5R判定勝ち
(50-47.50-47.49-47)
3年ぶりの再戦。前回は、野崎がローキックで丸山をダウン寸前まで追い込み、判定勝利している。その後、両者5回戦に昇格するが、野崎はライト級に転向。60キロ契約での再戦となった。丸山は前回の弘中戦では56キロ契約で試合をしており、両者の間にはかなりの体格差があったと思われる。
試合は、初回、野崎が、ハイキックをヒットさせラッシュをかけると、丸山も負けじとパンチで反撃。初回から激しい闘いとなった。
試合が動いたのは3R。またもハイキックを起点に、野崎がラッシュ。パンチ、ヒジを叩き込み、丸山を追い込む。丸山も負けじと反撃するが、このラウンドは野崎が獲ったと思われる。
そして4R後半。野崎の左フックがヒットし、丸山の腰が落ちる。野崎がダウンをアピールしたほど体勢が崩れた丸山に、野崎がパンチで追い打ちをかける。そして、右フックでダウンを奪う。
最終5R。前回のダメージが残る丸山に野崎がさらに攻撃を仕掛ける。丸山の鼻からは、大量の鼻血が流れ、ここでドクターチェックが入る。これで、丸山は吹っ切れたのか、怒濤の反撃。逆に野崎を追い込む場面も見られ、場内ヒートアップ。「丸山コール」「野崎コール」が錯綜する中、終了のゴングが鳴った。
……てな感じですかね。自分の試合レポート書くの、難しいわ。
タイ王宮前広場での衝撃的1RKOが記憶に新しい楠本。今回も打倒ムエタイを果たし、エース不在NJKFの最前線に躍り出たいところ。
対するラフレイ、ベストウエイトは61キロだという話だが、身体を見る限り、特に絞りきってる感じはない。61キロは通常体重の誤りではないか。とにかく、体格的には、楠本と五分五分の相手だ。後は、実力がどの程度かだ。
開始早々、楠本がパンチを奮って前に出る。ラフレイは打ち合いには乗ってこず、パンチをかいくぐって首相撲。楠本の後ろに回る場面、こかせる場面が幾度となく見られた。そしてこの展開が延々と続くことになる。パンチを打つと組まれるので、ローに活路を見出したい楠本だが、それも徹底はできなかった。ときおり単発で重いローが入るが、すぐ組み付かれ、攻撃が続かない。
しかし、一方のラフレイも、組み付いてもそこから効果的な攻撃をしていたとは言い難い。雰囲気的にはラフレイが主導権を握っていた試合だが、ポイントとしては奪われたラウンドはなかったと思う。
そんななか迎えた最終ラウンド。派手なミドルの打ち合いからスタート。一歩も引かない楠本。「よし、このラウンドさえ取れば勝てる!」と思ったそのとき、ラフレイの左ヒジがカウンターで楠本の右目上にヒット。血がしたたり落ちるなか、楠本はテンカウント以内に立ち上がれなかった。
やりにくい相手ではあったが、けっして強い相手ではなかった。それだけに仕留められなかった楠本は、悔しさを露わにした。「まだまだってことですねえ」と嘲笑気味に語りながらの帰路、後楽園ホールのエレベーター付近でラフレイに遭遇。見ると、左足をかなりひきずっている。「もっと蹴っていれば‥‥」と思ったが、効いている素振りを見せなかったのが、ムエタイの強さなんだろうか。
【年間表彰】
NJKFの昨年度の年間表彰が行われた。北星ジムからは、楠本勝也が殊勲賞、松浦信次が敢闘賞&努力賞を受賞した。授賞式の次が試合だった楠本。代役として、私・野崎が式に出席することに。楠本が「このTシャツ着てください」というから、なんの気なしに来て出番を待っていたら、ある人に「なんで名古屋JKFのTシャツ着てるんですか?」と言われた。え?と自分の来ているシャツを見ると、小さく「名古屋JKF」。大きく「SEKIHIROSHI」って書いてある(笑)。「賞もらうんならこのTシャツ来てもらおう」と思っていたそうです。
【その他の試合】
第2試合の中村保成(ウィラサクレック)対藤原国崇(拳之会)は生で観たかった。。。チェリー桜井によると「ドローと思った」そうだが、結果は2−1のスプリットで藤原の勝ち。藤原選手に「新谷浩は練習してるの?」って聞いたら「あんまりしてない」って言ってました。おい! 新谷浩改め2DT!! 練習しなさい!!!
第3試合の發田選手、(スコアを見る限り)完勝。おめでとうございます。