夜間走行の基本

1.左側通行

道路交通法によれば自転車は軽車両に分類される。道交法17条および19条によって、自転車は車道の左側を通行するのが原則とされ、標識などで通行可能と指示されている歩道を通行する場合には、歩行者の通行を妨げないよう規定されている。並列走行に至っては、許可されている道路以外では禁止されているのだ。

以上は夜間走行に限ったことではない。昼間でも車道の右側を自転車が通ろうものなら、同じく道交法で「車線の」左端を通行するべく規定されている二輪車にとっては、たまったものではない。正面から自転車が来る、右後方は四輪車の列、はっきり言って逃げ場がない!ましてや夜間は全てが見えるわけではないので、二輪車の回避行動はオーバーアクションになりがちだ。四輪車にとっても事情は似たようなもので、法定速度や制限速度を守っていても回避は難しい。

だから道交法の規定通り、左側通行が危険回避の第一歩になるわけだ。

2.灯火点灯

これも道交法で定められている。自転車に標準装備の反射材だけでは、特に市街地で被視認性が悪化して、存在に気付いてもらえないことがある。自転車のヘッドライトの出力をもってしても、見てもらえるだけで障害物の様子がわからないことだってあるくらいだ。雨天ともなるとなおさら反射材の効果が落ちるので、後ろからまともに見てもらえない。

だから前だけでなく後ろにもライトを付けよう。そして日没前でも信号の光がまぶしく感じられるようになったら、即座に灯火を点灯させよう。戦闘機パイロットたちも言っている。“Check Six!”(後方に気をつけろ!)

3.一意専心

要するに「乗っているときは運転以外に気を使うな」ということ。道交法でも「運転専念の義務」として挙げている。

イヤーフォンを耳に入れての運転は自殺行為だ!第一に周囲の音が聞こえなくなる。後方からの接近にも気付かなくなるほどだ。第二に三半規管をジャミングしてしまう。姿勢制御が利かなくなるぞ〜。第三に、特に携帯電話を使用しながらの運転は周囲への警戒が薄れてしまい、事故の原因となる。

夜間走行は孤独に陥りやすいが、それだけに安全のため運転に専念して欲しい。

4.適度な休憩+保温

夜間の長距離走行では心身の疲労が激増する。一方で放射冷却のため急激に冷えることもある。冷却による血管の収縮は血の巡りを悪くして、一層疲労を増大させるのだ。そうでなくても空気を突っ切って走っているので皮膚表面は冷えている。だから適度に休憩を摂るだけでなく、体の保温にも気を使わなければならない。

夏場でもツーリングや高地で夜間走行を実施する場合には、雨対策を兼ねてジャケットを1着荷物に加えたい。冬場は使い捨てカイロなどの防寒対策を整える。筆者の「しまなみ」チャレンジでは、4月30日夜(竹原〜三原)ジャケットと使い捨てカイロが必要になったことを記しておく。

 

夜間走行御用達アイテム