人々について


     Metochieran (ワカルパのエカシ)

 鵡川のポペツ 本妻から男六人、女六人出ず 皆エカシ okpare してエカシに食べさせぬ。妾から小さい子一人出て
kaushpinna と云う。妾の方にエカシ居る。本妻嫉妬してエカシも妾も盲目にする。あちこちから肉や魚もらってエカシを
養う。ポペツに居ても kamui ekashi は、沙流から来たから chikapoi は、その故墟であるから kaushipinna chikapoi の
山に居れとて そこへ行き それから段々子孫繁す。本妻の方のものは 鵡川の方に居る。そこへ熊あずかって
呼ばれて行った時、皆からモテた。本元へ来たなと云って。(その位だから顔合わせの時、鵡川から肉持ってきた)
それで女一人、嫁に連れてきた。そして kusapo (従姉このsapoの父の妹は我母)の弟の八郎に添わせてある。

     カシユンデ (厚岸の人 Tukinoye の弟)

 エトロポの大将の二番の人 北海道へ大船(paisen)へ乗って魚とりしてる。そのうちに「オレのフチ・マチ・メノコ来たが
一番の ottena がラッコの皮二つ食べ物ないを売った為、殺されるので帰る」と云う。カシュンデ可哀想と思い。
煙草飲んでたまま直ぐ二人でエトロポへゆく。会所にponkampi porokampi  pontunchi poro tunchi  poro oyakata
pon oyakata ある。なるほどエトロプの酋長は殺されんとしてる。chupukaunkuru(妹と)一緒に捉えつく会所からアイヌの
ottena 殺す人二三人来る。chupukaunkuru 刀持つ人へ手を合わせて二言云うと皆狂いになる。
食物なくてラッコ皮売ったので殺すと云う位なもの大将にしてられぬと皆狂いになっていく。会所は目に合わせる事
ばかりでなく、食物が無い時は、助けなければならぬ とカシュンデ思い。chupukaunkuru と二人で談判す。会所謝る
     Haiunkuru と chupukaunkuru との言葉 この二つの言葉は、言葉で人を殺したものだと云う。

     石狩の人

 石狩辺のアイヌ勉学するに東京へ出た者何人もあり、その中 判官になった者あり
initush は、字を一番良く覚えたが判官にならずに死す。
isori 判官(本名 isoriuk) 堀川判官と称す、後死亡 一寸四方へきつく書いてやる。
kotoni 判官 又ー判官へ酒やる時 盃の上へ箸のせてやる。
木下チコビローの弟 禿頭 木下ソースケ長髭、ホラ吹くがよく物が出来た。

 エソンカイ サンゲレキと石狩で狩り 四五頭、熊をとり雪解け大水になりイソンカイ舟に乗り騙して逃げる。
戻してチャランケする。オレの山へ断らずに熊何頭もとり、オレの兄イチリアイヌへ酒一升、熊の膽(胆)でも出すのが
当たり前だとサンゲレキへチャランケす。夜一杯ウコチャランケす。この翁アイヌの事は適わぬと見、裁判所へ出す
と云う。字を知らないサンゲレキ それが恐ろしくて熊の胆一つおいて来たそうだ。

     昔の沙流のエカシ atma (厚真)に行き

niperok -- raukosan -- shinekuro -- rangoash -- shiureka -- tumshuye -- ichakean(女子) -- parehayok -今の子
                                              (鵡川に居る)
shiureka は、犬語、鳥の語も聞いた。梢と梢と擦れて音するのも言葉に聞いた。kamui のモトをも知っていた。
昆布取りの小屋 nikap へ遊びに行き、行く途中で暮れ 小屋を濱に見出し、飯炊いて食って寝ると音あり
寝られなくて居ると、もの入り来 遊びに行かんとした人のカカなり。クワ(女死んだ処へ立てる墓標)を持って来
「はて、このshiireka は、オレの夫と親しい者だが去年オレ死んだが、直ぐいい女を入れた。憎くて夫とも殺しに行けば
もー火消さないで明かりつけたり、框コでもくべて居て、火神あって殺せない。死んだ魂又、極楽へ行きかねている
どーしても夫殺さぬと承知出来ぬから アンタ行ったら[火燃えてると寝れないから消せと云え]」でなければ汝の命とる
と云う。婦死んだか何だか知らずに来たが「そう云わなければ命とられる」と思いつつ行く。なるほどいい女あり
カカ死んだような話あるかと uwerankarap して話して 話して寝ると、なるほど女火を燃やし明かりつけて寝る。
「火あると寝れないから今夜一晩だから消してくれ」と云う。女だまって泣く。そして明かりつけ火消して寝る。朝二人
殺されている。村人葬式出してから戻り、先の小屋へ寝る。又死婦出 オマエはオレの云う通りやったから
本意を晴らしたから極楽へ行ける。何にもやれないからとpon tokkuri へ水つけたものくれる。これを耳に付けると
鳥の声、犬の声、草のそよぎも聞かれる。村に何危ない事あるかもしれないから 村の人へ告げれば人の力貰える
からとて与う。手へあけて耳へ付けると病気のモトでも鳥から聞いたり 何の鳥でも声出せば皆判る。向かいの村に
何障りあるかも判る。終いには気狂いになり馬鹿になって死んだ。

  niperok は死後、何年か経ってから内地へ出たワラシ 沙流のニペロク手首に書いてあるもの出た。
 (この親か知人がアイヌに沙流ニペロクと云う者あったかと聞いた事あった)
死んで神様の処へ行ってから又、日本人になってから生まれた。そう云うように日本人も年寄って死んでアイヌに
生まれたり、アイヌも日本人になって生まれ変わったりするものならん。

     ikashrep (atuma のアイヌ)〜一番上手
 この人 turean へ酒飲むに来て paimoka pachepipe を伝えた。
kakash kamui -- kotunrenka -- ikashrep -- ishanukte -- 子(30才)

サンゲレキのエカシ chitomtekara も上手 但し夢見たユカラの爺(Hoshkitereke)位上手なものなし。

     Keremap の
 etukka ainu -- humrika ainu -- koposa ainu -- ikorokana(今60才)

 

北見の舎利(昔は moshiripa unsara) Tukinoye は Kashunde の兄貴 
  Tukinoye は wen keutum もって自分のアキヒ(弟)偉いニシパになったの憎くて殺す。ekashi korope 皆 弟へ一つも
やらない。おまけにカシュンデ殺さんとす。yupet(湧別)のアイヌ イクシュエとカシュンデ親しいから Ikushue Tukinoye へ
行って いい宝もって来てカシュンデへやる。その為戦起こる。厚岸のアイヌ shirikometu カシュンデ殺す。
                     コッパヤはこ   ┌--chiosama  弟に劣る
   Tukinoye -- Nishkanrutu ---mautaranke --後知らず
             ↑      兄よりエラクなる
          酷くエライもの、アイヌ憎みて刀で斬り槍で突く痛いのわからなくて皆殺す
 

国後     Toohui

厚岸の乙名 Ikotoi                 最上徳内の所のタシヤニ?

釧路





 

Humenkakush -- tunuoushi
            ↑
  二人を重ねた位の人の義
背高く戦のみするやつアイヌ殺して
ばかり居る。眉下がって頬にいる
上見る時は眉上げ 前見る時は
 眉の中から見る 体一杯毛
 

 --- tasanishe 悪いヤツ
 └- shikinupuru
   嘘こいて北海廻って宝とる。
   イマサカに千歳でチャランケする。


 

   ピタラバ村の Shingo 〜 五十余の時、福山から殿様二人来て、沙流門別と沙流の間に熊居る。熊ちょして
                    追われて来たの見るとて、酒一樽飲み、モッキリ引っ掛け熊ちょして 二度目追われて
                    橋まで来れば、熊戻り 戻りした。 足見えぬ程

 ーーーーーシメイチ(日本人)ーーーーー
北海道グルッとアイヌを使い。 ただ使う。
今でも石狩のオショロ(アイヌ オショロコッ)に〆一という番屋今でも存す。

タイコ某と云う人アイヌも日本人も イジケ寒くてアブリ手しても叩く
そのせい残って 日本人尚アイヌをそーした。
福山へアイヌ出て行って 福山からやかましく云うようになって楽になって
それから日本語になる。