キャラクター紹介(自由惑星同盟)
 
ヤン・ウェンリー(宇宙暦767〜800) 声:富山 敬
 
767年 4月4日 誕生。
772年 母親を亡くす。
783年 父親を事故で亡くし、士官学校に入学
787年 士官学校卒業。少尉として統合作戦本部記録統計室に配属。
788年 中尉に昇進。エル・ファシル星域駐在部隊に幕僚として赴任。民間人を救う。
     6月12日 エル・ファシルでの功績により大尉に昇進。4時間後少佐に昇進。
     11月 惑星エコニアの参事官を努める。
789年  3月 第8艦隊司令部作戦課に配属。
792年  5月 第5次イゼルローン攻略戦に参加。
794年 大佐。ユリアン・ミンツの保護者となる。
     第6次イゼルローン要塞攻略戦に総司令部作戦参謀として参加。
795年  9月 准将。レグニッツァ上空遭遇戦、第4次ティアマト星域会戦時、第2艦隊次席幕僚として参加。
796年 アスターテ星域会戦において、負傷したパエッタ中将に代わり艦隊指揮をとる。
      3月 少将に昇進、第13艦隊司令官に就任。
      5月 第7次イゼルローン要塞攻略戦を指揮。イゼルローン要塞を陥落させる。
      8月 辞表を却下され、中将に昇進。帝国領侵攻作戦に参加。
     10月 アムリッツア星域会戦後、大将に昇進。イゼルローン要塞司令官兼駐留艦隊司令官に就任。
     12月 イゼルローン要塞司令官に着任
797年  2月 イゼルローンにて捕虜交換式に出席。
      3月 ハイネセンにてビュコックと密談。
      4月 クーデターに伴う4ヶ所での反乱鎮圧を命じられる。
      5月 ドーリア星域会戦を指揮。第11艦隊に勝利。
      8月 軍事衛星「アルテミスの首飾り」をすべて破壊。クーデターを鎮圧。
798年  1月 イゼルローン回廊の遭遇戦。
      3月 査問会のためハイネセンに召還される。
      5月 イゼルローン要塞に帰還。ガイエスブルク要塞撃破。
     11月 イゼルローンに対するロイエンタールの攻撃を防御。  
799年  1月 イゼルローン要塞を放棄。
      2月 ランテマリオ星域会戦において同盟艦隊の援軍に駆けつけ、壊滅を防ぐ。
      2月 元帥に昇進。帝国軍に対するゲリラ戦、開始。帝国補給艦隊を壊滅させる。
      3月 シュタインメッツ、レンネンカンプ、ワーレン艦隊を撃破。
    4〜5月 バーミリオン星域会戦を指揮。
      5月5日 ハイネセンの無条件降伏停止命令を受け、全軍を後退させる。
      5月6日 ラインハルトと会見。
      5月   バーラトの和約後、退役。
      6月10日 フレデリカ・グリーンヒルと結婚
      7月 同盟政府に拘束され、暗殺されかかったところシェーンコップに救出される。
      7月 メルカッツ独立艦隊に合流。
     12月 「革命予備軍」としてエル・ファシルへ向かう。
800年  1月 イゼルローン再攻略作戦に成功。
   4月〜5月 「回廊の戦い」を指揮
    6月1日   ラインハルトとの会見に向かう途中、地球教徒の襲撃を受け死亡。享年33歳。
 
最後の言葉:「ごめん、フレデリカ。ごめん、ユリアン。ごめん、みんな・・・・・・」
 
旗艦は「ヒューベリオン」から「ユリシーズ」
 自由惑星同盟最高の智将。常に不利な戦況から勝利導く、手腕を称して「不敗の魔術師」とか「ペテン師」とかとよばれる。
 父親の死後、無一文になり、ただで歴史を勉強するために士官学校へ入学。その後、良くも悪くもない成績で卒業。中尉時代に配属したエル・ファシル星域で、民間人を救出したことから、英雄扱いされる。その後、順次昇進し、同盟最後の元帥にして最年少の元帥になる。その戦略、戦術は卓越したものがあり、時は宿敵である、ラインハルトを死地に追い詰めることもあった。
 同盟崩壊後はエル・ファシル独立政府を拡大させる一方、イゼルローン回廊を「解放回廊」として民主主義の存在を確立するために戦った。
 回廊の戦い後、ラインハルトとの階段に向かう途中、地球教徒の凶弾に倒れる。
 ヤン・ウェンリーの用兵は歴史上の戦いから応用されたものが多く。それ自体、彼の歴史学の分析能力の高さを示すものがある。また、優れた戦場の心理学者でもある。特に大軍に対して寡兵で挑む戦いは、戦略レベルでの兵力の分断、戦術レベルでの会戦において極力同等の兵力で戦うことを心がけている。有機的な艦隊運営は、効率の上において帝国、同盟双方において抜群の高さを誇る。スタイルは帝国のメックリンガーの評に「智に傾いている」とあるように、艦隊戦に入る前に情報を活用し、なおかつ、敵の心を読み、敵を艦隊戦に入る前に事実上の勝利に持ちこんでいる。これが現れているのは、イゼルローンの攻略戦、ドーリア星域の会戦で、両方とも相手側が自滅したような形になっている。
 本来は歴史学者志望で、権力や軍隊、戦争に対する嫌悪感と軍人としての自身への懐疑を生涯抱き続けるが、「民主主義と自由への」思いを生涯抱きつづけ、その萌芽を後世に残しつづける。
 安定した性格、包容力は時に多数派から疎まれがちだが部下や下のものからの信頼は絶大で、ヤン艦隊が宇宙最強の艦隊であったのは、ヤン・ウェンリーの資質によるものが大きい。ぞくに「羊に率いられた獅子の兵隊より、獅子に率いられた羊の兵隊の方が強い」といわれる典型的な例であろう。
 ただ、私生活においては、しなくてもいいなら呼吸もしたくないというほどものぐさな「寝たきり青年司令官」。大の紅茶党。中肉中背、収まりの悪い長めの髪、黒い瞳。一見、「なかなか芽の出ない若手の学者」といった印象。「見る人によってはハンサムといえないことはない」容姿。
 ヤン夫妻の新婚生活は、挟む料理が多かったそうで(例えばサンドウィチ)、でもフレデリカ・グリーンヒルの作る料理だったら食べてみたいな。そう思いませんか。

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アレクサンドル・ビュコック(宇宙暦726〜799) 声:富田耕生

726年 12月8日誕生
745年 12月 第二次ティアマト星域会戦で二等兵として、砲撃手として参加。
788年 10月 マーローヴァ星域方面警備担当司令官。准将。
794年  3月 第5艦隊司令官として、ヴァンフリート星域会戦に参加。中将
795年  2月 第三次ティアマト星域会戦を第5艦隊司令官として参加。
796年 10月 帝国領侵攻作戦、アムリッツア星域会戦を第5艦隊司令官として参加。
         大将に昇進。宇宙艦隊司令長官に就任。
797年  4月 クーデター派により拘禁される。後に開放される。
799年  1月 元帥に昇進。
      2月 ランテマリオ会戦を指揮。
      5月 バーラトの和約後、病気療養のため、退役。
     11月 ラインハルトの同盟領再侵攻のため、現役に復帰。
800年  1月16日 マル・アデッタ星域会戦で、同盟軍を指揮、戦死する。享年73歳。
 
最後の言葉:「民主主義に乾杯。」

旗艦:リオグランテ

 自由惑星同盟軍最後の元帥にして宿将。士官学校を出ておらず、一兵卒から元帥に昇進した。「老練という言葉をビュコック提督以外に使うな」といわれるぐらいの、熟練した用兵家。性格は頑固で短気、辛辣な毒舌家として知られるが、誠実な人柄のためと一兵卒からの昇進いうこともあり市民、兵士問わず人気が高く、「おっかない親父さん」として慕われる。また数少ない、ヤン・ウェンリーのよき理解者、協力者として知られる。
 彼が宇宙艦隊司令長官職についたときは、宿将があるべき地位についたとして評される。ただ、クブルスリー統合作戦本部長退役後は、トリューニヒト派の軍人に対し孤軍奮闘していたようで、なかなか手腕が発揮できなかったようである。
 彼の用兵能力は高く、アムリッツアに先立つ戦いで、帝国のロイエンタール艦隊から、退却に成功しているし、また、ランテマリオ、マル・アデッタ星域会戦では全ての不利な条件で帝国軍と善戦しているのだからその戦術指揮能力の高さに疑問の余地はない。特にマル・アデッタ星域会戦では、ラインハルトの旗艦に肉薄寸前まで切り込んでいるわけであるから、バーミリオン会戦との兵力差の状況を考えれば、経験の差だけヤン・ウェンリーより、指揮能力が高いのかもしれない。まあ、もっとも劇中では統率能力の高さが目立っていたように思えますし、実際あれだけ、艦隊がぼろぼろになれば、統率するのは難しいと思う。
 家族は妻のみで、息子は先に戦死した。それが、彼の「また、年寄りが生き残ってしまった。」という言葉に表れているようです。ただ、妻とはフレデリカ・グリーンヒルが羨むほどのなかであったようだ。
 最後まで民主共和制の軍人として、その生涯を全うした。

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ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ(宇宙暦738〜801) 声:納谷 悟朗

738年 誕生
794年 12月 第6次イゼルローン要塞攻防戦に参加。大将。
796年  2月 アスターテ会戦時、ラインハルトの麾下の艦隊司令官。その後、上級大将に昇進。
797年 リップシュタット戦役にあたり、門閥貴族のからの強い要請により貴族連合軍の司令官として就任。
     敗戦後、副官シュナイダーの勧めにより、ヤン・ウェンリーを頼って自由惑星同盟に亡命。
     中将待遇の客員提督としてイゼルローン要塞司令官顧問になる。
798年  4月 対ガイエスブルク要塞攻防戦において、不在のヤンに代わり、艦隊指揮をとる。
      8月 銀河帝国正当政府における軍務尚書に指名され、ハイネセンに赴く。
799年  4月 バーミリオン星域会戦。
      5月 ヤンの要請をうけ、終結直前に戦力の一部を率いて、密かに戦場脱出。
      7月 ヤン・ウェンリーらと合流。
800年  1月 イゼルローン要塞再攻略作戦をヤンに代わり指揮。
      5月 「回廊の戦い」に参加。
801年  5月 シヴァ星域会戦に参加。
      6月1日 ビッテンフェルトの猛攻を受け戦死。享年63歳。
 
最後の言葉:「なに、そうなげくような人生でもあるまい。何と言ったかな、そう、伊達と酔狂で、皇帝ラインハルトと戦えたのだからな。卿にも苦労をかけたが、これからは自由に身を処してくれ……」
 
旗艦:「ヒューベリオン」回廊の戦いから
 
もとは、銀河帝国の宿将で、軍政にも豊かな知識と経験を持つ、宇宙屈指の用兵家。ゴールデンバウム王朝においてラインハルトの天才を早くに認めた一人。リップシュタット戦役において、意にそぐわぬながらも、貴族連合軍の指揮をとる。その後ヤン・ウェンリーを頼って自由惑星同盟に亡命する。以後はヤンの補佐にあたり、ヤン不在の間は艦隊の指揮を取る事もあった。バーミリオン星域会戦後、戦力の一部を率いて、密かに戦場脱出。それが後に、イゼルローン革命軍の中核となる。用兵においては手堅い手段をモットーとしており、無理な深追いを避ける。後世の用兵家にとっては、ラインハルトやヤン・ウェンリーよりも、メルカッツから学ぶところが多いというのもこのためであろう。
 また、戦術指揮においては雷撃艇を使った一撃離脱戦法を得意としており、リップシュタット戦役において、盟主ブラウンシュバイク公を窮地から救った。ファーレンハイトが回廊戦いでメルカッツ艦隊とであったを気づいたのはこの戦法を受けたときであったという。とにかく、失敗を恐れた生き方をしていたために、人生の殆どを受動的な生き方をしていたが、ヤン艦隊の一員に出会ったときに、彼らの生き方から学ぶところが多かったのか、能動的に生きるようになる。しかしながら、ビッテンフェルトの猛攻を受け戦死。ヤン・ウェンリーと奇しくも命日が一緒であった。イゼルローン革命軍においてはユリアンを良く補佐し、艦隊を指揮した。
 中背で骨太の体格、眠そうな両眼。

ダスティ・アッテンボロー(宇宙暦769〜) 声:井上 和彦

769年 11月23日誕生
785年 10月 士官学校でヤンウェンリーと出会う。
792年 第5次イゼルローン要塞攻略戦。中尉。
794年 駆逐艦「エルム3号」艦長。少佐。第6次イゼルローン要塞攻略戦。
795年 第2艦隊所属、中佐。レグニッツア上空戦、第4次ティアマト星域会戦。
796年 第10艦隊所属、准将。アムリッツア会戦後、少将に昇進。イゼルローン駐留艦隊、分艦隊指揮官。
797年 ドーリア星域会戦
798年 1月 イゼルローン回廊遭遇戦を指揮。
     4月 対ガイエスブルク攻防戦。
799年 イゼルローン防衛戦に参加、トラップでレンネンカンプを引っ掛ける。
     4月 バーミリオン星域会戦。
     5月 退役。
     7月 シェーンコップとともにヤン救出の指揮をとり、メルカッツ独立艦隊と合流。
800年 4月 「回廊の戦い」
801年 2月 第10次イゼルローン攻防戦。
     5月 シヴァ星域会戦。
     7月 ユリアンらとともに帝都フェザーンに赴く。
 
旗艦:「トリグラフ」→「マサソイト」
 
ヤンウェンリーの士官学校時代の後輩。本来はジャーナリスト志望で、回想録「革命戦争の記録」を残したと思われる。
 明朗快活で安定した性格。ヤン艦隊の「伊達と酔狂」をもっとも表した存在。先輩のキャゼルヌらとともにヤンウェンリーを毒舌の餌食としている。指揮官として剛柔兼ね備える手腕を発揮。行動力、組織力に優れ、正統派的な艦隊決戦よりも特にゲリラ的な戦術指揮を得意とする。ドーリア星域会戦では敵の第11艦隊の分艦隊を徹底して引っ掻き回したり、イゼルローン防衛戦でレンネンカンプを引っ掛けたり、とにかくヤンウェンリーとは違った意味で正統派的な用兵家とは違う。彼の用兵の真骨頂は逃げる真似であり、本人曰く「敗走させたら、右に出るものはいません」とのべている。
 イゼルローン政府成立において、ユリアン・ミンツを艦隊指揮において、良く補佐をする。 
 もつれた毛糸のような鉄灰色の髪とそばかす。 
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