■基本スペック■

  サイズ(幅x高さx奥行き)
  質量
  通信方式
  連続通話時間
  連続待受時間
  充電時間
  ディスプレイ(メイン)
  ディスプレイ(サブ)
  カメラ
  内蔵メモリ
  外部メモリ
  主な対応サービス
 50×106×24(mm)
 139g
 W−CDMA
 約150分(W−CDMA網)
 約320時間
 約150分
 2.4インチVGA(モバイルASV)
 102×21ドットSTN液晶
 500万画素CCD
 50MB(共有)
 MicroSD(最大2GB)
 TVコール
 Yahoo!Mocoa
 ライブモニター
 S!キャスト
 S!FeliCa
 着うたフル/着うた
 メガアプリ     など

なんしぃにとって(PHSを含めて)8機目となる携帯電話、「ソフトバンク910SH」の紹介です。

 

サイズ的には前に使っていた「V501SH」とさほど変わらずといった感じ。他モデルのようなキラキラとした質感はないが、プラスチックとメッキパーツを上手く組み合わせて質量感を持たせている。サブ液晶はやや時代遅れ(苦笑)のSTN液晶だが、カラー表示なので判りやすい。 本体側は本機最大の特徴である「カメラ」を全面に出し、「5.0」という画素数をアピールしている。このアングルから見れば、普通のコンパクトカメラに見えてしまう…(爆)。
モバイルライトもまるでカメラの「フラッシュ」で、先代機である「904SH」より光量を10倍アップしている。
シャッターボタンやズームボタンなど、ビューアポジションにおいても操作性を向上するスイッチが並ぶ。シャッターボタンを半押しするとAF機能によりピントを自動調整する。 反対側は音声・映像出力端子と、MicroSDカードスロットを備える。このアングルから見ると、フツーの携帯だ。
液晶部側にあるのはスピーカ用の穴。
キー配置はシャープ独自の「クリアボタンが通話・終了キーの横にない」タイプで、非シャープ機からの乗換え者にとっては戸惑うかもしれない。とはいえ「V501SH」とも異なるので、シャープ機から乗り換えのワタシもかなり戸惑った。特に「ウェブ」キーと「メール」キーがひっくり返っており、未だに間違える…(笑)。 バックライトは高級感あふれるブルーLED。「911SH」などと同じ配色だが、一般的なバックライトだった「V501SH」と比べてもコレだけで所有欲を満たす。なおキー形状はボタン下部が盛り上がったタイプだが、上下が隣接しているので入力ミスしやすい…と感じたのは、指のデカイ私だけだろうか?
VGAならではの美しく高精細な画面。シャープお家芸の「モバイルASV」液晶技術も相まって表現力はバッチリ。ただし肝心のディスプレイサイズが2.4インチと、現在の標準からすると小さめ。VGAだともう少し大きなサイズが欲しい。 「V501SH」から始まった「カスタムスクリーン」を継承しているので、自分好みのテーマに変更できるのも本機の特徴。これは「GEAR」と呼ばれるコンセプトテーマで、時計や手帳など「戦う大人」をイメージしている(笑)。

 

シンプル!?難解!?料金体系を理解せよ!!


  ボーダフォンからソフトバンクへ…。携帯業界に衝撃が走りましたが、NMP制度の導入もあり他キャリアへの乗り換えも
 検討しましたが、結果的にそのまま継続することになりました。とは言え、前回は「Jフォン」→「ボーダフォン」に切り替わっ
 たので、意図しない「キャリア変更」で少々戸惑い気味なワタシ。
  ソレはさておき、遂にPDCから3Gへの乗り換えを踏み切ったのは、携帯料金の見直しを行ったからです。3Gへの移行
 を薦めるソフトバンクの料金体系が、PDC端末ユーザーにとって優遇されなくなってきたのが大きな理由で、特になんしぃ
 はウェブを多用するのでウェブ定額サービスがないPDCでは月額料金が上下し、お財布に優しくありません(笑)。
 他社でもそうですが、やはり時代は3Gに移行しているので、時代の流れに沿った、と言うわけです。
  さて、そこで問題となるのがソフトバンクの料金体系。「携帯の料金体系をシンプルに!」とモットーを掲げて参入したソフ
 トバンクですが、はっきり言って一番ややこしい…と思われる人も多いのではないでしょうか。実はなんしぃもショップに
 行って話を聴くまでは全く判らなかったが、機種変するにあたりやっと理解できましたので、この場を借りて説明します。

  まずベースとなる料金体系は「ホワイトプラン」「ブループラン」「オレンジプラン」という3つの大きな核があり、更に「ホワイ
 トプラン」には「Wホワイト」というオプションプランがあります。
  ●ホワイトプラン
   現在ソフトバンクでメインとして扱う料金プラン。主に既存ソフトバンクユーザーや新規ユーザーをターゲットに設定。
   大きな特徴は、「月額980円」ポッキリという点。夜9時までならソフトバンク同士の通話が無料。またソフトバンク同士
   であればメールもタダとなります。夜9時以降や他社への通話は、30秒に21円…一分間に42円かかります。この
   値段は旧料金プランの「バリューパックシルバー」の一分間31円より高額なので、この問題を解消するのがオプション
   サービスの「Wホワイト」です。月額基本料金は1980円となってしまいますが、他社ケータイへの通話料金が半額の
   30秒に10円(一分間に21円)となります。
   <こんな人にオススメ>
    ・ソフトバンク新規ユーザー
    ・待ち受けが多い(月の通話時間が30分前後が目安)
    ・夜9時以降は電話しない
    ・友人や知人はソフトバンクユーザーが多い
   <こんな人には薦められない!>
    ・ソフトバンクユーザー以外によく電話をかけ、その時間も多め。
    ・夜9時以降でよく通話する
    ・周りは他社ユーザばかり…(爆)
  ●ブループラン
    MNPにより「NTTドコモ」から編入してきた人向けのプランで、料金体系が同社のプランとほぼ一緒。長期契約割引
    が引き続き受けられるのが最大の特徴で、例えばドコモの「いちねん割引」が8年継続されていれば、ソフトバンクの
    「一年割引」が8年目から継続適用されます。
   <こんな人にオススメ>
    ・NTTドコモから編入し、毎月の支払いを変えたくない
  ●オレンジプラン
    こちらはブループランの「au」版。料金体系が「au」のものとほぼ一緒で、同様に長期契約割引が継続適用されます。
   <こんな人にオススメ>
    ・auから編入し、毎月の支払いを変えたくない

  さて、料金プランに続いてややこしくしているのが、端末の価格。通常、店頭には「新規契約価格」と「機種変更価格」
 という表示がされるのが通例ですが、ソフトバンクは「一括価格」と「分割価格」という表記となっています。これは同社の
 「スーパーボーナス」という料金体系によるもので、端末を買う際に「スーパーボーナス」に加入すると以下の特典が
 付与されます。なお、端末価格は非加入時と比べてやや高額となるので、以下の特典が必要でない場合は加入しない
 ほうがお得。
  <スーパーボーナスの特典>
   1.分割払い(12・18・24回払い)時の特別価格を適用
    加入3ヶ月目から、機種ごとに設定された特別割引を支払い回数分だけ適用します。
    例えば910SHの場合、一括支払い時の端末料金は44000円ですが、24回分割払いだと月額2280円の24回
    払いで54720円となり高額になります、これに特別割引が1440円が適用されて、結果的に端末の支払いが
    お得になります。なおこの特別割引は月々の基本使用料より安くなることはなく、例えばホワイトプランで全く通話
    しなければ月額使用料は980円ですが、上記例での特別割引(1440円)は460円のみとなり、差額の端末料金
    は 2280−460=1820円 となるので、結果的に損。出来る限り「月額使用料>特別割引」となるように端末を
    選択するのがお得といえるでしょう。
   2.加入月から2ヶ月間基本使用料が無料(一括払い、分割24回払いのみ)
    契約している前述の料金プランの基本使用料が、加入月から二ヶ月間無料となります。
   3.「パケットし放題」が2ヶ月無料
    3Gに限り、パケット定額サービス「パケットし放題」が加入月から二ヶ月間無料となります。
   4.「スーパー安心パック」が最大3ヶ月無料
    月額498円の「スーパー安心パック」が、最大三ヶ月無料となります。
    なおこのパックは
     (1)機器故障時の修理代を100%補償
     (2)盗難・紛失・全損時の同一機種購入を特別価格で提供
     (3)電池パックの無料交換(契約から一年以上経過した場合のみ)
    などといった特典が付きます。後述の「スーパーボーナスのデメリット」を克服するため、出来れば加入したいトコロ。
   5.「スーパー便利パック」が最大4ヶ月無料
    「留守番電話サービス」「三者通話」「S!アドレスブック」などのサービスが付いた「スーパー安心パック」
    (月額498円)が4ヶ月間無料になります。

  一見、とても良心的なサービスに思えますが、分割払いにした場合は注意が必要です。24ヶ月以内に機種変更や
 解約をした場合、1.の特別割引が適用されなくなるばかりか端末のローンのみが残ってしまうのです。一般的に24ヶ月
 と言うのはとても長く、この期間で同一機種を使いとおすと言うのは難しいと思います。また水没や落下などで端末が
 全損した場合もローンだけが残ってしまいますので、4.の「スーパー安心パック」への加入をオススメしたいトコロです。
  「とにかく最新機種追い求めるので機種変更は頻繁に行いたい」人や、将来的に他キャリアに乗り換え予定がある人は、
 加入しないほうが良い
…というのが結論です。

  結局なんしぃは「ホワイトプラン(Wホワイト)」+「スーパーボーナス」で契約。更に「パケット定額」「スーパー安心パック」
 「スーパー便利パック」「S!ベーシック」をオプション契約しました。

料金試算表(消費税抜き)
●使用料
 ホワイトプラン
 Wホワイト
 S!ベーシックパック
 パケット定額(最大)
 スーパー安心パック
 スーパー便利パック
●機種代金
 910SH
 特別割引(最大)

 

980円
980円
300円
4200円
475円
475円


2280円
−1440円
−−−−
8250円
※青色部分は2〜4ヶ月間無料

  ちなみに機種選定ですが、実は当初のターゲットは「812SH」であり、アクオスケータイの「911SH」も候補に挙がって
 いました。しかし以下の点がマイナスポイントとなり、最終的に「910SH」に決めました。
  <ここがイカンのよ!812SH>
   ・スィーベルスタイルじゃない!写真を撮るにははやりこのスタイルがいい!
   ・モバイルライトがない!結構重宝するゾ!
   ・20色あるのが最大の特徴だが…実際に買うのは一色!それでは魅力は半減だ!
  <ここがイカンのよ!911SH>
   ・ワンセグTVはいいが、アナログ放送が映らん!先代(905SH)は映ったのに!
   ・スピーカーはモノラルだ!そりゃないぜ!
   ・3インチと大型なのに、QVGAだ!泣けてくるゾ!
  まぁこう色んな特徴を持った端末があると、ハッキリ言って「自分が必要な機能は何か?」というのが選定ポイントとなる
 と思います。ワンセグケータイにしても個人的には「わざわざテレビをケータイで見る」のもどうかと思いましたし、今まで
 の経験から自分の本当に必要な機能を取捨選択し、後悔のない機種変更をしましょうね。

 

使い勝手インプレッション


  前置きが長くなりましたが、実際の910SHの使い勝手についてレビューいたしますと…。
 基本的な機能は811SHとほぼ変わらずなので、同モデルを使っている人は目くじらを立てなくてもOK(!?)。VGAの
 ディスプレイは見やすいですが、2.4インチという一世代前のサイズのせいであまり恩恵が感じられないのが正直なところ。
 文字表示数を最大にすると表示文字はかなり小さくなり、視力が低下しているオトーサンには少々辛いと感じるかも…。
 これが911SHのように3インチクラスだとサイコーなのに…。

  910SHの最大の特徴は、ケータイ初となる「500万画素カメラ」です。光学3倍ズームレンズはメカシャッター内に収
 まり、カメラモードにすると一般的なデジカメのようにギミック作動音がします。液晶を反転させると2.4インチのモニタに
 なり、VGAという解像度とも相まってとても撮影しやすいです。ただしやはりケータイ、二つ折りボディなので持った際の
 安定感が希薄なので、シャッターを押すとブレ気味になります。って、コレは慣れの問題か…?

  肝心の写り具合ですが、同じく500万画素のサイバーショット(DSC−W1)とガチンコ勝負!してみましょう。まずは、
 910SHで撮影した写真から。被写体はV501SHで遊ぶ愛娘みぽりんです(爆)。

【910SH・カメラ設定】

 ・撮影サイズ:640 x 480
 ・シャッター速度:1/20秒
 ・焦点距離:48mm
 ・F値:3.6
 ・フラッシュ:自動(なし)
 ・ISO感度:自動設定

  続いてサイバーショットで撮影した写真です。3Mモードで撮影したものをウェブ用にサイズ縮小してますが、それ以外
 は無加工状態です。やや逆光気味ですが、撮影者のウデが悪いので勘弁してくだされ(謝)。

【DSC−W1・カメラ設定】

 ・撮影サイズ:1280 x 960
 ・シャッター速度:1/30秒
 ・焦点距離:8mm
 ・F値:2.8
 ・フラッシュ:自動(なし)
 ・ISO感度:ISO-160

  両画像ともカメラの撮影モードは「オート」ですが、やはりデジカメ「DSC−W1」のほうが綺麗です。W1は赤みが
 やや強めに出てしまうのですが、それが画像に温かさを与えています。しかし同じポジションから撮影したのですが、
 広角レンズ(28mm相当)の910SHは広い範囲を映し出しています。経験上、広角よりのほうがスナップ写真などを
 撮りやすいので、910SHの方向性としては間違っていないと思います。トータル的にはW1に軍配が上がりますが、
 910SHも負けていない、という印象です。両機ともマニュアルモードがありますので、使いこなせばイイところまで行く
 のではないでしょうか?
  ただ「500万画素」といっても、ウェブに掲載するような場合やL判サイズに印刷する程度であれば、200万画素レベル
 でも十分。あまり画素数に囚われず、レンズ性能を重視するのが賢いデジカメの選定です、というのを補足しておきま
 しょう(笑)。

  その他の部分といたしましては、サウンド機能がいいですね。今ではドコモあたりだと標準的な「3Dサウンド」ですが
 V501SHから持ってきた着メロが3D効果が得られ、なかなか感動的です(爆)。あと当たり前ですが、ウェブが速い!
 まぁ9.6kbps→386kbpsの進歩ですからね。パケット代が怖いですから、パケット定額サービス必須です。
  またソフトバンクの新サービス「サービストーク」や「ちかチャット」にも対応していますが…相手がおりませぬ(爆)。
 うちの嫁も買い換えてくれればテストできたのですが…残念!当然「メガアプリ」「着うたフル」にも対応です!

  操作系の細かい部分で言いますと、上の部分でも触れましたがキーの縦間隔が狭く、誤操作しやすいです。また
 十字(カーソル)キーの左右にソフトキーや終了キーがあるので、これまた誤操作しやすいです。メールなど入力して
 いてカーソルを移動すると「終了しますか?」といきなりメッセージ表示…終了ボタンに当たりやすいので、後継機と
 噂されている「912SH」では是非改善して欲しいです。まぁ、二年間は買い替えできませんが(爆)。また更に細かい
 事ですが、ストラップホールの位置!自分的には反対側のほうが良かったのですが…これは個人的嗜好の問題か?

  以上、色々不満点も述べましたが、トータル的に見て95点の出来!後継機が気になりますが、ドコモのライバル機
 などと比べても遜色なく、操作も軽いし電池の持ちも良いので、「ソフトバンクねぇ…」という他キャリヤのユーザーさん
 にもオススメです。契約プランの落とし穴に気をつければ、アナタもソフトバンクの虜!
 しかし…もうキャリアオーナー会社は変更しないでね(ド爆)。

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