2010 ドイツ西部三大大聖堂とビールをめぐる旅

ヨーロッパへの一人旅も4回目にして初の完全一人旅。
それまでは空港からホテルへの送迎付きのパック旅行でした。
今回初めて飛行機のチケット、ホテルの予約、レイルパスの購入、
すべて自分でインターネットで手配しての旅でした。


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ケルン

ゴシックの教会建築好きとしてはいつか自分の目で見たかった「ケルン大聖堂」を訪れケルシュビールを楽しみに、周辺のについて調べていると「ドイツ三大大聖堂」と言われている教会建築があることを知り今回の旅の目的となりました。
ケルン大聖堂は典型的なゴシック様式。マインツの大聖堂とアーヘンの大聖堂はなかなか個性的な建築でした。
のんびり寄り道しながら、ビールを楽しみながらの旅になりました。







マインツ

アーヘン





フランクフルト

フランクフルトの滞在は中央駅近くのホテルです。駅の中にはソーセージスタンドからコンビニみたいなスーパー、フードコートもあって旅行者にはとても便利。到着して食べたのはカリーブルスト。ホテルで待っていたのは「ハリボのグミ」とミニバー無料ってことでビールで安着祝い。

翌朝、旅は駅前からトラムに乗ってスタート!
目的地はレーマー広場でしたがユーロの大きなオブジェを発見して欧州央銀行前で途中下車。ここから歩いてレーマー広場へ向かいます。







レーマー広場をぶらぶらした後は大聖堂の塔に上がります。個性的な高層ビルが立ち並ぶ欧州の金融の中心地と切妻屋根の旧市庁舎が建つレーマー広場。現代的な建築とと中世的な街並みが同時に存在する風景はドイツ的な感じがします。

街歩きのブレイクタイムにはもちろんビールとソーセージ。肌寒い日だったけどビールもパンもとっても美味しい。


       


















フランクフルトで楽しみにしていた「シュテーデル美術館」は残念ながら改装のため閉館中でした。気を取り直し「モダンアート美術館」へ行ってみるとメイン展示がアラーキー!チケットカウンターでは年配の紳士に日本語で話しかけられたり・・・日本人の写真家がメインでうれしくて楽しかった。ヨーロッパの現代美術館って年配の方率高いような気がします。
お昼過ぎからは暖かくなってきてゲーテハウス、アルテ・オペラ、ユダヤ人記念館などなど、街中をぶらぶら。ゲーテハウスでは、裕福なおうちに育ったのがよくわかります。
マイン川沿いを散歩したりと、のんびり過ごしました。レーマー広場近くにある歴史博物館がなかなかおもしろかった。











ハイデルベルク

戯曲「アルトハイデルベルク」で有名な街。といっても話の内容はよく知らない。読んだことがない・・・。そんな街ハイデルベルクへはかつて一度訪れたことがあります。
しかしその時はお土産物屋さんへ寄り、アリト・ブリュッケで記念撮影をし、ハイデルベルク城は眺めるだけで「立ち寄っただけの街」でした。
廃墟のお城というものをみてみたくて、ワインのお大樽がみたくて、古い大学都市を歩いてみたくて・・・。

フランクフルトの駅でヴァリテーションを済ませて、いよいよジャーマンレイルパスでの旅です。
ハイデルベルクの駅からはバスで旧市街まで移動。「学生牢」を見学してから、旧市街のメインストリートをぶらぶら、ハイデルベルク城を目指して歩きます。




ケーブルカーもあるけど、あえて徒歩で急な石畳をのぼります。かなキツい坂でしたベンチの足を見れば一目瞭然。。展望テラスからの眺めと予想通りの廃墟が歴史を感じさせます。

















ハイデルベルク城では迫力あるワインの大樽やドイツ薬事博物館を見学したりとのんびり過ごしました。
ハイデルベルク城を後にしてアルトブリュッケ(カールテオドール橋)を見学しつつ旧市街をぶらぶら。
陶製のジョッキでビールとハクセでドイツ中世気分を満喫です。



マインツ

かつて「黄金のマインツ」と称えられた、とガイドブックにはありました。現在は黄金かどうかは別として・・・ドイツには素敵な街がたくさんあるんだなぁと思いながら街歩き。




マインツの駅から大聖堂を目指して歩くと巨大な塔が見えてきてテンションあがります。聖堂の周りには様々な建物が張り付くようにある古い造りのようです。聖堂内部は修復中の個所も多かったけれど歴史を感じる雰囲気。内陣の先にある内庭回廊とともにマインツの大司教の権力の大きさを感じました。
大聖堂横のマルクト広場では朝市が開かれていて賑わっています。午前中からフェーダーヴァッサーを飲んじゃいました。焼きたてのプレッツェルもおいしかった。







グーテンベルク博物館前のオブジェ。
内部は撮影禁止でしたが・・・発明当時の方法での聖書の印刷実演もあり、貴重な展示も多くありの楽しい博物館でした。











大聖堂周辺をぶらぶらした後は「ザンクト・シュテファン教会を目指します。教会までは坂道が続きましたが街の雰囲気を楽しみながら歩きました。
第二次世界大戦で破壊されたために再建されたた建物はスッキリとキレイな建物です。中に入ると・・・予想以上の美しさ。マルク・シャガールのステンドグラスを通したブルーの光が教会内部を満たし、水の中にいるような気分。マインツについて調べるまで全く知らなかったので本当に来てよかったと感じました。






夕方、フランクフルトに戻って、旧市街のデパート「ガレリアカウフホフ」へ。セルフサービスレストランで巨大ロールキャベツ(大量のマッシュポテト付)にトライ!少し濃いめの味付けでしたがビールにはよくあう! セルフサービスながら専用のジョッキがあるって、さすがビールの国です。
その後歩行者天国になっているショッピングストリート辺りをぶらぶらしたり・・・歩き疲れてカフェでデュンケルビールで休憩。ホテルではマフィンとポテトチップスとビール!





アーヘン

カール大帝のお気に入りの街だったらしい・・・カール大帝って世界史で習ったなぁ。というわけでアーヘンという街については何の知識もなかったわけですが、ドイツで一番西にある街でローマ時代から続く温泉の街らしいです。

フランクフルトからケルンへ移動する日。テレビをみるとなんだか寒そうな日です。私が乗ったICEはライプチヒ発アムステルダム行き。うーん、アムステルダムまで行っちゃいたいなぁなどと思いつつケルンを通り越してデュッセルドルフまで行くつもりで列車に乗り込む。アルトビールのために!
だけどケルン到着前に車窓から大聖堂を見たら実物を見ずにはいられなくてケルンで下車。スーツケースをコインロッカーへ入れて、大聖堂を外から見学。駅構内でアーヘン行きの列車がちょうどいい感じの時間にあることを目にして・・・アーヘン行きを決意。三大大聖堂を訪れるという目的を達するのだ!







温泉の街らしく飲泉が・・・飲んじゃいけないみたいでしたが硫黄の香りが日本の温泉街に来たような気分に・・・。









キラキラの大聖堂はイスラムの雰囲気もありエキゾチックで不思議な空間。
なんだか黄金のマインツよりも黄金のアーヘンって感じす。晴天だともっともっとキラキラだろうなぁと思いつつ・・・。







少し肌寒い日でした。珍しくビールじゃなく暖かいものと甘いものが欲しくなって大聖堂前のカフェ・ノービスでコーヒーとケーキ。コーヒーは濃い目,ケーキは甘さ控えめでフルーツの酸味がほどよくおいしかった。ドイツのケーキってシンプルながらちゃっんとおいしい!
大聖堂を見学した後いい感じのビアホールを発見!ところが満席でした。待つのは嫌だったので街をぶらぶら・・・結局駅まで戻っちゃって駅中カフェでケルシュビール。ケルンにケルシュビールを飲みに来たのにアーヘンで初ケルシュ、となりました。



ケルンに戻ってブラウハウス・ジオンでケルシュと「ケルンのキャビア」というちょっとしたジョーク料理。



ボンとブリュール

旧西ドイツの首都だった街、ベートーベンゆかりの街へ行ってみたくて・・・ケルンからICで30分弱のボンを訪れました。駅は首都の中央駅とは思えないほどこじんまりとしています。目的はベトーベンハウスとボンのビール「ボンシュ」








駅から歩いてミュンスター広場を目指します。広場にはベートーベン像が立ち、ミュンスター大聖堂とともに歴史ある街を感じさせます。





ベートーベンハウスは見落としてしまいそうなほど街並みに溶け込んでいました。中庭が美しい。
団体客が去った後でヒマだったのか入口の係りのお兄さんがこのお庭をバックに写真を撮ってくれてて・・・一人旅なのにやたらこのお庭を背景にした自分の写真があります・・・。
内部はたぶん撮影禁止だったのか、画像はなく・・・しかし展示はとても興味深いものばかりで、特に耳が聞こえなくくなってからの補聴器の数々が感動的でしたが痛々しくも感じました。。展示の最後の部屋ではカザルスが演奏したとかでショップでCDを買って自分のお土産にしました。







ボンへ来た目的の「ブラウハウス・ボンシュ」オリジナルグラスでボンシュ!2杯目は濃厚な激うまヴァィツェンとずっと食べてみたかったフラムクーヘン(ドイツ風ピザ)あっさりしていておいしいです。
ボンに来てよかったっ。



ボンを観光後ケルンを通り越してデュッセルドルフへ行きアルトピールを飲む気満々で駅へ戻ってみるとホームには人がたくさん・・・ICが30分遅れみたいです。ここでまたしても予定変更。すぐ来るREに乗るとブリュールに停車するので・・・気になっていた世界遺産ブリュールのアウグストゥスブルク城を見に行くことに決定。
こんなところにお城があるの?という駅に降り立つと・・・駅前からもう見えました。ドーンとアウグストゥスブルク城。
人気ないなぁとちよっと不安になるもののガイドツアーまで時間があったのでお庭などを散策。時間になるとパラパラと人が集まってきました。みんなお庭散策で時間つぶししていたようです。お庭が広くて気付かなかった・・・。日本語のオーディオガイドを借りていざ城内へ。内部は撮影禁止のため画像なし。
旧西ドイツ時代ボンが首都だった時代には迎賓館的な役目もあったというお城内部はお城の構造がよくわかる豪華ながらもシンプルな構造。増改築などがあまりなく建築当初のプランのままなのかなあ、なとど思いつつ・・・バルタザール・ノイマンによる吹き抜けの階段や豪華ながらも生活の場でもあった部屋など、圧倒されました。行ってよかった場所です。














ケルン

ゴシック建築教会好きとしてはあこがれのケルン大聖堂。ビール好きとしては現地で飲みたいケルシュビールの街ケルン。
駅近ホテルを出て橋を渡りライン川の対岸からケルン大聖堂を見に行きました。この景色を自分の目で見たくて・・・。















ケルン街歩き。
ライン川を渡って見たかった大聖堂のある景色。
旧市街のカラフルな建物。たしか有名なはず・・・。
裏通りに面した建物も趣があってステキ。
古い教会建築を生かした美術館は有名な建築家ピーター・ズントーの設計「ケルン・コロンバ司教区美術館」建築自体がアートです。




ケルンで撮った写真で一番のお気に入りはこれ。大聖堂周辺をぶらぶらした夕方。教会の塔と小さな三日月。空の色。日本で過ごす日常ではありえない風景に感動です。








超有名、大聖堂横のビアカフェ「フリュー・アム・ドム」でケルシュとソーセージ。ポテトサラダ日本とは違ってマヨネーズよりもはピクルスとビネガーがきいていてさっぱりおいしい。
パスタはルートヴィヒ美術館とフィルハーモニーの間にあるカフェで。ソーセージとポテト三昧だったので気分転換。おいしかった。

















「塔には上がるべし」
狭い石の階段を上るのは怖いと思ったことはないけれど途中のホールから登場した鉄骨製の普通の階段・・・周囲が空間で足下とか見えるのは非常に恐ろしくマジに引き返したかった!
しかし塔の上から見る景色は最高!






フランクフルトは空港がヨーロッパの巨大ハブ空港の一つせいか通り過ぎる街といったイメージがあります。滞在しても見るべきものはたいしたものはないとか・・・でも、やっぱりヨーロッパの歴史ある街は建物と街並み、美術館、周辺の街。どこも魅力的でした。
日本にでは見られないマイン川をゆく大きな貨物船。
神聖ローマ帝国の皇帝の肖像が並ぶ旧市庁舎内の皇帝の広間では長い歴史の中に迷い込んだような気がしました。。