちはわからないけど
いつもよりながめがいい 
後部座席にとまどってるよ
もしサツにひとつだけ 
つよがりをいえるのなら
もうヤクなんてしないなんて
言わないよ絶対

2本ならんだポンプも
押収されてしまう
4万で買ったヤクも
もったいないけど
とられていた
男らしくいさぎよくと
すぐに自白する僕は
他の誰から見ても一番
センチメンタルだろう

こんなにいっぱいの
証拠の品を集めて
怖いサツににかこまれて
暮らすのは恐怖だと知った
判事宛の上申書が
裁判に届くころは
猶予期間が出されるか
判決を思って心配だけど
2人で出せなかった答えは今度出会える
君の知らないどこかで
続けてみせるから

本当に本当にヤクが
大好きだったから
もうヤクなんてしないなんて
言わないよ絶対

戻る