電動オフロード入門講座
第1回:説明書をよく読もう!千里の道も一歩から


 オフロードバギーとてラジコンカーですから、キットを組み立てる前に説明書をじっくり読まないと、間違った組み立て方に気付かないことがあり、そうなるとマシンがきちんと走ってくれないばかりか、最悪の場合は大破炎上…ということもあります。まず説明書をじっくり読んで、組み立ての流れを理解したうえで実際の組み立てに取り掛かりましょう。

 おっと!その前に、買うときのアドバイス。田宮製キットでは、軸受けにボールベアリングが付属しないか、あっても一部のみということが多いですが、長持ちさせるためにはどのみち購入を迫られるし、後から分解して組み直すのも面倒なので、予算に余裕があればキットといっしょにボールベアリングを買って、最初から付けることをおすすめします。特に前後アクスル部分については、土や砂にまみれることが多いため、ラバーシールベアリングがおすすめ。

 標準のデフはギアデフの場合が多いのですが、全部の軸受けにボールベアリングを入れておけば、その分ベアリング部分へのグリス必要量が減るので、ギアデフ内部にグリスを多めに入れるようおすすめします。こうしておけば、デフの空転が少なくなり走行時の安定性が増すほか、壁にぶつかるなどして負荷が急に増えたとき、グリスが衝撃の一部を吸収してギアデフ内部を壊れにくくする効果もあります。

 オイルダンパーの調整については、ツーリングカーと比べて慎重に構える必要があります。車高に関してはツーリングカーと同じく、ダンパー付属のばねの強弱やスペーサーで行いますが、ツーリングカーと異なるのは伸び側の規制をあまり行わないことです。オフロードでは路面の段差をうまく吸収するため、サスペンションの動作幅(ストローク)を活用するよう調整する必要があります。特にジャンプの着地は空中でダンパーが伸びきり、着地と同時に衝撃で瞬時に縮むため、ダンパーの伸び側ストロークを必要以上に規制すると、空中での伸び幅が足りず衝撃吸収を十分に行えなくなり、シャーシが直接路面にたたきつけられる恐れがあります。
 調整が正しいか判断する方法としては、完全装備状態の車体を路面からまっすぐ持ち上げ、路面から高さ30cmのところで落っことす方法があります。正しく調整されていれば、シャーシが底付きする1cmほど手前で沈み込みが止まり、そのあと通常状態に戻るはずです。ほとんど沈み込みがない場合は、ダンパー調整が硬すぎるか、サスアームがどこかで引っかかっていることが考えられます。逆に激しくバタンと叩きつける音がするならば、明らかに柔らかすぎる証拠です。

 最後に、説明書は組み立てた後も大事に保存してください。ギア比など重要なデータが、説明書に記されていることが多いからです。