射殺寸前!O先生


O先生は某大学の助教授です。

これは、湾岸戦争の頃の話し・・・。

先生が学会で中東の某国へ行った時の事です。

その頃は、湾岸戦争で緊迫した情勢のため、

空港警備も神経質になっていました。

入国時の、手荷検査で、ある物を見とがめられました。

それは、何あろう、折り畳み傘だったのです。

日本では何の変哲も無いごく普通の折り畳み傘ではあったのですが、

この国では、あまり見かけないものらしく、

「これは何だ?」と係官に問い詰められました。

幸い、0先生は語学が堪能なので、通常のやり取りはできます。

「これは傘である」

「うそをつけ!こんなに短い傘があるもんか!」

係官が「ちょっと待ってろ」と言って合図をすると

武装した警備員が5人ほど集まってきました。

「武器ではないのか?」

「本当に傘である」

「傘だと言うのなら開いてみせてみろ」

「承知した」

傘を広げてみせるために手に取ろうろすると、

警備員は「ちょっと待て!」と言って拳銃を腰のホルスターから取り出すと、

いっせいに先生の方へ向けて構えました。

少しでも怪しい動きがあれば、蜂の巣にするつもりのようです。

銃口を向けた5人の警備員に取り囲まれた中で、

O先生はゆっくりと、開きました。

・・・・・・傘を。

やっと傘である事がわかり、拳銃は降ろされました。

しかし、さすがにここで、傘を回しながら

「おめでとうございます〜!」と、ボケる勇気はなかったようです。



本日の一言


折り畳み傘ごときで、
小一時間問い詰められたく
ないと思います。