PARIS 2004年 パリの休日 本文へジャンプ


                      

コンコルド広場からの凱旋門


パリに着き、ホテルの部屋に入ったのは午後5時過ぎ。日は長くまだまだ明るかったけど、午後7時には美術館も閉まってしまうし、ホテルの近くのスーパーも午後7時までだったのでとりあえずスーパーへ。ビールとワイン、にんじんのサラダを買う。

翌朝、地下鉄に乗って中心部へ。車内の表示板で駅の数を数えた。車内のアナウンスはないので降りる駅を乗り過ごさないように・・・9つ目の駅「CONCORDE」で下車。「Sortie(出口)」の表示に向かって歩きコンコルド広場に近そうなフランス語が並ぶ出口から地上へ出るとすぐ左手がコンコルド広場!有名な都市の有名な観光スポットを目にしてやっぱり「感激」という言葉が浮かんだ。エッフェル塔も視界に入る。
振り返るとガイドブックで見たことがある建物が!マドレーヌ寺院だった。地下鉄の駅から出ただけで、気分はすっかりおのぼりさん気分。
コンコルド広場からチュイルリー公園へ。AM9:00頃で公園は静かで気持ちがいい。ジョギングをしている人が数人。日曜の朝という感じ。。。公園内のカフェの準備が始まっている。
一日「ルーブル美術館」と「チュイルリー公園」あたりで過ごすつもり。日曜は定休日の店が多いので街歩きはつまらなそうだし第一日曜日は美術館の入館料が無料だから!混むだろうし、見たいものがたくさんだから、のんびりまわろう。。。

チュイルリー公園からルーブル美術館へ向かって歩くとカルーゼル凱旋門が見えてきた。続いてガラスのピラミッド。
ガラスのピラミッドから入ってちょうど下にあるナポレオンホールのカウンターで日本語の案内をもらい、まずは一番混みそうなドゥノン翼から。
半地下の彫刻から見ていたがしだいに混んできたので有名作品を見ることにして「モナリザ」を目指すことにする。モナリザはモノクロコピーポスターが矢印で展示場所を示している。
その前に「ミロのビーナス」発見!
「モナリザ」も「ミロのビーナス」もあまりにも有名すぎて本物を目にしているという実感が今ひとつわいてこないのはなぜだろう。でも日本から遠く離れたパリのルーブル美術館にいる実感はひしひし。。。
実は「サモトラケのニケ」(紀元前190年頃)というヘレニズム彫刻がとても気になっていて、「ミロのビーナス」よりも感激でした。作品の解説ボードが二枚にわたっていて熟読。2千年以上前の傑作とその文明に思いをめぐらせたのでした。

ルーブルの中は非常に広くてあっという間に足が疲れてしまった。しかし時間はたっぷりだから、ところどころにある椅子に座ってはガイドを見て次の見学目的を決める。見学しながら展示室の途中にあるショップでポストカードを買って美術館内のカフェでビールを飲みながらカードを書く。そしてまた見学、の繰り返し。見ても見てもまだまだ見たい・・・結局ほぼ一日を過ごしたのですが・・・
午後9時過ぎまで開館している水曜日にはもう一度ルーブル美術館へ行った。彫刻が並ぶマルリーの中庭がライトアップで美しかったのと、人が少なめの館内でお気に入りの作品をゆっくり座ってながめた時間が忘れられない。


ノートルダムへ!シテ島へ!

地下鉄でシテ島へ。ノートルダム寺院を目指す。
ゴシック様式の教会は特に好きなのでわくわく。
視界が開けて教会前の広場が目の前に広がる。
さあまずは内部の見学と思い入り口を目指すと
いろいろな言葉で「歓迎します」という意味を表して
いるようだが日本語は「よこそう」(?)「ようこそ」
じゃなくて「よこそう」。。。これって本気で書いたの
かしらと疑問を抱きつつ中へ。
外が暑かったせいかひんやりして静かな気分になる。
バラ窓はとても美しい。
さあ塔に登らなくてはとしばし外の列に並ぶ。
螺旋階段を登って登って・・・
景色はパリが一望という感じですばらしい。感激。



おなかが空いたのでクレープを食べてみることに・・・
いろいろな味があるようだがよくわからないので「ショコラ
(チョコレート)」にしてみた。
おみやげ物屋をのぞいたりして歩きながら食べる。
セーヌ川にかかる橋の上で完食。生地に甘さはなく
こうばしい感じがしておいしかったが最後のほうに
なるとチョコレートがたまっていたせいか甘い。。。




















ノートルダム大聖堂の塔から見たシテ島の端とセーヌ河。

橋を渡ると青い屋根と白い壁が美しいパリ市庁舎が見えてきた。ベージュ系の壁色の建物が多いのでとても目立って美しい。市庁舎前の広場でガイドブックをながめて、次の目的地を「ピカソ美術館」に決めた。途中マレ地区の通りを散策しながら・・・ウインドーショッピングだけでも楽しい通りが続くが少し入り組んだ細い道が多い。ピカソ美術館はこの辺りかなと思って探すとすぐ見つかった。赤い旗が目立つ。
北海道立近代美術館で「ジャクリーヌコレクション」を見たばかりだが、ここはまた、全然違った感じ。造形的な作品も多く、おもしろい。生前のピカソの写真もところどころにあったりして、ピカソの住んでいた街を実感。

ピカソ美術館の次は「国立近代美術館」。ポンピドゥーセンターの4、5階部分にある美術館でモダンアートが中心。ポンピドゥーセンターは古い街並みのなかに突然青や赤のチューブが絡まった感じのオブジェのような巨大な建物。エスカレーターで上がったところに早速ウォーホール!シャガールやウォーホルあたりまではいいが・・・実はモダンアートはよくわからない。。。

シテ島の最高裁判所前のカフェでパリのカフェならではのボリュームたっぷりのサラダを食べた。
「サラダ・パリジャン」という名前のサラダを頼んでみるとチーズとハムのサラダ。パンもついてくるからこれだけでおなかいっぱいになりそう・・・ベルギーの「レフ」というビールのラージサイズを飲みながら完食!おいしかった!
食べ終わるとギャルソンが「ビールはおいしかったか?酔わないのか?」と聞いてきた。たしかにアルコール度数の高いビールだけど・・・ラージサイズのビールを飲む東洋人が珍しかったのかな・・・

オルセー美術館へ!

地下鉄でアンヴァリッド駅まで行き美術館までセーヌ左岸沿いを歩く。アレクサンドル橋から見たアンヴァリッドは緑の芝生と教会のドームがとても美しい。
美術館までは早い時間のせいか通勤の人や車が多く観光客は少ない。

美術館のエントランスを抜けて館内に入ると広い空間が広がり中央には彫刻が、左右に絵画の展示室が並んでいる。
奥まで進んで振り返ると、この建物がもとは駅舎でその空間を生かした造りになっているのがよくわかる。大きな時計が印象的だ。

上階では次々と印象派の名作があらわれる。
有名な作品ばかりで、展示されているのがわかっていても驚きの連続。ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、ロートレック・・・ルソーの「蛇使いの女」がなぜか気になったのは想像していたより9月のパリが暑かったからかも・・・。

オルセー美術館を後にして少し街歩き。
とりあえずお土産を買ってしまおうとデパート「ギャラリーラファイエット」を目指すがいきなりオペラ座「オペラ・ガルニエ」が目の前に!けっこう交通量が多くてざわざわした感じ。建物に感動しつつデパートを目指し、ショッピング。職場のお土産用チョコレートをまとめて買ったら重くて、一度ホテルへ戻ったらオペラ・ガルニエの見学を忘れてしまった!シャガールの天井画はぜひいつか見よう!

サクレクール寺院へ!

モンマルトルの丘辺りは芸術の都パリというイメージが強かったが行ってみると繁華街も近いせいか観光客も多く、物売りのような人も多い。サクレクール寺院の中は人が多く少し落ち着かない感じ。ドームに登る入り口は発券機とゲートが無人化されている。こんなのは初めて。
ドームからの眺めはやはりパリの中心が一望できて素晴らしい。

滞在中は好天が続いていたのでどこの塔からの眺めにも感激でした。

シャルトルへ!

地下鉄でモンパルナス駅へ行き、国鉄でシャルトルを目指す。電車のチケットは前日ガイドブックを丸写ししたフランス語でGET!
途中はほとんど田園風景が続き一時間ほどでシャルトルへ到着。

駅を出て建物の影に見え隠れする塔を目指して歩きシャルトルの大聖堂を目指す。
大聖堂のファサードがあらわれ正面に立つと圧倒された。ここには本当に来たかったので、感動でした。
すぐには中へ入らず、まず建物を一周して、隣接する博物館から見学することに。
特別なものはないけれど古く歴史を感じさせる展示物ばかり・・・
展示された絵のひとつに広い畑の向こうに大聖堂が描かれているものがあった。何世紀か前の人はこの景色を見て、大聖堂を見て、どんなに感動しただろうか・・・

大都市の中に立つ聖堂と違うのは背景。周りに高い建物がないので青空が背景。今まで訪れた大聖堂とは違う特別な感じです。

塔が写真からはみ出してますが、左がゴシック様式。右がロマネスク様式。
シャルトルブルーと言われる美しいステンドグラス。


塔に昇っている途中に正午の鐘が鳴り感動でした。
この聖堂とステンドグラスを見るためにここまできて、団体客もいなく静かな町を歩き、本当に感激!




パリでは毎日地下鉄に乗って町を移動し、歩き、美術館に入り、カフェに座って町を眺めて、また歩き・・・
「マルモッタン・モネ美術館」では「印象・日の出」に感動。印象派の名の元となった絵にはやはり前に立つものをひきつける新しい力のようなものを感じた。美術館へ来る途中に歩いた朝の公園のひんりした空気が絵にもあるようで・・・

初めての海外一人旅。一人だと話し相手もなく寂しいかなと考えたりもしたけど平気でした。観光都市としてあまりにも有名なパリは興味が尽きない魅力のある町です。
自分に買ったパリのお土産はヴィトンのバックではなくパリ最古のデパートで買ったTシャツ。物より、パリで見たもの、歩いた時間が一番のおみやげになった感じ。。。