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FAQ
Q パソコン内蔵用ハードディスクの留めねじが合わないのですが

A 我々が日常的に使用しているねじは、国際規格のメートルねじ、いわゆるISOねじですが、 パソコン関係では米国の勢力が強いためインチねじが使われていることが多くあります。
国際社会では度量衡はSI単位(いわゆるメートル法)が採用されており、 日本でも計量法により商取引・証明にはSI単位の使用が義務づけられています。 これに合わせ、JIS規格関係も全て見直され、SI単位の採用に切り替えられています。
ねじに関しても昭和40年代(だったか)に、従来、多種多様の規格があり、互換性に難のあった インチ系ねじからメートル系ねじであるISO(アイエスオーではなくイソと読んでいました)ねじへと 切り替えが行われています。 このとき、初めて「プラス(+)ねじ」も一般化され、ISOねじ識別用のため「+」の右上に打たれた 「・」マークが印象的でした。

現在のメートル系ねじは、
  • JIS B0205:1997 メートル並目ねじ(Metric coarse screw threads)  (=ISO 68;=ISO 261;=ISO 724)
  • JIS B0207:1982 メートル細目ねじ(Metric fine screw threads) 
として制定されています。関連するISO規格は下記のものがあります。
  • ISO 68-1:1998 ISO general purpose screw threads -- Basic profile -- Part 1: Metric screw threads
  • ISO 261:1998 ISO general-purpose metric screw threads -- General plan
  • ISO 262:1998 ISO general-purpose metric screw threads -- Selected sizes for screws, bolts and nuts
  • ISO 724:1993 ISO general-purpose metric screw threads -- Basic dimensions
  • ISO 965シリーズ ISO general-purpose metric screw threads -- Tolerances  他

一方、米国ではご承知のようにSI単位の導入(導入することは決定済み)が進んでおらず、 従来のヤードポント法がはばを利かせている結果、ご質問のパソコン関係も含め、一般的なねじ類として いわゆる「インチねじ」が多数使用されています。
インチねじも、昔は種々雑多の規格があったため、同じ直径のねじでもピッチが異なり、 数回まわすとそれ以上入らなくなる、なんてことが有りましたが、現在では下記のように 統一されたインチねじ規格が有ります。
  • JIS B0206:1973 ユニファイ並目ねじ(Unified coarse screw threads) 航空機等、特殊用途
  • JIS B0208:1973 ユニファイ細目ねじ(Unified fine screw threads) 航空機等、特殊用途
  • ISO 68-2:1998 ISO general-purpose screw threads -- Basic profile -- Part 2: Inch screw threads
  • ISO 263:1973 ISO inch screw threads -- General plan and selection for screws, bolts and nuts -- Diameter range 0.06 to 6 in
  • ISO 725:1978 ISO inch screw threads -- Basic dimensions

本来は、米国も、合意しているはずのSI単位完全導入を早期に実現し、 「ハードディスク固定ねじ」等という6本/組のビニール袋入りが売られている状態が解消されるべきなのですが。
なお、インチ系ねじがはばをきかせている世界としては、パソコン以外にも航空分野が有ります。 つまり、米国の強い(独占している)分野では、SI単位の普及が遅れているともいえます。

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